スピーカ

2022年6月16日 (木)

音楽備忘録1036 音質の硬い柔らかいの真実➋

初回に「体験」とハンコを押したが如くとしたのは、誰だって極限かそれに近い実体験をすりゃ分かるんだけどね。
僅かでも踏み外せば忽ち聴覚や神経の破壊に繋がるから難しい処で、その点私的には自分でわざわざ出す音で体験するのが一番マシだ。

聴く方で被害者が圧倒的多数になってるのは、追加操作をしなければ過大音が継続するからでさ。
かなり苦労しないと出せないのだったら、前回述の「平常時」じゃ無くなれば少しは自然音量低下を期待出来るからね。

とは言え個人差も小さくないんでノーリスクでは試せないから、なるべくならこの年寄の言葉で躊躇って欲しいんだけどなぁ。
で毎回「体験」とアピールするのには電子回路・環境・録音システム等、どれも黎明期近似のから今に至る迄のを全くフラットに体験させられて来たからなんだ。

例に依って少々ひねた話しだがどの時代でも割と望みとは裏腹な状態の方が多く、まだ何処にでも真空管があった頃はもっと最新の半導体ので聴きたかったんだ。
幼少時虚弱で思いの丈を肉体で解消出来なかったからか唯のマセガキだったからか、物心付くよりRockへの憧憬の方が早くてよ。

まだジャンルとか何処の国のとかろくすっぽ分からないのにそうなったのは、リズムのノリとキレにご執心だったからなんだ。
だからRockだってタルいのとかには全然興味は無く、そんなだから当時の平均的ご家庭用球機器の寝ボケた様な音質じゃ物足りなくて仕方無かったんだ。

にも拘らず世間の大人達は子供に強い刺激は尚早、生育上よろしくないからそんなので丁度良いだなんて…。
そりゃ今の過激なのみたいだったら確かに危惧するのも納得だが、あたかも20代の兄ちゃんの耳が50・60のおっちゃんのみたいになって聴こえたんじゃ堪ったもんじゃない。

んじゃ今「球絶対教」なんてほざいてるのはおかしいってチョイ待ち、球でもLo-Fiで良いとか音源の再生装置が低レベルのアナログでも構わんとは一切言ってないでっせ。
超高級機だったらそれで全球が理想だけど、要はトータルでのバランスの問題なんよ。

大昔のご家庭用レコードプレイヤとかテレコでは音源に記録されてるのから大巾な欠落や変容が避けられなかって、だからもうこれ以上Ampで迄削られ変えられるのは勘弁してってさ。
そんな処から始まってある程度納得出来る装置が持てた頃には、自分で演る方にもいよいよ熱が入って来ててね。

当時はド素人のロクでも無い音色とは言え聴者として無改変再生装置のが聴けるより、楽器や音楽現場の「実際の音」の方を先に知っちゃったん。
全ては偶然のタイミングでもたらされたんだが、もし↑が逆だったら15~25才のイケイケ時代にヤバイの使ってヤバイの出して耳を最低でも半殺しにしてた公算が濃厚ね。

では何故回避出来たかの具体的構造だが、「現場で△△な音が聴者一般環境下では○○に聴こえる」を知ったからだ。
完成品でかなり硬質で刺激的に感じられる音でも、現場の人間が無理して不快さに耐えた結果なんかじゃ決して無かったんだってのをね。

健全思考に則れば至極当り前の事なんだけど、仮に命知らずで演ってたとしても体が壊れりゃそれ迄と同じ様には続けられなくなるっしょ。
聴き専で普段現場リアル音量になんかしないとか自演もするがたまにのアマチュアだと、「プロよりその時間が極端に短い」から気付け難いのは仕方無いだろうけどね。

尤も最近の本邦だとプロでも本番時以外は非リアル小音量ばかりの人も少なくないだろうから、意識的に学んで気を付けてないとリスクは上がってるかも知れない。
これ逆アプローチで述べるなら、人より大音量にしたきゃその分音色に工夫が出来ないとって事ですがな。

<つづく>

2022年5月15日 (日)

音楽備忘録1004 中古楽器 体験的実情編➒

お次は一旦電気系統の方へ行くが、一応先にGuitar類以外のにも触れとこう。
アナログ(非バーチャル)な部分はどんなのでも劣化や摩耗が付き物で、その点では交換可能かどうかが最初のポイントになる。

