録音

2023年9月30日 (土)

音楽備忘録1506 デジタル音楽録音でのレイテンシ謎➒

さて「レイテンシの固定化」なんて誰も言いそうにない語句が出たが、呼称はどうでも良いが最低でも明確な法則性位持たせられなきゃ人力では対応し切れんのどす。
もし僅かなタイムラグが常に許容されるなら、瞬時反応で賄えなくないかも知れんがね。

どのパートが牽引役になるかは多少流動があろうが、誰かどれかが先んじられないと例えばテンポがどんどん遅くなってったりするですねん。
過去に一寸下らない挑戦だけど、誰が一番重いか選手権みたいなのをBand単位で試した事があってさ。

全員が先頭に出るのを嫌がったら、ホントに際限なく遅くなってったんだ。
そこから重いの真意は、先頭に出ても軽さを感じさせない事だってのを思い知ったんだよ。

ってのから逆算すると、やはり全部が遅れてては正常なノリやリズムを構築するには無理がある状態なんよ。
それも出来ればどの箇所で切り取っても、「誰か遅れて無い奴が居る」状態じゃないと流れがおかしくなると。

でその上で現状を客観視すればもしかしたら、ズレがバレ難くなるからやたらハイテンポになってってる恐れがあるんすわ。
以前述の如く限界迄テンポを高速化すると、終いにはノリがどうのはおろか追従させるだけで精一杯にっつうのがあったべ。

それを魔用すりゃノリ表現が出来ない瑕疵を、バーチャル正当化するってぇか一応誤魔化せるじゃん。
そう云う悪作用の可能性がある限りは、やっぱレイテンシをほっといて容認するのは非常に危険なのだよ。

特に原子力発電所みたいなのと違って(今劣化本邦のは全然制御し切れて無いが💦)、自由な芸術の世界じゃ比較にならないリスクにすらなり得るよ。
そこでせめて「付合える相手」とするのが第一歩で、1つの理想として1拍ズレなんてのが考えられる。

現実には曲テンポが異なる時点でもう無理だが、蛙の歌が…等輪唱みたいなのだと思えば何時迄経っても全く合せらんない奴なんて先ず居ないからね。
その観点に立つと下手に闇雲に短縮するより常に明解な方が助かる訳で、変動の無い方が大切な気がするんだよ。

例えば目盛やガイドが無いとかので合わせるのに、掛け声が付く事ぁあるが餅つきなんてのが昔からある。
それをこの国じゃ阿吽の呼吸なんて、妙に文学的に過ぎる表現ばかりしてるけどさ。

突き手が無理無く動作を繰り返せてるのは、一定のリズムに「乗って」やってるからってのもある訳じゃん。
それを証明するのにわざとノリの無いor悪いコンビにやらせて、いてててなんて一寸サディスティックな光景を見てみたい魔心もあったりして。😵

わ兎も角ランダムに不安定ではタイミングが何処でどうなるかは全く神頼みに等しくなりそうだから、それじゃあノリなんて追及するだけ無駄んなっちまうやんけ。
これを容認するなら一種の立派な差別で、ノリが売りの人だけが損するシステムかもよ。

<つづく>

2023年9月28日 (木)

音楽備忘録1504 低知名度アーティスト⑭

再び米に戻って今回は随時出のThe Isley Brothersへ行くが、日本ではDJやR&B関係以外の人には初期のTwist & Shout(純粋コーラスグループ時代)のイメージだろうか。
それ自体は間違っちゃいないんだが前出Neil Sedakaと同様、実際の全盛期は自前Rock Bandスタイルになってからだったんすよ。

初期ヒットのShoutとTwist & Shout、曲としては名作だしその頃だって中々良かったけどね。
しかし何分かなり若かったから独自性の追及がまだ本格化しておらず、所詮はドゥーワップを下敷きにしたコーラスグループの域を出てなかった。

のが変化し出したのは下の兄弟と従兄の参加で、彼等が楽器やサウンドにも強い興味を持ってたのが飛躍のキッカケになったんだ。
因みにJackson 5だって自前演奏のも増えてったし、こっちでも後年フィンガー5なんかが続いては居たけどさ。

