真空管

2022年6月20日 (月)

音楽備忘録1040 音質の硬い柔らかいの真実➌

今回は達人達の録音とTour Liveでの機材差を副題とするが、かつての洋楽では本国での録音時の情報が僅少だったのとも関係が深い。
それでも日本でエレキBandが珍しかった内は全て持込んでたのが、世界的時代傾向も伴って途中から徐々に違いが増えてったのがある悲劇の源となっとるん。

人に依っちゃ信じ難いだろうけど日本ではその幻影を未だ引き摺ってると思しきがそこここに見受けられ、奏者が創造した音色が欧米比だと極端に少ないのとも関係アリと踏んでんだ。
楽器メーカ側で創造した音色だって開発時期の関係なんかで、日本発は一時期の電子楽器系統のが主体になってけどさ。

そんでもRolandのTR-808みたいな世界標準になったのだってあったのからすると、エレキでは俺言い「音色創作での勘違い」が大きな影を落としてるとしか思えねんだ。
この件で体験から印象深いのは「音色的歪ませ」をする前迄は日本もそんなに遜色無かったのに、特にAmpでの歪ませがやたらと下手なのがね。

歴異的経緯では歪ませ音色の流行や市民権獲得が遅れ、国産Ampも過大入力させても平気な仕様になるのが遅れたのもあっただろうけど。
でも最大の原因は何たって著しい実体験不足と考えてて、過激発言しちゃえば「モノホン知らねんじゃしゃーねー」となる。

さて今回は単純な音色の良し悪しじゃないのに相変わらずのを吠えてんのは、爆音を出せる場所だと特に昔ならかなり広くなるのが当然だったからでね。
中には例外もあろうがそんな環境なら、音の出口から耳迄の距離だって大抵は遠目になるもんじゃん。

それへ手前味噌のも一寸加えさせて頂いとくと屈強なAmpってその多くは本番仕様だから、遠くで聴かないと本来の音色になってないん。
すると例え過去ゴリ押しした整流管仕様のじゃなくったって、間の空気が多くなるからその分必然的にマイルド化されたのが耳に入っとるん。

ここでは随時頻吠えの硬めだと耐えられる限界音量が下がるのと相まって、爆音時特有の現象や性質はリアル体験しないと中々理解が難しいん。
なので老害扱いされ兼ねないが先ずは元はどうだったとか、現場ではああのながレコードやCDになるとそう聴こえるをご理解願いたいん。

そして今のサウンド傾向に興味の強い人に最も関係してるのが、真の明瞭と単に無駄に硬いのの分別能力で御座居。
邪魔が入んなきゃどっちもそれなりに前へ出て来てくれるが、硬さ依存だと言うなれば内弁慶サウンドになってるんすよ。

又最近じゃ滅多に無くなってるだろうが、かなり低性能な再生装置で掛けると硬さなんて殺されちゃうからね。
何時如何なる時でも目立つ為に生耳には少々ウルサイのを我慢したのが、まったく無効化して無駄になっちゃうんだ。

まっ功罪の続きは又後でとして、どんな音がどんな箇所で変質されてたか本題の方へ戻ろう。
電気楽器のは上略述の如くAmpの増幅素子の影響が先ずあるが、昨今ではPAレスのLiveはほぼ皆無だからその方面でのも無視出来ない。

それ以上にRockに絞ると元は海外にしか無かったし、国内のでもベテランになるとメンバーも機材も変更が多く各自の象徴だったそのものズバリの音色をそもそももう出してなかったりする。
のでやはり「その時」の
録音物がより重要になって来るが、流通メディアがアナログ中心時代のでCD化されたのだと次の様な懸念が付き纏う。

オールアナログでの劣化補填を見込んだMixing・Masteringのを、当時の担当者若しくは関係者でデジタル向きに修正してあるか。
それが不可能なのを聴く際に極力当時同等のメディア・再生装置で聴けてるか等で、そうしないと製作者の意図した通りのは聴けて無いんだ。

<つづく>

2022年6月12日 (日)

音楽備忘録1032 音質の硬い柔らかいの真実➊

掘るでぇ掘るでの掘ったるでぇで、このテーマは徹底的にやらせて頂きまひょ。
俺は健康保全の為にも一世一代の爆音家!?にも関らず、無為にウルサイとか喧しい音は避け続けている。

最初に重大な体験からの知見を提示しとくが、どんなにデカいとか刺激の強い音が好きでも個人差はあれど肉体には限界がある。
極度の老眼になったりしても他と比べて耳だけ元気で、たまたま俺はどうやら耐性に恵まれてる方らしい。

