Mic

2024年7月10日 (水)

音楽備忘録1790 杜撰流不景気対策⓮

従兄だけ何時も生贄になって貰うのも流石に気が引けて来たんで、1回間が空いたが杜撰大王のこの方面での失敗も晒とこう。
珍しく躊躇してたのは種類があらゆる分野に及んでるのと、それでいて時期的には若かりし頃程集中してたからなんだ。

今ようやっと思い出したのが齢15での「最初のエレキBass」で、体格と趣味性からヴァイオリンBassの最安の真っ赤な偽物をそそくさと買っちまった。
このタイプは元々小型のセミアコなのでAmpのアシスト不足だと低音が足りなくなるが、それにしてもどうにもBassらしい音が出せなかったねえ。

購入から半年位でBass Boosterを追加購入してみたんだが、ローエンドは元が全然出てないから少し肥満化しただけでオワコンですわ。
結局2年と持たず学友に転売して、高校時代迄の失敗購入は全数そんな方法で処分しただよ。

無知で未体験な処からしたら必ずしも失敗認定は出来ないんだけど、音楽的に成長したら玩具としてでも練習用としてでも全く役立たなくなったのが従兄より致命的だったん。
セミアコってばエレキGuitarの方でも同じ失敗をしちゃってて、こっちはネックとボディのジョイント位置でアカンくなった。

当該器はGretsch Country Gentleman、のGrecoのコピーモデルで出来栄えは結構良かったんだ。
がなまじ忠実にコピーされてたのが災いして、一般的な335タイプみたいなハイポジションアクセスが不能だったのよ。

ボディがセミアコにしちゃ厚い上、流石に15フレットで結合となりゃこれぞホンマの「手が回らん」でんがな。
俺がJazz系なら良かったが、一番やりたいのがRockでそれじゃどうにも無理でやんした。

因みに最初からジャンルは厭わない主義だったけど、それだからこそ応用・転用の利かない楽器は自分には不向きだったんだな。
Beatlesに強烈に感化されてたにしても、もう少し汎用性を考えられてたらどうなってたのかな。

実際Bass弐号機の偽リッケンは今でこそモノホン借用中だからずっとほったらかしてるが、未だに手放しては居ない。
その後偽Gretschと偽リッケン等の後、幸運にもヘッド折れ修理品だがGibson SGを格安で入手出来たのが色んな懸案での転機なったみたい。

新らしい方でVan Halen自作のゼブラ君位の迄のは、本物と偽物で一番の違いは私体験では「守備範囲」。
音質・音色・各種奏法対応力等々、限界はあるにしても実用領域が大部違ったんだ。

逆に偽物でも概述偽リッケンみたいにローエンドでも出来の良いのだと、価格程の差は無いのもあった。
それからするともし偽物で凌ぐなら本物入手の時点で第1の楽器は人生が終るんで、代用品はなるべく安く上げとくのが資金貯蓄にも繋がって良い。

好景気だったら失敗も勉強代とか呑気に言ってられるかも知れんが、やはり無駄な投資をなるべく少なくするのが倹約の鉄則ですわ。
強いて例外があるとすりゃ貰い物だが、それとてメンテ費用はゼロにはならないかんね。

=おわり=

2024年7月 8日 (月)

音楽備忘録1788 楽器業界の行く末⑦

待避線から本線へ戻ってまた走り出すが、今度は概述以外の弱小や個人ビルダーの当時の状況だ。
個人ビルダーにニッチブランド等も含めると、この時期(’70年代中盤)には今やプレミアム化した様なのもあった。

何等かの新開発があった点で先ずは
ESP(Navigator)が思い浮かぶが、私的にそれはFlickerってSynchronizedタイプ発展形のアームだ。
このタイプのアームで軸回転(蝶番)を採用したのは恐らく世界初で、当時の類型では最も操作力が軽く可変巾が飛躍的に大きかった。

んが残念な事に登場当初からプレミアム価格だったんで、俺は買えなかったし世間への浸透を妨げちまった。
商売の都合も分からなくもないけど、充分な名声・定評を得る前にあんなにボッちゃアカンがね。

初期型にはFloyd Roseみたいな弦の固定機能とか、音程微調整機能みたいなのは一切付いて無かったんだから。
是又私的にはシンプルで好ましかったけど、どう考えたって前者の方が少なくとも材料費は安くなる筈なんだよ。

