ハンダ付け

2021年9月20日 (月)

音楽備忘録767 ジャンク部品の話しⅨ

前回掃除の話しになったんで、今日は電子部品本体のを中心に清掃方法に触れとこう。
この件に関しては何もジャンク採取時に限らず、結構いろんな場面でホントはニーズがあったっけ。

尤も必須となるのは不調時で、それは誰でも思い浮かびそうな端子部ばかりではないのだ。
勿論先ずは素人でも扱える外部の接触箇所が最初にはなるが、それで解消しなかったら次は内部接続箇所になる。

けれど内部が半密閉状態だったり強制空冷式になって無いのだと、接触不良よりハンダ割れとか部品劣化・損壊の方が不具合元凶の可能性が高い。
そんな際先ずはなるべくなら目視だけで発見したいが、それには汚れで微小なヒビ割れが
隠れてたりすると都合が悪い。

ジャンク認定するにあたり全く使わなくなったからとか、売れそうにないからそうしても構いはしない。
が俺の場合は直せる限りはそっちを優先してて、健全なのにバラしたのは大昔の中古エキサイタがほぼ唯一だったかな。

これも毎度の経済事情が根本にあるが、それには本当に駄目になってるのがしっかり確認出来ないといけない。
お掃除って一般には内部は素人では手に余すのもあって外装中心になるのは仕方無いが、機器にとっちゃより重要なのは機能に影響の大きい内部の方なんですよ。

これで厄介なのは「外だけ清潔」なケースで、なまじ綺麗好きさんが外をそう保ってるとその分中の汚れが想像し難くなる処だ。
体験的最典型例にPC等があるが、特にノートタイプのではこれが顕著だ。

汚れが画面なら視認性を損ねるし、操作部だってあんまりバッチきゃつい手が引っ込むわね。
だから相当な無精者ですら最低限は掃除しちゃうもんだが、内部空冷の吸排気口は目立たない場所にあるもんだから外側ですらずっと手付かずだったりする。

わこの辺で本題の方へ進めるが、電子部品の外装の汚れは使うだけなら困らないのも少なくない。
問題になるのは一般的には放熱性能の劣化や電気的不要導通程度だが、汚れの種類に依っちゃハンダの劣化を促進するのなんかもある。

一応只の埃ならセーフ・得体の知れない煤や液体系のだと危険となるが、埃を取ったら下からそんなのが出現って事もあるから油断ならない。
ので実質的には湿り具合で判断するのが有効で、乾燥してたら普段は埃を吹き飛ばしときゃ取敢えずはOKだ。

もし何となくベタ付等が感じられる様だったら、そんな時は端子の掃除と同様アルコールで拭取るのが良い。
機器再生業者なんかで洗剤も使って水洗いする場合があるが、完全乾燥させるのとその確認の難度が少し高い。

彼等にしても洗剤と水洗で何か残ってたら、後で必要に応じて何時もアルコールなり何なりで汚れを落としている。
だがYouTubeでもTVでもそのシーンが割愛されてるのが殆どなんで、却ってベーシックなのの方が認知度が低くなってんじゃないかな。

んでジャンク採取で型番や値を読取るには汚れ撤去は欠かせないが、「擦る強さ」にも注意の要る事がある。
昔のに比べると表示は簡単には落ちなくなってるが、熱や汚染の種類次第で当初の保持力を損ねてる場合も少なくない。

ので汚れは落したいが字は残したいってのが案外大変で、取敢えず全く全面的に汚れで何も見えなくなってるので例示しとこう。
電子部品って色んな事情で表記箇所がある程度限定されてるんで、印字されてそうな場所はなるべく慎重に行くのが良い。

又抵抗器のカラーコードみたいに筒状の全周に施されてるのだったら、最も汚れの少ない場所から慎重に汚れを剥がしてくのがお勧めだ。
心理的には一番手が掛りそうな処からついゴシゴシしてみたくなったりもするが、勢い余って要る分迄剥いじゃうと後が大変だ。

<つづく>

2021年8月 2日 (月)

音楽備忘録718 魔修理の予約!?