が肉体は壊れなくても度を越すと神経や精神に悪影響が出て、それより手前の段階の時より判断力や加減力がかなり削がれてしまう。
そうなると例えばfortissimoにしたつもりが自己防衛本能が作動してforteになってしまったりして、その場では過去最大の迫力と感じられてもお客さんには…となったりする。

ちょい久の「音楽は比較芸術」なんで大きいのへ拘れば小さいのへも、強い刺激に拘ればこそその逆のと対極にも神経を使わないと成立しないので御座居ます。
別項で近回例示のJohnのMixer卓深歪み、あれだって幾らエモさを求めたにしても当時の卓が真空管式だったから通用したんじゃねっとな。

コレ球の他にもMic Inputに繋いだって事ぁ、恐らく「Mic入力トランス」も経由してんのよ。
他の音響機器でも当時の殆どのは球とトランス経由な上、記録媒体もアナログテープだったしさ。(しかもテレコも球の)

↑等の欠点を敢えてスルーして音色改変の内容に目を向けると、どれにも共通なのは音波のスパイク成分を減らしてる処でね。
だば「スパイク成分」って何ったら、爆発・破裂・衝撃等の望まぬ災厄時以外に普通なら耳にしない音なんよ。

言い換えりゃそんなになると音てっより過剰な風圧だとか、「空気の犯罪」みたいなもんと思って貰っても結構。
この手のは演出的に利用する場合だってありはするが、実際に火薬を爆発させると色々無理があって問題も残った。

The Who-Pete Townshendの難聴は日本では長らく爆音被害と誤認されてたが、実際は本番時にDrum台に仕掛けた多量の爆薬が原因。
番外編としてはWings(Paul McCartney)は親友の悲劇から学び設置位置を工夫したものの、今度は消防を中心にクレームが付いて飛躍的に減量させられたなんてのも。

ってかそもそも不要な音を出す為にやたらと丈夫にしたりマージンを設ける普通の音響機器なんてあり得ず、昔だったら騒音規制とか一切無くたってそんなの作れるかってんでぃべらぼうめだったからなぁ。
つうかそもそも常に実音より鈍くトロくなるのにずっと苛まれてて、それが世間一般で変り出したのはデジタルPCMが出て来てからだ。

その直後から基本線の誤りが何時迄も改まらず続いてるのが、楽器やMicがちっとも↑の「新方式」に最適化されてない処でして。
これって私的には誤振込で俎上に上ったフロッピーディスクの件と近似で、既成概念だの習慣だのを変えるの毛嫌いしたに他ならない…と思うんだがね。

お上のマシンなら必要とあらばかなり迄高騰しても予算が降りるが、一般社会じゃ当然そんなの通らんぜよ。
セキュリティ面で一理あるのは承知だが、何しろお上と違って平民の財源は必要に応じて徴収可能な悪税なんかじゃないからねえ。

「これ」すら連発で悪いがこれが罪なのは使う側は従前通りで済むが、それを享受する側にはかなり痛みが強要される処。(極論すりゃ不要古美術品の維持で増税を呼び込む様なもん)
昭和の親が我が子に使った常套句、「まだ子供なんだから最初位一番安いので我慢しなさい」ってのと似た様なもんだ!?…。

そんなで育って来たのに育てる番が来たら、子供>奥さん>旦那の順位で予算配分される時代なんかになりやがって…。
わ置いといて、要はずっと悪い姿勢で居た子供が側弯症になっちまうみたいなもんなんだよ。

<つづく>

2022年6月11日 (土)

音楽備忘録1031 電気楽器の出力インピーダンス⑪

半ばゴリ押しのハイインピ話しもそろそろ閉店させようと思うが、ここ迄粘ったのは前回後部述の如く一種の特権だからだす。
ので普段アクティブオンリーでも、せめて「そう云う物」ってのだけは忘れて欲しく無くてなんだ。

さて拙ブログにしては珍しく球との関係を出さずにいたんでそれから行くが、球自体はどれもほぼ皆ハイインピーダンスのしかありまへん。
これは原理的な都合からでトランジスタ等石の半導体と比べると、高電圧・少電流で動作してるから。

流石に基本中の基本なんで久々に計算式を提示しとくと、R=V÷I:抵抗値は電圧を電流で割ったもの。
なんで低電圧・大電流になる程、抵抗値小さくなるだす。

概述「ロー出しハイ受け」の原則からは楽器出力がローインピになって困りゃせんが、受けが高過ぎると折角のロー出しの威力が実はかなり削がれる場合だって
あるのよん。
Fender原形系AmpのInputだと2番(低感度)に繋げば68kΩに下げられるが、1番(高感度)とか1つしか無いのだと大抵は最小で470kΩ・標準だと1MΩになっとるよ。