価格設定さえ適切なら有効な選択肢になり得たし、かなりのシェアが期待出来たと思うんだがね。
尤もこの辺が一般的量産とは異なる悲哀で、内部事情は分からんがそう簡単に値下げ出来ない処だ。

続いては奇抜なデザインで印象深い、
Moon Sault(ボディが三日月形)の春日等だ。
ニッチ市場では好評だったが、これも当時日本のご多聞に洩れず重量過大が仇だった。

横倒しにした三日月形にも拘らず座って弾いても無問題で、この辺はSteinberger同様良く考えられていた。
んが米のS君に対し箱庭文化の日本の方が重いってな大矛盾で、俺には未だに理解不能だ。

他の殆どのは軽量化を売りとしてるのに、どうして楽器だけ重さを気にしなかったのか何とも不可解だ。
不可解と言えば当時の流行もあったにせよ、弦長(スケール)やネックの太さ巾広さも大いに疑問の残る処だ。

身長の割にかなり手足は大きい杜撰大王だが、西欧人の平均と比べれば明らかに小さい。
体格もやたら骨太でゴリマッチョな方だから、重さ耐性も体躯の割には平気な方だ。

そんな輩でも当時の日本のエレキの標準値に厳しさを覚えた位で、これなら何とか行けると見つかったのが皆米製とは俺の口より皮肉タップリでんがな。
又電気的な方でも色々Effectorを内蔵させたのとか、この時期の末期にはGuitar Syntheも世界初登場させてはいたんだけどね。

既にアフターALEMBIC辺りが原理段階開発のひと段落後だから、全世界的には停滞期に入ってた不利はあったけどさ。
そう云うオプションレベルで幾ら捏ね繰り回しても、基本的な裸のサウンドに新規の独自性は与えらんない。

ユーザー開拓も技師発掘も、全ては新しい価値観提示が発端として必要なんじゃないかな。
それ故学歴不問で3度の飯より好きな奴なんかを採用してかんと、新価値提示から定着する迄の言わば空走時間を持ち堪えらんないんだよ。

-続く-

2024年6月28日 (金)

音楽備忘録1778 杜撰流不景気対策⓫

続いてはもう少し対象を広げてコスパを考察してくとして、極限状況になると幾らでも妥協を強いられる。
それで色々揃えようとすると最廉価品で集めてく事になったりするが、只より高い物はないってのを忘れるべからずだ。

令和の今では全く使えないのは殆ど無くなったみたいだけど、昭和当時なんて実に子供騙しのバッタもんが平気で横行しててな。
是又大昔述だが更に性質が悪かったのが、そんなのでもデパート内にテナント出店してる楽器屋で売ってた件だ。

それと比べたら随分楽にはなってるけど、詳しい人の世話にならずに買うとプチ騙しに遭うケースはまだあるねん。
それより今の主流は通販だから、情報分析に長けた人じゃないと中々苦しいものがある。

絶対に損したくないなら自分のニーズの全てが、最初から明記の以外は候補から外して良い位だ。
でその基本指標はかなり大胆に設定しとかんと足りなくなり、こう云うのに限っては〇か×の2択の方が後々が安心なんだ。

普段の殆どが杜撰大王でも↑には昔から比較的シビアだったが、かつては絶対的って程じゃなかった。
その油断で辛酸を舐めさせられた事もそこそこあったが、決定打になったのは失礼乍ら従兄の典型的な優柔不断だ。

本人意識としては独自性の拘りから、誰も手を出さないのを選んだつもりもあるそうだ。
が肝心な基本ニーズで後になって不足が生じるの多々で、近年では特に録音時に色々悩まされたりしている。

俺視点での従兄の場合だと似た様なSnareの複数買いが目に付き、数がある割に守備範囲が狭いってのだ。
本人としては好みに迫り切れなかったか、好みの周辺を研究・把握したかったらしいんだけどね。

だが一通り何にでも対応可能にはなってなかったら、奏者としてはそっちが先だと俺は思うんだ。
単体ではこれは買いだと思ったSnare、普段それだけで録るんなら良いけどさ。