人も機械もその他の物体も、古くなると色々修理が必要になるのは必然とは分かっているが…。
唐突に纏めてやって来られると難儀なもんで、作業に取り掛かる順番も考えなきゃなんなくなる。

こう見えてちっともブログに書く為に直して回ってんじゃ無いんかだが、今それを計らずも証明するかの状況に陥っちまった。
そこで過去形の記憶を予約に改めたんだけど、この目白押しは梅雨の鬱陶しさに負けず劣らずですわ。

悲劇!?の発端は家族から突如乞われた壁の石膏ボードの穴塞ぎで、極小さいのなら未だしもある程度以上の大きさになったら普通は大工さんにお願いするもんだ。
処が困った事に俺以外の誰1人「メンテ予算」って概念が無いし、こっちは分かってても有り金殆どをそのアホな連中に先にむしり取られてるから対処が出来ない。

結局何時も最後は俺の魔力!?に依存されるパターンなんだが、それも可能なのは俺の手に少しでも空きがあったらの話しだ。
悲劇勃発前に抱え始めたのはウィンド型クーラーの異騒音対策で、どうも筐体内の何処か余計な場所が接触して異音の源になってるみたいなんだ。

最終的には駄目なら買換えも辞せないが、もし中を開けてみて下らない原因で起きてたらと思うとさ。
なのでとっとと外部の観察は済ませたんだが、一旦取り外さないと開けられない位置に止めネジがありやがんの。

まあ万一の子供の悪戯等からの事故なんかを考えりゃ仕方無いんだけど、取り外し作業に必要なスペースを作る処から始めなきゃなんない状況だもんでね。
ムシムシ(点けるとウルサいからNG)する中でだと一段と捗らなくてと、そうこうしてる内に又してもLED照明が不具合を起こしちゃってさ。

泣きっ面に蜂の典型にもめげずに兎に角カバーを開けて調べてみたら、駆動回路基板が想定よりかなり高温になってたんだわ。
部品自体や回路設計には問題無くても、実際部品は一切壊れて無かったし劣化も認められなかったんだけどね。

特に熱に強いハンダなんて使って無いし持って無いんで、基板をもっと大きいのに作り変えてみようかって。
そもそもは予想外に早く逝かれて煩わされてるにしても、これは覚悟した上で買ったのだから許せなくはない。

しかしたて続けで襲われちゃ流石に閉口もんで、全部放棄してトンズラでもしたい心境だけどそうも行かんしね。
少しでも近道とか楽に早くこなせる計画を立てるとして、やはり今回も照明が先頭打者だ。

高温・多湿の面からは真っ先にクーラーに手を付けたい処だが、午後になると暗くなる部屋では暫くこっちを我慢するしか無い。
さてLED照明の改善内容は「放熱する場所を増やす」のが目的で、流用トランジスタが放熱器取付を配慮されて無いタイプなのが発端だ。

現行品の有無不明もかつてはそんなの用のヒートシンクも少しは出てたが、付ける設計になって無い分これを追加するだけじゃどっちみち心許ない。
付ける設計になってるのだったら大抵のは足より放熱器と接する処へ多く排熱が行くが、非対応のでは足の方へより多くの熱が伝わる様に作られてるのだ。

尤も元のでは放熱器を追加する空間がどうせ足りなかったんだけど、単に大きくするんじゃ無く「足の熱が伝わる先」を増やさなくては意味が無い。
電流経路が伸びるの自体は非効率なんで元は最短化させてたんだが、遠くなった方が良い事もあるのを再認識させられた。

個人的には基板の銅箔面で放熱するのは好きじゃ無く、例え溶けなくても温度差に依る金属の収縮からハンダ共々ヒビ割れ等を起こし易いからだ。
前のバージョン!?の最小基板だとハンダの面積も小さかったから、ハンダ付けの粗相以外にこれが
泣き別れを起こした可能性も拭えなくなって来たや。(接触不良は2度目だしねぇ…)

※執筆7/15(木)

<つづく>

2021年7月27日 (火)

