Ludwig Speedking

2019年2月27日 (水)

音創り③ バスドラのミュート等編Ⅲ

昨日は従兄の所で先週の続きとなったが、バスドラムのフロントヘッドについて再認識をした。
それは従兄が30年以上前から所持し俺も良く知ってたTAMA Imperialstarの特にバスドラが、今迄未体験
の音色へ激変した件だ。
俺個人としては好みの関係で薄々気付いてはいたが、それでも「穴の無い皮を張る」だけでまさかあんなに豹変するとは思わなかった。

従兄とは大昔にもしばしば活動を共にしてたが、従兄+
この太鼓で俺の曲の録音をして貰った事もあった。
それ以前の彼は20インチのPearl Rock ’n’ Rollerセットで、悪くは無いが俺には迫力不足で物足りなかった。

その曲はバラードだったから多少ヤワでもOKな人も多いだろうが、バリバリのRock屋なつもりの俺としてはそれでは困る。

そんな時分に従兄がセットを新調したってんで、大きな期待を抱いて録音に臨んだのだった。
録音前から何となく想像よりは中域ばかりで硬い音色と感じてたが、楽器がこなれてくればもっと都合の良い方向へ鳴ってくれるだろうと思っていた。
処が録ってみたら想像以上に低音域の量が少なくて、最初はマイキング等を疑って苦闘してみたりもした。

尤もその音色で一般的基準なら問題無いレベルだったので彼のLive Houseで使った後、今は教室で生徒用にセットされて問題無く使用されている。
現況は硬さは大分角が取れて良くなったけれど、やはり中域中心なのはずっと変わらずであった。
なので昨日迄はずっと「そう云う音の太鼓」だと信じ込んでたら、
「穴の無い皮を張っただけで一気に180°方向転換しやがったのである。

俺が穴無しフロントヘッドへ興味を持った初めは音色だったが、その頃のは半分以上はノスタルジーとか見栄えだった気もする。
それが具体化したのは今は元の持ち主の従兄の手元へ戻ってる前出
Pearl Rock ’n’ Roller使用時で、兎に角バスドラにもっと低音が欲しかったからだった。
サイズ・材質等あらゆる面で不向きなのは分かってても、少しでも俺イメージの音色にしたかったからなのだ。

ここで得意の音響理論へ入るが音が空気の振動である限り、オーディオだろうと楽器だろうと何だろうと基本原理は共通且つ只1つである。
Band系音楽を演ってる人向けで参考例を挙げると、GuitarとBassのAmpの「形」の違いにそれが現われている。
それは一部例外を除き大きさでは無く、「スピーカの後ろ側がどうなってるか」なのである。


Guitar 
Ampではスピーカの「後ろ姿」が見えるのも多いが、Bassのでは裏蓋を開ける等せずに拝める物はとても少ない。
その訳はスピーカの表と裏から出る音が理論的に逆相で、両方がそのまま混ざると低音程「中和」して音量低下が起こるからだ。
ここでの逆相とは空気の震える向きが真逆って意味で、押すと引くが同時になれば当然の如く動かなく(動けなく)なる道理だ。


Photo
上図はエンクロージャの上からの断面図で左が所謂密閉型と呼ばれる物、右のは後面開放型で今日ではGuitar Amp位でしか見られない方式だ。
で赤矢印がスピーカユニット前面からの・青矢印は背面からの音の様子で、音は空気の振動なので前側にも容赦なく回り込む。
中高域はまだしも低域は音の振幅の波長が長いので、正相・逆相に依る打消し現象が生じて聴こえなくなってしまう。

因みに裏蓋無しの
エンクロージャでもスピーカを取付けてる板=バッフル板をとても大きくすれば回避出来るが、それには数m以上必要と非実用的なので普通は用いられていない。
後面開放型でも両横の袖板を深くすれば同様になるがやはりサイズが巨大となるので、それよりは裏蓋を付けて隔離する方が選択されている。
Guitar Ampだって楽器から出てる音をまんま再現したいなら後面開放型では不適だが、多くの場合求める音色がそれだと低域出過ぎ中高域不足だからなのだ。

バスドラでは理屈的には皮がスピーカの振動板と同等で、音の原理的には同現象が起きているのが確実だ。
これら俺言い「裏開き物」(バスドラだと表か?)の特異性として、スピーカや皮自体は低域を出してるのに少しでも離れると聴こえなくなる処がある。
太鼓は生楽器でも近年はPA常用なのでOn MicにすればPAレス生耳よりは低域も聴こえ、ダブルヘッドのを片方だけにして使われ出したのもアタックの強調・明瞭度向上目的からだった。

しかもそれは石製で良く響く演奏会場が多い欧米由来で、更にその源を辿ればStudio録音時の明瞭度向上に至る。
これもまた録音機材の充実で舐めんばかりの超On Mic集音が可能となったからで、Micが表(こっから叩く方基準)皮直近だと裏皮の音は音量差で出てても幾らも聴こえなくなるからだった。
だが実はそれでも太鼓自体の鳴り方は裏皮有無で結構違いがあり、今日の録音レベルだとどんな素人でも聴き分けられる位の差がある。

ミュート編と謳いながらここ迄皮ばかりだったが、上記の「鳴り方も違う」って事はミュートにも色々な影響が及ぶからだ。
これがウルトラローピッチになると顕著で、妙な話しだが音以上に皮の震えが収まる迄の時間の長さに差が現われる。
大抵太鼓は胴に空気抜きの小穴が開けられてるが、それでも両面張りだと片面のみよりは随分「内部空気の自由」が奪われる。

上記に依って両面張りはアタック音は長くなるが余韻の方は実は短めになってて、「皮の震え」が小さくなるのも早くなっていた。
だから前回迄のビータビビリ問題に対しては音色以外の点でも問題で、従兄が参考にした時期のSimon Phillips本家は打面のみ内部タオルミュートの両面張りとしていた。
本家はその上Open踏みなのを従兄は幾ら達人でも片面張りClosed踏みでは、
せめて皮押付け時の剛性が低い(柔軟対応可能な)Speedkingでも用いなけりゃ無茶だったってもんだ。

もう少しピッチを並近くへ上げれば皮振動時間が短くなるから許容範囲に収まりそうだが、現況片面のままのへ意識して耳をそばだてるとどの単打も気持ちダブってるではないか。
生耳対象なら未だしもOn Mic収録にはこれではあきまへんがなレベルで、以前より打点近めにミュートを持って来ても根本的解消には不足だった。
俺自身は技師の端くれの癖にマイバスドラサウンドはほぼ感性頼みの試行錯誤のみで確立させてたが、改めて分析してみたら条件は満たした様だ。

<少し曲がって!?つづく!?>

2019年2月24日 (日)

音創り② バスドラのミュート編Ⅱ

太鼓ミュートって案外奥が深く多岐に渡るので、今回は俺言い「アタックゴースト」対策限定で行きやす。
踏み方としては以前から述べた通り止めるにしても「柔軟対応」が最適・必須で、特に「低音もちゃんと欲しい」のならコレ一択だ。
だがミュートの仕方でも結構な差があるのを今更で知ったが、一言でだと「打点近辺が自由過ぎると不利」となるのだ。

但し自由っても打点にビータが喰い込む込まないとか皮が波打つとかじゃ無くって、皮の中心部が奏者側から前後へ「何時までも動け過ぎたら」であるよ。
ドラムセットでは通常バスドラは銅鑼みたいな余韻の長さは無用だし、どんなに引っ張った処でアタックと余韻の音量差が大き過ぎて余韻は短時間しか聴こえんからね。

因みにオーケストラのとか大ホールでのOpen奏法のはそこそこ余韻も聴こえっけど、あれは盛大な残響(エコー)に強力にリリーフして貰ったからなだけですぜ。

それだって他楽器に近い音域で継続音を鳴らされた日にゃ、ハッキリ聴き取れ聴き分けられんのは結局殆どアタック音だけでしょう。
尤もアタックと余韻の差が大きいのも打楽器の大事な個性で、例外は黎明期のシンセドラムやCymbal等の金物位なんじゃないかな。
しかも黎明期シンドラの音自体は昔のアナログシンセなら大概は必ず出せる音で、単に発音指令が鍵盤じゃなくパッドになったからそう呼んでみました的な代物でした。