オーディオ系機器の10kΩとかのに繋いだ時より、それだけ抵抗器の値が大きいと電流がちょびっとしか「流れられない」のだ。
この件BassやKeyboard Ampでなら近年のには「ロー様専用」が用意されてる方が多いが、Guitar用のだと滅多にお目に掛からんどす。

未だそうなってるのはAmpで歪ませた際の音色と反応が、現時点では満足させられるのが作れないからでもあるんだ。
特に上記後者の「反応」に拘ると未だストンプよりAmpの方が上級で、今更球も含めた「電気的には欠点」なのをフル活用しちゃってたからなのじゃ。

↑で上級だなんて断言してるのは反応の種類が遥かに多いからで、必ずしも万人が必要とはしてないからって勝手に出せなくしちゃって良いのかってのからざます。
ストンプみたいに小型で廉価であれば、不都合が生じてから他を買い足すのもそんなに大変じゃない。

けどAmpでそんなに用途が狭いと、あまり買って貰えなさそうとかでも不味いやん。
ではBassや鍵盤では何故割とローが「許されてる」かったら、音色的歪ませが少数派なのと録音の都合からであらう。

個人的にはハイローの両方を沢山経験してきたからこそ最近はハイへ意固地気味になっとるが、鍵盤では電子バーチャル率も高まってるからこそ今更わざわざ手弾き電気ならと思うとる。
一方Bassの方では独自観点に依りますと、エレキを使わない非生楽器Bassist!?に上手な奴が少ないからと考えてんだ。(ややこしスマソ)

その昔ならBassパート用のって殆どコントラバスしか無かったが、今ならシンセだろうと打込みだろうと色んなのでBassは弾ける。
のにどうした訳か(実際には色々あるだろうが)本職がBassの人って弦バスが殆どで、バーチャルBassの専門家で弦のと近似周知されてる人
が見当たらない。

ので↑の分のだと仕方無く人力で演ってるだけだから、却って人工的な方が望ましいかも知れん。
それが恐らくまだ劣化本邦じゃ少数派だろうが、俺みたいにシンせの方が良いと思や自らシンベを好き勝手に弾いちまうとさ。

昔より少しは鍵盤に自信が持てるようになってみると、エレキにするならその特徴は最大限に生かしたくなって来たんだ。
電気楽器だと絶対値的には鍵盤や打込みのみたいなクリーンさは不可能とも悟ったしで、けど上手い按配を見つけられると多少歪んだりしても特権をフル活用出来た方が思った表現に近付けたんで…。

<一旦終了>

2022年5月31日 (火)

音楽備忘録1020 中古楽器 体験的実情編⓭

並行連載中の別項にも述べた如く保存や消耗程度にも依るが、やはり電子-電気-生楽器の順に平均寿命は短い様だ。
原理的には可動部の少ない方がホントは長持ちさせられるのに、色々事情があるとは言え現状は口惜しい。

尤も21世紀に入って前世紀よりゃ電子楽器の進歩は鈍化してる様なので、水面下では既に変化が始まってるのかも知れない。
それと↑の順位傾向があるとは言え、物次第で修理に困窮する場合もあるのは注意点だ。

滅多にそんな事ぁ無いだろうが例えばOvationのプラ製のボディ裏が割れたりしたのは、普通の方法では直せない。
樹脂でも小さいのとか単純な形状のだったら手間等が大変でも、いざとなれば削り出しとかで作ったり出来るが。

コレ金属部品でも近似で、最もハードルの低そうなのがエレキBassのブラス(真鍮)ナットとかだろう。
Bassと言ったのは溝の数がGuitarより少ないのもあるが、溝の巾が広く非専用のヤスリでもどうにか掘れるから。

Guitarの場合弦の細さで臨時で乗ってるだけ様な極浅で良いなら未だしも、一般的な状態をこしらえるには専用若しくは少し特殊な極薄のヤスリが要る。
但し楽器の型がスタンダードなのでナット巾が定番サイズピッタリだったら、予め溝堀加工済みのも売られてるからそれと交換するって道はある。

尤も売られてるのでナットが割れたままなんてのは非ジャンク扱いでは無い筈で、それよりフレット摩耗の方を気にするべきなんじゃないかな。
この件のポイントは若番フレットの「弦直下」の状態で、そこそこ掘れてても弦の影になって見え難い処。

ナットから近いと弦の振幅はとても小さくなるので、自ずと削れる領域も限定される。
5フレット以上になって来っと全然チョーキングとかをして無くても、少しは影にならない部分迄削れてくんだけどね。