雇用側もあらかたのファンもコーラスグループの位置付けのままだったし、本人達の編曲面等では目立った成果は出てなかった。
とある意味区別するからには明確な違いがIsleysにはあり、金管類不使用のグルーヴミュージックってのが独自新規開拓だったのよ。

しかも全盛初期にはBassのMarvinはスラップも抜きで、当時形から入る人だとさぞかし面食らった事でしょうな。
Funkって味的にはJazzと近くなさそうだけど、実際にはPop Jazzと呼んでも構わない位近かったんだ。

それが証拠ってんでもねえし親びんの趣味もあったろうが、あのBuddy Richなんかが随分積極的に取り入れてた位にさ。
それを最も体現してたのがTower of Power等で、要するに殆ど編成の規模が違うだけだから演り易いし似ても来るわな。

普通はそうなる処Isleysは従前は居た主役級の管を廃すわ、他のそっち系で使われてた奏法も殆ど不使用でご機嫌なグルーヴを実現しちゃったんだよ。
それに加え全盛中期からのChris Jasperに依るシンセ多用が当時としては異例で、多分今色んなジャンルでの使われ方の多くの源泉になってるよ。

そしてそれは歌物ポピュラー系での電子音楽のその後の発展の源でもあり、この点については本当に評価っつうか知ってる奴が少なくなって嘆かわしいわい。
オッサンがこれを敢えて力説するのは、1例を上げれば所謂シンセストリングスの音色をほぼ使って無い処等だ。

’74に当時超有名だったSolina String Ensembleが出る迄、電子鍵盤には今みたいなポリフォニックのはまだ殆ど無かったんだ。
それへBandじゃ鍵盤奏者は独りな方が圧倒的に多いんで、猫も杓子もSolinaに飛び付いたんすよ。

結果ソロやメロ時のモノシンセ(2,3音に増えるのはあったが)以外、入れるなら先ずはストリングスって状況を来してたんだ。
結果Ⅱでそんなに誰もが一斉にやったもんだからブームが去るのも比較的早く、サンプリングシンセが出る迄シンセを使用停止にする連中も少なくなかったん。

今ではノスタルジー以外でも少しは復活してるけど、白玉用だからストリングス系の音色って呪縛に嵌ると使える曲が限られて来る。
本当はそんな縛りは無用だったんだけど、俺もIsleysをちゃんと聴くのがだいぶ後年になったせいで色々と…。

-つづく-

2023年9月26日 (火)

音楽備忘録1502 デジタル音楽録音でのレイテンシ謎➑

今回案件での調査中に「ゼロレイテンシー」なる詐称が目に余ったんで、それから糾弾致しませう。
まあ商売の都合からしたら既存のよりゃ、「まるで○○みたい」の大袈裟比喩をしただけのつもりなんだろうけどな。

しかし全くゼロじゃない物にそんな命名を許すのは、倫理が崩壊してるも同然ですわい。
それ以上に罪なのが意識下に無かろうと、どうしても存在してしまう存在を非専門家に過去物の印象を植え付けちまう処だ。(おんどれは新興宗教信者なのか)

一見クレーマーとか老害っぽいが、確かに世の中には問題にならなかったりするケースだってある。
だが実在するのを無きに等しいとしてしまうと、こないだ迄の従兄みたいに自分だけが悪いのかと深刻になる奴だって生んじまうんだ。

加えて根本的解決を試みようとする者を阻むのにも繋がったりするから、やはりこう云う一種の迷惑呼称はよろしくないざますよ。
と言っても時流がそっちってんなら、では奏者としてはどうどの程度対処出来るかだわな。

レイテンシって実演上は主にタイミングのズレとして表れる訳だが、その方面に関しちゃClassic系のオケの人が概スキル持ちだろう。
その次がMIDI接続や電子鍵盤を頻用してる人で、従兄に依れば昔常用してたKORG Poly61はかなり反応が遅かったそうだ。(鍵盤を押してから音が鳴る迄が)

但し前者と後者ではその内容が真逆に近く、次の様な事態には殆どその体感が貢献してくれない。
叩いた時ゃ突っ込み気味位だったのが、録って聴いたらモタリスレスレなんてのにはね。