今回案件だと従兄の所のバスドラの皮はRemo CSで、中心部が2重張りで硬めなのでこれもどちらかってばゴーストには不利な方だ。
Speedkingの動作雑音軽減策で述べたが、何かが接触する時それが「
硬い物同士」な程高音域雑音が多く出てしまうからだ。
皮の硬さは張りの強弱(ピッチの高低)でだって影響はあるが、それは主に全体の振幅(皮のストローク)に対してだ。

それ故アタック強調目的等で打点に後から張るヤツなんかも売られてて、実際効果はあるがアタックゴーストに対してはマイナスに出るのが多い。
けれども原因が踏力不足なら止める力も「充分弱い」だろうし、Open踏みで「余韻の頭部分の音量が大きい」せいで相対的にアタックが小さいなんてのならこのマイナスは出ないからご安心を。
恐らく従兄はアタックが一見太目になるからCSを選択したんだと思うが、皮についてはキリが無いから別項へ譲って本題へ戻ろう。

例えば俺だけか不明だが未だにCrashの短間隔連打の安定性に苦手意識があり、相手もこっちも動いてるから「当り」が不安定になって仕方無い。
結局は太鼓のリバウンドと一緒でリズミカルに揺らせば良いんだろうけど、音量・音色の都合もあるからタイミングだけに忖度なんか出来るかよとつい不貞腐れちまってる。
でバスドラは元が目立ち難い音色の分金物系よりそれを重視しなきゃなんないのが多々だから、尚更ビビリ防止の為にタイミングを計るなんてのは論外だ。

尤も太鼓の皮はCymbal程は動かないが、メロタムやSnareと比べりゃバスドラのそれは簡単に目視出来たりするよね。
しかも一番動きが遅く音としてはもう殆ど聴こえない位になっても、他のより皮はまだそこそこ動いてるのだ。
そこで上記の「音として聴こえない揺れ」はゴースト君助長にだけ有効と百害あって一利無しなので、今回案件にだと「止め方の達人」以外はミュートした方が安全な様だ。

さて不意に従兄が彼のノートパソコンの電源を入れたからどうしたかと思ってたら、以前リフォーム時にサービス!?でデスクトップ背景にIan PaiceのMachine Head録音風景を入れといたのを確認する為だった。
一般的なボロ布ミュートみたいだが
俺も改めて見てみると入れた張本人の癖に気付いて無かったが、他より皮の打点近くだけ高く触れる様な按配となってるではないか。(@ ̄□ ̄@;)!!
ではまとめて図示するとしますか。

 
Bd
図説は上段左から行くが最初は前回記した「スポンジミュート」の装着状況で、次の水色のが一般的な布等によるミュートの様子を表したつもり。
因みにこれ式の中には切り刻んだ古新聞だとか、フロントヘッドを付けてる場合は(穴の有無に依らず)細かい物を入れるのもある(った!?)みたいだ。
1つ飛ばして上段最右が普通の帯ミュート(大抵はフェルト使用)で、左隣の敢えて飛ばしたピンクのヤツが上述の「変則」の状況である。

真ん中で三角に尖って出っ張らせるなんて妙な景色だが、恐らくは皮振幅阻害を避ける為に「厚さ」を減らしたかったからだと推察される。
つまり普通に丸めたり折り重ねた布だと厚みが出てしまうので、それより「少ない枚数」しか触れない様に工夫したんだと思う。
だがそのままでは布は直ぐに倒れて皮から離れてしまうので、折り目に依って「芯を作って」適度に抑制させてる様に伺える。

これの目的が俺言い「アタックゴースト」防止かは不明だが、従兄の処で彼が踏むのを俺が色んな位置を手で臨時ミュートした限りでは効果最大であった。
怪しげオッサンの大代表たる俺様なのでこの意図は皆無だったが、宅現況は下段の緑みたいな事になっている。
俺は穴無し両面張りで左が打面で右が表の様子だが、表だけ2本になってるのにロクな意味は無い。

単に手持ち廃物利用で帯ミュート実験をしてみた都合で、最初に普通っぽい巾のを2本切出したのが理由1。
しかし俺の所望には普通巾のだと両面に施してもミュート不足で、実験結果的には極端な巾広が要るのが分かった。
本来なら巾広2本を素材から切り出したかったが、そこまで取れるだけの残りが無かったってのが理由2でこうなっちまってる。

打面側に「一体物」を持って来てるのはレゾナント側(表)より強ミュートが要ったからで、殆ど気休めだが一応分離してないのの方が「切れ目が無い」分だけ面積が広くなっている。
これに至った原因を掻い摘んで披露してくと、俺がアタックより低域量に拘ったのが根底にある。
また近年は漸く改善出来つつあるが奏者的には、元のタイプとしては俺はアタックが目立つ口だったのもあろう。

さてさて難癖付ける気は毛頭無いが、件の「スポンジミュート」が本件では何故不味かったかを分析してみると以下の様になった。
①表面を指先1本で押せば充分に柔かいんだが、面で全体を押してみたら思いの外硬かった。(皮とスポンジは当然面接触)
②外周部しか抑止しないので鳴りを妨げないのは良いが、打点部から遠い所へのみの作用なので強く押し当てても揺れ終息がかなり遅かった。

要はかなり弱くても構わないが打点の近くで僅かでも皮の動きが抑制されてると、俺言い「アタックゴースト」は避け易いみたいだったのだ。
但しこれは太鼓の出音がミュート無しでもかなり短めな減衰音だからで、絶対的最大音量はミュートする程低下する。
なのでその分鳴らす強さが要求されるがその度合いは弦楽器のハンドミュートと近似で、アタックの音量より余韻の長さへの方が数段影響が大きいものだ。

また余韻は足りるだけ得られれば良いが、今日の多くの場合は「ちょっと」あればOKだ。
また余韻が長くなる設定になってる程脚に依る「止め」の強さ速さが要って来て、そうなる程止め難いしどうしてもビビらせ易くなるもんだ。
もし本件でお悩みの方が居たら、「ミュート位置」の再考が助けになるやもと思った次第でした。

音創り① バスドラのミュート編

珍しく親類関係の所用で多忙になり間が空いてしまったが、予告!?ではGuitarの歪ませだったのの変更を許容願うで御座候。
ってのも従兄の所のバスドラミュートで、先週プチ発見をしたからなのだ。
歪み案件については今Compressorを自作中で、これの実験に漕ぎ着けてからまとめて述べたいのもあったりする。

俺自身は弦楽器演奏キャリアの割と初期にはCompを結構用いていたが、当時所持してたのが大したのじゃ無かったからか不確かだがその後は録音処理以外では使わなくなって久しい。
これの原因は俺的にはEffectorで頑張るよりAmpで頑張る方が効果的と感じたからで、演ってる音楽の指向性の影響もあったみたいだ。
だが今従兄とやってるプロジェクトでは新たな必要性が出て来たので、只今仕込中なのである。

で所用と仕込みでグズグズしてる内に上記事例が発生したんだが、それはスポンジミュートの弱点であった。
宅ではコスト事情で買わずに済ませられる物にはほぼ無縁だが、従兄の所では彼の前職Live Houseの遺品!?をずっと活用している(もしかしたらそろそろ過去形)。
スタッフに太鼓知識僅少なバイトさんも居たりとなると、安定度が大事だからの措置だったろう。

これはバスドラサイズピッタリで胴の曲率に合せて作られたスポンジミュートで、彼の所では穴開きでもフロントヘッドを付けてるので一度入れとけばメンテナンスフリーと優れ物だ。
意地悪視点に立つと調節困難・深さが違えば対応せずだが、平均的要望には入れるだけで答えてくれるんだから疑問を持つ事も無かった。
処が近年従兄がウルトラローピッチに移行したからか、録音してみたら俺言い「アタックゴースト」が随分と気になったのが事の発端であった。

この「アタックゴースト」とは奏者意図に反しビータがヘッドでバウンドして、アタック音に不要なフラムやバズが付いてしまうのを指している。
俺自身は初心者時代は無知なのもあって気にして無かったが、気にし出してからは結構これは悩まされた問題だった。
それは
Closed踏みを明確に意識してからで、拙い腕が最大要因だったとは云え1つだけで止めようとする程結果はビビらせてしまうってものだった。