実際にはSet Drummerだから
概所持の他のと相性今一だったりすっと、他人にはそもそも同じ様には聴こえてなかったりするんだよ。
聴者はおろか他パートの奏者でも座して眼前にSnareがある訳じゃないんで、もうそれだけでもSnareだけの印象じゃ済まなくなる。

尤も公平性の為に擁護もしとくとその時点では体調問題等で将来展望が見通せなかったり、自身の方向性も定められない等があった様だ。
とは言え別面でも非専門の楽器を中途半端なので揃えてたり、杜撰君からすれば元手と置き場所に余裕があったからこそで羨ましいやら惜しいやら…。

専門以外の楽器はマスターするのが夢だとしても、見通しが立たぬ内は費用は最小限に留める方が良いだろう。
或はもし自身は挫折したとしても代わりに誰かに弾かせるとして、奏力の足りてる者が奏でればほぼ理想通りの音色を得られる物にしとくか。

後者を選んどくと後に行き詰って手放すに際し、価格低下を最小限に出来る副産物もあるんだ。
等と散々ボヤいといて杜撰君だって大昔には、結構やらかしたりもしてたんだけどね。

でも懲りてるからこそ2度と御免な気持ちにもなったし、少しでも被害者!?を減らしたいと思ってんだ。
そんな事言ってるから楽器屋として儲からないって?、いや楽器屋なんてマトモにやったら儲かる商売じゃねえんだ。

=つづく=

2024年5月31日 (金)

音楽備忘録1750 杜撰流不景気対策➍

今の不景気はちっとも自然現象じゃないから、知ってても最適配分が不可能になった人も居るかも知れない。
そこで今回は究極の選択を迫られた、そんなケースについて考察してみよう。

杜撰大王ってずっと貧は続いてるけど最下層とは言えず、ここ30年位は主に家庭内格差のせいで苦境にあるだけだ。
真に瀕してたら拙ブログすら毎日なんて書けない筈で、しかし心理的には↑はなまじ比較が容易いが為に実際より厳しいんだけどねえ


わ兎も角流石にここ数年は機材価格の高騰で、従前以上に充実はおろか更新も停滞を余儀なくされている。
本職がBassの癖にメインBassすら借り物ってのはいい加減でもう何とかしたいけど、得意の中古すら高騰したお陰で手をこまねいている。

万一貸主から返還要求をされたら待った無しの覚悟は出来てるが、それ迄はとある理由から厚かましくも引っ張れるだけ引っ張るつもりでいる。
のは至極単純な理由で、借用品でも1本はあって0じゃないからだ。

恐ろしくも20年以上借用継続中なんで、明らかに各所の消耗は隠せない。
が後数年で大々的なリペアを要する様な状態では無いんで、今の状況が続けば更新は見送るつもりだ。

とは言え興味と有事勃発の不安は常にあるから中古市場の監視は続けてて、しかしこっちの条件を満たす出物に遭遇しないからアクションは起こしてねんだ。
ってのからすれば理想は一旦置いといても絶対的な不足があれば買うが、そうでなけりゃ我慢出来るだけ我慢を続けるって事なんすよ。

只「不足の定義」が問題で、贅沢を言い出しゃキリが無いってか人次第で随分判断は別れそうだ。
自分のメインパートの楽器は少しでも好みの良い音をあらゆる条件下で出す為に、一般的にはあまり所持本数はケチらないよね。

けど財政逼迫の最中に年に数度しか使わないの迄となると、果たして単なるコスパの他メンテ費用はどうなんかいなっとな。
又楽器もなるべく美しくありたいとは思うが、遠慮無に弾き捲るとお飾りみたいな外観は先ず保てんですよ。

離れて晴れ舞台のを写真に撮ればボロが出なくても、直に手に取ってみると新品もものの1年も使や細かい傷位は必ず入ってる。
これ等案件は持ち主の願望としては正統なものだけど、真の必然性としては厳しいがエゴでしかないんだ。

ましてや聴くだけしか興味の無い観客には知った事かで、音楽自体への貢献度としては従と言わざるを得ないっしょ。
ので失礼を承知で言わせて貰えば音楽を演ってる「フリ」とか趣味の人はご勝手に、音自体を何とかしたい人は心を鬼にして熟慮・再考してちょ。

