真空管

2022年1月15日 (土)

音楽備忘録884 録音でのプロとアマの違い⑧

オッサンしつこく球球言いはるけど明瞭度一択にそんなの要らへんなアナタ、結構そうでも無いから執拗に吠えてるのに気付いとくんなはれ。
これ確かにパート別単独で聴けばそう感じても仕方無いんだけど、アンサンブル全体で聴くと俺言い「忖度戦法」には絶大な副作用があるんでおま。

俺忌避「現代本邦劣化J-POP」で不毛の音圧競争に陥ったのにも大いに絡んでて、↑の忖度戦法は他の犠牲の上にしか成り立たない明瞭度だからなんス。
古い録音の程コピーとかの為に聴き取りするのには難儀させられがちだが、実は近年本邦のでも案外よく分からない箇所ってあったりするぞ。

ではこの件の分析を進めてくがそうなるのが昔のは主に記録洩れで、例えば非BrightなBassのローエンドがあまりにも生より拾えなかった等に起因してるのが多い。
コレ明瞭度の基準が現代と異なるのも要注意で、かつてはどのパートにも所謂「エッジ」が求められたりなんてして無かったんだ。(そもそも充分に記録・再生するのが不可能だった)

音響関係全般が未発達だとなりゃどの段階どの方法でも、先ず瞬間的な音はそのままは扱えない。
それが録音に限らず生演奏ではもっと顕著になってた訳だから、もしかしたら60年以上前の世界へタイムスリップしたら皆から「音のエッジって何?」って不思議がられるかも知れんよ。

特に生楽器では無響室で至近で耳にする以外、現代的な録音物でのエッジ音に近いのを聴くのすら不可能だから。
つまり極論しちまうと「現代的エッジ音」ってな一種の捏造物とも看做せ、今だってそれ用の少し特殊な手段を使わなければ実在しない存在なんすよ。

そりゃ「浮気は文化だ」みたいな観点に立ちゃ盛り文化の1つではあるんだが、デジタル合成等抜きだとアニメ化は可能でも実写化は無理な映像世界みたいなもんなんよ。
さてではこの時点で敢えて盛り文化発祥の謎!?へ迫ってみると、結局はリアルにだけあってバーチャルでは得られない弱点の補填なんだわ。

んわ兎も角ではエッジ以外に分別要素が無いのかったら全然で、寧ろエッジが提供出来る要素って殆ど発音タイミングだけなんだよねぇ。
共通最大の分別要素ったら何たって音域に敵う物は無く、しかし近接してたり被ってると効果が薄れたりするけどね。

キリが無くなるから本題へ戻すが、そんなだからBassだったら必然的に先ず低域の状態をコントロールしようと思う人が主流になんねん。
これへ人間味溢れるエゴ!?も追加してやりゃ、何しろBassでは低域に最も敵が少ないしね。

現実的には周囲音質の変化からも高域は無視出来難いが、優先順位は不変のままと感じている。
私感としては顔立ちみたいなのはエッジ音の方が貢献してくれるが、「居るか居ないか」では低域に支配されている。

「エレキBassはどれだ?」と探せばエッジ音が無いと見付けにくいが、「ルート音は何?」って聴き方をすると少なくとも「低域の予想が付く」音が入って無いと分からなくなる。
差し詰め個人の特定とアンサンブルとしての配役のどっちを優先するかみたいなもんで、最近のは誰が何を奏でてるかに拘り過ぎてるのかも知れない。

Cymbal等の元から高域主体系のと比べると、所詮Bassなんて音色的には目立ち難い存在なんだ。
だから個性も単体音色より先に内容に求めるのが相応しいし、その方が効果的なんすよ。

強いて他の解決策を挙げとくとすれば、他パートの低音過多を駆逐する事かな。
単体聴きするとローもハイも忌憚なくワイドレンジな方が美麗だが、実際にアンサンブルになるとその全部なんて聴こえなくなってんだ。

流石に私的には’70~’80年代のLAサウンドみたいに低域を必要最低限迄絞る気にはなれないけど、高域だってそうだが楽器が一定数を超えると全員常時主役ってのは無理がある。
こんなの他力本願みたいで情けなっぽいが、アンサンブル全体のバランスの為には元々必要且つ重要な視点なんすよ。

<つづく>

2022年1月11日 (火)

音楽備忘録880 録音でのプロとアマの違い⑦

では研究価値のありそうなのをこれから提示してくが、今回は機材のセレクトをテーマとしよう。
何時まで経っても平民に手の届かないのも残っちゃ居るが、体験的にはやはり時代が下る程そんなのが減り続けてるのは確かだよ。

目的次第で様々ではあるし俺の趣味性も皆無じゃないが、先ずは真空管機器にもっと興味を持って頂きたいのでありんす。
貧なのでアイデアが浮かんでもどれもを即試出来ないのは苦しいが、例えばエレキGuitar内蔵のBooster兼用BufferをNutube化してみたいなんて野望もあったりする。