北風と太陽かはたまた兎と亀でも良いが、力で抑え様とする程皮からの反発力が吸収出来ずって事だ。
ハイスピードカメラでも持ってればとっとと撮ってみるんだが、そうは問屋が卸してないので明確な証拠提示は残念乍らまだ無理だ。
しかしそれなりに豊富な経験・体験から紐解くと、どうも基本的に「無バウンド1回こっきり」ってのはあり得ぬらしいのだ。

また意図的にそれに近い状況(かつて誤って無理に追及してた)がもし得られても、今度は皮の振幅を阻害して著しく低音を損ねてしまってアカンかった。
これはかつてBassで「究極のスタッカート」を追及した時と同様で、音響理論的に時間不足だと必要低音生成が不可能だったからだ。
そして苦闘の挙句今の俺の答えとしては、僅かに跳ねたって聴こえなきゃ良いじゃんなのである。

よっぽど非力とかで微小音量だったりしなけりゃ、バスドラの音はか
なりドデカい。
そして一部硬いのを使うのもあるが標準的ビータはフェルトで柔軟性を持ってるから、「バウンド音」が大きく無かったりアタックより籠った音色になってたら先ず聴き分けは不能なのだ。
つまり無理に避けようとするんじゃなく、コッソリ目立たなく埋もれさせちまえば平気だったのだ。

さて従兄はバスドラ奏法でも先生に相応しくOpenでもClosedでも昔から自在だし、是迄の長い録音経験でこんな音になった記憶は皆無だった。
元からタイプ的には俺を剛とすれば彼は柔で、この手のは当初から旨かったのに妙な具合だ。
それで暫し2人でゴニョ
ゴニョ弄る中で、俺は件の「スポンジミュート」に嫌疑を掛けたのだった。

それへの過程でピッチをウルローから並へ一度上げてもみたが、奏者(従兄)と太鼓のモデルの組合せの兼合いか没個性だし魅力の無い音になってしまった。
またその時少しミュート不足も感じられたので、試しに不要シーツや俺の掌等で色々ミュート具合を比べてみたのだ。
するとそんなに強く皮へ押付ける必要は無かったが、ある程度打点に近い場所で動きを制限する必要もあるのが判明した。

俺的知識では皮物でローエンド出すには中心近くの動きを抑制するのはご法度だが、それはどうやら全く動けない場合限定だった様だ。
理論的には音波の波形で言う処の最低1回分の振幅さえ確保出来てたら、その後では動けなくても無関係と云う訳だ。
つまり強い力にはほぼ無抵抗だが弱い力には抑止力がある、そんな状態が得られればローとアタックの両方が一度に獲得出来るのだ。

現況宅では「外付け巾広偽フェルトミュート」で落ち着いてるが、考えてみれば(今迄してないのが俺らしい!?😓)上記条件に見事に当て嵌まっていたわ。
実はPianoの簡易調律用としてフェルト生地自体は手元にあるんだが、安物だからかヘタレの根性無しで薄過ぎて等でミュートには用いていない。
宅の方式で薄過ぎが困るのはフープとヘッドで挟んでも滑り易いからで、或はそれを克服すればもっと良いのかも知れない。

だがかなり従前から元コタツ用廃毛布を太鼓ミュートに利用してて、こっちの方が「保持力」が高かったのでそうなっている。
これも枠と皮じゃなく皮と胴の間へ挟んだら違うのかもだが、現況では状態確認可能(張ってる皮が不透明なので)とか集音方法の都合でそうしてる。
詳細は図説を含め次回以降へ譲るが、割かし加減が自由になるのは確かな方法だ。

それにしてもバスドラ並びに重低音ヲタとしては、オケの大太鼓は両手が使えるから羨ましい限りだ。
叩く瞬間皮は「完全なフリー」で叩いた直後は「完全な抑止」、なんてのも自在なんだからねぇ。
過去にこれに近いのをやってた達人が居たが、それも次回公表するから乞うご期待ってか。

2019年1月26日 (土)

邪道シリーズ③ 無理ムリ延命措置 L-1286図説編

とっとと概念図を提示するが、飽く迄私的実験なのを先にお断りしておく。
俺的には昨今何処ででも目に付く「自己責任で」は使いたくないが、俺自体が珍しいケースとも思うので他所でまんま模倣は困難だと思われる。
けれど傾向とか具合を知るには誰でも参考になりそうって、そう云う意図だ。

 
Photo_3
 
図説は左が新品でその次が俺式向き癖軽減対策(後述)で、右から2番目は宅の消耗品で右が今回の実験実施状態だ。
又オレンジ色はゴム系ボンドで赤がワッシャ・青がナット
、大変見難いが緑の線みたいなのが隙間埋めのプラ板でこれも後述する

1.我流向き癖軽減策
フェルトは方向がランダムな繊維の集合体なので、特殊製法でも用いないと重心がセンタに来ない様だ。
その為踏んでる内に特定箇所だけが当たる「向き癖」があるが、そのままにしとくとそこだけが他より早く消耗してしまう。
これが電車の車輪だと「フラット」と呼ばれるもとのなり、円周上の一部が平らに近くなるせいで転がる度にガタガタとかド
ドと騒音を発して大変だ。

ビータではそこ迄深刻とはならないが、打面の形状・面積が違って来れば音にも操縦性にも何らかの差異が出るのは避けられない。
また平面的になる程回転し辛くなり、それで余計に同じ所ばかりでぶつ様になるから偏摩耗が一層進んでしまう。
ここで考えられるのはフェルトが回転しない様固定すればだが、完全固定となると今度は向きが変えられなくなるから却下だ。

そこで手で意図的にやれば回せるが、少し回り難くするのを探った。
尤も元からの個体差もあるし、消耗度が低い内は余り不要な物もあった。
Ludwig L-1286は構造上フェルトは非固定で、位置保持は上下のクロムメッキされた鉄板で挟んで為されている。
この鉄板下側はフェルト部とそれ以外部のシャフトの太さ差で、上側はシャフト先端を叩き潰して大きくして保持されている。

宅のSpeedking初号機付属品ではこの「叩き潰し」が不足だったらしく、1度外れたので叩き直しをした事もあったけ。
そう云や大昔にも1度経験した様な気がしなくも無い。
は置いといて戻るが、故に鉄板も自由に回転出来る構造だ。
軸:鉄板:フェルトのどれ間がより回転し易いかを調べると、
軸:鉄板間が金属同士だからか動き易かった。

一方フェルトは軸に対しては無制限だったがプレス加工された鉄板の縁との抵抗でか、ほぼ鉄板と一緒じゃないと回らないのが判明。(未加工時)
それで上下鉄板と軸間をゴム系ボンドで止めてみたが、上側は軸端で面積僅少の為直に剥がれてしまう。
本来両面固定の方が回転し辛くなって良いが、片方だけでも曲の途中位迄は一ヵ所だけでぶつ事は無くなっている。

2.無理再生施工
その前段階として必須の消耗状態から行くが、外見上は単にフェルト上側中心に摩耗して小さくなっただけだった。
だが手で回転抵抗を確かめたらもう全然無くなってて、それ以外にもぶつ時にグラつきが出そうな位全体が緩んでいた。
金属系は未だしもフェルトは力が掛る部分も摩耗したらしく、ってこたぁ上記対策だけでは
効果は逸失しそのままだと偏摩耗が加速されそうだった。

代用重り追加で音量・操作性を復元出来ても、回り過ぎからの偏摩耗とグラつきからの雑音等を回避出来ねば意味が無い。
そこで過去にSpeedkingの雑音低減策でやったの同様、軸用の穴と嵌める為の切り込みを入れたプラ板を下鉄板とフェルト間に押し込んでみた。
これについては概発表済みなので必要に応じて、過去記事を参照願います。
因みにフェルトの下側としたのは、前述の如く上鉄板の固定が不安定だから。
この段階で今後の寿命等は不明・未明だが、
取敢えず俺の用途には足りる状態が復活出来た。

ここでビータフェルトの回転について、過去記事重複をなるべく避けるつもりでもう少し論じよう。
現況俺は正確な理由は把握し切れて無いがフェルトが円筒形のだと、無回転のってのは知る限りでは思い当たらない。
演奏時無回転になるのは近年の狭めの面で打つタイプの等で、これはコスパは悪くないが消耗は早くなるだろう。