音楽備忘録712 魔修理の記憶⑦

今日は「最新のやらかしちゃってました」を、臆面も無く大胆に公開してやるぜぃ。
の内容はこないだ魔改造で復活させたLED照明で、改造後3週間弱で「点かなくなった」のの顛末だ。

先ずは症状の出方を時系列で記してくが、改造数日後から時々不定期に数秒間原因不明で消灯する様になっていた。
が全く何もしないで勝手に復帰してたんで、転用電源の安全回路か何かのせいかと思っていた。

ら冒頭の如くある時点で急に2度と復帰しなくなったので、仕方無く又天井から取り外して色々と調べる羽目になった。
点かなくなる前から怪しい兆候はあったんで最初は転用スイッチング電源の寿命を疑って、宅に来てからの稼働時間は僅少とは言え製造後の経年が半端無かったんでねぇ。

処が各ブロックを分離して調べてみたら、驚くべき事に全く健全なままであった。
この時点でLED素子自体は無事なのが既に判明してたんで、駆動回路かブロック間の接続にしか原因は考えられなくなっちまった。

だが何れもテスタを当ててみた限り(実はここに落し穴があったんだが後述)無問題なんで、駆動回路の詳細調査をすべく仕方無くハンダ付けで結線されてるのも全て一旦外す事となった。
これ全てをコネクタ仕様にしときゃこんな時には楽だったが、それには基板がもっと大きくないと経路が確保出来なかったんだ。

他ので使った残りの切れ端が、コネクタ化さえ諦めりゃ収まり切る数少ないチャンスだったもんでね。
それは兎も角ここ迄分離させてテスタを当ててみても一向に不具合が認められぬので、とうとうトランジスタを基板から取り外してみる始末となった。

ここ迄来て漸く見つかったのが基板の「パターン切れ」ってヤツで、定電流回路の制御トランジスタ周辺に1箇所「ハンダの泣き別れ」があった。
「パターン切れ」が「ハンダの泣き別れ」って一体何のこっちゃってば、一言で言ったら「蛇の目基板の悲哀」なのだ。

普通の「製品基板」ではハンダは部品とパターンを繋ぐのにしか使わんが、蛇の目基板では隣接したの同士を意図的に「ハンダブリッジ」させて繋ぐ場合もあるんですわ。
なしてそがいな邪道をするかったら近過ぎるからで、これは概念図を登場させて感覚を掴んで頂きますかね。

Photo_20210706190301
上図は「同じパターン」(配置)になる基板の部分モデルで、上段は所謂プリント基板ってので繋がってて欲しい部分が銅箔で連結されている。
下段はそれを汎用蛇の目基板で実現させた場合ので、銅箔は穴の周りだけだしこのパターンでは不要なのも発生している。

下段4で既に部品が挿してある様子としたのは、使う穴の場所が同一→パターンが同じなのを少しでも分かり易くしたつもりだが何かあんま効果が無かったみたい。💦
例に依って必要な色の説明だけしとくと緑は板、読者に依っちゃ「くすんだオレンジ」に見えるかもだがこれが銅箔。

実際には色の違いは殆ど無いが銀色を明暗3種に分けたのは、部品足・ハンダ・錫メッキ線の区別の為でこれを便宜的に濃い順としてある。
本来なら上段仕様になってた方が安定確実だが、「固有の柄に決まってる」から一切他への転用が利かない。

それに対し下段仕様のだったら「繋ぎたい処だけ自由に後から繋げられる」んで、サイズさえ足りればあらゆる回路を組めるのだ。
それで量産製品にはプリント式・個人が1つだけしか作らん様な際は蛇の目式を使うのがデフォになってて、今回のも比較的部品点数が少なかったから更にそれの余った切れ端になった訳だ。

蛇の目にすると自由の代償!?があり、「繋げたい部分の処理」で手間が増える。
距離が長い場合は錫メッキ線等を、別途裏側へ追加して部品の足と一緒にハンダ付けする。

他にも銅箔テープを貼付けといてハンダで固めるなんて方法もあるが、最小単位の穴間隔が2.54mm ともなるとどっちの方法でもハンダ付時の仮固定が困難となる。
錫メッキ線では極細ピンセットで押えとこうにも全長3mm弱では、押えてたらハンダの付けられる余白が無くなっちまう。