もしヘタってるのが多い目だと費用も手間も面倒ではあるが、もっと深刻なのがデジタル(主にバーチャル部分)の劣化だとその復活はかなり困難なんだ。
これにはそのSW等も含まれるのが少なくなく、SW自体は純アナログ部品なのに軽く考えてるとエライ目に遭わされたりする。

理屈的には少しおかしな話しなのにそうなっちまうのは、SWが汎用規格品じゃ無い場合がかなり多いからなんだ。
アナログだと単体ON/OFF単機能以外のSWも必要な事があるが、デジタル回路では「繋ぐ・繋がない」でしかも瞬間的なONしか要らないのが主流。

そうなって来っとTVリモコンのボタンのみたく、基板に印刷したのへ導体をボタン裏に付けといてそれを押し付けるみたいな構造が可能になった。
んでその接点の規格が殆ど同じのばかりで良いとなると、夫々を一括で作っといて組み立てる方が色々メリットが多い。

んが惜しい事にその配列や数に汎用規格なんて事実上無きに等しいんで、その物ズバリの交換品が入手出来んと実際には交換修理が出来ねえのよ。
仮に大幅改造を覚悟しても元が個別固定が不要で空間余裕が無かったりするんで、コスパも含め無理に復活させるより生きてるのを探す方がマシになんねん。

本来なら交換容易な構造なのに何とも勿体無いが、広用途3Dプリンタでも持って無い限り部品の自作の可能性も無いからさ。
なのでまだ製造販売してるのだったらケチって部品売りの無いのでも、割高でもメーカに出せば何とかなるだろうけど。

そんな調子なんで個人的にデジタルのだと、PCみたいに規格化度が高く内部も分割交換の可能なのには手を出す。
が、固有度・一体度の高いので不安のあるヤツには尻込み一辺倒になってるよ。

それからしたら部品自体のビンテージにも拘ると何だけど、そうじゃ無かったらアナログ系や非デジタル楽器の電気系の不具合なんて可愛いもんですよ。
又一部概述で飽く迄私感だけど特に電気系のビンテージ部品では、ある特殊なニーズが無い限りは全くお勧め致し兼ねまする。

その特殊ったら「適度に劣化した状態」のが欲しいなんてので、但し長期間状態を維持するのは無理って覚悟付きで。
10年以内位だったら余程不適切な材料を使って無きゃそんなに変容はして無いが、50年とかになると流石に全く無事ってのは極少数派。

しかも残念な事に昔の程総体的には材料の「安定期間」が短いんで、買う時点では合格でも最短1年かそこらでガラッと変わっちまうなんて悲劇も。
なので決して他人の好みに介入はしませんが、極短期間しか使わないとか以外ではそんなのに手を出せば少なくとも得は出来ないんす。

この際だから更に追打ちを掛けとくと、昔のになる程そもそも規格の精度の問題ってのがあってさ。
最近のしか体験が無いと想像困難だろうが、大昔のってそもそも新製時から驚く程個体差があったん。

なので仮に○○さん本人に徹底的に迫りたいなら、本人の現物に触れて色々測定でもせんと幾らも当てにならんのどす。
つまり型番やスペックより音やその反応で近いのを探す方が賢く、大抵はその方が目標に近付けてるんすよ。

<つづく>

2022年5月 4日 (水)

音楽備忘録993 スピーカのサイズ➐

このお題この辺で杜撰大王流の選択方法を提唱して一旦終ろうと思うが、鍵となるのは原理を踏まえオーソドックスなのからスタートする事だと思うんだ。
誰だって旧来からのより斬新なのの方へ興味をそそられるが、弱点の周知は遅れるもんだから後で泣きを見易いんだ。

敢えて作る側・売る側を擁護しとくと、発売時点で購入者がどう扱うかの完全把握なんて到底無理だ。
近年の通販で使用者レビューが重視されるのもこの辺で、個別の特殊状況はどうしたって類例が少ないし想定も難しいからね。(尤も悪用されてると却って悲惨だが…💦)

さて性能面からだと
求める低音の周波数の決定が始めの条件になるが、普通で構わない方で50Hz・露骨に欠けると嫌な方は40Hzが指標となりやす。
因みに40Hzってなほぼ普通のエレキBassの最低音の低さで、今は多弦化で下に拡張してるのも珍しくはないが主流が従来のままなのには色々訳があっての事。

その内容は長くなるんでここでは割愛するが、振動だけでは代用出来ない低音とでも言っときませう。
極端な話し0.5Hzだって音として鳴らせば音なんだけど、多分多くの人は超不明瞭な音程より体ごと揺さぶられるエネルギーの方にそれこそ気持ちを揺さぶられるんじゃないかな。