消耗早しってぇのは例えビータ側が持っても打点面積が狭いから、皮側の方が持ちそうにないからだ。
少なくとも同一人物が同一音を出すならば、そうなると思われる。
またこれも過去ネタだが昔常用してたPearlのビータはボルト締め式だったので、随時増し締め+随時人力回転で一点集中を回避させていた。
したっけ何時の間にかフェルト本体が横方向に、正に扁平して縦寸法が足りなくなっちゃって駄目でやんの。

これって確か長寿命ハードフェルトとか何とかの売り文句だったが、減りが遅くたって簡単に扁平するとは想像付き難いじゃんか。
尤もビータの寿命が長いったって、スティックやGuitarのピックと比べりゃなのかもだが。
そんなこって円筒形フェルトのは回り過ぎると困るが、完全無回転は困難だしどうもよろしくないみたいですわ。

要はお馴染み「手足一緒論」のお出ましで、バチのグリップは状況に応じて強さは「手加減」されてるのと同じなんざんしょ。
もし足指でビータが掴めでもしたなら、難しくてもこれが理想へ近付けそうって按配やね。
勿論無理だから他の手を用いるんだが、多用途対応を考えるなら「回り難いけど回る」がベターですかねぇ。

邪道シリーズ② 無理ムリ延命措置 L-1286 編

今回はあのSpeedking純正ビータでもある、Ludwig L-1286についてだ。
世間ではこれの最大の長所は音色と語られてる様だが、大きな異論は無いが音色は個人の嗜好差もある処だ。
だが俺唱えの「ヘッド(皮)を長持ちさせられる」は誰にでも関係するので、こっちを推しときたい。


等と宣伝意図も無くほざくのも妙だが、その実情を先ずは参考に述べとこう。
これ迄の俺体験では
L-1286以外のビータでは、2年以上皮(ヘッド)が破れずに持った事は無かった。
また破れる前でもコーティングされてる皮ならそれが剥がれて無くなる他に、皮が張られた状態でも打点に凹み痕が出来ていた。
これは放置するとそこから破れやすくなるので打点位置をズラす為、1~3ヶ月位毎に「ヘッドを回す」必要があった。

又過去体験で皮がCS等打点部が2枚重ねになってるのだと打痕はあまり付かなかったが、それで油断してると外側1枚目が先に破れたりしていた。
ビータの他にペダルが
Speedking常用となったのも皮に優しいのに効果はあるが、打痕の出来る時間が延長されただけの感じだ。
だがL-1286だと他のペダルであっても明確な打痕が付かず、皮や太鼓が違っても現況では同様となっている。

けれども良い事尽くめばかりとは行かず多少フェルトの減りは早いみたいだし、最近は値上がりして残念乍ら昔の値段!?に戻ってしまった。
音色案件に関してはフェルトが硬くないのが影響してる様で、長持ちして欲しいがその為に硬くすると駄目みたいだ。
俺はローエンドを出す目的で、一時は高価稀少なウールビータ導入も考えたりしてた位だし。

これが従兄の太鼓の先生曰く俺言い「無意識Closed踏み」時に、それこそほぼ無意識で止められて良いのだそうだ。(現用ペダルはTAMA)
普通皮は高価な本革でなくプラ製で柔軟性に乏しいので、そこへ固目なフェルトだとバウンドし易く高域雑音も出易くなるからね。
それでフェルトが「踏み固まる」と止め辛くなるそうで、俺から見たら新品同様でもお取替えとなるのだそう。

尤も俺にはその状態だとまだ不都合0%なので、ちゃっかりお下がりとして頂戴出来るようお願いしてしまっている。
それの第1回目が
近頃訪れて、彼は現行ツーバスなので2本貰った。
この内1本は俺が従兄の所で踏む時彼の負担を減らす為用として存置し、もう1本は持ち帰って来た。

これを期に約3年弱使い倒して小型化!?した現用のと、貰って来た俺には新古品のとを比較してみた。
結果は音色・操縦性は俺的には大差無かったが、いざ比べてみたら音量が結構違っていた。
最近はそうでも無くなって来たが従兄とは丁度真逆で、俺は元は手のパワーを出すのに苦労した口だったから単独では気付けなかった様だ。
今だってまだ指を使う速いストロークでは、速さパワーともに苦闘中だ。

ここで毎度の如く変な思考が勝手に働き、音量さえ補えればまだ古い方も使えるな等と良からぬ事を思い付いてしまった。
ローピッチ好きは皮の張力弱目な関係もあって皮寿命には厳しいらしく、足についてはそれに加えて音数の膨大さで過酷な状況なんだろう。
なので他所様より例え最大差と思しき経済面を除いても、俺にとって寿命延長は重要課題なのである。

先ずは以前持ち出したバネ秤を用いて重さを測ってみたが、これはフルスケール2kgの簡易品なので精度が足りなかった。
次に奥方様が台所で使ってるのを拝借して来て測ってみたら、
小型化君は77g・俺新古君は82gだった。
専門サイトに依れば新品は84g程度だそうなので、大体妥当な線だろう。

重量計測の理由は
音色・操縦性に大差無いのは、フェルトの硬さ・打点面積の差異が少なさそうと読んだからだ。
フェルトは円筒形なので
普通だったら横方向の長さは減り、でも大抵上側が先に減るので縦方向が微妙に長く(実際宅ではそう)なって面積自体は同等だ。
だがそれだけだと形は変わる処だが、これには何故か「向き癖」があって割と同じ処が偏摩耗しつまり平らになり易い。

偶発的だがこれ等に依って面積も形も余り大きくは変わらず
、結果的に目に見えて小型化したのに音色・操縦性が保たれてた模様なのだ。
とすると今迄はフェルト側面と皮が平行に当たるのが良いと思ってたが、演ってる最中から擦り減ったり変形するのを含めるとそうでもないのかもだ。
でここからが毎度の変態工作へ行くんだが、何かを足して重さを同等化したら音量が復活しやしないかとなったのである。

そこでガラクタを漁って、丁度ビータシャフトに穴が通るナットと厚手で大き目のワッシャを見付け出した。
これをフェルト直下部へゴム系ボンドで固定して、両者で試奏比較をした処「効果」アリと出た。
厳密にはフェルト硬度の他小型化で角度に差があり、それはペダルの角度にも差を生じさせてはいる。
だが俺は無意識Closed常用なのでストローク最後の部分では元から操縦していないからか、これは問題とならなかった。

今回変態実験したのにはもう1つ訳があって、寧ろこっちの方がホントは重要かも知れぬ。
それはビータが軽い程速度を出し易く、操縦もし易くなり勝ちだからだ。
例え音を妥協しても道具由来で悪影響して、
腕(足・脚)が落ちたり伸び悩ませたりしては困るからだ。
もしそれで妙な癖と慣れが付いてしまったら、マトモな道具になる程好結果が出せなくなっちまうからねえ。

ココが貧民でもプロとアマの差で、金に腕を左右されぬ技と自慢じゃい。
っつってもそれだけじゃぁ虚しく悲しいのも確か、このままではお寂しやなので次回は概念図を載せて誤魔化すのである。

<続かせるのだッ>

2019年1月18日 (金)

改良・進化した楽器は演るのが楽だけど…

今従兄とLudwig評で一部意見が割れちゃってるけど、腕の違いでそうなってるのかも知れない。
従兄は操縦が楽と言うが俺にはじゃじゃ馬で、どうにもならなくは無いが結構骨を折ってる感じだ。
近年の太鼓の方が出来る事が限定的でも、計算通りになってくれる気はする。

けれどいざ録ったりしてみると結果は逆になってたりするが、少なくとも演奏時には新しいの程安定感がある様に感じられる。
なのでもし「録らない」んだったら、皆が新しいのへ好印象を抱くのも納得だ。
これは俺体験では太鼓以外の楽器にも共通なんだが、少なくとも楽器とまだ他人の関係の内は今のの方が高得点だ。

例えるなら今のは愛想の良い店員さんで、昔のは少し困ったちゃんの家族みたいなもんだ。
だから古いのは馴染むとか慣れるのに結構時間を要するが、一度仲良くなれると利害に無関係に助けてくれたりもするのだ。
と、ここまでなら各自の好みで選べば良さそうなんだが…。