俺は非Classic系ってか下手すりゃ仇みたいな存在だから内実は殆ど知らんが、舞台も客席もそれなり以上の広さになる状況では俺言い「観客ジャストタイミング」を狙う事もあるんじゃないのかな。
その際音のデカい打楽器類は、
 ①遠くても聴こえるから舞台の奥や隅に追いやられ
 ②指揮者からも既に他パートより距離が生じてるからその分モタるなと急き立てられ…
なんてな感じになってるんじゃなかろうか?。

で本人は突っ込み気味かもと思ったのをお客に問えば、凄い重かったよ…えっもっと先乗りさせなきゃ駄目なのかよみたいな葛藤が。
この真犯人は距離に依る到達遅延なんだが、こんなに早く出してて駄目ですかとなるのは録音レイテンシと近似だ。

この点ではClassic系出身者に多分有利になるが、ポピュラー系では大抵指揮者不在なのと俺変言い「レイテンシ指揮者」なんてのはもっと居ないだろうからね。
因みにこの俺変言いっつうのは、レイテンシ分を見越して指揮棒振れる超人の事よ。

過去にかの有名なヘルベルト・フォン・カラヤンが「デジタル録音仕様の指揮」ってやってたみたいだけど、実在する人としてはそんなのが近かったかも知れないねえ。
しかしポピュラー系多重録音の実現場では、それ処かBandメンバー全員の同席すら難しかったりするからねえ。

それと何より重要なのが「レイテンシの一定」で、この条件が成立せん事にゃどんな超人を呼んで来たって安パイにはならんですきに。
のでもし人側でクリアしてやろうってな勇者様でも、レイテンシの固定化を模索するだけは必要だ。

<つづく>

2023年9月24日 (日)

音楽備忘録1500 低知名度アーティスト⑬

だばSweetの2回戦だが、表向き彼等のラインナップはThe Who等と同じLead Vocal+Guitarの3ピースだった。
がGuitarが鍵盤と兼任なのと、必要に応じてVocalがGuitarや鍵盤も奏でていた。

のはThe Who等
だって同じだがその頻度に大きな差があったし、Introや間奏部だけGuitarをぶら下げたままシンセをなんてのがかなりあったんよ。
鍵盤の腕前自体は恐らくVan Halenの方が一寸上っぽいけど、色んな曲の色んな場所で自在に入れてたのが他とは一味違うん。

Rock Band Drummerで唯一と言っても良いのがチューブベル(昔ののど自慢とかでお馴染みのアレ)の使用で、生Liveでも鳴らしてたからねえ。
BassistはBandでは違う楽器は殆どやってないが、女形と云う色物担当だったんだからこりゃ凄い。

尤もやり過ぎとも取れなくないから、そんな箇所で大減点になってたかも知れんがね。💦
けれど出自はアイドルコーラスグループにして、今のMetal系の原型を演ったりしてた程だから本当に多彩だったんだ。(そう云や日本にも昔レイジーなんてのがあったっけ…尤も時系列的にはそこそこ後年)

普通Metal系ったら所謂Hard系のグループが始祖と思うだろうが、その頃のHard系のはもっとJazz寄りな処があって整然とはしてなかった。
加えて彼等だってClassicからの引用は皆無じゃ無かったが、BluesやClassic以外からのインスピレーション(多分映画音楽)が当時で既に入ってたのは彼等以外に思い当らない。

典型的なテクの点ではPurple等に一歩譲ってたが、Popな聴き味とは裏腹に音楽的には他より高度な事をやってたんすよ。
ポピュラー系で許される為には曲に必須な要素以外複雑化は避けるべきで、この点でPurpleやZEPは一寸アウトだ。(歌は兎も角、伴奏が1番聴いたら2番から即鼻歌でなんてのが厳し)

それが最も実感出来るのが雑音の多い場所で小音量で聴いた時で、曲の骨格部分が全部は聴き取れなくなってしまう。
のは比較的シンプルな骨組みだが装飾も重視してた為で、これは作編曲をしてみると良く分かるだよ。