もう一方のテープのにしたって接着面積が極小になるんで、熱で糊が軟化して接着力が弱まった処へ銅とハンダの逢引きの強さに負けて大抵はハンダゴテの方へ着いて来ちまう。
して通常ならそんな際は部品の足をわざと長目にしといて、それをお隣さんへ曲げて触れる様にしといたりして凌ぐんだけどね。

今回のは部品が完全ジャンク流用で、延長したい多くの箇所に来るのに限って足の長さに余裕が無かったんよ。
そんな按配だからてっきりハンダブリッジの、し損ないだと思ってたんだけどさ。

因みに上図下段の5では部品足代用は省略して、穴が隣接してるのはハンダブリッジになってるイメージとしてある。
上段の2は現代だと一般的な付け方で、昔は3みたいに銅箔面全体をハンダで覆ってるのも少なく無かったが機能的にはほぼ一緒だ。

たて続けの因みにⅡで「泣き別れ」は延長・折り曲げしといた部品足が、何故か明後日の方を向いて反り上がっていた。
そうなった原因も謎だったが、もっと面倒で視覚では確認し切れない不具合も併発してたんだ。

<つづく>

2021年6月17日 (木)

音楽備忘録672 魔改造悲喜こもごもⅣ-⑲

今回はLED照明の総括と補遺に続き、懸案だったスピーカ専用EQの修理の顛末等をば。
後者は修理なんだから本来ならこの枠に来ない筈が、例に依って一悶着あった結果こちっへ…。

ではLEDの総括だが、疲れた・草臥れた・2度と御免…って心境だ。
正直生き残り部品を上手に活かそうとして却って大事にした感も拭えんが、その根幹には放熱性の高い基板の不所持等があった。

LEDで一番ポピュラーなのはプラスチックの粒から2本足の出てるヤツだが、照明用等の大量発熱をそれだと上手に発散し切れない。
この事と小型化や生産性の事情から近年は「表面実装型」ってのが増殖中で、要するに「部品に足が付いて無い」のだ。

加えてこの手のだと部品本体に基板と別に放熱器を取り付けるのがほぼ不可能で、けれど必要な放熱性能を持った基板があればそれへハンダ付けするだけで一遍で片付いちまう。
なのでこれから「買って作る」なら却って便利だが、年代物のジャンク主体じゃそんなのありゃしなかった。

となると元からの放熱兼用基板の性能を落す訳に行かず、「状況に最適な組み換え」が出来なかったのだ。
因みに面実装部品向けの基板はカスタマイズ率が高いのもあるんで、ジャンク収集家!?としてはあんまり有難く無いんですけどご時勢ですかね。

それはそれとして一応最終決定後の駆動回路図を載せとくが、実際にはその前にジャンクのプリンタ電源アダプタの中身が繋がっている。
がスマンが回路図の書き起こしをしてないんで、そっちはスペックだけで勘弁しとくれ。

Led_20210608030201
では未出部分に限定して極簡単に説明しとくと、左下方に「221SF」とあるのは220Ωの半固定抵抗器の事だ。
昔で最初の頃は律儀に全部そのまま書き込んでたが、こんな風に略すのは楽するとか空間余裕を作る他に私的にそれなりの理由がある。

それは実際の部品が小さい物だとまんまには書かれて無く、略号印字されてるのが少なくないからだ。
抵抗器なんて数字はおろか「カラーコード」って色の帯になっちゃてるのが多いが、流石に図面に「赤黒赤」なんてんじゃ分り難いからそれは止してるけどさ。

んじゃ「SF」って何ったらこれは電子回路のなんでSpace Fantasyとかじゃ無くって、Semi(準→意訳で半)Fixed(固定)の頭文字なんす。
して現物には形状から半固定抵抗器なのは多分分かるだろってんで、抵抗値の数字だけしか書かれて無いん。