真っ先に気を付けたいのは、それでずっと練習してるとどうなってくかだ。
例えばドラムスティックのチップ形状1つとっても、当たる角度で音色が変わらないのだけだとどうなるか。
もし始めて暫くそれしか使わないでいたら、角度で音色を変えられる・変わってしまう事もあるのを知るのが遅くなってしまうだろう。

結局近年のオートマ車のペダル踏み違え事故みたいなもんで、過度な便利や楽は別のリスクを持ってる訳だ。
人のやるのに絶対は無いけれど、最初から下手に完成されたものしか知らずにいるのが不味いんじゃないかと思う今日この頃だ。
車ならエアコンの操作等を覚えるより先に、どうしたら動いて止まるのかの原理的部分にもう少し詳しくなれてたら事故にならなかったかもと思ってしまう。

諸事情絡んでの結果だろうけどオートマ限定免許とかに疑問を感じ始めてて、自動度の高いのだけでは原理を理解し切れて無いのではと勘ぐっている。
今高齢者の
踏み違え事故が目立つのも丁度正反対の原因で、大昔の教習所では恐らくオートマを充分には体験出来てないだろうからね。
マニュアル車だとアクセルだけではあんな猛発進は原理的に不可能で、
踏み違えただけなら大抵は情けなくエンストを起こす。

もしエンストしなくても
マニュアル車は1つのギアが受持てる速度範囲が限られてるから、アクセルを踏み続けても例えば1速だと普通ならせいぜい30~40km/h位迄しか上らない。
それがオートマだと車自体の最高速に到達する迄は、幾らでも速度が上がってしまうんだから。


しかも突然踏むとその直後の反応が違って、マニュアルなら大きな前後衝動が必ず出るがオートマでは最初は滑らかだ。
そして暫く経ってから凄い勢いで加速し出すが、この反応の仕方がもし意に反してたとしても正に「後の祭り」状態なのだ。
だから少なくともオートマはマニュアルより加減が分り難くなったと、言って良いのではないだろうか。

楽器の場合趣味で演る分には不可能が幾らあっても不味くは無いが、だからってホントはどんなもんなのかが分り難くて何処迄楽しめるのかは不透明だ。
安易な楽ってのは裏を返せばどう演ったって同じ音が出るなんてのも内包してるから、それじゃあ「変えられる」のを知る機会を損ねているのだ。

なのでオートマ車でも楽器でも熟知した上で都合に応じて活用するなら良いが、学ぶとか知る段階でそんなのにしか触れられなくなるとしたら不幸だと思うのだ。
正直シビアでも音楽自体に対する才能に個人差はあるが、楽器の種類や奏法を限定しなけりゃ誰でも必ず何かしら少しは得意を持合せているものなのだ。
けれど眠れる才能は目覚めてからじゃないと知り得ないので、最初から楽器に下手に傾向があり過ぎると一生寝かせたままに終るかも知れんのよ。

年々バリエーションは増えても生ピアノ等は他のに比べると、
使われる場がほぼ無制限だからかまだフラットに近い性質を保ってる様に感じている。
突詰めれば向き不向きはあるにせよ、未だ例えばメタル専用ピアノなんて売り文句は目にした試しが無い。
それがエレキや太鼓だとどうだ、寧ろこれさえあれば何でも行けますなんてのはとんと見掛けなくなっちまった。

確かにピアノよりゃ大分後発で、太鼓もドラムセットの姿になったのはJazz以降ではある。
でもエレキやドラムセットだってMetalは愚か、Rockよりずっと前に登場したもの。
寧ろ実際はJazz用楽器の一部を利用してRockを、更にその一部を利用してMetalは始められている。

だから基本的には変な癖付けをされ過ぎてなかったら、Jazz以降のなら即対応出来る筈なのだ。
最近になって漸く知った驚愕の真実体験を、これの参考例として提供しとこう。
それは中学時代FMラジオで知って以来お気に入りになった、今は亡きJazz GuitaristのJoe PassのHang Toughて曲にまつわる話しだ。

俺は長い事興味対象がRock中心だったから、本人健在の内にJazz雑誌を眺める等は殆どしなかった。
曲自体は知ってるのも既にそこそこあったけれど、先ず題名をロクに知らないし人もよくは分からない。
そんな状態ではたまに一寸覗いた処で、サッパリ分からなかったからだ。

全く別件でその頃では特に珍しいプロの使用楽器の本(プロフェッショナルロックマシーン)を買ったら、Rockの人じゃないのに何故か偶然それに載っていた。
小さなモノクロの肖像写真では禿げ頭・口髭・スーツで、フルアコらしき(少ししか見えない)を抱えた姿で典型的な容貌だった。
そこに書かれた使用楽器もそれらしいのだけで、だからお気に入り曲もそんなので演ったてたとずっと思っていた。

極最近になってもう少し知りたくなって、今はWikiもあるからネットで色々調べてみたら…。
この曲が入ってるアルバムSounds Of Synanon自体が、実はとんでもない代物だったのを知らされる。
前述の写真と聴いた感じでリッチで紳士的なJazz屋がと思ってたら、アル中・薬中の更生施設内で結成・録音された物だったのだ。

このレコード(CD)のライナーノーツに小さくモノクロだが現場写真も載っていて、思ってたのとは殆ど全てが正反対であった。
先ずオフステージとは云え格好からして違ってて、ピアノのオッサンなんか半袖のアロハ着て弾いてる。
普通の環境で無かったからか俺が気に入ってた音はフルアコじゃなく、Fender Jazzmasterを弾いてるではないの!。

名前的にはJazz対応ではあるが、ソリッドボディでこれでは彼は未使用だがアーム付きである。
Fenderにしたってこの名付けはJazzでもオーソドックスなのじゃなくて、斬新なアバンギャルドなのを想定してた筈だ。
その当時GibsonやEpiphoneから良いフルアコが既に一杯出てたんだから、こんなのでそのまま対抗しようとは思わなくてご尤もだ。

しかもオマケにこのGuitarは本人の所有じゃなく
施設の「備品」と書かれてて、少なくとも録った時点では単なるリハビリの道具だったみたいなの。
何かに夢中になってる間だけでも、呑んだり・吸ったり・打ったりが遠ざけられそうって事か。
因みに
Joe Passは稼ぎを全て呑み代に注ぎ込んじまって、殆ど無一文で転がり込んだみたいにもWikiに書かれてた。

音色もプレイも典型的な「それらしい」スタイルになってるが、道具や場所がそんなだったとは全くオッタマゲーでありまする。
聴き出してから40年後なので又もやの今更であるが、映像的イメージは見事に完全に覆されましたわ。
それでいて音の印象はちっとも変りゃしなかったんだけど、知らないよりは知れて良かったと思ってるよ。

少なくともフルアコ持ってなくても、練習すりゃJazz演れるのが良く分かったからね。

2019年1月17日 (木)

Hi-HatとそのStand⑱ クラッチと余談 編

今週(昨日)の収穫は、DWのHi-HatクラッチSM379の試奏体験だ。
このクラッチ案件は従兄の太鼓の先生由来で、宅のYAMAHA HS-710を持参した処から本格化した。
最初は彼の教室にある近代スタンドと宅の中古骨董との違いからで、この辺は以前記した通りだ。

その後の研究で彼は海外一流人の使用アイテムの共通項を発見したが、それがクラッチとそのフェルトだったのだ。
彼曰くスタンドは様々だがクラッチはほぼ2種類しか無く、フェルトに至っては上側は大多数が灰色で薄目のばかりだったそうだ。
けれどフェルトなんぞには当然ブランド名や型番等書かれておらず、これの特定が第一関門であった。

こんな場合に時々役立つのが俺様の変な勘で、早々に行き当たり大当たりが偶然出た。
元のお目当ては昔から変わらないYAMAHAの灰色のフェルトで、これは俺所持のの更新用に徒歩5分と至近のカノウプスで買った事があった。
確認の為一応ネットで調べたが、その時半ばついでにカノウプスのオリジナルスタンド用のフェルトが安価で売られてるのを発見した。

買う時不思議に思ったのはホントのバラ売りになってた処で、普通上下に要るから同じ物のならセット販売されてる筈なのである。
それを従兄が見た処「多分コレだよ」となり、確かに最近は灰色ってとても少なくなったしそんな薄いのは調べても他には殆ど見当たらない。
実験結果については概述なので過去記事参照願うが、どうやら単品で欲しがる人が多かったからそうなったらしい。