Sweetの場合装飾より遥かに骨格で味な真似をしてるので、聴くは容易いが作るのは至難な部分だけ高度な事をしてるんすよ。
曲だって時代と共に変化や流行り廃りはあるけれど、そんな風にも行けたのかってな参考例は多い程良いからね。

Southern Rockにも似た面があったんだが、ローカリティとか強個性で少しでも万人ウケを狙うにはこんな技術が大切なんだな。
言うなれば難解音楽の翻訳ってなもんで、この部分では過去のEasy Listeningや映画音楽は頭1つ以上抜け出してましたで。

近年は他ジャンルからの導入・引用はせいぜい定番のみになりつつあるが、ホントは音自体じゃなくて発想をパクんなきゃ駄目なんだなぁ。
定番を流用する都合で曲を改変したりしてたら本末転倒だし、誰かと似たり寄ったりのしか生み出せないじゃん。

-つづく-

2023年9月23日 (土)

音楽備忘録1499 代用出来るか否か⑱

暫くぶりで前回補遺になるが杜撰大王って、バーチャル音源たるサンプリングシンセの導入はまあまあ早目だったんだ。
これで色んな音を自由に入れられるぞと、当時’90年代前半には万感の期待を抱いてたんだ。

結果的には後年落胆させられたんだが、録音音質が今レベルになる迄は少しは使えてたんだけどね。
俺みたいなリアル演奏主体の者に悲報となったのが、進化がソフトシンセの方へほぼシフトしちまったのが尚痛かった。

それだけ打込み併用かClick常用者が増えたからなんだろうが、非生演奏者の方が生っぽい音源の恩恵に預かれるって捻れ現象なんじゃないの?。
強引に肯定すりゃ演奏水準の平均化に貢献とも取れなく無いけど、貧乏生演奏者にとっちゃ冷遇でしかないがな。

を敢えて不問としても金やコネは無いが才能のある人が、それを発揮する機会が減るんだから悪い傾向だと思うんすがね。
一方で何等かの事情で生演奏不可な人にはバーチャルの発達は重要で、その点では鍵盤型よりソフトシンセの方が入力手段が豊富になるから間違いでは無かろう。

けど「弾ける人」がそれを扱った際膨大な打込みの手間に嫌気がさしたり、段々億劫になって手抜きが常態化するのは目に見えてんだ。
そのせいかどうか分からんが今シンセと言えば、超高価なCLAVIA NORDシリーズの独り勝ち状態が続いてるみたいだね。

そのお陰で㊎君は充足するかも知れないけど、アナログシンセサウンドって引籠りやヲタ等どっちかったら非㊎の人の方が多く必要だと思うんだよねえ。
そんな人にはソフトの方へってのも分からなか無いが、インドアからアウトドアへの機会を間接的にだが益々奪っちゃいないですかのぉ。

バーチャルシンセって音程の安定度とか使い勝手には勝るけど、これも結局は作る側と売る側だけの都合で強行されてる気がするんだな。
深掘りすると↑が今一不安定なのもアナログシンセのキャラの内で、季節等次第で微妙に上がってったり下がってったりするから却ってリアルな感じがするんだよ。

等と綴ってたら従兄から緊急のメールが入ったが、薄々可能性は察してたもののその内容に愕然とした。
ベテラン講師ともあろうものがやたらに太鼓の録りに苦戦してたが、何と原因はデジタル録音のレイテンシでノリを可笑しくされてたっつうじゃありませんか。

まだ調査中で確かな事は不明だが、やはりデジタル化以降音楽に対して好ましくない進化が続いてるのだけは確信しちゃったよ。
なんとか腐心しつつ使いこなしてる人も居るけど、実際かつて程Grooveの良い作品が出なくなって久しい。

この様な弱点が残存する限りは、デジタルは打込みやClickレスはスタンドアローン機以外は使うのの不安が払拭されたとは言い難い。
例え全然気にならなかったとしても何かされてる可能性はあるから、演奏機能面では代用になってないかも知れないね。

=ひとまずおしまい=

2023年9月22日 (金)