わアレとして40君所望となる様だったら、近年本邦主流のウーハ径13cmタイプは選外にするのが賢明だす。
一部に出せるのはあるっても無補填では著しく減衰してて、小音量の割に大飯喰or可能な限り手を尽くしても大した音圧が得られないと使える範囲がとっても狭い。

一方占有空間の面からはウーハ径が幾つだろうと、兎に角最初はオーソドックスなエンクロージャのからご検討願いたい。
前回迄に記して来た如く分割や変形が可能と言っても、前者は箱の板の枚数が増える分・後者は最大寸法部が大きくなる等トータルでは実はオーソ君よりか肥大化しとるんでごわす。

なのでもし配置の工夫で何とか収められるなら、オーソ君が一番つつましやかなので御座居ます。
但しバスレフタイプで且つポート(ダクト)が前面に付いてればで、前面投影面積は縮小出来ても裏穴君は背後に必ず空間が要求されるから本体サイズより広い空間が要求されやす。

スピーカ設置も厳密には横壁から50cm以上離せとか、リスニングポジションを二等辺三角形の頂点辺りにしろとか色々やかましいすがね。
部屋の主用途がリスニングルームだったら達成しなきゃ駄目だが、普通の部屋であれもこれもってな未達になっても仕方無いと思うんだ。

とは言え環境に相応しくないタイプのを選んじまったら、余計に色々苦しくなるからねぇ。
そして「普通の部屋」ってのは模様替え皆無で通すのは困難で、変えたくなくても何かが壊れて取替えたらなんてのがあるじゃない。

ってかもしそんなに場所をくれてやるのが嫌なんだったら今日日はスマホやノートPCにもスピーカは付いてんだから、いっその事それ以外のは思い切って廃止しちまった方が良いんでねっと思うだよ。
因みに自らを生贄に例示すると、宅では所謂パソコン用スピーカってのを一切使って無いっす。

大昔PCと一緒に貰ったのがワンペアあるんだけど使ってみたらどうにも中途半端で、結局何らかの緊急時用と化して棚の奥底に眠っとりゃあす。
そんな風に他用途のと共用して数を減らすのが空間効率としては最も有効で、ある無しの前では大きさも形も所詮は無力なのでありんす。

<この項一旦終了>

2022年5月 3日 (火)

音楽備忘録992 中古楽器 体験的実情編➏

前回スピーカエンクロージャの木材の続きになるが、楽器系のでは集成材の使用割合は高くない。
後になってみてその方が破損トラブルに強いのが浮上したが、元の理由は重量と共鳴なのだ。

尤も破損に強いっても傷1つ簡単には付かないとかってんじゃなく、かなり傷だらけになっても音への影響が出難く運搬で大きく困ったりしないってだけだ。
現況尤も外観を保ち易いのは軽さと併せて樹脂で、けれど発振器みたいな単調なのじゃ無く音楽的な豊かな響きが得られる様にするのが超難関なんだ。

因みにかつてブームになったOvationのエレアコ、ボディは表以外樹脂だったからやはり深みや広がり感ではチープだった。
にも拘らず当時そんな材選択をしたのは過酷なLive環境への対応で、その後も何かの事情や条件が付かない限り木が楽器系の材料としては主流のままだ。

だば若干遅れ馳せ乍ら続いて生Pianoへ進むが、体験からの私的推奨だと音自体は勿論だが次点はハンマーフェルトの状態だ。
これGuitar系の人にとってのフレット摩耗度等と近似で、その費用以前に普通は自前での整形や交換が無理に近いから。

多分大多数一般は音以外は…これはかなり経験値が無いと詳細には分からないのもあろうが、全体の見た目と傷等を主眼にし易いよね。
実際本体も運送等付帯費用も高額だから心理的には杜撰大王でも同意するが、オブジェとしてではなく「音楽用の道具」としては外観は奏者にはせいぜい気分に位しか貢献してくんない。

確かに古い程内外共に消耗は多くなってるもんだけど、そのバランスはかなり差があるんだよね。
親の勝手な意向で無理に習わせようとして一般家庭で持ってたのだと、外に比べそんなに弾かれて無いから中の消耗は少な目。(単純な状態としては保守が行き届いて無いのが多いから残念なのも少なくないが)

対して前ユーザーが熱心な音大生とかだと扱いを周知してるから外は比較的綺麗だが、どう上手に扱ってても↑のフェルト摩耗だけはかなり逝っちまってても仕方無い。
鍵盤の破損を外観に含めるなら酷いのがありゃそれも困りはするが、88鍵の内半分がなんて事は先ず無いっしょ。