つまり多くの者が「上側だけ」これを使いたがってるらしく、下は恐らく上記のYAMAHAのを使ってるみたいなのだ。
俺だったらそこで納得して終るんだが、専門家の従兄は続いて「クラッチ怪しい」と拘り続けたのだ。
YAMAHAのクラッチU0631090(安い方)はシャフトに止めるツマミのデザインこそ新型化してるが、それ以外は一点を除き宅のに付いてるのと違いが無い。

その差は宅のは初期型なのでボトムを止めるハンドナットがプラ製で、後期以降現行のはアルミ製って部分だ。
従兄はこれを買って試してGOサインだったが、それでもまだ気になる処が残ってると言った。
それはYAMAHAのクラッチが細目シャフト対応な処で、自社の仕様に従った結果一部他社の太めのには使えないのだ。


前述の如く「スタンドは様々」だと使えないのもある筈で、もしや太軸用代替品がDWのなんじゃと彼は推察したのだ。
それで彼が注文してたのが丁度届いたってんで、早速実験開始したのだった。
結果的に彼の目論見は大当たりだったが、音色等はYAMAHAの方が好みだったって辺りが何とも彼らしいオチ!?か。

体験した限りでは他の近年のより遥かに良好だったが、それでも設計が骨董のYAMAHAのよりは薄手・柔らか目Cymbalへの適応は劣る様だった。
そこで普段は生徒用・俺がお邪魔中は俺様専用!?のドラムセットの方へ装備する次第となり、小一時間位とは云え連続で体験する事が出来た。
因みにこのセットのはHatがZildjan New Beatにしてあって、従兄の先生用のよりは厚手で重さもある。

でインプレとしては付属フェルトのままなら兎に角操縦性が秀逸で、スタンドが俺には若干苦手のTAMA Lever Glideでも楽に思い通りにプレイ出来た。
苦手の理由は踏力が少なくて済む代わりフットボードのストロークが大きいからで、普段俺は踏むというより重さの乗せ加減中心で演ってるからなのだ。
それがこのスタンド+鷹揚反応のYAMAHAのクラッチだとしっかり確実に足を動かさねばならんので、未だ慣れずどうも不足しがちなのだった。

ちょっと面白かったのはDWの付属フェルトは色は灰色なんだが、厚みはあるしかなり硬かった処。
これ迄の体験では硬いのだとCymbalがちゃんと全部鳴った試しが無かったが、これは良い意味で稀少な例外であった。
硬いけれど隙間が空かない位に調整しといてもCymbalの動きは全くスポイルされず、鳴りに貢献してるらしき材質の関係から灰色をしているのかも知れない。

一方我々お気に入りの音の良いカノウプスのはその薄さが災いして、柔らかくても充分動ける様にするには隙間が少し必要だ。
この隙間とフットボードロングストロークスタンドが組み合わさると、かなり精緻な操作が何時も出来てないと意図した状態が得られなくなるのだ。
それがDWのだと一寸でも足が浮けば直ちに緩んでくれるので、ほぼ誰でも手よりは必ず動作が大雑把になる足にはとてもフィットしてたのだ。

この結果を受け従兄の先生は、これを当分は生徒用に確定した模様。
これで普通ならメデタシでさあ次へと行かないのが拘り派!?の従兄で、更にもう1つ別件で悩みがあると言う。
先生用ドラムセットでFloor Tomのエッジ寄りを叩くと雑音が出るんだそうで、協力して調べた処俺的には胴のエッジとヘッド(皮)のエッジ部から発生してるとの診断結果だった。

今彼はかつてない程のローピッチとなってたので、エッジ部形状の不一致を疑ったのだ。
ローピッチ好きの俺にはそれが為、求める処までピッチを下げられなかった
過去経験があったからだ。
ヘッド張力が強ければ半強制的にフィットしてくれるし、摩擦雑音もまず出ない。
だが逆条件の際は形に違いがあると、叩く度に少し擦れ乍らエッジ部が動いてしまうみたいなのだ。

これを彼は最初持っていた「エッジグリース」を試そうかと言ったが、万一シェルに浸み込んで音色が変化してはと危惧し待ったを掛けた。
代案は生徒用にしてるセットに付けてるメーカ違いのヘッドとの挿げ替えで、もしそれで収まる様なら手間だけで済むからね。
これも当りが出てくれたがその他に太鼓のラグの内部からも少し雑音が出てたらしく、こっちは取敢えず諦めろと言っておいた。
少なくともOn Mic収録だったら距離差と指向性のお陰で、気になる程ラグ内部雑音は拾わないので。

それより弥次喜多珍道中みたいになったのは、両方の太鼓の音色が良くなった事だった。
先生用従前はTAMA Art StarへRemo Clear Emperor、生徒用は初期型TAMA ImperialstarへEvans G2 Clearだった。
この
従前状況では俺的には正直Art君の音って値段不相応に安っぽくて、Imperial君は一緒に叩くと埋もれ易いとずっと感じていた。

それがひょんな事で一気に解決しちまって、Art君はちゃんと高級な音にImperial君は埋もれない上良い意味で「普通の音」に変化した。
Imperial君の方は大昔従兄が購入当初に叩いた時の音が蘇り、俺にはとても懐かしかった。
これの原因は今は推察の域を出ないが、ヘッドエッジ部の形状フィットで安定度が上がったせいだと思っている。

太鼓のエッジは音色もだが、何と言っても鳴りに直接影響するからね。
普通は俺もそうだがエッジってば胴の方ばかりに気が行くが、現実には皮の方が原因でも合わなけりゃ同じ事だ。
因みに従兄の先生からのプチ知識で、昔からRemoのは薄いのでも割と硬くEvansのは柔らかいんだそうだ。
そのせいか
Remoのはアタックの明瞭度には優れるそうで、俺得意の逆転発想だと柔軟なEvansはこんな部分でもローピッチに向いてそうだと思った。

2018年11月27日 (火)

Speedkingよもやま話⑬1足3連余談Ⅱ

前回の補足プラス図説主体になるが、その前に少々。
俺は割と強めの表現が多そうなので何だけど、実際誰がどうするかに対して固執はありませぬ。
少なくとも求める音に対して過不足等が無くて、結果が得られるなら一向に構わないと実は思っとりますです。

けれども只単に何でもOKって言っちまうと、時に「後で不具合」が出たりもするのを避けたいんですわ。

復唱になっけど太鼓は個人的には体格・体質差等からの影響大と感じてて、俺に良くても他人に駄目とかその逆があっても不思議じゃないと思うんです。
とは云えこの紙上では各個人の個性は不明なので、論理的観点からの優先順位で吠えてるのでありんす。
何せ外見と本人意識が正反対なんてのもあるんで、最適値を求めるにはマンツーマンじゃないと難しいと思います。

Photo
久々でいきなり出ましたが、題して「押出し踏み」と命名させて頂きやす。
先ず黄緑の線が膝より体側からの力の向きで、青線が
カカトを「支点」にした時の足首からの位置関係を示したつもりだす。
足各部の距離関係は人次第でまちまちだが、そこが正に個人差なので一例としての概念図と思われたしざんす。

で現実的な力には膝で前へ押す分もあるが、上から下へのそれと比べたらかなり非力だと思われる。
脚の重さは「作為的な動作」が無ければ近い方中心に掛り、つまりくるぶしから爪先・カカトそれぞれへの距離割合で大凡分配されるだろう。
加えて基本的にカカトは固定なので、他の奏法よりどうしても動作範囲は狭くなる。

だから俺的には絶対的必要性が無ければ用いて無いが、単純原始的な爪先踏みよりはパワーが出せるのも確かだ。
上図左は踏む直前で右は直後を描いたが、カカト固定の癖に足が何故か前へ少し移動してるのに着目されたしある。(描画は誇張気味)
これの度合いもまた人次第でまちまちだが、余程極端に「カカトが長い!?」主で無い限り押出さないと爪先へ重量モーメントを持って行けないからなのだ。