音楽備忘録1498 デジタル音楽録音でのレイテンシ謎➐

さぁてWin vs Macざんすが、決定的実売価格差が縮まりそうにないと分かる迄は微かに探ってたんだ。
それを今回のレイテンシ案件に際し再吟味してたんだが、どっちでも良いが特にMacにする理由は個人事情以外には無かっただす。

その主軸になるのが前回後部述の極力マザボスロット利用で、どんな外部規格にするよかCPUへ「最短コース」にする方が効果的だからなんよ。
レイテンシ原因を潰してくと共に、その方が優先度も高く取れるからねえ。

この段階で考慮の要るのが各スロット規格対応の、サウンドカードの存在だ。
現況俺はアナログx2+デジタルx2の4chが最高体験に留まってるが、2ch,4chのですら最近は現行のPCI-ie規格の音楽系ブランドのが唯1つを残し消滅しちまった。

超高額を許せばマルチチャンネルのはREMってのだけが長く頑張ってたが、とうとうアナログ多chのモデルは息絶えた。
その生き残りのはESIのMAYA44eXって失礼乍ら凡庸な性能ので、為替レートの関係からかなり割高にもなってるからどっちらけだ。

但しだからって全く価値が失せた訳じゃ無く、大きな期待はお門違いだが「USBで気紛れ・不規則に遅れる」のは完全に解消するのよ。
尤も骨董的低スペックのPCだと全体がフリーズし掛かるとか、PCIスロットでさえ平気で遅延が出たりするから所詮は気休めとも看做せなくない。

因みにスロットに挿したサウンドカードだって経由しない方がと思うだろうが、その代りにマザボオンボードのサウンドチップを通るだけで大抵はPCIやPCI-ieスロットより優先度低目に固定されてるよ。
この音声信号が駅間無停車で直通してくれんってのは汎用機なら宿命みたいなもんだから、専用機(独立機)に寄せられるみたいな期待は厳しいのだ。

又PC内部はアナログ音声信号にとって雑音の宝庫だから、その点に限りゃ実際外付けインタフェイスの方がかなりマシだ。
但しⅡで是又レイテンシを問題視しないならの条件付きだから、多重録音(再生し乍ら録る)みたいに両方でレイテンシがあって増加が避けられない際は額面通りに受け取っては泣かされるだろう。

何れにしてもなるべく最低限のデータ変換回数で記録出来るのがベターで、価格や中古の色んな玉数からすると現状はMac優勢と言えそうだ。
但しⅢでFirewire(IEEE 1394)だってカード追設すれば現況でwin10迄なら、PCIだろうとPCI-ieだろうと容易く安価に入手可能だ。

因みにⅡで宅にも古典xp機のマザボがFirewire 400に対応してるのがあるんだが、インタフェイスの方を全然持って無いんで未だ試せてない。
のが暗示するが如くwinでも古典機にはIEEE 1394チップがマザボに載ってるのが幾らかあり、あまり知られて無いのはチップ止まりで端子がオプションで未搭載だったりするからだ。

強いて言やかつてFirewire全盛期のソフトがMac主軸で開発されてたんで、そんなのを使ってみたくなった時がハッキリMac優勢なんじゃないかな。
何れにしてもⅡでPC自体が音楽ツールとしての利用を軽視してくのにつれて、インタフェイスもレイテンシ短縮こそすれど撲滅から実際は遠のいて行ってるのは悲報でしかない。

<つづく>

2023年9月21日 (木)

音楽備忘録1497 跳ねるの薦め➏

今日は機械リズムの一実例として回り道して、前回出YAMAHA RX-5の実使用に纏わる悲喜こもごもから綴ってみやう。
当時の状況だと腕前・録音のMicやトラック数の貧状から、生Bandスタイルでもメンバーが足りなきゃそれがベストチョイスだったんだ。

所詮は代用でも素人耳には意識しなきゃドラムが露骨に機械にはならなくなったんで、色々とっても助かったんだ。
何しろ誰がどう聴いたってそれ迄のリズムボックスだと、少なくともドラムだけテクノみたいにしか出来なかったからねえ。(こっちの主戦場はオーソドックスなBandスタイル)