但し趣味でもブランド志向で持ってる自慢をしたきゃそれだけは妥協出来んが、防音室は持てなくたって構わない。
或は見た目一択なら近年は安くても美しい色・形・仕上がりのがあるから、無名の音は全然大した事無いのでも構わない。

取敢えずは自身の目的を明確化して、自分なりの優先順位を決めるのが先決じゃないかな。
非常時になって初めてその人の本質が露呈するが如く、己を知るのに限っちゃ環境・状況は厳しい程却って良いのさ。

=つづく=

2024年5月27日 (月)

音楽備忘録1746 杜撰流不景気対策➌

必要な物を買うのは当たり前しかもなるべく早く手にしたい、誰だってそう思うだろうしそれだけなら間違ってない。
でも本当に「必要に足りてるか」が問題で、惜しいのを買っちまったら早期の買い直しがやって来ちゃうんだ。

っと言いつつ毎度の杜撰ぶりから失敗も少なくねえんだが、単用途だけの想定でミスると潰しが利かんくて困るん。
既に使用体験が一定を超えてれば大巾な想定外は起こり難いが、1〜数回程度の体験じゃ中々そいつの全貌が
把握し切れないのもあるんだ。

先ずは打者の選球眼の如く選択スキルに磨きを掛けるのが一番だが、打者よりゃ遥かにマシでも打率10割になんてこっち分野でだって到底望めねんだ。
その際役立つのが複数用途想定で、寧ろ3つ以上の用途に叶いそうじゃなきゃ買うのを保留にするって手もあるんだ。

例えばMicで汎用だったら何処かに適合する可能性が残るが、専用ので外したら売って買い替えるしかない。
そうなると資産自体が僅かでも目減りするのが必定で、そのせいで次の候補の選択肢に新たな制限が生じる。

んだけど人間心理の事情でついこれ位安いなら、万一ドブに捨てる事になってもなんて思っちゃって誘惑に負けたりすんのよね。
その際助力になる発想が↑で、例えコスパは少し劣っても何かの足しになるかざます。

要するに基本は一発ドデカイのを狙う迄は一緒だが、三振はせず最悪でも犠牲フライにしようってね。
面白いもんで少し謙虚になれると、判断の確率は上がるし思考が柔軟になるんすよ。

丁度この「気分は高揚させつつも何処かに冷静さを残す」のって、元々盛り上がる音楽を演るには必須なスキルなんだよね。
手前味噌の一例として球コンデンサMic購入の経緯を晒せば、幾ら球好きでもそのコストにはかなり逡巡したんだ。

何しろ同一ブランド比で、石なら半分以下の価格で同等品が出てたからさ。
けど候補1を石にして駄目で少し高額の候補2の石に買い替えて、それでもアカンかったら結局…ってなるやんか。

しかも耐音圧では石の最高のと球のでは10dB以上の差があって、過去述の如く専用電源から高圧供給を受けられる球に対してどうしたって石のは不利なんすよ。(現在耐圧50V以上で適したFETがディスコンになって久しい)
流石に自称爆音自慢でもそこ迄必要そうじゃないんだけど、万一ヘッドマージン不足が何処かで出たらそれには使えなくなる。

因みに現代での球コンデンサのニーズって非爆音の生楽器や歌唱が多いが、¥1万を割込むなら未だしもそれでデカい音には使えないとなるとコスパ・汎用性が悪過ぎるぜよ。
例えば¥2万で歌やアコギにしか使えないのだとRockのDrumは当然無理だとしても、最悪は剛腕が弾くGrand Pianoなんかも駄目かも知んない。

尤も宅みたいに録音Studioもやってたりすると絶対数が要るんで、そっちも考えなきゃなんないから理想通りには中々行かなかったけどな。
ので先ずは必要最低限の本数を揃えるしかなかったが、取敢えず耐音圧が理由で用途制限が掛かるのだけは回避したよ。

実際には音色や周波数帯域の都合で全部汎用でも無いんだけど、一応どんな想定外な楽器を持込まれても困る心配はそれで無くなせたよ。
こんなのは元来不景気対策では無いんだが、今迄は考慮してなくて苦境迎えたんだったら誰にでも必要となって来るんだ。

=つづく=

2024年5月23日 (木)