それと同じになってた方が他の只の抵抗器と区別が付き易く、組む際に間違え難くなる気がするんでこんなになった。
続けてアダプタスペックは本体ラベルの表記に依れば、出力は24V/1.2Aと5V/0.4A(現況不使用)となっている。

んが5Vの方はまあまあだが24Vの方は実際は23V程度になっていて、不正確ったらそうだが元の決まってた繋ぐ相手の都合にはこんなで問題無かったんだろうと思われる。
「専用のアダプタ使わんと保証しません」ってのはこの辺りで、機器次第で電圧が足りないと困るのとオーバーすると困るのの両方があったりするからだ。

続いて懸案修理の話しは故障個所はバカみたいに単純で、2箇所配線がもげちゃってただけだったから直に終わった。
只内部で引っ張れたりしないのにどうして破断したかはそれこそ一寸ミステリーで、据え置き使用で揺さぶられたりもしないので謎である。

なのにどうして魔改造枠に来たかったら、後面の配線ソケットの未固定箇所を修正するのに筐体をヤスリで削る羽目になったからだ。
元が何で未完に留めてたかったら設置場所の奥行きが乏しいからで、繋いだコードの出っ張りを抑えようと思ってわざとそうしといてみたのだった。

だが後に別の場所へ繋ぐコードが変更になったらそっちの方が出っ張りが大きくて無駄になってて、修理を期についでで処理したのである。
これで漸く本業に精を出せる環境が戻ったんだけど、グズグズしてる内に何時の間にか梅雨入りしちまってたよ…。

<一旦終了、多分>

2021年2月 7日 (日)

音楽備忘録542 魔改造悲喜こもごもⅡ-㊺

さてさて球ポプリの方は進展したら続きをとして、今回から暫くは私的だが電子回路の実験に使ってる道具等を紹介してみよう。
未だに経歴等からしたら俺は最小限度に近い口だと思うが、全く道具レスでは流石に幾らも試せないんでね。

かつてハンダ付けグッズとしてアルミ放熱クリップなんかを紹介したが、この手の物が汎用性を伴ってお求め易くなったのは主に21世紀に入ってからだった。
これには部品規格も大いに関係してて、昔のは今より大きい他まちまちなのが多かった。

故に少しはそれなりのが売られてても使える範囲がとても限定的で、庶民素人にとっては縁の薄い存在だった。
のでかつては仮組みでもある程度以上の部品数になれば、一々その都度ハンダ付けをしたりもしてたっけ。

そのある程度ってのが「豆電球と乾電池の実験」程度の迄で、そんなのには両端にミノ虫クリップの付いた電線なんかを使っていた。
このミノ虫クリップコードは世間でも俺の処でも 未だ現役バリバリだが、クリップの小型化に実用上の限度もあるから半導体等の間隔の狭い足には使えない。

ってか何とか上手く挟めても隣の足とショートしちゃったりするから危険極まり無く、コードの位置を僅かにズラした程度でさえそれが起こるからね。
又繋げられたとしても各部品は全く固定されて無いんで、その面でも安定度が確保出来ない弱みがある。

今ではある程度以上の大きさと重さのあるの用な存在で、では細かいのはどうするのかったら「ブレッドボード」なる物を使っている。
これは言うなれば「ソケットの団体さん」ってなもんで、外見は部品の足を挿せる小穴が沢山並んでる。

穴の下には金属板バネが入っていて、それが適宣個数毎に繋がってるって代物だ。
その中でポピュラーなのは俗に「ICピッチ」と呼ばれる、穴間隔が2.54mmのヤツだ。

その名の通りIC(オペアンプ等)やトランジスタとかを、そのまま挿しせるしそれだけで仮固定して電気的にも繋げちゃう便利グッズだ。
俺は回路規模もだがジャンクだと大柄な部品が多いんで大き目のを買って使ってるが、それでも10年位昔で¥3,000弱位だったと思う。

