音楽備忘録1404 適切な音楽の評価方法⑬
続いては最大の難関たるムードについてだが、雰囲気っつうのは主観に左右され易いから定義付けが困難だ。
だがこれこそが唯の音と音楽の最大相違点で、今は昔より軽視されてるのが真に遺憾で御座るよ。
昔ゃねえあんたジャンル名にムード歌謡なんてのを出現させた程…って何か老害臭が酷いが、音楽知識ゼロの人が音楽を堪能する時は必ずそんな状態なんだす。
そいで音楽表現の原点はそこにあって、苦労して様々な技を駆使するのだって源はそこにあるんだ。
その中で音響的高音質に依存してる部分もあるけど、だったら4k・8k画質のエロ動画が最も印象深いかったら必ずしもそうはならんでしょ。
女優自体・シチュエーション・表情・喘ぎ声その他諸々の、何かが心の琴線に触れたのが最も深く印象に残る。
これ若い人達にはもしかしたらあんまり分かんないかも知れないが、登場当時最高画質だったDVDだって今となっては全然大した事無くなってる。
恐らく3D等も何れはそうなる運命で、時間軸に左右される分は賞味期限がある様なもんだ。
んで過去物には当然の如く想い出は付いて来るものの、必ずしもノスタルジーだけで残存してる訳じゃないんすよ。
それが例えば現時点迄では表情が最高峰だったとかで、今でも通用するはおろか凌駕してるのもあったりするんだ。
そう云うのが内容で上回ってる作品で、メディア品質等の影響を殆ど受けない領域なのよ。
音楽の場合だと明らかにチープな音質なのに、妙にムーディーなのとかがそれに値する。
ってもそのムードには無限のバリエーションがあって、一般論で心地良い物ばかりとは限らないんだ。
私的に印象深いのは「ヤバい感」で、今からしたら昔は随分と恐いのが沢山あったもんだわさ。
あーそう言や子供向けアニメなんかでも今みたいな酷い残虐シーンは無かったけど、恐さに関しちゃ旧作は大胆だったなぁ。
視覚的にはマイルドでもストーリーが辛辣だったとかで、それだと視覚的なのより慣れられるもんじゃないから未だに残ってるんじゃないかな。
って何ゆうてんねんローテクだっただけやんかなアナタ、その拙い技術で十二分な雰囲気を創り出す方が遥かに難しいんでっせ。
確かに演奏力・Mix力では劣るけど、そっちを優先評価するのは結局製作側のエゴでしかない。
要するに木乃伊取りが木乃伊になってる現象で、特に顧客を特定ヲタに限定しないのだったら「雰囲気こそが全て」なんざます。
それ故「硬過ぎ警報」とか「過音圧警報」を拙ブログでは発令中で、それ等は雰囲気に対して8~9割方は負の作用しかしねんだ。
硬過ぎない≒柔らかい方が何故ムードが多様になるかは次回述として、特定目的のを除くと雰囲気に明瞭度は直接は貢献しないからなんだわさ。
要するにⅡであまり何かを断言されると想像の余地が減る様なもんで、リアルなのは良いが自由に夢見れなくなる訳よ。
>つづく<
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