球ってどんなタイプのにせよ基本的に振動耐性に乏しく大飯喰らいだが、その中ではNutubeがもっともマシなんでね。
音的耐振動性の不利はPickupやエンクロージャの上へ直設置したAmp Headだって中々のもんだから、何とか同じ様に処理出来たらなぁなんてさ。

とは言え最大限に上手く行ってLiveでも使用可能となりゃそれ位で限界で、雑音源の少ない環境下だったら内蔵する程近付けられなくったってへっちゃらなのだ。
そうなると俄然選択肢が拡張し先ず増幅素子(ここでは真空管)本体の価格からして、
上記君だと¥5,500なのが最安¥1,000位からと⅕に低下する。

尚且つ↑は発端に過ぎないんで使用条件の厳しさが緩和するとかなり影響が大きく、Live使用を前提としなければ今だって誰にでも手が届く範囲の代物なんだ。
とは言え最新半導体機器の方が便利で用途も広いのに何故こんなに推すのかったら、録音物の方がLiveパフォーマンスより長く「そのままの状態」で残るからなんよ。

この先は実体験が無いと少々納得し辛さそうだが、例えば’70年代のLiveだったら当時として平均以上の音質だったら特に問題にはされない。
ってのは実はそうじゃ無かったとしても当時の録音機器のとか、PAの低性能のせいでそんな風に聴こえたのかもなんて逃げ道がLive記録にだったらあるからだ。

その反対にStudio録音では未だにBeatlesが使ってた、NeumannのMicが最高峰の座に君臨してたりする。
別分野で近似例を挙げるなら「時間外の外食の水準」だとコンビニやファミレス等のチェーン店普及前は、昼間なら町一番の不味いラーメン屋でも深夜には酷く有難く感じられたとかね。

或は電子レンジ普及前だと家庭の夕食時間に遅れて帰宅したら、冷や飯にしかありつけなくても全く普通だったとか。
要するに色んなのの進歩・進化がハイエンドでは無くローエンドの方が絶大なんで、Studio録音だと今から数年間なら大丈夫な音質・音色なんて妥協をしちまうと先々ロクでも無い目に遭う事必定なんす。

更に現代だと好み一切不問で誰にでも関わって来るのがデジタル音質の弱点で、極一部金満君若しくは大幸運君以外には業務用アナログ録音機を使えるチャンスなんておまへん。
のでデジタルの弱点補填に使えるのが、廉価版球機器位しか無いってのがこの件の真相なんでありんす。

何を隠そうアタシャ貧だからこそ当初はバーチャルシミュレーションにはかなり期待してたんだが、リアルの球の音を知ってる身からするとどっちでもいい部分は大巾な改善が見られたものの肝心な部分が全然でしてね。
特にFairchild 670についてはあっしの身分じゃモノホンは絶対無理なんで祈らんばかりの気持ちだったんだけど、俺言い「トランス柔軟剤」の部分がからっきしでねぇ。

ついでだからこれの次善策も披露しときゃトランスの代用になるのは、コンプリミッタ限定なら増幅素子よりアナログフォトカプラの威力の方が大きかっただす。
ったって掛けたくない分はそれじゃ困るんでどうにかしてトランス自体を探してみたっけ、絶滅こそして無かったが高価過ぎてお話しにならんかったとです。

けどこれにも裏技紛いのがあって楽器用真空管Ampに「入ってるの」だと大して割高で無く、Ampごと買わにゃならんがバラ買いするよりかなりリーズナブルなんす。
Mic Preの方では残念乍らトランスレスが多いんでこの手は無効化しちゃうけど、それに対しては球コンデンサが昔より普及版が売られる様になったし随分増えたんでそっちでとか。

<つづく>

2021年12月28日 (火)

音楽備忘録866 Mic関係の色んな思い込み!?➒

今日のお題は「経年劣化」とするが構造・設計・環境にも依るとは言え、体験からは結構当たりハズレ(個体差)が激しかった。
その内容の多彩さには一寸驚かされたが、一番の問題になるのは外からでは伺い知れない類のだ。

↑で若干悩ましいのは状態確認の為とは言え、非専門家が頻繁に分解すると却って具合を悪くしちまう事もある処。
かと言って何となく怪しげなのをずっと放っとく訳にも行かないんで、所持スキルに応じて3つの方法を提示してみたい。

何も知らず手先も不器用だったりしたら専門家へ依頼するのが良いし、必要なだけのスキルがあったら慎重は期すが変だと感じたら様子を伺ってみるのが良いだろう。
いざ開けてみて何も無かったとしても、問題箇所の絞り込みには貢献してくれるからね。

そんな体験を重ねてく内に状態と原因の因果関係が分かって来るから、いざって時の対応が段々早く確実になってったりもしてくれる。
が問題は↑の中間領域に属してそうな場合で、迷った挙句意を決して全集中で望んだのに壊したでは悲しい。

んが慌てずに「何処迄弄るか」を適切に判断出来れば、充分「手に負える範囲」ってのもあるんすよ。
最もニーズのありそうな処だとShure SM58タイプの頭の丸い部分で、単にねじ込まれてるだけだし交換パーツも色々出てて入手・交換難度もそんなに高くないす。