音楽備忘録1742 杜撰流不景気対策➋

世情に拘らず経費圧縮には無駄な出費をしないのが鉄板だが、何を無駄と考えるのかは変動するのだ。
あまりに保守的になっては必要な変革が遅れたりするし、かと言って流行を追い過ぎても想定より早期終息すると無駄になる。

これの解消には手持ちで流行に乗る知恵がものを言い、そもそも流行の発端をどうやって作ったかを考察してみると良いんだ。
流行後であればそれ用が色々売られる様になるが、誰か1番乗りした時点では○○用なんてまだ未出なんすよ。

ので殆どの場合始祖は使い方の工夫で編み出してて、ツールが新しいから出来た訳じゃねえんだ

因みにボーカロイドに関して、今では恐らく忘れられた情報を参考に披露しませう。

電子技術的には音声合成半導体が出発点となってて、杜撰大王がそのテクを最初に知ったのは1980年代中頃でPC師匠からだった。
当時師匠はまだ俺が逃げた代わりに紹介した音響の会社に在籍してて、業界内速報でYAMAHAでそんなのが出来上がったってのだった。

それから制御部や価格等で難儀してたのか次が聞えたのは2000年代になってからで、名称が単なる音声合成LSIからPCソフトのボーカロイドに変わってたんだ。
それでも当時試聴してこんな不自然じゃ使えるかよと感じたから、所謂ボカロPが台頭する迄杜撰君内ではずっとお蔵入り情報になってたんだ。

新技術の使い熟しには早期新機器の導入が有利ではあるけど、音楽での実用上は必ずしも成功する保証の無いギャンブルでもあるんだ。
だから趣味として失敗しても学費だと思えるなら良いけど、必須ツールが揃わぬ内にホイホイと触手を伸ばすのはどっちらけなんすわ。

俺の場合音楽を趣味としたPC師匠とコンビを組んでたのは幸運で、師匠の方にしても実用性は俺の状況からと相互に知己を得てたんだ。
何でも直接自身で試せないと気の済まない性分にはこれは厳しいが、全数を賄おうとするのは一面で無理がある。

楽器パート事情にしても当初自身ではGuitar・Bassだけ専門で、鍵盤や太鼓等他のは「パートの違う親しい人」から知恵その他を導入してたんだ。
ロクに弾けなかった鍵盤や叩けなかった太鼓等、仮に所持してたってその時点では充分には試せないやんか。

とは言え周囲の誰かが先に購入すりゃ、羨んだりと葛藤は今も常にあるがね。
でも誘惑に弱過ぎるといけないのは何でも同じで、只音楽関係固有のでは難聴とか腱鞘炎とか被害が他のに比べりゃ軽いんだけどさ。

が少なくとも確実に懐には影響してて、それが赤貧ででもないと自覚し辛いだけなんだよ。
初心の内は何が必要か間違えて、杜撰君なんかロスは多い方だったかも知れない。

ミスは悔しいが仕方無い授業料と諦めて、その後に似た様な失敗をしないのが肝心でっせ。
けど芸術関係は気分に左右され易く、如何に別観点を醸成して行けるかが案外簡単じゃないんだよなぁ。

=つづく=

2024年5月19日 (日)

音楽備忘録1738 杜撰流不景気対策➊

資金難は俺みたいな貧程大打撃には違いないが、世界から遅れをとって30年ともなると金満氏にだって影響が避けられてないんだよ。
ってな事って長年に蓄積された、ノウハウみたいなのを紹介する趣旨でありんす。

但し健康を害する様では医療費その他の増加を招くし、音が露骨に劣化すりゃその分上がりが減っちまう。
ので唯単にケチりゃ良いってもんじゃなく、長期トータルコストって概念が必要なんだ。

最新半導体のデジタル機器は今や完全回避等論外だが、進化・変貌の早さと短寿命若しくは少し古くなると途端に修理不可になるのは忘れちゃ駄目よ。
その上1980年代と違って海外依存率が飛躍的に高まってるから、だらしない円安是正が進まぬ内はとってもコスパが悪いんだ。

とは言え今や出来ればPC・最低でもスマホの力を借りないと、作品アップロードやSNSでの告知もままならない。
だが基本的なデジタル音響規格に原理的革新が訪れない内は、やれハイレゾだ何だと言った処で飛躍的な音質向上は期待すべきじゃない。