でもフェルトの方は余程たった1つの曲だけを長年ガンガンに弾いてたとかじゃ無い限り、88鍵の内大抵は少なくても⅔位は逝っちゃってるでげしょ。
この辺俺は今本邦って「欧米使い捨て文化の誤った模倣」からも来てると考えてて、使い捨てを考案した当時の状況にロクに目が向いて無いからにちげぇねぇ。

物に手間と維持費はなんでもかんでも必須って習慣が先にあって、豊かになって物が増えて来て手に負い切れなくなったのがスタートだったんじゃないかな。
こっちじゃ全部少しでも楽しようを目指してる風だが、本家では省きたくないメンテへの時間や経費を確保する方がメインなんじゃない?。

そもそもちょっぴり表現を変えて「インスタント文化」と銘打てば日本は始祖且つ不動の大御所らしく、紙の食器・割り箸・つま楊枝等使い捨てなんだって意識すら皆無で皆日常的にお世話になってるわね。
けど昭和の途中位迄は「先祖伝来品を死守」するのも並行して存在してたのが、片方だけどっかに行っちゃってんだ。

わ兎も角どれ位の期間持ってるつもりか次第で投資額を考えるのは当り前だけど、他の一般的な物と比べ「内部の状態変化は大きい部類」であるのを忘れるべからずなのだ。
新製時からハズレのだったらそもそもウッカリ買ったら大損だが、それ以外のは結局はお金の出入りのタイミングが選べるだけって感じなんよ。

<つづく>

2022年4月30日 (土)

音楽備忘録989 スピーカのサイズ➏

ここ迄で低音をある程度ちゃんと出すには、ユニット口径もだがそれ以上に箱(エンクロージャ)の容積が必要なのを記した。
これを分割させて補うサヴウーハ式の他に、最近普及率の上がったのにトールボーイタイプってのがあるが…。

正確な起源は特定し辛いが、私的にはバックロードホーンタイプとしての発祥が印象深い。
そもそもバックロー…ってのは「ダクトの長さ稼ぎ」が目的で、かつての日本語称では「折り曲げホーン」とも呼ばれていた。

これ管楽器等の原理と全く同じで、長くする程ダクトの共振周波数を下げられるからだ。
だが50Hzで3.4m必要なんで、もし直管だと部屋に依っては入り切らなくなる。

又理想的にはダクト断面は円な方が良いが、汎用パイプの内径にスピーカの口径を合せられないのも当然少なくない。
そこで木箱内部に迷路様に収めるのが考案され、結果的に箱の一辺が口径に対してはかなり長い形状が生れたって寸法なのだ。

現代の唯のトールタイプはではバックローより遥かにバスレフが多いが、高さの分内容積を稼いで低音を出易くしてるのは一緒。
面積さえ狭目になってくれりゃ高さはあっても平気とか、もっと高くに置きたいが丁度良い台とかの手持ちが無いなんて際にはこの形状は助かる。

但し細長くするのにユニット口径はかなり小さ目で我慢しなきゃなんないんで、同一体積で比べると一般的な形状のよりは低域限界と能率の両方で不利だ。
加えて残念なのが近年の主用途の関係(多チャンネル再生)か、周波数特性グラフの公表がとても少ない処。

確かにスピーカ全体の平均性能が上がったから、昔のみたいに極端な特性の凹凸は無くなったけどさ。
デジタル化の恩恵で折角測定レスでも数値で補填・修正が容易くなったのにそれを奪うってのは微妙で、今後はより欲しい情報の提供具合でチョイスするのが良いのかな。

何れにしても色んな形のが増えるのは、各自の環境にフィットさせ易くなる点では有難い。
だが小型化を優先した結果能率の極端な低下に加え、耐久性等の面でも不利は各段に増えちゃってるんだ。

他より低音って波長は長く振幅が大きい物なので、それを小口径で生成するには振動板ストロークをより大きくせねばならない。
大きく動かすには例えば振動板のエッジに、紙や布より伸縮性に富んだゴムやウレタンが必須となったりする。

それ等は伸縮性の良さが為に短寿命となりがちだし、大きく動かせばその分当然歪みも生じ易くなる。
今回のトール君では低音は箱容積メインで稼いでるから盛大な盛りは不要な分マシだが、爆音は出さないからロングストロークは気にしなくて平気かったらそうでもない。