私的にこれで実体験したのは球形金網ウィンドスクリーン内部のスポンジの劣化で、状況や程度次第では外部の変形・腐食等より音に直接悪さする可能性だってあるんだ。
スポンジの劣化って段々弾力が無くなって最後は軽い接触や振動でも崩壊したりするが、そうして細かくなるとユニットのスリットや穴に詰まったり中に入っちゃったりして色々不具合を起こし兼ねない。

俺の場合は全体交換はせずジャンクのスポンジからこしらえたりして凌いでるが、ハンドマイクで使う時ってかなり揺すられたりするからさ。
振り回しても余計な処(主に内部ユニット)に接触しない様にしとかないと、ガサゴソなんてのの元凶になったりする。

コレ問題箇所が影になってたら外部観察だけでは把握し切れないし、そっとして使ってる分には症状が出ないから案外気付き難いもんだ。
それ以外ではネジ類の緩み点検だとか技術レベル的には低いのでも、全く状態確認をしないどくと意外な粗相をしでかすケースも少なくない。

こちらも前者同様動かさねば無事な場合が多いんで、しかしだからって無駄にブンブン振り回してわざわざ緩ませちゃってもね。
まあ怪しい兆候が感じられなかったら音響屋以外は他の作業でも忙しいんで、レンタル屋が検査するみたいに一々手を掛けたりゃしてらんないがね。

悲しいかな使用頻度が低い程状態把握の感覚が育たないんで、杜撰な過去例ではエレクトレットタイプで使用後外し忘れてた乾電池の液漏れ被害が有名だったね。
ガンガンに使い倒してたら液漏れするより消耗の方が早くなるし、電池代をケチろうとして(は俺とかだけか)もといいざって時の電池切れを避けたくて管理が自然と徹底して来んだけどさ。

今時は修理はおろか点検だけでも料金が高騰したのもあって、ついでに手間暇も惜しんで多くの物で即買換えが常套化してるけどねえ。
壊れるって程迄行ってないのでも外からだけでは分からない方が多いんで、せめて捨てるか買換えるかと思った時位はその前に試しに先に中を覗いてみたらって思うんだ。

<つづく>

2021年12月 8日 (水)

音楽備忘録846 纏めて録るかバラして録るか?④

どうも最近は話を蒸し返すみたいなのが定型化しちゃってっけど、エレキ音色の補遺から行かせて貰いますわ。
これに加えて相関関係にある器楽音のリアルとバーチャル、夫々の功罪へも言及しときまひょ。

音色って基本的には作者のイメージに沿って選ぶんで構わんが、目的次第で重要ポイントは変動するんでゲス。
何かもしかしたらここ迄の吠え様だと俺ってリアル至上主義みたいに見えるかもだが、昔からバーチャルにも結構何時もそれなりにお世話になって来た方でんねん。

只貧その他の事情から俺言い「選べなくてバー」になってたのが多くて、結果的にリアルへの憧憬は強まってるかも知れない。
何れにしても本人の意向には合わずとも、ある意味リアもバーも公平にバランス良く!?体験して来てた気がするんでそれを晒してやるかなんて思ったんだ。

ではエレキ音色のリアとバー、変換すればAmp主体とEffector主体の補遺へ進めよう。
利便性・奇抜さ・小奇麗さ等では特に単体聴きだとEffectorの圧勝で、そりゃそれへ最適化させ易いんだから尤もな話しなんだ。

恐らくこれに捉われて「リアルで行けてもバー」の選択が増えてんじゃと思うんだが、極論すりゃそれって「打込み出来ない奴」固有の発想だと思うのね。
「アイドルはトイレになんて行かないものさ」的夢想論、確かに夢をみるには邪魔なファクターなんて出て来ん方がええわ。

けど現実の生物ではそれは不可能なんで、極力見せない少なくとも「そうは感じさせない」事は必要だろうね。
けどⅡでそれも行き過ぎちゃうと「自分達と全く同じ唯の人間なのにあんなにカワイイ」って魅力は失われ、そんなに迄無理した処で2次元様には足元にも及ばんのです。

さっきこの件で一寸思い出したのがかつてプチブームになった、俺言い「Linn Drumごっこ」ってのだ。
Linn Drum ってなRolandの八百屋(TR-808)等、機械太鼓普及期に良く使われたヤツだった。

これを時代的象徴と捉えて流行の取り入れに魔用したのが結構あって、ってえと皆でこぞって買って使ってたんだと思ったらさにあらず。
買えなかったかどうかは知らんが主にHi-Hatにチョイと変態的なEQを施して、なんとリアルの方をバーチャル擬きにして寄せちゃってたのがあったんだ。

私的典型例としてはZZ TopのEliminator(’83) ってアルバムを提示しとくが、当時はまだCDよりレコードで買う人の方が多かったから「これ機械なの人なのどっち?」なんて俺も当初は惑わされたですねん。
具体的にはLinn DrumのHatってタンバリンの鈴みたいな音だったんだが、↑ではご丁寧にモノホンのタンバリン迄加えてあったから撹乱戦法の極致だったのかな。