この状況は録音音質が飛躍的に向上した今でも近似で、人力素材でもループ等加工度が高きゃ実質「サンプリングの容量が増えた」のと同じだからね。
我々偏屈爺さんの処では今は掛けてもリミッタ止まりとするとか、そう云う風にしてると差は歴然だがね。

但し従兄のドラム録音レイテンシ禍程じゃ無かったけど、ドラムマシンのタイミングの不自然さにはそれなりに翻弄されたのよ。
音色・音質は悪くないのに、どうも譜面通りに打込んどいても今一格好良くならないってかキレがどうにも足りない。

でも相手は機械で正確無比なんだからと、まさかタイミング案件が原因になってたとは中々思えなかったんだ。
突破口となったのは窮鼠猫を噛むじゃねえが、ある楽曲内でそのままじゃどうにも始末に困って試しにタイミング修正してみた時だった。

それでも当初はドラム演奏スキルが低かったんで、遅れてるのか突っ込んでるのかが中々分からず暗中模索しただよ。
加えて混乱させられるのが強弱との組合せで、それに依っても大部違った感じに聴こえちゃうからねえ。

結果的にそれがドラム演奏の座学みたいになって強制勉強になったが、無造作に演ってる様に見えてた一寸したフレーズ1つでもかなり奥が深かったんだと思い知りましたわ。
尤も「普通のドラム」(人の叩くのの方がデフォと思ってる)に拘んなきゃ、こんな修正プロセスはしなくても済むんだろうけどね。

但しⅡでそれで楽曲にフィットさせるには、既存のオーソドックスなドラムフレーズを一旦白紙にしないと厳しい。
のと実際に試合奏させてみてイメージに合致しなかったら、何か別のを新たに探さなくちゃいけない。

だが幾らドラムフレーズが理論上は自由っつっても普通の音楽を演るつもりだと、聴者の既成概念をあまり阻害しても不味いのよ。
ズツタツとなるべき箇所がタズドツとかになると、それだけで「ドラムっぽく無い」と感じられちゃうからねえ。

事程左様に実例の多くは折角機械を用いても、それに依る新鮮味を付加した程度で全く新しいフレーズやパターンは幾らも生まれなかったんだ。
若しくはHerbie HancockのRockitみたいに斬新に演ってヒットしても、それのドラムフレーズが他へ大きく普及はしなかったよね。

何せその頃はまだ踏める奴は皆無だったしドラムマシンの機種が僅少で、フレーズを同じくするとたちまち2番煎じとしか思われなさそうだったしさ。
ツーバスでドカドカ連続させるのにしてもエンディング等限定的で、今よりチープだった音質面からもそれ以上入れるのは難しかったさね。

結局人力演奏のを雛形とするなら、タイミングだってそれへ近付けなきゃ仕方無いん。
つまり聴感上はリニアに聴こえた太鼓でも、実際は物理的リニアリズムにはなって無かったんだわさ。

=つづく=

2023年9月20日 (水)

音楽備忘録1496 低知名度アーティスト⑫

ってな事って今日も一般評をガン無視して、Glamの枠に入れないでのThe Sweetざます。
彼等の特徴は当時考えられるのの全部盛りで、それを具現化出来たのはあまり目立ってなかったが確固たる音の独自個性があったからだろう。

そこへのっけから気付かされたのはGlam系と一緒に、小学生時代にヲタ仲間からの紹介で入ったのでリアルタイムだったのも大きかったな。
’70年代初頭の日本って海外以上に’60年代の痕跡が何処にでも残ってたから、その様な新時代の扉を開けた斬新さが良く分かったんだ。

この点は次回以降述のAl Green等にも共通で、俺内では未だそれを超えるルネッサンスは起きていない。
だからオッサンしがみ付いてるのは事実だが、飛躍的にワープして且つ完成度も充足してた事例は他に無いんですよ。

恐らくBeatles登場当時がリアルタイムだったら同等かそれ以上だったんだろうが、それ位飛躍させないと世の中をひっくり返すにはインパクトが足りないだろう。
でSweetは初期には唯のアイドル系コーラスグループで、曲も他人からの供給だった。