小口径は適正口径のと比べるとかなり低能率(凡そ2~4倍程度)なんで、音が小さくてもウーハどんは結構ハードに働かされてんだ。
と言いつつ実は俺も実際日常的に触れる迄は結構期待してて、随分技術が進歩してるからもっと行けるかと思ってたんだけどね。💦

<つづく>

2022年4月29日 (金)

音楽備忘録988 中古楽器 体験的実情編➎

本日は木オンリーとどんどん細分化してるが、そんなに生物学的には掘らない(正しくは掘れない!?)から安心せい。
先にどれにも共通なのから述べ、その後各楽器毎の固有案件って流れで進めさせとくれ。

音に関わるのではスピーカや入れ物以外では所謂集成材はあまり使われないんで、変形や剥離等以外はあまり心配が要らない。
しかしなまじ「目に留まり易い変化」をしないが為に、特に初期段階の変容を見逃し易いのが難点だ。

これの変形の場合全体が微かにひしゃげたとか剥離のなら中間部だったりすると、大凡のシルエットは殆ど変わらないもんね。
加えて不具合部が影になってるのも少なくないんで、状況把握に他の通常のより視覚に依存しないのがコツになるかも知れない。

んでそれが家具とかだったら強度と見栄えが及第してりゃそれで良いが、音に関するのになるとどんなに美麗でも音に劣化が出る様なら精査しなきゃならんのが独特か。
そうなる原因の多数派としては極端な含有水分の変化とか、板状のだったら見えない裏面にクラック(ヒビ)が生じたなんてのになる。

んでⅡで↑の如く普通の状態では見られないのも少なくないからこそ、先に音を通じて把握するのが余計大事になって来るんすよ。
体験的には材の薄さと柔らかさ等から、アコギボディのブレーシング(力木・梁)の接着部剥離なんてのがあった。

これが最高運だった場合はサウンドホール経由の偽内視鏡手術的な方法も不可能じゃ無く、非正規ではあるが何とかして患部へ接着材を流し込めればそれ以上の悪化位は防げる。
内容的にはレッキとした魔修理に分類されるものの、分解・再組立てはネジ止めとかじゃないから廉価品だと工賃の方が高くなるんでね。

雲行きが怪しくなり掛けたのでこの辺で次へ行くが、ここから個別案件で先ずはオーディオスピーカのエンクロージャ等に頻用されてる集成材(パーティクルボード等)だ。
年々接着剤の性能向上等で崩壊し難くはなって来てるが、筋が通って無いだけにやはり欠けたりはし易い。

ドカンとぶつけてもパカッと割れたりしないのは助かるが、その場所が箱の角だったりするとかなり簡単にその部分はバラバラの粒状になっちまう。
こっち方面で注意の要るのったら保護の為に大抵は別の表面仕上げ材が貼られてるが、なまじ丈夫な印刷シート・合皮・パンチカーペット等で包まれてる分内部状況は把握し辛い。

角だけとか程度なら全体強度や形状には無問題も、音となると大袈裟に云やミクロマラカス(そんなのあるのかよ?)を抱かせてる様なもんだから無事で済むとは限らない。
とは言え大した事には滅多にならんから、強度面に問題無かったら接着剤でも注入して固めときゃ良い。

けれども全く知らずに居るとあちこちのネジを締めたり、散々色々やってもって事はあるかもよっと。
処で楽器系ではキーボード等の外装板で昔はかなり使われてたが、音に影響する事は滅多にないからほぼ見栄えだけの問題だ。

但しだからって↑の表皮も欠けたりめくれたままにしてっと、据置き固定なら未だしもケース内に粉若しくは粒子がどんどん溜まってく。
幾ら汚くても平気ってもそれが万一機器内部に侵入すりゃ、やっぱり無事では済まなくなるから完全放置はヤバイのだ。

<つづく>

2022年4月26日 (火)

音楽備忘録985 スピーカのサイズ➎

目的次第で適正サイズがあるったって今更大艦巨砲主義でもあるまいし、こんなに狭いのにどーすんのってね。
いやはや全くご尤もそれ自体には全く返す言葉が無い処か、俺自身が望まずともその極致に近い辺りに居りますです。

しかしそんなだからこそ究極のミニマム化が必至で、色々実態が明らかになって来たので御座居ます。
限られた空間に押込むには絶対的な容量を減らすのは当然も、限界もありゃ後数mmに泣かされたりもしやす。

そこから分割する知恵が編み出されたんだが、それで効果の大きかったのは中・高域のみ。
露骨に良く見える場所に置かなくて済むのは良いが、サヴウーハの箱はやっぱり結構デカいまま。

