音楽備忘録2103 音プロの音楽の聴き方㉒
周波数8回目は前回補遺と次の副題へと牛歩で!?進むが、音楽的な中域の代表となる周波数値は1kHzだ。
但し杜撰大王流では800Hzとしてて、飽く迄私感も2kHz以上になると俺言い「硬さアシスト」をしてしまうんだ。
幾ら音楽にしても低過ぎると思われるか分からんが、少なくともポピュラー系でポピュラーな楽器にPiccolo程の高音域のは稀にしか登場しない。
杜撰君過去に金管をGuitarを捏ね繰り回して代用しようとして、致命的高音域不足で挫折したのを暴露したべ。
個人的には未だ上記へ嘆き節状態も、多数派ニーズにならないのには訳があってん。
それはポピュラー系では明るい音色≒Bright→高域倍音多目が好まれてっから、音域自体の高い楽器はあまり好まれてねんですよ。
のわ高音域→倍音の帯域が狭くなる→例え出てても高次倍音が可聴帯域外になるの図式で、実際やったら多分喧しくて仕方無くもあるだろうけどね。
要するにCymbal等一部例外を除き、高域は極力音色(主にディテール)の為に空けときたいん。
だから音程感等言うなれば音楽の基本情報を補正するのに、その帯域を弄るのは忌避事項と迄行かんにしても捗々しく無いんすよ。
ほいで冒頭に示した周波数は31バンドグライコ以上の、ピンポイントで効くのじゃないと中心周波数なだけなのだ。
効き目はそれから離れる程弱くはなるものの、実際にはそこそこ広範囲の上下も道連れに増減してくれやがる。
その有効帯域(バンド幅)をQと呼び、基準値となってる1.41で何と上下1octaveもの範囲で効いてくれちゃうん。
その際もし中心周波数を1kHzとすると下は500Hzからで特に問題無いが、上は2kHzとなって俺言い「硬さアシスト」領域に入っちゃうんだよ。
これが低域で20Hzなら上は40Hz迄しか効かないし、高域で20kHzなら下は10kHz迄だから全く中域には干渉しなくて済むんだけどさ。(※上記夫々の反対側は何れも可聴帯域外になる)
にも拘らず殆どの場合中域は情報量が大抵ラッシュピークになってんで、その分精密な調整がとても難解になっとん。
且つ精緻にやりたきゃ高精度パラメトリックEQ等、ツールの方も充実させないと厳しい。
で本題の「聴き方」とどう関係してるかったら、EQ補正で手に負えるべき案件かどうかの判断が重要なんすよ。
もし欲しい帯域が硬過ぎてどうしようもねえポンコツな音質だったら、夜鍋徹夜のEQ補正で夜を明かすより楽器等を変えて録り直した方が遥かに救いがあるねん。
まあ現実には時間等の制約もあって中々理想は遠かったりするが、せめて何か他楽器を加える等別手段を使わなきゃ決してマシな音にはなってくれねんだ。
それと硬過ぎ君も帯域次第で被害箇所が異なってて、高域のよりゃ目立たんが中域のの方が解消困難なんだ。
何せ音程を司ってる領域なんで、大胆に削ろうもんならどの音もパーカッションみたいに化けちまうだよ。
わ大袈裟にしても音質とかを妥協しても殆どご利益が無く、高低域で補填するのもかなり無理がある。
しかし極大雑把な知識として何となく内容がぼんやりしてたら、1kHzをほんの一寸だけ上げてみるのは効果的だ。
これ実は知人音響技師の受け売りなんだが、全体像を保持したままでは実際聴くとそうだったんだ。
但し件の主は頑なに自身ではコンデンサMicしか録りには使用せず、かつてはダイナミックタイプばっかだった俺にはその自前環境じゃ有効度が低くて気付かなかったんだろうな。
そこで格言「柔らかく拾って硬くするのは朝飯前」だが、万一硬過ぎ君になったら諦めろってか。
-続く-
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