今時はWeb画像を頼りに選ぶのが主流なんで、売り主にもこっちにも全く悪意や杜撰さが無くても見落とし易くなったかな。
非専門家の見立てだとその段階で隠れてて気付けないってのもどんな善人だってあり得るし、なるべく鮮明な画像を提示しようとしたらご丁寧に各部の真正面から撮ったりしそう。

ってのも体にブラ下げられる弦楽器って全長がせいぜい1m位だから、写真としては接写の方に入るんじゃないかな。
確かに今だとスマホの自撮りなんてもっと近いけど、狡猾な人なんてわざと輪郭がひしゃげるのを魔利用したりしてんじゃん。

それが楽器の売り物画像としては実際どんなシルエットかが分かり易い方が望ましく、この面では極力明るくして正面からってのは正解だわね。
因みにデジカメ(スマホその他の内蔵のほぼ全て含む)では普通自動調整で撮るのがデフォだから気付け難いが、暗いと画素数が減って粗くなるだけじゃ無く被写界深度だって浅くなんねん。

わ過去述なんで理屈はここではスルーするとして、リアルで現物を眺める時に偶然でも斜めからになるってのが無い。
リアルでも触れられる高額品の扱いには最新の注意は要求されるが、美術館で厳密に警備された絵画を極限られた場所からしか眺められない様な事はまず無いよね。

しかも一寸追及しちゃえば照明光の当り具合・光源の角度や方向等々で、影の濃さとかが随分違う印象になるっしょ。
っと言ってもキリも無いし状況次第じゃリアル接触困難or不可もあり得るからやたら拘っても仕方無いが、その代りもしかしたら見た印象より逝っちゃってるかもって覚悟っつうかマージンは取っといた方が良いと思う。

あと個体差の大きいのだと通用しないが、共通性の高い別の現物を別件で見といてそこから推察したりするのは悪くないよ。
例えば○○ブランドで使われてる塗料はモデル不問で共通とかだったら、□□色ってのは大体こんな感じなんだぁって。

このテーマからはかなり遠いし個人的なヲタネタでスマンが、一例として昔の京急電車のフロントガラスでそんなのがあったなぁ。
普通に撮られたのだと窓枠や縁が無いからか、車体と殆ど同一面でガラスが嵌め込まれてる様に見えた。

のが現物や写真でも特定角度からのクローズアップだと、全く予想と相容れない位かなり窓自体は凹んでるし隙間を埋めてるゴムの分厚い事ったら。
事後分析としてはゴムの反射が激少だから分かんなかったんだろうが、毎日乗ってた人とたまにの人ではかなり印象に差があったんじゃないかな。

<つづく>

2022年5月30日 (月)

音楽備忘録1019 電気楽器の出力インピーダンス⑧

引き続きハイインピに依る変化の深層を掘ってくが、基本的にはアクティブ回路の「電気的余計な影響排除能力」が持てないからだ。
具体的にはボリウムを弄ってもトーンポットを弄っても、それ処かPU SWを切替えただけでもその影響がモロに伝わるとね。

アクティブ回路(つまり増幅器)が間に入ってれば入力が設計範囲内の変化だったら、出力インピを一定に保つ作用をしてくれる。
ので普通のステレオではボリウムをどんな位置にしても、意図的に変える機能が付いて無きゃ音色には一切変化は無い。

のがパッシブエレキだと一寸絞れば途端に籠り出したりするのは、出力抵抗値が大胆に低下するからなんだ。
とは言え電気楽器Ampの多数派は高域再生限界がオーディオよりかなり低いんで、実使用上はそんなに気になる程じゃ無いケースも少なくない。

そうなるのには人側の「意識の変化」のアシストも大きく、楽器の音量を変える時ってって単純な大小の他に目立ち度等も変化させたいとかが少なくないからだ。
極端表現すりゃ「聴こえ過ぎたら困る」→「少し聴こえ難くなっても構わない」でもあるんで、却って音色も同時に変化してくれた方が助かる事だってある。

概述の如く昔のエレキPUへフロント・リアじゃ無くRhythm・Leadなんて呼称にしてたのがあったのも、倍音含有量(目立ち度)から用途適性を示唆する意味があった。
今の感覚若しくは昔でも俺みたいに我儘な奴からすりゃ、フロントの太いマイルドな音色でSoloを演りたいなんてのには反してるが。

でも実際に厳しいLive環境だと音色がどうのなんての以前に、辛うじて聴こえるかどうかで精一杯ってのも事実だからねえ。
わそれとしてPU選択で本件に最も大影響なのは、1つだけか2つ以上を選ぶかなのだ。