こんなんでどうして「
Slide」意識を持たぬかっつうと、それをすると「カカト支点」が機能し難くなり易いからだ。(移動しなけりゃSlideじゃないので)
それと「踏む前」に爪先がしっかり上がってないとビータストローク不足→パワー不足となって、唯の
慌てた爪先踏み」に成り下がっちまう。
よって目一杯勢いを付けようとはするが、
Slideと思わぬ方が大抵はベタ―なんじゃないかと思われる。
一番単純な思考では「目一杯威勢の良い爪先踏み」をしようとしたら、近い状況が得られる場合もありそうだ。

欠点は是迄に綴った通りだが、では利点は何か。
奏法的には大きな動作が不要なんで、「何か演った直後」に用いるのには有益だ。
それと他の奏法と足・脚の動作箇所と向きが少し異なるのも、複数ストローク用として有利だろう。

複数ストロークと称する多くは手足の基本の「振り」が一回で複数音を出すと解釈してるが、それを可能とするのは大抵は「違う場所を動かす」ので得ている。
だが増やせる数に限界と制約があり、パワーを要する場合個人的には3つ位が限度と感じられている。
工夫の余地は無限かも知れぬがそれ故、現状俺では4つは2+2で賄う等となっている。

基本手足一緒論の俺と云えどペダルとバチの相違を無視はせずで、ペダルは最低でもフットボードの分がバチより多いとなっている。
その影響はやはり応答性に現れてて、手より脚では複数ストロークの数的限界が下がってると感じられている。

またRock系では常時フルのバスドラサウンドが要求されがちなので、「パワーを伴わない速さ」だとご利益僅少だ。
こうなると手で言う処のバズ系の技法は、もし足で出来ても用途不一致だ。
もしツーバスとかでバズロールが出来たとして、使い道が少なそうなのも確かなのである。

これ等から俺言い「押出し踏み」の適正を考察すると、最適なのは「Slide Double直後」って判定になっている。(つまりSlide Triple)
個人差で極度に足首が非力とか遅いとか、何らかの事情で
Slideが不可な場合だったら採用に意義は出て来る。
けれども物理的に最適解で無いのが検証済みなので、特に「これから脚のDoubleに挑戦」ってんなら非推奨なのだ。

もし試すなら他の方法を暫く訓練した後、もし余りにも結果が芳しく無かったらそれからにするのが良いんじゃないかと思う。
尤も
高純度のSlide Tripleに挑戦するなら必須となるだろうけど、それはSlide Doubleを充分習得後での話し。
因みにこの高純度と称してるのは、速度・パワーが得やすいのが「全部違う動作」の組合せだからだ。

体自体もだがそれだけでは限界が近く、前に述べた通り「指令速度」も大事だ。
「頭を楽にする」のにも同じのを繰り返すより、
「全部違う動作」を順番にやるだけの方が普通は低負荷だと思うのだ。
既に目一杯押してるのに更にもっと押せったって無理な相談でしょ、でも「違う注文」だったり「前のは気にしなくて良い」となったら余地も出て来るんじゃない。

ドラムの神様ってばBuddy Richだと思ってるが、従兄の先生の分析では今のが違って聴こえても
技術面では越せてる者は見当たらないそうだ。
その
Buddy Rich実際に途方もないレベルだが案外「簡単な意識」で演奏してた様で、複雑なHi-Hatでのアクセント等を主にバチの「当てる角度」だけで実現していた様だ。
どうやら高度な演奏をしたい程、不要な際は「簡便化」が重要らしいのだ。

2018年11月23日 (金)

Speedkingよもやま話⑫1足3連余談

今週従兄にとある外国人の踏み方の質問を受けたが、それは変形足首ダブル(ヒールトゥ)であった。
何処が変形かってば普通の2連打なのにカカト→爪先と順番が一般的なのの逆なのに、2打目が決して非力にならないのが珍しかった。


従兄は選択ミスで俺言い「足首ダブル」で
かつて逆順に慣れてしまい、必要なパワーを得るのに難儀した為苦手意識を持ってしまっていた。
力を意識すると今度は速度面が一層不利になるが、スライドが体質的に苦手だったのもあって半ば脚は放置プレイ化していた。
それに一条の光明を見出したかの如くだったから大いに興味を持った様だし、普通なら見落としそうなのにも気付いたらしい。

これの秘密を述べるに当り誤認回避で
「足首ダブル」のおさらいをしとくが、強弱無視で単に2つ鳴らせれば良いんなら順不同である。
だがCloseを意識したり色々「条件」が加われば、「演り易い」とかもっと言えば「演れる」順番の制限が出て来るものなのだ。
一例として上記「
Close意識」について述べると、次のような現象が起こる。

普段の単打との差を極小化しようとすると、どうしても必要な時以外は足の何処かがフットボード等から離れなくなるだろう。
この時ダブルでもカカト(腿に依る脚踏み)を先にすると、1打目後の爪先は上がっていない。
Close意識なので当然の結果だが、これが為どうしても2打目動作の開始が遅延気味になってしまうのだ。

特にアップヒール常用だと一段と顕著に出て、1.カカト降ろして→2.爪先上げて→3.それから漸く踏むと随分な迂回になる。
これではパワーは勿論それ以前に速度面で不利で、ダブルストロークにする意義すら薄れてしまう。
では何故順番が違うトゥヒールだとセーフかっつうと、以下の如くになるからだ。

1打目を爪先とすると特にアップヒールならカカトは「上がったまま」なので、素早い足首の脱力をすればそれだけでもうフットボードが上がってくれるのだ。
少なくとも奏者意識的には「踏む前に上げる」が不要となり、身体の動作数のみならず脳の指令系統の方も「時短」化される。
加えて「爪先踏み前」には猶予が取れるので、パワーを出し易い踏み方へ持ってくのも容易になって来る訳だ。

普通の現代ペダルでは
所詮パワーでは爪先がカカト(脚)には勝てぬが、Speedking等の骨董系でバネ弱になって来るとその差はかなり縮小する。
昔だって歯切れでは
Close優位なのは一緒だが、PAレスで肝心な「低音」が補償不可となれば優劣も逆転する。
それで「楽にOpen」が得やすいとか他楽器の音量が今より小さ目な昔では、足首由来の爪先踏みが優位に立つので道具側も意識せざるを得なかったからだ。

これ以上続けると何だから詳細は過去記事参照願うとして、本件の核心へ向かおう。
一見只の逆順に見える今事例のヒールトゥだが、自称専門家の俺分析では違っていた。
実はトゥの方が普通ではなく、俺言い「超速1足3連」(Slide)の3打目と同じ踏み方となっていたのだ。

核心の核心に触れるが、要は爪先踏みの動力源が足首のみじゃなく「膝」等を利用するとこう云った芸当が可能になるのだ。
これも詳細は俺別言い「Slide Triple」過去記事参照願うが、通常誰だって足首より膝の方が力は強いもんだ。
殊に足首とハイブリッドとなれば脚を大人1人とすれば、子供でも2人掛かりになれば対抗の可能性も生まれるって感じだ。

普通のヒールトゥならカカトが上がっていても平気だが、動画の主の2打目時は必ず「カカト接地」状態から為されてるのがその
証拠だ。
膝動作で爪先を下げられるのは「カカトが突っかえてる」からこそで、足首関節とカカトの先端に多少なりとも距離差があるからこうなるのだ。
理科的表現をすればカカト=支点・足首=力点・爪先=作用点となっていて、力点の動力源が膝である。

厳密には腿の筋力も使ってるかとか各部の力のバランスはってのもあるだろうが、体格差もあるのでそこ迄の追及は各個人毎じゃないと無意味だと思う。
俺自身の意識は「下へ」であるが、今回の件で若干の見直しにもなった。
それは爪先上げ時には
「下へ」より「前へ」の方が有利なのが明かだからで、自身の脚を無視してフットボードばかりを凝視してたからかも知れない。

俺がこれのキッカケを得たのは「
Slideの延長」で、元々膝を使っていたし前へ押す発想があったせいで早かったみたいだ。
ってより実際足を前へ動かしてて、「止めなかっただけ」とも取れるか。
尤も指不使用のバチのリバウンドと一緒で数の制約があり、フットボードと脚の両者の長さもあるから3つ程度が実用限界みたいだ。