加えて概述の低音がモノラルになると困る音源(例えばBeatles初期のとか
)では、普通ので聴いたのと随分違ってしまう。
ってんでサヴウーハも2台にしようもんなら更に場所取られてで、結局分割するメリットは中・高域の位置と向きの適正化位だ。

そんな処から俺言い「特盛EQ作戦」が小型サヴウーハから始まったみたいだが、これの欠点は太古の真空管式よりエネルギー効率が悪い処。
今はAmp出力回路のデジタル化でサイズは小さく出来る様になった分マシになったが、音量に対する消費電力は依然膨大なのだ。

何せそのままでは全く実用にならない程、スピーカの「能率の低い」部分を強引に鳴らそうとするんだからね。
言うなれば地毛対付け毛の割合が1:9とか1:20って、ほぼハゲなのをロン毛にしてる様なもんで。😵

それでも動力系(洗濯機や掃除機みたいに強力モータの入ってるヤツ)と比べると元がタカが知れてるから一大事には至ってないが、長時間鳴らしっ放しにしてたら電気料金請求額にもちったぁ
差が現われる筈だ。
っとこの様に原理に逆らって無理に小さくすると、色々条件が増えるのでニーズとの適合度と汎用度に大きな制約を抱える事になるんですわ。

カーオーディオみたいにドア等に付けられるサイズが限られてる場合には向いてるが、そうじゃない場所では必ず良い方に転んでくれる保証は御座居ません。
又シングルサヴウーハ(但しスピーカユニットでは無く箱の数)の併用については、適切な聴取位置が取り難い環境下では却って公平になるって側面がある。

一般店舗等では位置より先にお客全員との距離が問題で、近い人にはウルサく遠い人には良く聴こえないでは困る。
されば余程広くでもない限り客席等の中に置かなきゃなんなくなるが、片chに至近・もう一方には最遠って状況が発生。

その際完全に片chにしか入って無いのがある音源を掛けたら、反対側のの分はほぼ聴こえなくなってまう。
そうなって変になる位だったらステレオ感を放棄する方がまだマシで、中でも大柄になり易い低音担当のは数の追加はし辛いんでね。

なので逆に個人とか聴者数が少ないならば極普通のスピーカ(特盛不要タイプ・俺仮設定中型)、2本だけにした方が多くの場合は占有面積・音質共々好結果を得易いのよ。
惜しむらくは該当するモデル数が特に近年本邦では減少してる処で、そもそも室内でも自耳以外に音を出さないのが増えてるからなのかな。

今の日本は個人の音楽再生環境がよろしくないので何だが、なるべくヘッドホンやイヤモニじゃ無くスピーカで聴く機会を増やして欲しい。
少数の例外を除き作り手側はスピーカ再生想定のが多く、それは近年気にされる明瞭度や分離度がスピーカの方が厳しいからなんだ。

これに加え生の音楽音(電気・電子楽器入りのも含む)って半ば必然的に「空間合成」成分込みだが、それを全部ソースに入れとくとスピーカ再生時に追加される分が元のより増えてまう。
ので一般平均スピーカ再生で生成される分は割り引いとくのが普通なんで、お耳ベッタリで聴くと今度は作者想定より減っちまうんだ。

<つづく>

2022年4月25日 (月)

音楽備忘録984 中古楽器 体験的実情編➍

ここから徐々に内部へ侵入して行くが、これに際しPAや録音機器も含め外観のみ・触診・分解について記しとこう。
例え新品であっても万一木材の内部にスが入ってたりするのの見落としもあり得、物理的に厳密な追及は不可能なのだってある。

そりゃ中には買う方も作る・売る方も完璧を追及してるのだってあるが、楽器にとっての完璧って必ずしも工作物としての完全度とは一致してないんだ。
それ故例えどんな主義であったとしても音や使い勝手を差置いて、完璧さを求めるのはお止しになるのをお勧めしやす。

とは言え近年主流化した通販は手作り品にはデメリットの方が多く、現況では楽器屋から遠い人への真の福音には足りて無いのが現実だす。
強度構成部だって影響はあるけど何たって共鳴部の具合は、所謂「打音検査」若しくはそれに類する方法じゃないと中々確認出来まへん。

この部分で考慮されたいのが「組み上がってどうなるか」で、材の質自体は全て良好だからってそれだけで良く響いてくれるとは限らないからなんだ。
又機種や販量次第でこれの必然性に差があるもんで、大量生産タイプのの程厳密な出荷検査を経てる新品でも「実確認」が大切だ。