フレーズも意図的に高度にパターン化してあるしで、演奏自体も米南部版高橋幸宏(YMO時代の)って風で。
今ソースもメディアもデジタルので聴くとそれ程でも無かったんだけど、当時は今比低音質の他にも「音色の記憶」の影響も大きかったんだ。

このブーム以前にHatがタンバリンの鈴に似てるのなんて皆無だったんで、ドラムマシンのHatかタンバリンのどっちかだとつい思っちゃってたんだ。
今のだってこんな風にわざと打込みっぽくすんなら音色のバーチャル寄せもおもろいが、どっちにも気を付けとくべき点が1つあるん。

リアルをバーチャルっぽか出来っけど、その逆は同レベル迄は出来ない処。
だから意図的にバーチャルっぽくする気は無いとか誤解されたくないなら、その時点では気にならなくても可能な限りリアルを選んどいた方が安全ずら。

<つづく>

2021年12月 6日 (月)

音楽備忘録844 Mic関係の色んな思い込み!?➎

前回静止状態と使用時では実質的な丈夫さに差があるのを指摘したが、その具体例から始めよう。
実はこの件常用してたのの買い増しをしようとして気付いた話しで、それ迄は大して気にも留めて無かったのは我ながら流石杜撰大王って…!?○×△□。

本日の生贄はAUDIX Dシリーズなんだけど、今は2,4,6だけになったが俺が知った当初は1~3迄しか無かったんだ。
んでその頃のは前回述では金網は頭断面部以外、筐体の内側に付く仕様だった。

それが暫く後で4の追加される前後位に現行の金網だけ仕様に変更されたらしいが、在庫の関係か何か知らんが各方面の画像で網だけ君になったのは4のみだった。
せやからてっきり前より低音拾うのか何かでそうしたのかと思ってたっけ、暫く経って何だよ前からあったのも皆カッコイイ網だけ君になったのかよチェッなんて思うとった。

そんなで25年位使ってて出たトラブルは頭部金網が何時の間にか取れてどっか行っちゃったの1つきりで、不格好でも筐体と横側はそのままだから少し奥まって付いてる内部ユニットは無事で済んでいる。
従兄宅のクジラの中にはダイアフラムが半分剥がれてるのもあったりして、恐らく暴力(故意のに限らんが)→金網変形脱落→その際同時にユニット頭部を擦ってそうなったと推察された。

ラージダイアフラム型コンデンサタイプのでも同様で、より汎用性を求めた都合で筐体の付いてる方のになった。
これRODEのNTKとK2の事なんだが、見栄えは少なくとも俺的には明らかにNの方が網だけ君で良かったんだけどさ。

指向性切替機能の他にショックマウントもN君には付いて無かったし滅多に購入機会が訪れないもんだったんで、ショックちゃんを別買いして価格差が詰まるんならってんで野暮ったK2にしたんだ。
なので数年前にクジラとかの修理を承る迄は、ずっと他所様の網だけ君を見ちゃ羨んでたんよ。

まあ究極的には筐体があったって折損するだろうし、そもそも網すら凹まさない様に扱や良いんだけど。
事故って想定外で起きる方が多いし、どっちの方が有事に被害が少なさそうかってぇと野暮った君の方なんだ。

処で話は変わって俺自身は球教狂信者として球コンデンサを買ったんだけど、最大耐音圧に対しては駆動電圧が高いのは想像以上に有利みたいだった。
現況普及タイプのコンデンサMicは48Vファンタム電源を利用するのが殆どなのと、Head Ampに使える石の半導体の耐圧がほぼ50V以下しか無いんで時にこれが足枷になってんだ。

かなり凝った回路構成にしたとしても回路初段は方式には殆どバリエーションが無いんで、コストや下手すりゃ性能を犠牲にせんと135dB位から上へ持ってくのは厳しくなるんだ。
球のだって狙った用途次第じゃ耐音圧の小さ目のもあるけど、耐音圧の為だけに球のを選ぶのもアリなんじゃないかと思ってね。

20世紀中はディスクリートJ-FETにも耐圧100V以上なんてのも出てて、ジャンク採集でその存在を知って未だに探したりゃしてんだけどサッパリで。
そう云やこんな風に部分的に旧式なのを使うのって、昔だとTVのブラウン管なんかかなり長い事そのままだったっけ。

PCのモニタでも写真とか画像関係の職場じゃLCD(液晶)とかだと、色や発色が実際と違って見えるから駄目ってかなり遅くまでブラウン管式モニタで粘ってたりとか。
技術的方式の選択って本来はそんな「絶対値」的な部分でするべきもんで、それからすっと音楽業界だけ好みでしか球を選ばん方が余程変わってんのよ。

<つづく>

2021年12月 1日 (水)

音楽備忘録839 纏めて録るかバラして録るか?②

ここでは是迄にもエレキ(電気楽器)の音創り案件は散吠えしてるが、Effectorに依る言わばバーチャルとAmpに依るリアルとの差を改めて詳述しといてみんべっと。
今となってはもう完全に昔話しになってっかもだが、個人的には球Ampのフル活用で「プロの音色・音質」が獲得出来たんでね。