その際ここなんで魔界!?特有のコツも付記しとくと、ジャンクってのは殆どがハンダ付けされてたからハンダが足に残ってるのが普通だ。
それも一様に平らになってるのなんて稀なんで、ボードに挿すにはある程度それを削ぎ落さないと後が厄介になったりする。

その筆頭は穴より太くて挿せないに始まり、強引に押込めても抜けなくなって困るなんてのだ。
それをクリアしてもまだ油断しちゃ駄目で、ハンダのかけらが内部に落ち残って変な処で接触しても困る。

尤も蛇の目基板に後で付ける時にそんなんじゃどうせ穴に挿さらないから、使うなら必ず1度はやらなきゃならない作業だ。
又取り外してからの時間経過が長いと、足の表面が酸化して導電性が低下してる事も多い。

更にそんな状態だとハンダも上手く乗らない・付かないんで、実験結果の精度の為にもこれは仕方無いプロセスだ。
只そんな按配だから「ブレッドボード専用の作業」としたら、足の曲がりを真っ直ぐに戻すとか短過ぎたら継ぎ足す程度だけで済む。

買った当初は若干の疑念も残ってたが、実際使い出したら試す頻度もペースも飛躍的に増加した。
因みにかつての「一々ハンダ付け」には事故危険性の他にもリスクがあり、部品だけじゃ無理で基板を使う場合に銅箔を痛めたり劣化させるケースがとても多い。

銅箔はその名の如く薄いんで、そんなのに強度なんてもんは無きに等しい。
ブレッドボードレス時代は何か作ったのの端切れ基板を使ってたが、どう頑張っても10回位やると銅箔は全部取れちゃって唯の穴開き板に皆変身しちゃったよ。

実験には失敗や改良等で数回やり直しも付き物だが、そんな事しなきゃ楽器内蔵Bufferみたいなちっこいのには端切れだって立派に使えるかんね。
なので実験で毎度潰してちゃ勿体無いし、足りなくなって買えば結局費用だって嵩んでくですよ。

恒例の人次第案件ではありまするが、貧から来るドケチの体験談で御座居ます。
因みにⅡで小規模でも構わなかったらどの位安価なのか見てみたら、¥200位から出てましたよ。

<つづく>

2017年4月14日 (金)

ハンダ付② 熱から守る方法編

大昔は電気・電子部品は大きかったのもあってハンダ付の熱の心配は余り無かったが、最近のは小さく熱に弱くなってるから対策無しだと壊す場合が多い。
電線もその被膜の大多数がビニール製になってるから、やはり少しは気を付けないと何かと不具合が出たりする。
これを比較的楽にこなすには、放熱クリップの活用がお勧めだ。


放熱クリップ(商品名では
ヒートクリップ等とも)はアルミ製で、洗濯バサミを平べったくした様な形で値段も安くそれなりのDIY店なら大抵売ってる
部品や線の本体側とハンダ付する所の間にコレを咥えさせると、熱がクリップの方へ先に多く導かれる(アルミは熱伝導がとても速い)ので本体が過熱から守られる寸法だ。

もう1つ利点があるが、それはハンダ付の「確実度」が上がる点だ。
一般的な概念ではハンダ付は「コテでハンダを溶かし、コテを離して熱がさまると固まってくっ付く」であるが…。
実は理想的なハンダ付は溶けたハンダを部品等に流すのでは無く、その逆である事が重要なのだ。

専門的表現では「ハンダを流し込む」等と言うが、言葉だけでの意訳では理解に不足が生じ易い。
ハンダを付けたい部分もハンダが充分溶ける温度まで上げて置かないと、「部品の常温」が「ハンダの高温」に勝ってくっつく前にハンダが固まる・・・。
鶏と卵の順番みたいでゴチャつく話しだが、要するに「うまくくっ付かないよ」だ。

それでハンダより先に部品等を熱するとなると熱の加わる時間もその分長くなるから、過熱破壊の危険度も鰻登りだ。
放熱クリップも小さくて放熱量が左程多く無いから全面的に頼れる訳では無いが、小さい部品程一瞬で過熱するからそれを守るのには有効なのだ。