それに対し完全打込み以外は微量でも残存する旧来のアナログ箇所等は、より当分は大変革の見込みは薄い。
って事ぁそれだけ機器寿命(ここでは壊れなかったら使用に堪えるかの意)は長い訳で、この部分への投資は一時的なのとは違う考え方をするのが相応しいんじゃないかな。

又楽器等を使うとメンテや弦・皮等を含む消耗の問題が必ず付いて回るが、対処の仕方次第で末はかなり色々な差が生じる。
比較的入手性の良い物なら多少外しても被害が軽いが、本来なら10年以上交換不要な箇所だとダメージは快適性と費用対効果のダブルで打ちのめされる。

ので杜撰君今では弦や皮等の消耗品は殆どスピキン用ビータ以外は、最廉価品かそれに次ぐ程度のに何時の間にかなってもうた。
無論あまりに粗悪品だとGuitar系のフレットや、太鼓胴のエッジの消耗を早めたりするからご法度だけどね。

過去体験では確かに良い弦・皮のご利益は捨て難かったが、酷く劣化すると多くは最廉価の新品とどっこいどっこい位迄性能低下する。
使用頻度が低く消耗し難い使い方なら未だしも、遠慮なくガンガン演れば如何に負荷の掛らぬ奏で方をしようと相応の劣化は避けられない。

↑の奏法の件は後で纏めて綴るとして、心理的に惜しい物程状態が悪化しても使用を引き延ばす傾向があるよね。
加えて消耗品だと品質が若干劣るのが多くて、儲け率が低きゃメーカだってコストカットに邁進するのは当然だ。

ならばと最高級グレードを選択した処で、価格に見合うだけ信頼性が上がる事は滅多に無い。
無論限度のあるのは言わずもがなだが、最も困窮させられるのは予備の欠乏でんがな。

無い袖は振れぬ同様、無い弦は弾けんし無い皮は叩けないからね。
処がそんな時に限って奏力向上期だったり、新規アイデアを試す意欲が最高潮だったりすんのよ。

それを単なる巡り合わせとして済ます人も居ようが、客観分析すればある傾向のあるケースの方が多いんだ。
練習等が熱を帯びてて自身の感覚では普段通りのつもりでも、消耗品のそれこそ消耗が大抵は増加してるんだよ。

一般論としては気分より状況を優先すべきかも知れないけど、殊芸術方面の修練には気分の影響は絶大なものがある。
場合に依っちゃ気分が乗れないで無理に続けてると、思わぬ悪癖が付く事だってあるんだよ。

=つづく=

2024年5月11日 (土)

音楽備忘録1730 今時真空管の得失⓲

最新ローノイズ機器を使っても思った程クリアにならない場合があるのは、音源に何回も掛けたりすると起こりうる現象なのだ。
それ以前にデジタル録音がデフォになった今は、アナログ音源の収音時のノイズが最も大きくなっている。

この場合電気楽器なら楽器Ampからローノイズな程良いが、音色事情等でそう簡単に飛躍的なローノイズ化は出来ない事が少なくない。
となれば次の経由地のMic自体や、Mic Preのローノイズ化が最初の課題となる。

んだがここでも一考すべきがあって、幾らローノイズでも不要ピークを拾い過ぎる様だと後で劣化する公算が高いんだ。
何故ならそれだけハードにコンプしなきゃなんなくなると、音源と一緒にノイズも下駄を履かせられちゃうからさ。

特に今流行りの平均音圧を上げたくて掛けるんだと、モロにレベルを上げる為の叩き潰しだかんね。
デジタル処理ならリアル機みたいにそれ自体の静的雑音こそ追加されないけど、ソースに含まれてる雑音はやっぱり増幅されちゃうよ。

なので仮にローノイズ石Preで2:1のコンプの2度掛け必須だと、1回で済む球Preがあったらそれが倍以下の雑音レベルならその方が静かになるねん。
俺はミックスの最終段階で調整したい口なんで今迄は滅多にやらなかったけど、掛け録りが可能でコンプにMic Preの付いてるのだったらそれだけで賄うのが最も低雑音になる。