一言目に球・二言目はAmpと頻吠えしてる俺だって、若い昔には石の歪み系ストンプだってそれなりには追及してたのよ。
今以上に買えなかったから借りる方が主体だったが、先ずは石の色んなのを見つけ次第試してたんだ。

けどどれをどう試しても達人達の「あの音」と比べると、どれもどうにもみみっちくて仕方無かった。
そんな中初登場した球の歪みストンプは割高だったが、藁にもすがる思いで飛び付いたんだ。

だがそれでもまだ不足だったんで魔改造に迄乗出したんだが、所持球Ampのフルアップを体験する機会を持てるに至ってEffectorの歪みへの興味が消し飛んだんだ。
そして球Ampを主体にすれば、石ストンプ併用時も達人達みたいな音色が得られるのに気付いたのよ。

後から分析してみりゃFuzzで有名なJimi Hendrixの音色だって、その殆どのはAmpは球。
俺等世代の若い頃日本のアマって全部石で賄うのが普通になってたが、腕差を差引いても「半分が全然違う」んじゃ全く同じストンプ買ったって駄目に決まってたんだよね。

けれど今以上に本格球Ampをフルアップにして使える機会に恵まれて無かったんで、悲しいかな真実を知れずに今に至っちゃってるオッサンも少なくないかも。(※環境差のせいで案外もっとジジイの方が知ってたりする)
加えて当時国産のAmpだと石の(Jazz Chorus)やハイブリッドのしか世界的知名度が無かったんで、それも一般人には災いしちゃってたのかな。

メジャー系のプロだとAmpの使い分けが随分出来て、石やハイブリッドのAmpではその歪みは利用して無いのが殆どだったんだけどさ。
庶民が少しでも早く真似しようとすると外国製のは高かったし、↑に気付けないと全部石で行ける筈で駄目だったら自分の腕のせいなんて思い込んでたのかな。

それでか経営者が無知だったからか分からんが、LivehouseのAmpでも幾ら頑張ったって見込みの無いのがかなり後迄長く続いちゃったね。
この負の連鎖!?のお陰でかなり日本ってエレキの音色面では、他所の国よりその認識に遅れが生じてる気がしてならんのよ。

使うに際し親切最新型ストンプよりAmpは面倒だし不安定な処もあるけれど、要は生楽器とそれのデジタル版なんかと同じ様なもんなのよ。
そりゃ諸事情から決してハードルの低い話しじゃ無いのは分かってっけど、そんな際にこそ「本来の姿」を忘れるとドンドンもうどうでも良くなってっちゃったりするじゃん。

敢えて超ゲス比喩とお断りした上でだが、個人的には女装のイケメンとモノホンの女性って位に感じてるよ。
人前でデートする迄なら殆ど一緒でも結婚して自分達の子供持つのは前者じゃ無理で、「自分の音色を持つ」ってのを追及すっと↑で言えば最低でもどっちかの連れ子以上じゃ無いと厳しいってなもんすかね。

CM出演するのと日々家族として暮らすのの違いみたいなもんで、色んな曲で使い倒すにゃ他人行儀な遠慮のある関係じゃ苦しっ。
実例としては過去述「伴奏用エレピ」でのリアルとサンプリングシンセの差同様で、同じくデジタルピアノのでも音色の作られ方次第でアンサンブル内での音の通りがかなり違ったなんて具合だ。

これとは真逆に録音ではLiveみたいな即応性等の便利さは必須じゃ無くなるんで、プリセットしとけなくたって途中で音色を切替えられなくたって別録り出来るならへっちゃらだ。
それより記録は残してもそれを公表しないLiveなら1回こっきりで客耳からは過ぎ去るが、録音作品だともしやろうとされゃ再生回数は無限なんだからよぉ~くお考え下さいまし。

<つづく>

2021年11月27日 (土)

音楽備忘録835 纏めて録るかバラして録るか?①

共作曲の録りの段取りを考えててフト思い出したのが、過去の宅での録音でお客さんのGuitarist氏がバッキングとソロを通しで録った件だ。
これ俺の場合もう数十年来バラ録りするのが定番化してて、基本的には音色の最適化等を図ろうとした結果だった。

具体的にはGuitar自体の持ち替えも含みはするが、持ってる球Ampで歪ませるのにch切替機能が付いて無いのに端を発してる。
↑のG氏は持参したマルチEffectorで切替えられるからだったかも知れないが、今になってみると「プロの録音の特権」みたいなのに暗かったなら事前にレクチャーしてあげてたらとプチ後悔も過ぎった。

ったってもう十何年も昔の話しだから何を今更も良い処だが、今となっては古い手法かも分からんがこれを含めて色々考察してみましょうと。
録音初期では一発録り以外の選択肢なんて当然無くて、今では随分形は変わったが録り方法選択の最優先事項として機器や環境が支配してるのは一緒だ。

なので幾ら昔より自由になったってもそれなりに制約は付き纏うが、選べるからこそ選び方で失敗してクウォリティを下げちゃったら勿体無い事この上無いよね。
そこで敢えて機器・環境を後回しにして、先ずはコンセプトから考えてみよう。