ビニール被膜電線のハンダ付で特に有効なのは、シールド線の場合。
その外側の
シールド部分の線の熱によって、芯線のビニール被膜が溶けて内外の線が接触する事故の防止だ。
これは内側に隠れて見えない所で起こるから発見・確認しづらいし、今迄平気と思ってたのだって実はギリギリセーフなだけだったかも知れない。

あとプラグ・コネクタ類にもそれが最近の物なら
プラスティック製で熱に弱いから使用した方が良い。
大昔のは柔軟性に劣りプラより割れや欠けに弱い材質な代わり熱には
割と強かったが、ハンダ付以外の使用時には今の材質の方が壊れにくくて良いのだ。

コレのハンダ付での問題点は熱でのプラ部分の変形だ、特に金属部の量が多
いタイプ・プラ部が極小なタイプは過熱の悪影響が出易い。
キャノンプラグの足等は見た目に変化を感じなくても、実は少し角度が曲ってたりする可能性がある。
ハイ「ハンダ付無事終了」と思ったのに後で上手く挿さらないのが分って御覧なさいよ、もう第一線級の悲劇に他ならんですから。

2017年4月13日 (木)

ハンダ付① 古い部品編

巷ではあまり実務的なハンダ付の方法が紹介されてないみたいなんで、取立て腕に覚えがあるでも無いが書いてみた。
上手く付かないせいで諦めてる人が多そうだけど、特にその原因についての記述が不充分に感じる。
一番多数と思われる原因はハンダ付する部分が「古く」なってるせいなのだ。

未経験者が
ハンダ付の必要に迫られる最初は、簡単な修理辺りからかなぁ。
全て新品で新しく作るなら別だが修理でハンダ付する場合だと、壊れて取替える部品は新品でもそれを付ける相手は大抵は「古く」なってる。
で、そのままだとちゃんとは付かなかったりする。

ハンダが付く条件はまずそれに適した金属である事だが、そこに
余計な油分等(ペースト除く)があったり表面が酸化(酸化被膜)してるともうダメだ。
余計な油分等はアルコールなんかで掃除・除去出来るが、酸化被膜は磨いて削り落す必要が出て来る。
勿論W数の小さいコテで大きな物を扱おうとすれば、熱量不足でハンダを充分溶かせなくて駄目だったりもするけども。

ではそもそもハンダ付に際しての新古とは何か。
金属メッキされてると少し「新」の時間が延びるが、裸の銅のままだったら直ちに酸化して
「古く」になる。
実際3日もすれば、もうハンダがまともには付かなくなって来たりする。

次に表面をピカピカになる様に「磨く」方法だが、
①サンドペーパーで擦る ②カッターの刃とか尖った物
で擦るとかだ。
②で細い電線だとかを間違って切るのが怖ければ、折取って尖ってる部分とか
刃の背の部分を利用すればいい。

部品の足(リード線)や単線でそれが大きかったり重たい時は、丹念に全体を磨かないと後で剥がれ易い。
撚線(細い電線が何本も束になってるヤツ)の場合は、一応全部の線にハンダが付く様にしないと後で千切れ易かったりする。
それに外側に見えてる所だけの処理だと物によっては「線の間」にある汚れに気付かず、ハンダごての熱でそれが溶け出して来て邪魔する事もあった。

では撚線の磨き方はと言うと予め捩って纏められてる場合は、大体それぞれの線にアプローチ出来る様に捩りを解し真直ぐにする。
撚線全体を軽く押し潰す感じで平らに広げて磨き、次に線全体の角度を少し回してまた同じ様にして磨く。
これを最低8角度以上施せば、大体どの線も部分的には磨きがかかった状態が得られてハンダが乗る様になるだろう。

最後にペーストなるものについて言うと、これが無いと初回はハンダが付かな
い。
大昔はペーストはハンダと別々になってて薄く小さい缶に入ってたが、今は大抵線状になったハンダの芯に予め入れてあって自動的に両方が作用して便利だ。

その代り何らかの不手際でペーストだけ先に溶けて流れ去ってしまうと、やはり
付かなくなってしまう。