のがそのままではジリ貧なので徐々にセルフ化してって、残存スタッフもその意向に沿う様に変身してったんだ。
これは米黒人のIsleysでも近似経路を辿ってて、その根底にはオールセルフで大成功したBeatlesがあっての事だろう。

更には白人でも例えばNeil SedakaがロカビリーからPop Rockへ大シフトする等、類例も少なくなかった。
がそれで成功はおろか躍進出来たのは一握りで、だからこそ少なくとも本国ではNeil Sedakaは’70年代が全盛期と思ってる人が多いんだ。

さてそんなSweetだから歌唱力の他に作曲を除いて何が加味されたかってば演奏力で、唯単にテクニカルだったとは一味違ったのだ。
他のGlamと遜色ないムード・ノリやPopさを維持し乍ら、PurpleやZepに迫るテクを持ち合わせてたのよ。

今でこそ誰でも知ってるPurple・Zepだが、登場時は俺みたいなヲタを除きゃノーマルなガキには全くウケてなかったんだ。
この親和性と云う箇所にGlam系の最大優位があり、ヨチヨチからヨボヨボ歩きの人迄一様同様に堪能出来る良さがあったのよ。

だから時同じくしてPurpleもリアル体験して気に入っちゃいたが、興味がもっと大きくなったのは後年だったんだ。
そんな風に何も分かって無かった当時でも印象に残ったのが、DrummerのMick Tuckerだ。

殆どPaiceやBONZO並のテクを高頻度で歌い乍ら叩くからか、そのハイテクをサルでも分かる用い方をしてたんだろう。
特に実際より低評価或は評価レスされてるののチャンピオンと言っても良く、あれだけ色々演ってたのを大勢が聴き逃したり忘れてるのは絶句ものだ。

-つづく-

2023年9月19日 (火)

音楽備忘録1495 代用出来るか否か⑰

前回の流れから今日は代用困難なのを、思い付くままに提示してってみよう。
その筆頭は真空管関係でバーチャル・シミュレートメーカ等には悪いが、目的が柔らかさの為だったら全然偽物じゃ代りにならないよ。

聴感上の僅かな歪みが許されればまだ余地もあるけど、モノホンの球って歪ませた時だけ音が軟化する訳じゃないんでね。
の続きをやるとキリが無いから今は別のを進めるとして、Hammond Organ等を除く鍵盤楽器以外バーチャルで代用可能なのは制限条件付きの場合だ。

何時にも増して私感多目と思われるだろうが、少なくとも自身で演奏してみた感想としてはそんなんなってま。
基本理由は発音動作に鍵があって、これの方法・種類が多いの程サンプルデータが網羅し辛くなってんのよ。

最も分かり易そうなので例示すると、Guitar(特にエレキ)のハンドミュートなんかがさ。
こり正に手加減だから奏者の数だけ基本パターンに違うのがあるし、気分次第で強めたり弱めたり出来ちゃうよね。

しかも厄介なのは無意識で何となく演っちゃってるのも少なくないから、自分が弾いてるのを打込む際ですら失念したり加減が違っちまったり…。(膨大な実体験アリ😢)
もっと言や杜撰君高級な音源には疎いが、Drumのでスティックの「打角違い」なんてのが色々入ってるのとかってあるのかよっと。

なぁ~んて実際には大して音色は変わらんかもだが、音量や強弱以外の要素で全く同じ音になってはいなさそうだよね。
のが現況のバーチャルでは非対応同然なんで、その手の奏法を多用するのだと代用が苦しい。

不完全でも一切シミュレート出来なか無いんだが、それに要する手間の膨大さはリアルで気分で演ったのとは比べ物にならない程大仕事になっちまう。
そうは言っても弾けない人が打込むのは否定してなくて、マルチな杜撰大王だって弾けない持ってない楽器は幾らでもあるしねえ。

けど今の私的最大懸案事項は音色も必ずしも充分じゃないが、それ以上に表現力の点で腐心し逡巡させられる日々がずっと続いてるんだ。
弾ける楽器がある者にとっちゃここで一寸ビヴラートとか、低難易度のささやかなのでも中々思い通りの感じになってくんない。