これってビジネス構造的に例えば100本作って不良が1なのと、10本中の1本では収益性が問題になる度合いが違うでしょ。
そりゃ中には稀に少量生産でも返品・交換に応じない様な黒い処もあるやもだが、もし月に1本位しか売れないので「全く売れなかった月」が生じるとえらいこっちゃろ。

さて通販しか難しい場合の秘策!?は敢えて後回しとして、取敢えず金属・樹脂・木の3大別毎で続けて行こう。
楽器や音響用途では金属系は主に強度部品として使われるので、裏側だけに入ったヒビ等以外は大体目視だけでも把握出来る。

但し著しい腐食(錆び)がある場合等はその深度が目視のみでは想像域以上は、木は表面以外の杢目(無塗装若しくは可視塗装限定)やス入りの有無と程度に関してと樹脂系では最重要な劣化度が画像や目視での判定が困難だ。
尤も体験的には過去物程製造・加工精度を高く出来なかったんで、業務用度の高いの程俺言い「不完全マージン」が多く取られている。

なので摩耗度以外はそんなに気にしなくて平気なのが多く、元からギリギリ強度になってた様な廉価品の場合は注意が必要だ。
只製造時期次第(主に1970年代後半)で安くても木部の質は良かったのが国産には結構あったから、金属部は端っから交換するつもりなら逆に出物に変身する。

ワンポイントメモとしてバランス的に体験に依ると1980年以前のは金属や電気部が、それ以降のは木部に弱点があると考えて良いと思う。
貧なので未実験な杜撰大王ではあるがそれ故ビンテージ趣味の無い人なら、昔の木部と近年の金属・電気部を組合わせると面白そうだ。

特に近似品複数所持が無問題とか必要な方の場合、これは専門知識レスでは最も効果的な「自前改造」の手段よ。
っつうか1980年位以前は金満達人ですら、録音用の珠玉の1本の為にそんな真似をしてる方が普通な位だったし。

では最後に木の内部を知る秘策で御座居ますが、残念乍ら完璧には程遠いけど「重量」ってのに結構表れてるのも事実でやんす。
但しⅡで同一品の平均重量も分かってないと効力を発揮せず、珍品・希少品には通用してくれまへん。

<つづく>

2022年4月22日 (金)

音楽備忘録981 スピーカのサイズ➍

今日は正しい判断の為に小ささの効能から行っとくが、敢えて専有面積以外のから記してこう。
現代オーディオではフルレンジ1発ってのはレンジを稼ぐのが大変なんで、大抵はユニットが2・3個付けられている。

その際口径が大きくなる程中心間距離が増えるんで、近くで聴いてると音域次第で「出て来る場所が違う」のが気になったりする。
ので特に大きい方のヤツ(ウーハ)が小さい程軽減されるが、多少なりとも気になるならどんなに小さくしても同軸タイプにはとても敵わない。

とは言え極端に近距離でとかバッフル板(ユニットの付いてる面)に対して斜めになったりしないなら、小ささはそこそここの音像定位に貢献してくれる。
又近隣への磁石の磁束漏洩も小さい方が有利で、今はブラウン管はほぼ使われなくなったからその意義はかなり薄れたけどね。

磁石の強さ・大きさは出せる音量等に最も左右されるが、小口径→振動板が軽くなる分少しは小さく軽く出来る。
但し原理に逆らって口径の割に低音を出そうとすると逆転するので、オーディオ系でこのご利益にありつけるのは低域をサヴウーハ等に全依存可能なシステムの場合に限る。

これ等より私的に最も有利と思われるのが「向き」で、置ける場所の増える他に何処かへ金具等を介して取付けるのでは圧倒的なものがある処。
聴者に正対させるのに左右方向だけなら置くだけで済むが、上下方向に傾けたいとなるとそうは行かない場合が出て来る。

今時はスタンドや吊金具自体は種類も豊富で万全だが、壁や天井等がどんなのにでも対応してるのは稀。
結果的にウーハが30cm以上のスピーカシステムでは、床上とスピーカ箱間に適切な高さの台を噛ますのが主流となっている。

その台を棚で賄おうにも現行本邦主流の木製のでは奥行きも強度も大抵足りなくて、かと言って金属系のは共振等の面で選定に慎重さが要求される上高価だしねぇ。
尤も「スピーカは置けさえすればそれで良い物」って考え自体が、本来は問題の元凶なんだよね。