尤もアナログ入力回路以外は殆どデジタル化されたか可能になったから、昔と比べりゃルーティング(信号経路)の心配はかなり減った。
但し以前述のデジタル機器のアナログ部分の問題と、上記の2度掛けみたいなのはデジタルになったからって完全に解決した訳じゃ無いのよ。

お試し時等なら幾らでもどうとでも出来る、デジタルはホントに便利になったんだけどさ。
再出重複になるが95%がデジタルで5%だけアナログの機器で、その5%だけの為に最適な電源電圧を供給してるのは幾らも無いでんがな。

技術面では可能でもそれするとコスト・サイズはどっちも跳ね上がり、商業的にも購買意欲的にも微妙になっちまう。
この際だからこの件で未出の箇所を掘っとくと、昇圧だけなら今は便利なICを噛ましてやりゃそれだけで行ける。

が昇圧ICの出力電流の「質」が難ありで、微小信号を大胆に増幅するとなるとその弱点が露骨に影響するん。
この事だけでも正規電圧駆動の球が入ってるのだと楽になり、プチ以前述コンデンサMicでもヘッドアンプには現況球の方がかなり有利なのな。

今作られてる石系半導体はほぼ「オーディオ以外向け」となってて、デッドストックの古典石は音色は申し分無いが性能的には旧態依然と部品事情が癌なんだよ。
因みに現行品でオーディオにも使えますなんてメーカがうたってたりしてて嘘ではないんだが、一部のオペアンプ以外はその実飽く迄2次流用の位置付けなん。

で↑の様なので素晴らしいのになると、お値段も桁違いにすんばらしい事になっとりましてなぁ。
そこそこの球だってそれなりの値段はするけど、それ処じゃないのなんて杜撰大王は全然買えないッスよ。

-もひとつだけつづく-

2024年3月24日 (日)

音楽備忘録1682 今時真空管の得失➏

今度はMic関連での球にスポットを当てるが、私体感的にはMic自体が球(つまりコンデンサタイプ)の方が効果が大きい。
現代ダイナミックタイプ+球Micプリだってそんなに劣りゃしないが、それで足りるなら後でどっかで1回球を通してやりゃ済む筈だ。

しかし不要ピークや固過ぎ案件に目を向けると、上記2つにはかなり差があるのがきっと分かるよ。
少し細かい話しになるがエレキGuitarの歪みを作る際、どの辺で一番歪ませるかでかなり異なる音色が得られるんだ。

文字で表現すると各自の感覚に左右されるから敢えて歪み率10%と条件を仮定固定したとして、合算歪みが同一でも回路初段で2%最終段で8%のもその逆のもある。
この時役割が全ての段で一緒なら殆ど差は生じないが、大抵はどの段も担わされた役割がかなり異なる。

又初段以外での歪みには歪んだのを更に歪ませたのも含んでるから、積極的に如何にも歪んだ音色にしたい際は有利だが逆の場合は歪み成分が悪目立ちし易くなるんだ。
んで球歪みをサチュレーションとして利用したいとなれば歪みは目立たん方が良いんで、なるべく早い段階でピークを潰せる程有利なんすよ。

故に大昔みたいにアウトボードを不使用で録るとなると、極力楽器(Amp含む)とMicで大体ピークが抑えられると歪みの少ないのが録れてたんだ。
杜撰大王はその時代のハイエンドダイナミックタイプを体験してないから断言は出来ないが、’70年代半ば頃迄は録るとコンデンサよりダイナミックの方が悪化した印象がある。

っても真犯人は恐らくダイナミックタイプより、録音機器のダイナミックレンジが狭かったせいなんだろうけどね。
今と昔じゃ目的は少し違ってんだが往年の過去作がCD化されてみたら、1965年~1975年頃のより1955年〜1965年頃の方が歪みに限っちゃ全体平均は良好だから聴いてみそ。

この辺で音の棘を減らしたいとか柔らかく聴き易くしたい場合の、物凄く基礎的で大雑把な球利用の優先順位を提示しときま。
必ずじゃないけど①足りるだけ全部球②入口に球、③何処かで1回は球を通すで御座居。

因みに現代はどんなチープな再生機器でも昔より相当ダイナミックレンジは拡大してるけど、殆どのケースで録音機器より再生機器が劣る状況になるからね。(本来はそれが好ましいが)
その意味で後から歪みが増えるのを嫌えば、初期段階で敵勢力を削いどかないとさ。