単独選択だって各PUのインピの違いがモロに出るが、複数選択って普通は電気的に並列接続になるんで全体のインピは大凡半減するんだす。
インピ半減ならハイエンドの出方は倍良くなるんで(飽く迄目安)、ミックス時が最もワイドレンジになるでありんす。

こっからがややこしくて済まないが、さっき↑ではボリウム絞って抵抗減ったら籠ったってのと逆で変な感じだよね。
その原因こそがインピーダンスでボリウム絞りのは出力抵抗値だが、今度のは「信号源」抵抗値と「何処で減ったか」が違うからなのよ。

これ以上は複雑過ぎるんで次回以降に譲るが、それ故同じPUに対してボリウムポットの抵抗値を大きいのにする程全開時は高域が良く出る様になる。
っと要するに夫々の状況がそのまま伝わる訳だが、そうするとPUのコイルとAmpの入力部での共振周波数も随時で変動する様になる。

ここでの共振周波数とは簡単には音色の癖と思えば良く、音程や倍音の種類等へ多彩な変化をもたらしている。
それが何時も都合の良い方へ働いてくれるとは限らんのだけど、表現の道具としては変化の量と種類は少ないよりは多い方が豊かにし易いんす。

もし音楽では無く何かの通知音だったら安定してるに越した事ぁねえが、お楽しみ用としては先が読めちゃおもろくないんとちゃう?。
差し詰めニュースの話しが曖昧じゃ困るが、人をハラハラドキドキさせるったらサーカスの綱渡りとかの方が…。

<つづく>

2022年5月29日 (日)

音楽備忘録1018 中古楽器 整備の苦悩編⓬

と云う訳で(前回後部参照)段々日中が夏の様相を呈して来たんで、珍しく待った無しで重い腰を上げやした。
その主役はフォークとガットのアコギ×2で、エレキより少数でいて嵩張るから後回しになっとりますた。

現在車中にあるのは作業保留にしたウインドシンセと鉄製折り畳み式キーボードスタンドのみで、前者は作業空間確保の為の退避でありんす。
おっと↑より先にエレキ類の後は別項拙ブログ1012のとPC類の持ち込み・様子伺いもしてて、現時点ではウインド
シンセも含めその第2弾のが最も成績が芳しく無かった。

IT寄りのヤツってどうも寿命や耐久性に対する考え方が、楽器よりも電気機器寄りなんだろうな。
個人的には中身がアナログだろうとデジタルだろうと、SWとか実動部品は汎用で定番のを使った方が交換性等が高いんでそうすべきと思うんだけどね。

恐らく馴染みから来る習慣みたいなのに翻弄されてる節があって、音楽の道具としては何とも迷惑な話しなんやが…。
でPC類は本体は2つ+LCDとマザボ用メモリ多数で、LCDは幸い健全だった。

本体のは普通のフルサイズタワーと特殊小型ので夫々マザボもフルATXとMini-ITXだが、残念乍ら低性能の小さい方しか息して無かってん。
デカい方が仮死状態なのか等は第3弾の持ち出し運び込みを優先したんでまだで、その他Dynamic Mic2本等もそれ程場所を取られないんで先送り中。

タワーPC本体ってば従兄宅で不要になったのと処遇保留のが他にもあるからそろそろ片付けたい処だが、不要のは古過ぎるし今回デカいのも売る方が大変そうだから多分バラすしかないだろう。
只全面的に死んでは居ないんで幾ら狭くて苦しくても、直ちに自動車内へ移動するのははばかられる。

何れににしても内部や動作確認はまだでも外部清掃は地道にこなしてて、キーボードスタンド以外は一応弄ったり置いたりしても汚れない程度にはしてある。
因みに親友実家から車へ移動する際今回は特に時間が無かったんで、例えば極度にベタ付きの出てたのは一応ビニール袋に入れたりして最低限だがカードしますた。

その辺の事情から持ち込みと清掃はほぼ同時が要求されたんで、杜撰でちっとも勤勉じゃない俺っても油を売ってばかり居た訳じゃ御座んせんの。
そうして後で孤独な闘いがかなり続いてて中々厳しいけど、全ては親友実家での作業時間短縮の策だったんす。

事情があって親友本人は一切携われなく、要するに俺が影武者を演じた様なもんだったん。
わ兎も角↑デカいのの初期診断としてATX電源の簡易診断(先ず電源が入るかどうか)と、HDDの生存確認は既に終えている。