ここでのコンセプトとは例えばLiveと録音を完全に一緒にしときたいとかそんなので、全てでは無いが個人的にはこれはノーだ。
それではもしStudio版の他にLive録音も出す際に不利そうだからだが、貧民にとっちゃ人を集める予算ってのが大問題なんだ。

その人のスタイルとして録り方を固定したってちっとも悪かないけど、やりたい曲が多岐に渡ってて夫々を最適化させたいと思うとその方面の柔軟性はなるべく確保しときたい。
何れにしても体験からすれば今のポピュラー系だったら、どんな録り方録られ方にも対応出来るのが最善かなと感じてるんだ。

機器や環境からの影響は排除し切れない部分も含まれてるから、例えば折角プロになれたらアマ時代の録り方が暫くは出来なくなるなんてのも。
プロだけアマだけの観点でも従前より良い機器や環境にあり付けたのに、それを充分に活用出来なかったら勿体無いよね。

なので出来ても普段はとか滅多にそんな録り方しないってのと、出来ないからしてないってのを混同しちゃ危険なのだ。
冒頭の思い出し案件についてだと音色切替(歪ませ)の他に、音量レベルの変更も含めてたのが特に勿体無いと思ったんだ。

Band全体でのリハーサル等で設定したのかバッキング用のを小さ目にしてあったんだが、録音としてはノイズ面等でわざわざ不利にしちゃってた事になるんよ。
音色面にしても既定値より音量を下げちゃうと、宅でだと球Ampの「リッチクリーン」音色領域が使えなくなる。

Liveではそうして全て自前で制御出来た方が確実性があって良さそうで、録音でも一発録りで機材やスタッフが豊富じゃ無かったらね。
尤もAmpの歪みが好みじゃ無かった可能性もあるが、パート個別録りでトラック数にも余裕があったんで試しもせずに彼の何時もの方法で行かせちゃったのは本人にも俺にも最もお得とは言い難い。

試して結局は両方共Amp音色に依存しない選択となったとして、それでもまだ録音には不要な音量抑制だけでも排除出来てただろうから。
俺としては何とか可能ならAmpの音色尊用するのがお勧めでその訳は次回記すが、万一どうにも気に入らなかったら思い切ってLine録りする位の方が良いかも知れない。

持ってるマルチEffectorだけで満足な音が作れてた場合、どんなに良いのだってAmpやMicを経由させたらその分変わっちまうんだから。
但し「マトモな歪みが得られるAmp」のその音が、どんなか充分理解出来てた上での選択ならって話しですがね。

<つづく>

2021年11月22日 (月)

音楽備忘録830 音の物理的歪みと電気的クリッピング➐

今日は再度音楽にとって物理的歪みの有用・重要性を訴えて行きたいが、打込みオンリーの人が増えると忘れ去られそうなのが怖いんだ。
ポピュラー系なら予めそれっぽい音源を選ぶ手がデフォだが、その方法たどClassic系には非対応だ。

いや実はポピュラー系でだって一般論での歪み音色を使わんと迫力やワイルドさが出せないんじゃ困りもので、もし歪ませるのが全てだったらDrumなんて殆どのが電子Drumの「歪ませたの」になってる筈やんか。
それもなるべくなら生太鼓のサンプリングしたのを歪ませるんじゃなく、バスドラの音源をもう大砲の音にしちまうとか。💦

皆無じゃ無いが現実ではそんなのが少数派に留まってるのは、幾ら迫力があったってバスドラの音じゃなくなるから駄目なんだろうけどね。
そこで音色と強弱の関係を整理してってみると、例えば音色は体格で強弱は気の強さなんて考え方をするのが相応しいと思うんだ。

心情不明な知らない大柄人と小柄人を外的に比べれば、確かに大きい方に何となく威圧感を覚えたりしそう。
特に自分より相手が大きいと全容を視認し難くなるんで、事故防止の為には慎重に接しとこうかなんて思うのも普通だ。

只そんなのは一時的な第一印象だけの話しで、いざ人柄が見えて来たらデカいのは大らかで優しいかも知れない。
し結構ありがちな傾向なんだがチビに限って外敵にやられん為にか、短気で激しい奴が多かったりするもんだ。(完全非ディスり手前味噌で御座居)

これが体格別カテゴリの無い格闘技だと典型的ってか勝つには必定で、練度が同程度だとパワーではデカい方が大抵は有利だからチビはスピードとかで対抗しなきゃなんなくなる。
突詰めてくと体格がとうであれやられる前に倒せちまうのが一番で、一定以上の攻撃力がある上で最速なのが最強になってるよね。(これ位は無いと俺等チビ族は生きる気力を失くす???)