しかもそうしとかんと平均音圧を稼ぐのにも不利で、なまじピークがそのまま記録出来る様になったもんだから昔より膨大なマージンを要求されちゃうん。
幾ら事後に超高級コンプリミッタを上手に潤沢に使えても、何もせんよりゃそれ等のノイズが追加される。

し0.何%であろうと何かに通せば音の純度は必ず低下するから、躍動感や臨場感が打撃を受けるん。
球コンデンサMicってかなり値が張るんで購入意欲が湧き難いけど、後の手間と機材費を込みにすると案外安上がりになったりするんだ。

-つづけ-

2024年3月16日 (土)

音楽備忘録1674 今時真空管の得失➍

今時皆が何でも寿命の長さを気にする訳じゃないが、その人にとってどんな存在かに依っちゃ誰にも大影響があるんだ。
杜撰大王の場合資金状況から高額なのはロングライフ・廉価なのは使い捨ての傾向になってるが、その他に代用レベルの問題も忘れてはならないんだ。

その中で音楽ツールの特殊性ったら、○楽器を☐弾きすりゃ△な感じの音になるっつうのなんかだ。
上記の△に微妙なのが入る際、ニュアンスや雰囲気は少しでも違ってしまったらもう役に立たない。

に対し100均で買うウェットティッシュ等は、機能面が大体同じだったら普通に使うのには全然困らない。
音楽なんて短期間しかやらないと決まってたなら別だが、大抵は特に趣味の場合先の見通しは不明な事の方が多いもんだ。

それと以前述の如く止めた際の資産価値は考えとくべきで、急に飽きて次へ行きたくなったらその資金はすぐに入り用になる。
使い捨てで構わないの以外は、買って持つなら長寿命な方が何かと有利になるですよ。

とは言え球の欠点が容認出来ぬとなりゃ二の足を踏むのも当然で、それには過剰な期待を寄せるのがお邪魔虫になるんだ。
ここでの過剰とは主に緻密さ繊細さ等で、腹黒く言や石はその外面的魅力を全面に出して広告してる。

外面ってもホントの外装等ではなく、耳に入った瞬間の音の印象の事。
お馴染みヘンテコ比喩れば球は史実の通り昔の石は現代人ってなもんで、時代が下る程画像じゃなくても髪型や化粧は上手になってるよね。

すると見た瞬間のタイミング次第じゃ、昔のスッピンの人は実際より劣って見えたりするケースがあるやん。
口が悪くてスマンが化粧のお陰で良く見えてる人って、最悪スッピンになったら家族でさえ分からなかったりするべ。

それでも敢えて石を擁護すれば通常は常に一定以上のルックスをキープ出来てるが、既に盛れるだけ盛ってるんで第一印象を上回る事が皆無なんだ。
初対面時に最悪状態を想定・再現して試せりゃ良いが、それって素敵な女性に出逢って直ちに「悪いけどスッピン全裸になってくれる?」と乞うに近いんじゃね。

と云う様な第一印象差を球と石では差し引いて評価すべきで、半導体デジタル全盛の今は恐らく正しい評価を出来てない人が多いんじないかな。
実は今は老いぼれた杜撰大王でも幼少時は原子力なんかに大きな魅力を抱いてて、しかし蓋を開けてみたらガッカリなんて経緯があって今に至ってんだ。

その証拠ってんでもねえが大昔悪ガキの頃は路傍に捨てられたTVから真空管を抜き取って、乱暴に投げ付け爆弾爆発だなんて悪ノリしてた事もあったんだわさ。
世代的に球が身近な最後の方の世代ではあるんだろうが、今程重視はしてなかったん。

オーディオと音楽に長く携わってみたら、球の方が深刻なトラブルに遭い難かっただけなんだ。
当然音質や音色は一番大事だが、新作が思い浮かぶのを自然に任せてると全く何時になるかは分からない。

前のが5分前の時もありゃ、長いブランクの方になると何年後になるか分かりゃしない。
だからこそ思い付いたら早速試したいのが人情ってもんで、その時に稼働してくれないのが最も辛いさね。

-つづく-

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