俺は2連には現況必要性が低いのでこの変形ヒールトゥはほぼ不使用だが、従兄みたいに逆順がフィットする者には確かに朗報であろう。
けれども一番利用率の高い連打では1打目は「16分の裏」が多いので、2打目の「表」時に単打と連打で逆動作となる懸念は残るシステムだ。
フレージングの自由度を考えると手と同様で、平常時「表裏の鳴らす方法」が固定の方が有利に思える。

演りたいのがこれで充足する等条件次第では、1つの選択肢なのも確かだろう。
何しろ全身を使うからか、太鼓演奏は個人の体格差の影響が大きいから。
但ししかしこれ以外の奏法も習得したいんなら、亜流から入れば従兄がした辛酸舐めは辞さない。
例えば
1足3連へ行くのは道順がとても複雑化してしまい、習得前の修正箇所からして多くなってしまう。

なので原理的に考察すると次善策ともみなせ、俺的には余りお勧め出来るものではない。
複雑な技を持ち出すのは速度的必然性等があっての事なんで、可能な限り一番簡単な方法を用いるのが良さげに思っている。
またその様な発想にしといた方が、更なる高度化への発展性に繋がるのだ。

2018年11月 1日 (木)

ドラムのパワーとトーンの関係性考察(も少しヲタ)⑨

筆者は弱小文章力の癖に気紛れな想い付きをしたためるもんだから話が前後して済まないが、漏らしたくないのが幾つか出て来てしまった。
先ずは「バチはケチらずに振れ」で、しかし闇雲に振り回せって意味じゃない。

これは当シリーズの③後部で触れたが、体験談を書いとくとしよう。
何時もの様に個人差は不明乍ら、俺は可能なら普通の叩き方では必要な振り巾をケチらなくしたら安定度が上がったのだ。
従前は加減って言葉しか使わなくてそれも当りだが、微細なミスの悪影響が低下したのだ。
つまり例えば角度で言うと30°が29°になるのと90°が89°になるんじゃ、「誤差割合」が後者の方が1/3に少なくなる。

人は機械じゃないから常に誤差があって当然で、確かに鬼の訓練を達成したら人間技じゃ無い領域へだって到達出来るかもしれない。
それでも0%なんてのは儚い夢でしかなく、他にも方法があるんならそれを用いない手は無い。
ハナッから同じ「音になり易い」叩き方をなるべくしてみようと、勇気を出して発想のプチ革命をしてみた様なもんだった。

Ringo Starrは当初から一貫して俺言い「ケチらん叩き方」で通してるが、ハチャメチャな環境体験が世界一だったからなのかも知れない。
「良く聴こえないけど、多分こう叩いときゃ大丈夫」ってか、そう云や叩きながら歌うのも常にあったしね。
それがBONZOになると普段のショットは正反対傾向だが、不思議なのは指を使う叩き方の時は異常にストロークが大きくなる処だ。

細かく素早くすれば普通は逆になるのに何故とずっと疑問だったが、身体の重さを掛けられるか観点で気付きが出た。
指以外も使える時は重さをバチへ載せられるが、連続リバウンドフル活用時はそれが不可能になる。
激重の腕は脱力するとその分瞬時に落ちそうで、下手に普通人のストロークにしたら直ちにオーバーパワーで太鼓を壊しちまうのかも知れぬ。

だが指ストロークではこの絶大な重量パワーは利用不可なので、音量低下を避けるにはどんなに大変でもストロークを確保するしかなさそうって推論だ。
しかし何となく分析出来ても巨漢の外人以外不適応な方法で、悲しいかな分かったのは真似不能なだけだった。
けれどそんな輩達よりゃこちとら身軽な訳で、俺言いRingo式を採り入れて上を目指すしか無さそうだ。

超ローカルだがこれの類似案件が従兄と俺の間でも生じていて、かつてはずっと従兄≒Ringo・俺≒BONZOだったのが何時の間にか逆転していた。
従兄は太鼓奏法ヲタ且つ講師なので省エネ打法の追及の結果か、高度な技術体得のせいかスッカリ「小振り」になっていた。
2人の間比較では彼がしなやか系・こっちがゴリ系だったからか、俺はずっと「ちゃんと振る」のが億劫だった。

結局はお互い「無い物ねだり」憧憬の様な気もするが、従兄は毎日先生やってる内に前より腕が重くでもなったんだろうか!?。
苦手挑戦も腕向上や可能フレーズ増加には役立つから無駄じゃないけど、少なくとも俺程度の半端な腕なら本道優先が宜しかろう。
太鼓演奏だけが好きなら別だが、曲を演る方が大事なら骨格が成立せんと非実用的になっちまうからね。

次は前回「皮の揺れ感」の件で、バスドラをSimon Phillipsみたいなウルトラローピッチにした時の補足。
従兄の近代TAMAでは物がサイズ以外全く同じなのでそのまま普通に行けたのは当然だが、宅の骨董Ludwigでは体験を具体的に述べるとBassと合奏時に奏者本人により聴こえ難くなるのだ。
古いの程ある意味「近くより遠くでの音を重視した設計」なので、ハイピッチ以外では元から奏者聴き取りは劣っている。

但し別項に記した如く
近代TAMAの眼前で目立っても、録ったら違ってて意外とバスドラの「含有量」は減ってた現象がある。
けれど骨董での逆現象も度が過ぎると目立た無さ過ぎとなって、録れるけど合奏自体にかなり苦労が伴ってしまう。
なので相当アベレージが強く踏めないと、骨董でウルトラローピッチは実用性に乏しいと云う事だ。

さてこの
ウルトラローには知識不足が原因もそれ用の配慮が必要で、Simon氏と同モデルのTAMAでもまんまでやるとボルトがすぐに緩んで来た。
これのウッドリムが角ばってるからかフックがダイキャスト製で、鉄板プレス物より柔軟性が無い。
リム自体も俺感覚じゃ木製と思えない程強固で、普通のピッチで使うなら狂い難いのかも。

だが皮がぶたれて揺れてリムへの応力が変動すると、その最弱時にボルトが回ってしまう様なのだ。
ウルトラロー=ボルトテンションが極限迄低いとなると、そこから下がれば瞬間的にノーテンションとなってそうだ。
これが各部がヤワだったら伸縮があるのでゼロにはならなさそうだが、それ位皮以外は微動だにしない位じゃ無いと今度はウルローじゃ鳴りが劣化しそうだ。

今週の実験を別項に記すがそれの兼合いで偶然発見したのが、メーカーから純正で
出てた「バスドラム用ラバーストッパー」なる物だ。
現況で他社では見掛けないのでハテはSimon氏御用達と推察、ついでで購入し従兄の処で装着してみた。
長時間経過の具合は未明だが取敢えず踏んでる内にドンドンってのは無くなり、ウルロー化以前のピッチでも俺のバカ脚踏みで少しピッチが下がったりしてたのも起きなかったから効果はあるみたいだ。

更にウルローでちょっと驚かされた気付きがあったのが、余韻の性質の変化とミュートの役割が普通と違った処だ。
ピッチが下がれば余韻も正比例で短くなるのは分かってたが、その音量の下がり方は飽く迄徐々にだった。
それがまるでバネ最弱Speedkingの挙動みたいに、初めの1往復はワイドなのに直後はもうガクンと皮が揺れなくなっていた。

後から理屈で考えれば当たり前なんだけど、中々そこ迄下げてそこそこの音量が得られる事が無いので想像が付かなかった。
でもだから本家が両面張り・打面側のみ軽ミュート・オープン踏みなのに、タイトな音になるのねである。
それどころかクローズで踏むとあたかも音程がオクターヴ上がったかの如しで、リバウンド最弱だからか前出「
1往復」の間は「触っちゃダメ」って感じだ。

皮がすぐ止まるとなるとその為のミュートじゃないのは明白で、音色も倍音の音域が下がるからかミュート有無でそんなに変わらなくなっている。
とすると万一不要共振が起きた場合の保険みたいな、役どころが変化してる事になる。

只まあ鳴るにしても最大音量が出る領域からは逸脱してる訳で、一般レベルより弱くしか踏めない様なら非実用的かも知れぬ。
今はRock系だと「生でもPA」だから可能だが、本生だと厳しくなりそうだ。
それと再三の指摘通り「録ったら思ったよりちっさい」懸念は健在そうで、尚且つ「
1往復」分しか正規音量!?が出ないから音の量は少なくなる。

<つづく>

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