して速さには大きい程不利になり易いんで普段は小さ目の方が良いだろうが、万一ミスった際の代償は小さい程大きい。
これが音楽のジャンル毎のベーシックな音色と見事に一致してて、音楽を聴く際だと↑のミスは環境の悪さに相当する。

この件で近年の一般人が案外見落してるのが音色印象と聴取音量の違いで、細部迄ちゃんと聴ける様にしようとしたらClassic系の程最大音量は大きくなる処。
最初から騒々しいヤツ(特に近年本邦の音圧競争者の)は入ってる最小音量がかなり大き目なんで、「聴こえるか」って条件だけだと大胆にボリウムを絞ってても平気なんだ。

尤も平均音圧では騒々系の方が高いから一概に論じるのも何だが、最小部に合せるとClassic系はここぞの一発が一寸ビックリさせられる位大きくなっちゃうんだ。
但し私的ではあるがだからって闇雲に音量差が多きゃ良いってもんでも無く、Classicだって曲想に反したり聴き手に余計な負担を掛けてる様なナルシス君は感心しないよ。

その逆にポピュラー高音圧系だからって小さくなる処の無さ過ぎも考えもので、上記のとどちらもそれじゃあ得意な処だけ良きゃ通用するだろうって安易さが見え見えだ。
今の世間じゃ異ジャンルが交互に掛かるなんてのは稀になっちまったんで、そんな他力本願依存システムじゃ自らの売りをアピールし切れなくなってんだ。

歪ませてもOKな方が選択肢は増えてるが、特徴を大事にするのとある種の特権に依存するのは別問題なんじゃないかな。
歪ませがアリだろうとナシだろうとそんなのは服装みたいなもんで、初期の効果は中々大きいが長持ちしない。

時代にそぐわん例えで済まんがエロオヤジ的には、脱がせてみたらガッカリ時のダメージは他の何より痛いのだ。
だからって最初から裸では居られないから服も無視は出来ないが、膨大な宣伝費が役に立つのはギリギリでもそれに見合った中身があってこその話し。

となればジャンルに関係無い部分で水準を越しとくのが先決で、それに使えるのは物理的歪みの方って訳なのよ。
この点打込みオンリー氏は可哀想で、他の色々で何とか補ってリアルに対抗しなくてはならない。

<つづく>

2021年11月19日 (金)

音楽備忘録827 音の物理的歪みと電気的クリッピング➏

電気的クリッピング(音色的歪み)の内容へもう少し踏み込むのと、せめて球だと何故マシなのかにも触れとこう。
その予備知識のおさらいから行っとくと「歪み=音波のゆがみ」にも、かなり色んな種類があるからだ。

人間が天然由来の生物だからか、やはり耳に馴染むのは実在物理的に作れる「ゆがみ」の音の方だ。
なので極端な電気的クリッピングに依る所謂パルス(矩形波等)の様な、波形状的に鋭利な「角」の部分は自然界的には不自然なんだ。

前衛絵画なんかであるべき物が違う所へ描かれてると時に面白がられもするが、万人に気持ち良く受容れられはしないのと同じだ。
とは言え折角だから突詰めとくとどんなにピュアに作れたパルス波だって、実際に耳で聴ける様にすると↑の角の部分はかなり丸められてしまっている。

スピーカやヘッドホンの振動板は慣性でホントの急停止・急発進なんて出来ないし、仮にそれを実現した処で耳との間の空気で「震えが伝わる」には時間も掛りゃ形も鈍ってく。
このお陰でシンセの矩形波だって上手く料理すりゃ楽音として使える様にもなってんだが、「聴くに堪える矩形波」って実は波形の角はかなり丸めた後のなんよ。

んじゃ実際どうやって丸めてんのかったらフィルタで高域を削ってんだが、「尖った波程高周波」だからだ。
だが徹底的に耳に優しくしようすとするとかなり籠らせなきゃなんなく、しかしあんまり籠るとちっとも矩形波っぽく無くなっちまう。

にも拘らず他に良い手段が無いのは「高周波のある場所」が特異だからで、他の自然音のと違って「角にだけ」集中して存在してるからなんだ。
電気的クリッピング以外のの多くは音波の波の曲線部に散在・併存してるから、俺言い「微細な棘」の刺激が少しはあってもガラスや金属版の切りっ放しので
指先を怪我するみたいな事が起きねんだ。

相変らずの妙な比喩だが物理的歪みのは表面がザラザラなのみたいなもんで、強く擦らん限りは露骨に肌を荒らす心配が無いってな感じ。
板だと手じゃ千切れないから紙に例えを変更すれば、千切った断面はギザギザ且つ軟らかさもあるから触ったってへっちゃら。

なのにその同じ紙を切れ味の良い刃物で切ると、手が乾燥してたら何かヒリヒリするなと思ってたら何時の間にかってあったりするじゃん。
つまり電気的クリッピングは上記で言うと、電子回路と音が電気に変換されてる部分が鋭利な刃物って「道具」に相当してんのよ。

電気変換が無けりゃ空気中での作業になるから「鋭利な道具」ってのが無理筋で、気体や液体ってそもそも切れ目を入れらんないっしょ。
では次にそれでいて何で球なら少しはマシなのかったら、電子が実際に球の中で「飛び移るって運動」をしてっからだ。