後者は取外して別機へアダプタを介して外付け様にして読ませてみたが、再フォーマットを要求された。
当初はOSの調査とDataサルベージが狙いだったが叶わず、フォーマット後は正常に振舞ってるもののどんな原因でそんな状態に至ってたのか不明なんで現時点では信頼性は確立していない。

最低でも11年は休眠させられてたから経年劣化も当然あろうが、BIOS画面にすら到達出来なかったのは残念だった。
技術の進歩自体には俺は推進派の口だが、脆弱な電子化が進むのには危機感を強く覚える。(つまりそれなりに逞しきゃ歓迎)

楽器等習熟や慣れ(意のままに操れる様になる事)に長時間を要す物にも電子化が著しいんで、資産価値の継続も勿論だがそんなののせいで「普通に取り組めなくなる」のは遠慮願いたい。
もしかしたらそれが原因で電子楽器リアルタイム奏者が失速してる気もするんで、電子機器でも楽器にはもっと長い寿命を与えて欲しいもんだと思った

<つづく>

2022年5月26日 (木)

音楽備忘録1015 電気楽器の出力インピーダンス⑦

では「楽器→ハイインピ→球」だけが、何故独特な反応になるかの種明かしと参りませう。
メカニズム的にはホントはインピーダンスより「球以前はパッシブ」なのがミソなんだが、楽器に内蔵可能なアクティブ電子回路でハイインピ出力にするのが現況ほぼ不可能なんで。(そもそもそんなんして意味あるかったらほぼ無いが😅)

更に掘れば確かに出力インピはハイではあるが、それよりも大きく変動するってのがキモなのでありんす。
増幅器を伴う電子回路(要電源=アクティブ)の入出力インピーダンスって、定められた電源電圧の関係からも殆ど変動しないんだ。(それが安定伝送に貢献してんだが)

それに対しパッシブ(電源不要)のだと状況次第で大変動する場合があるのは、電源の縛りが無いから。
だばなして電源電圧の設定が要るかったら、回路に望んだ働きをして貰いたいからでね。

ほんじゃパッシブなら勝手に働きが変化しても平気かったら、なるべくなら想定通りであって欲しいが電源不要の方を優先させたと看做しとくれ。
これ今じゃ超低電圧でちゃんと動く半導体があるからピンと来ないだろうが、真空管しか無かった時代だと一大案件だったのよ。

球にもレアなのの中には「電池駆動管」ってのがあったけど、性能のショボさもだがそこ迄しても10V位は無いとどうにもならなかった。
何だそれなら角型9V電池2個とかにすりゃ行けるやんって、いえいえ電流をもっと欲しがるからそれじゃあ数分も持てば御の字と全く非実用的になっちゃうんすよ。

ならばと外部から電源だけ楽器へ逆に送り込んだとして、耐振動性僅少にして発熱・体積等はジャンジャンだから結局厳しさは幾らも変わらない。
だから据置き型のHammond Organ等では球内蔵が当り前でも、Guitar・Bassじゃ背負えなくなるか火傷し易い!?のになるかでそりゃ駄目だわね。

つまり元は仕方無くと見方次第じゃ実に後ろ向きだった訳だが、「状態が変化する」ってのが電気的には困り者でも人間の表現アイテムとしては案外有用だったんだ。
人間って気分からの影響が時として甚大で、一世一代の大失恋でもするとオリンピックメダリストが幼稚園児に抜かれる程遅くなるなんてのも皆無じゃないっしょ。(そこ迄は行かないか💦)

それを楽器を通して実音化するのに「機械部分の無い生楽器」ならダイレクトに表れるかもだが、僅かでもメカ部分があればそこは何時も通りにしか動いてくんない。
電子楽器に比べりゃマシな電気楽器でも、歌声なんかよりゃ遥かに機械化されててその分「何時も通り」に勝手になっちまう。

フラれたのがバレたくない時ゃそれも助かるが、それだけだと表現巾では必ず負けちゃう。
その程度の電気楽器が既に次世代の電子楽器が普及し切ってる中、未だ生き残れてるのは本件があったからとしか俺には考えられないんだ。

俺言い「望まぬ曖昧」って元は想定外なだけにその制御は一寸面倒だけど、オーディオ等「普通の音響機器」とか他のでは得られない変化でもある。
その内ボリウムの位置で音色が変るのなんかは俺にはあまり有難くないが、上手に利用すれば音量変化を音質の変化でアシストする事だって出来て大いに利用してる人も居るがな。

<つづく>

2022年5月22日 (日)

音楽備忘録1011 電気楽器の出力インピーダンス⑥

前回対抗馬のローの話しを先にちゃんとしたんだから、今日はハイ教の説教を訊け…と迄は申しませんがね。
他人様の好みにゃ干渉しやせんが雑音レスに猛進するなら、今時はもう電気楽器自体をお止しになった方が遥かにお得ですから。