挙句打込みで手間取ってる間に最初のイメージが迷子になったりするから、真剣に違うリアルの楽器へコンバートするべえか等と…。
これの自己分析結果に依れば器楽音に半端に詳しくなったのが悪い様で、弾けない≒知らない内だったらあんまり生じない問題かも知れねんだ。

当節流に言や単なる自己責任(この場合は打込み関連スキル)だろうけど、音楽の道具として考えたら詳しくなって来たら手間取る様になるのは良い道具とは思えない。
っま要するに使える場面が段々減ってくんで、制限付きの代用品って訳っすよ。

=つづく=

2023年9月18日 (月)

音楽備忘録1494 デジタル音楽録音でのレイテンシ謎➏

どっちかってばせっかちな癖に杜撰大王ったら又前振りが長くて…、ゴメンよでもここに至った背景を知らないと考える方向性に問題が出そうだったんだよ。
加えてPCの外部接続の規格進化経緯も多大な影響があったから、今回は先ずそれに言及しとこう。

今や何でもUSBで特に不具合を感じるケースはほぼ無くなったが、PC等IT機器には好都合でもオーディオには致命的な不都合があるんでやんす。
ってか現行PC系のシステムには多重録音の一部とは絶対的な不整合箇所があって、大抵は極僅かだが「時間軸を勝手に弄る」っつうのが困るんだわ。

それ以外の殆どの作業ではトータル時間が少しでも短くなる方が助かるんで、仕方無い側面もあるとは思うんだけどね。
さてUSBってUniversal Serial Busなる正式名の略で、データを直列変換して伝送してるのが特徴だ。

デジタル信号はこうした方がタイミングクロックが高速化可能で、昔の所謂パラレル伝送より飛躍的に時間辺りのデータ伝送量を増やせたんだ。
が実はこれって条件付きで俺もスッカリ忘却の彼方になってたけど、レイテンシを気にしなきゃだったんだよね。

直列→道路なら片側1車線・線路なら唯の複線へ、沢山車が押し寄せりゃ渋滞して遅延が発生するべ。
車が電子データに変わっただけで、本当にそんな事が起きてんすわ。

因みに多重時に支障するのは料金所が2レーンあったら、2車線を並走して来た2台はETCだったら大体同時に通過可能よね。
のが1レーンしか無かったり1車線に減ったりすれば、どっちかが先行してもう片方は後行しなきゃなんなくなる。

その上不利なのがPC等IT機器内での優先順位の低さで、最悪時はUSB自体ではあまり遅れてなくても他のビジーにリソース取られると待ったが掛るん。(一般感覚ではほんの一瞬だが…)
とは言え現実を鑑みれば諸悪の根源と迄糾弾は出来ないが、少なくとも原理的に多重録音には全く向いて無い伝送方法なんすよ。

なのからすると今主流のを排除するのは一寸非現実的な感じも、USB不使用とした方が良いんですな。
それには今時Firewire(IEEE 1394)とかPCIスロットの付いてるPCなんてほぼ絶滅してっから、OS共々年代物を再度引っ張り出して来なきゃなんない。(旧来のパラレル伝送規格への対応)

けど以前別項で記した如く私感
でWindowsはxpを頂点に、10以降は露骨に音を蔑視した仕様にしてやがるんだ。
その点Apple(Mac)ではThunderboltに進化させた分良かったが、拡張性その他を考慮してタワー型に限定すると¥6.5万位~と中古価格が倍以上しやがる。

そしてUSBを敢えて避ける位なら、極力「マザボスロット直挿し」にしないと効能が薄れるんすよ。
外部機器通信規格には○○(規格名)チップって半導体が間に介入するんで、優先度もレイテンシでも不利な方向へそれが働くん。

一方マザボスロットは本体を稼働させる為にも用いてたりするんで(典型例:グラボ・グラフィックカード)、優先度やレイテンシ等に対して厚遇されてんのよ。
これらの詳説と併せ、次回は多重録音に於けるWin vs Mac(全く使った事無いのに!!!)行ってみよう。

<つづく>

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