現物ったって電子なんて正に原子レベルだから見えないし、宙を飛ぶったって真空で空気だって無いんだけどね。
けど地に足が着いてたら転んだりはしても間違い以外でルートを外れたりゃしないけど、飛び損ねると何処かとんでもない所へ落っこちる事もあるやん。

ついでだから真空管の電磁波にも言及しとくと、IT機器の高周波のと違って外部への害は殆ど御座居ません。
真空にして凄くアッチくしてやったお陰て辛うじて極近くへなら飛び移れるって程度の力しか無いんで、温度が僅かでも下がったり空気があったら全然飛べなくなるんだ。

で そんな曖昧な事してる癖に全く出鱈目な動作にならんのは、電子の量と行き場が決まってっからだ。
飽く迄戯言的イメージではあるが1回目のジャンプで失敗した奴が、よじ登ってって2回目の連中と一緒に出て来た…みたいな…。

自然界では突風に来られると明後日の方へ音は飛ばされて伝わらなくなったりするが、球は閉塞空間で総数も決まってるからそこ迄は行かんと。
それでも実際に僅かでも「物理的動作」をしてる分、物理的歪みも実際に含まれてるって寸法なんだ。

因みに石の半導体でもJ-FETだと他の普通のトランジスタ等より物理歪みに近付くのは、電流増幅では無く球と同じ電圧増幅方式となってるからだ。
そうなってるとクリッピング境界域が多少は広くなるからだが、電子を空間飛翔させては居ないので厳密には「似てる気がする」だけなのだ。

<つづく>

2021年11月15日 (月)

音楽備忘録823 音の物理的歪みと電気的クリッピング➎

物理的歪みは取敢えずMicとBassで述べたんで、今度はそれ等との相違点を交え乍ら電気的クリッピングの方へ進めてこう。
物理のは歪みって言っといて電気のだけクリッピングだなんて、急に差別主義者になっちまったのか…。

もしかしたら令和日本の神経質過ぎ基準に照し合せると引っ掛かるやもだが、歪みでもそれ位確固たる違いがあるのを常に表出させときたかったからなんだ。
現代の一般認識では実際はある違いを無いと誤認してる方が非常に多く、結果的に無意識で居るとそれに基づいた考えに引っ張られてる可能性が拭えないのもあってね。

では本題へ入ってくが音色だけだと球(真空管)のなんかは、その構造由来からも中間層の様に感じられても仕方無い。
だが性能不足や不適切運用以外の原因で「波形がゆがめらる」なんて事は無く、しかし実在物のの方は空気の邪魔も入って日常的に起きてるんだ。

故にどんなに研究して追及しても伝送目的にだと、仮称ウルトラハイパー糸電話なんかより電気通信の方が明らかに向いてんだ。
それが音楽や楽器であれば「聴ける音」「心地良い音」であるのが最優先で、全くゆがみが無くても「美味しく無い音」になる様じゃ本末転倒なんですわ。

それで私的には現代的設計の楽器の多数派を卑下してんだが、耳よりも安定度が高いからってコンピュータ解析で物理性能ばかり上げたのが不味いんだ。
俺に言わせちゃうとそんなのは「見た目が恐く無さ過ぎるヤクザ」か、或は全ての罪を見過しちまう警官と言っても良い感じなのだ。

今では電気的クリッピングも特殊用途には使われる様になって久しいが、電子回路の本質的な強みは「勝手に音を変えたりしない」ので傑出してたんだ。
確かにオーディオAmp同士を比較すると改変を感じられるのも少なかないが、本当はその前に比べてみるべき「別の相手」があったんですよ。

今時だとアホらしくしか思われんかもだが、それこそ糸電話とか非電動メガホンだとか色々さ。
もっとヲタッ気の強いのだと船舶の「伝声管」なんてのもあるが、これ等が原始的だからってあんまり馬鹿にばっかしてっと停電時にベソかく事になるかもよ。

それは兎も角そうしてもっと比較対象を広げてみれば、電気のは歪ませるより「歪ませない」方が得意なのが良く分かる筈だ。
なので生楽器を無理にクリアな音色になる様に作っといて、ほいで何か味気無くなっちまったから電気で歪ませてってのは最も割の悪い方法って事になるんすよ。

何しろ苦手の2乗になる訳だから使える領域が狭くなるし、調整が是又シビアで大変だ。
それでいてやれる事がかなり少なくなっちゃうんだが、巷でそんなのが横行してるからって大損する覚悟はホンマに出来てまっか?。

強いて電気的クリッピングに本質的なニーズがあるとすりゃ、例えば音がどんなにおかしくなろうと過大入出力で耳や機器が壊れるのを阻止するとかそんなのだ。
出力トランスレスの殆どの電子回路では供給電圧以上は原理的に不可能なんで、後一寸足りん時ゃ悔しいが絶対越えちゃ困る時には頼りになったりする。

ってな事って別に絶対音色創作に使っちゃいけなか無いが、物理的な方で充分賄える分を電気でやるのはバカバカしいと言いたいのよ。
原理的に不向きな分調整は大変になるし、滅多な事で幸運な偶然(音色)も起きちゃくれないから。

<つづく>

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