勿論不利を覚悟の上でなるべく低雑音にってのも駄目じゃないけど、安定性でも劣る等他にも色々御座居ます。
では俺みたいにもっと不利なハイインピで行こうってのはどうしてかったら、大抵は欠点より長所を尊重するからでせう。

その長所の中で最近私的に最重要視してるのが真空管との併用で、楽器としての音楽性能で比較するとそれが最優秀だからなんだ。
それも楽器→ハイインピ→球の場合で、例えるなら喜怒哀楽の豊かな人間らしい人って。

ここがローインピになると差し詰め建て前人間になり、球不使用にすればサイボーグ。
Lineにすりゃアンドロイドで、打込みにすると2次元化するって若干大袈裟かも知れないがそんな感じかな。

上手に逆手にとればテクノとかでわざと非人っぽくするには後者のも乙だったりするが、感情表現の道具としては余計な制限は付かない方が良か。
あと私的にはシンベも打込みもと手段を選ばんタイプなんで、尚更良い意味で差別化を図りたいってのもあってね。

一旦個人から離れると未だにほぼここにだけハイインピが生き残ってるのは、現況他の手段で同じ音や表現が得られないからなんす。
一典型例として食品では、拉麺やカレーってインスタントも幾らでもある。

のでインスタント化が未達のは手作りであるのはそれでってなりそうなもんが、味とかの都合で案外そうなってないでしょ。
その中でインスタント化困難なのが電気楽器だと、楽器→ハイインピ→球の場合なんでやんす。

楽器の場合でインスタントってぇと打込みとかが値するが、その界隈にはどんなに探したってハイインピ出力のってのが見当たらない。
せやからそんなのにだと球を繋いで効果があるのは、せいぜい歪んだ音色にして良い際の音色程度止まり。

加えてリッケンとかみたく一時期EMGからロー専用のが出てた気もするが、Singleサウンドハムバッカーすら出て無いのだとさ。
運悪く!?気に入ったのがSingle Coilだった中でお拘りさんには、僅かであってもPUの構造が変れば完全同一とはなってくれへんから無理とか。

只俺言いハイ教信者はロー教の人より雑音に鈍感かったら案外逆で、寧ろロー教の方が保険掛けてるからって気を付けないで運転してる人が多いすよ。
近年は煩わしさと一般人にもローが普及したからだろうが、黎明期は超業務用だったからそもそも普通のシールドで繋いだりなんてしてなかったんだぜ。

Gison Les Paul professional(元は作者が自分の録音用に開発)とかオリジナルAlembicには、業務用音響伝送では標準のキャノンコネクタが付いとりましたがな。
つまりMicケーブルと近似の平衡送りになってて、一度楽器の外へ出たら一切雑音は寄せ付けません仕様になっとった。

トドメを刺しちゃえば電磁Pickupってのが、そもそも不要雑音を完全に隔離は出来ないシステムでして。
少なくとも俺の場合は前回述俺言い「ちゃんとシールド」施工したら、雑音面では取敢えず合格レベルを超えたんだす。

因みに多分概述のウチの休養君のLes Paul修理の際、未施工で試奏したら気になったんで引渡し前に追加施工しやした。
ハムバッキングPUも金属カバー付きPAFだから、ハイインピPUの中では最も雑音耐性の高いヤツだったんだけどね。

<つづく>

2022年5月18日 (水)

音楽備忘録1007 電気楽器の出力インピーダンス➄

再三の念押しになるが筆者は決してローインピ否定派では無いし、一時期は頻繁にこれからだって適してると思えばローインピも使うだろう。
だが「電気楽器の表情の癖」等としては別物との認識が要ると考えてて、尚且つ方式的特徴が顕著なのはハイインピの方だってのを是非周知して欲しいんだ。

と言いつつ今回は敢えてローインピ信奉者へ助け舟みたいなのを出してみようと思うが、決め手になるのは「常時アクティブタイプ」(つまり常にローインピ出力)であるかどうかだ。
別項で掲載中の預かり品整備の中でエレキBassにそんなのがあり、そいつはPUの他アッセンブリ全体がbartolini製のセットになっていた。

この様な設計のは絶対値としてはらしさではハイ仕様のには及ばないが、設計主想定がパッシブのPUでローにしてるのとはそこそこ違う。
元々の設計思想が逞しさとかよりゃ美しさへ振ってるとは言え、俺言い「相手を選び過ぎる表現力」しか持たせられないのでは汎用性に難が出過ぎる。

