音楽備忘録2091 音プロの音楽の聴き方⑲
周波数の5回目は高域の補遺から中域の話しへ向かうが、前回述「中域レスの高域」に関し私的に絶好のサンプルがあるねん。
この話題に最適って事ぁ今チョイと悩みのタネになってて、それは利用中の恐ろしく古い打込み用フリー音源だ。
杜撰君ニーズには他よりマッチしてるから使い続けてるんだが、コイツに入ってるHi-Hatが音色は良いんだが指向性が鋭敏過ぎて困ってんだ。
打込みだと弾けない楽器も入れられる&生に比べりゃ1パートの存在感が弱いから、いきおい大抵は誰が使ってもリアルよりパート数が多くなりがち。
恐らくその対策で2,3パート時と10パート以上での相違を減らそうとして、わざと各楽器を最低限必要な周波数帯域にしてあるのかな。
それでなくても音源容量を節約しようとすりゃ当然の方向性だが、中域レス故聴く時少しでも有効角度領域から外れると途端にお留守になるねん。
それを補おうと音量に下駄履かせときゃ、今度は真正面で聴いた際煩くなりやがる。
っと言っても宅の狭隘室が真犯人なんだが、皮肉なもんで打込みオンリーなら広い部屋が要らないのが利点なんだよねえ。
そうなった裏にもう1つ最新のとか流行のCymbalサウンドってのがあり、又昔話になるが平成以降に生まれた人は実感する機会が多分殆ど無いんだろうなぁ。
のわCymbalサウンドがアナログ時代平均レベルじゃ再現し切れんのは想像し易いが、メディアがCD主流になって以降も実は10~20年位は天井フリーにはなって無かったんすよ。
のがデジタルのドラムマシンやサンプリングキーボードで価格・メモリ容量等の事情から、今だと眉唾かと思うか分からんがそう簡単には16bitにならなかってん。
チト専門的な話しになるがbit数と実用周波数帯域には深い関係があって、低bitでも原理的に制限は無いが実際にはそれをやっても音のザラ付きが目立つだけだったりちっとも艶を増やせねんですよ。
そんな処で当時誰もが「今迄無理だった高域」に憧れてたのと相まって、出せる楽器ではなるべく高域を出せた奴が偉いみたいな潮流が結構続いてな。
その上音色をよりリアルにしたとしても、鳴らすのが達人奏者じゃ無くアホな機械となるとさ。
奏で方でそれらしく聴こえてた部分が無くなる訳だから、現実より高域を増し盛りしたりして補ってた訳だ。
その結果が音色は好ましい・実用上は大きな欠点ってな按配になっちゃって、これは生演奏のミックス時でも大抵程度はマシになるが油断すりゃ何時でも起き得る事態なのよ。
なので中域は中域の都合だけで考える訳に行かんくて、低域や高域の事情も鑑みてやんなきゃいけねんだ。
これに関し自称リズム隊オヤジが強力に訴えたいのが、ほぼ中域だけで成り立ってるパートの皆様への注意喚起ざんす。
おまん等低音とか高音をほぼ独占出来てんだから中域はウチ等のもんだろ、とは決して思い込んで欲しく無いんすわ。
とか広帯域化したってこっちにゃロクに益がねんだから、中域位はこっちにもっと忖度しとけなんてさ。
確かに打込み音源等バーチャルでは、理論的な周波数分離は可能ですがね。
それに聴感では綺麗に分離してる感じのもそこそこあるが、それ等物理的にはそうなってねんですわ。
ではどうしてそう感じられたのかってば、久々出俺言い「目立つ倍音」が大体棲み分けが出来てるからだ。
只コイツがちょっち厄介で倍音だから皆高域と思いきや、中域にもかなり越境してんすよ。
-続く-
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