これがPCのLCD画面だったら大抵誰でも向きも角度も合せる認識があるのに、一応聴こえたからってスピーカだとおざなりにするのは一種の差別ってもんですぜ。
…と俺はずっと思ってっけど多勢に無勢じゃ仕方無いが、「小さい程向きを合せ易い」のだけはもっと浸透させたいと考えてるよ。

例えば貸間に住んでると天井や壁にネジ穴開けられなくても、手持ち家具に保持金具を付けても軽いのだったら行けちゃうよ。
個人宅では僅少で店舗等だとそこそこ実例を見掛けるが、相手が机とかだったら引っ越しとかをしてもそのままで行ける場合が多いからお得よ。

ってな事って俺が現代主流小型スピーカに否定的なのは、それ自体ってよりゃ使い方使われ方が今一気に入らんだけなんだ。
一般庶民感情としては金具類レスでも聴こえるのに、そんなの追加購入したら金も手間も増えるから面倒なのは分からなく無いけどさ。

性能をロクに引出せない使い方で満足出来るなら、もっと安いのでも良いんだから勿体無いのよ。
中途半端な倹約って、気付かぬ部分で浪費になってんねん。

<つづく>

2022年4月18日 (月)

音楽備忘録977 スピーカのサイズ➌

このままだと各自のニーズに適合しないのが続く可能性もあるんで、ニーズ毎の適正仕様・サイズを先に記しとくとしよう。
それを敢えて「補填必須系」なんて付けて先に2回やったのは、スピーカが先ず似て非なる物なのを知って貰いたかったからなんだ。

ぶっちゃけ本人が聴いて満足なら音楽なんて嗜好品なんだから、一々他人がとやかく言うべきじゃ無いかも知れない。
只無頓着な人程好き嫌いが聴こえ方のせいか音源のせいかが判断し辛いと思われ、もし誤認してると無駄な投資をしちまう可能性があるんでね。

さて最初のニーズ仕分けとしては個人的にヲタなのも半分位含まれるかもだが、低音がどの位ちゃんと要るかだ。
近年みたいに小さい方のの発展が著しいと、中・高音の方は全く気にしなくても充足され易い。

ので高音ヲタで低音なんか知らんってんなら、近年は天国に近いのかな。
尤もこれにしても低音がcutされててそう聴こえるのと、入ってても充分高域が埋もれずに美しいのかは分からんがね。

音源の作られ方が近年のは極端なのもあるから何だけど、原理的にはオクターヴ上がる毎に電気・物理的には半分のエネルギー量になるのが自然状態だ。
なので現実的にも下側が200Hz以上で大きく削れてる様なのは、フルレンジタイプにはほぼ存在していない。

従って人の歌声より高い方に興味の中心があると楽だが、もし男性の所謂「イケボ」も大好物だったら50Hz位迄削れないのが相応しい。
肉声だと普通は決してエレキBassみたいに低域の含有量は多くないが、だからこそスピーカ次第で私的には男性イケボの重要ファクタと思ってる「胸に響いてる感じ」に大差が出てしまう。

この件例えばRock系よりClassic系の好きな人の方に、ピュアとかリニア再生を求める人が多いのと同じ。
音源含有量が少ない癖に入ってるのが分からんと変質しちまうからで、不足してなきゃ多少盛り過ぎになっても大勢に影響の出難いRock系より繊細な処。

これ等を総合し将来性も加味すると、50Hz位迄は盛りレスでも我慢出来る程度のスピーカにしとくのが無難なんじゃないかな。
いえいえ決して強要しようってんじゃなくて、条件的に許されるなら
の話しですよ。

次回以降補填が要ろうと小っちゃくなきゃについて書くけれど、もし今はお気付きでなくても自然の摂理に逆らわせるんだから内実はかなり大変なんすよ。
現代の補填必須系の殆どがAmp・スピーカがセット販売になってるお陰で、実際は極端だったり奇抜な事をしてるのがこっちには隠れて見えなくなってるだけなんよ。

そんなでも上手くやれば物理性能は稼げるけど、音楽的には目立たなくて細かめでも多数の弱点が生じ易くてね。
物理や数学では数字の帳尻合わせで問題無いが、ニュアンスだとか数値化がそぐわないパラメータは露骨に悪影響を受けるん。

折角設計に何にでもPCとかがフル活用出来る様になったったって、数値データ化出来ない部分では殆ど助けにならない。
それでいて他の部分では「耳頼み」じゃ無くて良くなったもんだから、作り手の耳の平均レベル低下はやむを得ないとな。

<つづく>

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