そこで音質自体は兎も角強弱や音色変化の巾等については、なるべく一般的なローの淡泊さが露呈しない様に作られてんだ。
のでハイインピのマイブーム中!?でも多分無理にハイ化すれば劣化の方が大きいだろうから、そんな設計のはローからハイへ変えようとは思っていない。

理想としてはハイのローインピのより豊かな反応や表現力のままで雑音を減らしたいが、残念乍ら現時点でそんな都合の良い話は存在しない。
でこの先道が二手に分かれるんだが1つは多少の淡泊さを容認して常時アクティブタイプにするのと、もう1つは例えばSingle Coil音色のハムバッキングPU等を利用するってのだ。

俺が常用してるリッケンみたいなのだと音色存置タイプハムバッカーが未出だが、昔に比べると随分種類が増えたからね。
しかもローインピでもSingle Coilのままのは確かに雑音耐性は上がってるが、運悪く拾ちまったら↑と違ってそれをキャンセルしてくれる機能は無い。

なのでもし超ワイドレンジ化の為にローインピにしたいんなら、先ずPUがハムキャンセル機能付きのにしとくべきなんじゃないかな。
近年の常時アクティブタイプはほぼ当然の如くそうなってるが、古いのの場合は一応確認が取れてからの方が良いかも。

そして私的には更にそれ以前に吠えときたいのが、PUやコントロールのキャビティがキチンとシールドされてるかだ。
これ電気楽器界特有の悪癖典型の1つってなもんで、ローインピのですら音響機器で回路部をシールドしきって無いのって雑音を気にするのだと他じゃ滅多にありゃしない。(確かにハイのの方がより必須ではあるが)

因みに実用上問題になる事は必ずしも多いとは限らんが、ローインピっても電気楽器のは概述スピーカみたいな俺言い「真性ロー」には全く及んでいない。
故に電気楽器の程度のロー位じゃ、原理的にシールドの方が遥かに効果が大きいんですわ。

要は雑音耐性には優先順があって、シールド→ハムバッキング→ローインピとなってんのさ。(実際にそう云う順番で進化して来てるね)
別に公道とかじゃねえから追い越し禁止とかねえが、幾ら抜いても簡単に抜き返される隙だらけじゃ勝てねえぞって話しずら。

<つづく>

2022年5月15日 (日)

音楽備忘録1004 中古楽器 体験的実情編➒

お次は一旦電気系統の方へ行くが、一応先にGuitar類以外のにも触れとこう。
アナログ(非バーチャル)な部分はどんなのでも劣化や摩耗が付き物で、その点では交換可能かどうかが最初のポイントになる。

もしヘタってるのが多い目だと費用も手間も面倒ではあるが、もっと深刻なのがデジタル(主にバーチャル部分)の劣化だとその復活はかなり困難なんだ。
これにはそのSW等も含まれるのが少なくなく、SW自体は純アナログ部品なのに軽く考えてるとエライ目に遭わされたりする。

理屈的には少しおかしな話しなのにそうなっちまうのは、SWが汎用規格品じゃ無い場合がかなり多いからなんだ。
アナログだと単体ON/OFF単機能以外のSWも必要な事があるが、デジタル回路では「繋ぐ・繋がない」でしかも瞬間的なONしか要らないのが主流。

そうなって来っとTVリモコンのボタンのみたく、基板に印刷したのへ導体をボタン裏に付けといてそれを押し付けるみたいな構造が可能になった。
んでその接点の規格が殆ど同じのばかりで良いとなると、夫々を一括で作っといて組み立てる方が色々メリットが多い。

んが惜しい事にその配列や数に汎用規格なんて事実上無きに等しいんで、その物ズバリの交換品が入手出来んと実際には交換修理が出来ねえのよ。
仮に大幅改造を覚悟しても元が個別固定が不要で空間余裕が無かったりするんで、コスパも含め無理に復活させるより生きてるのを探す方がマシになんねん。

本来なら交換容易な構造なのに何とも勿体無いが、広用途3Dプリンタでも持って無い限り部品の自作の可能性も無いからさ。
なのでまだ製造販売してるのだったらケチって部品売りの無いのでも、割高でもメーカに出せば何とかなるだろうけど。

そんな調子なんで個人的にデジタルのだと、PCみたいに規格化度が高く内部も分割交換の可能なのには手を出す。
が、固有度・一体度の高いので不安のあるヤツには尻込み一辺倒になってるよ。

それからしたら部品自体のビンテージにも拘ると何だけど、そうじゃ無かったらアナログ系や非デジタル楽器の電気系の不具合なんて可愛いもんですよ。
又一部概述で飽く迄私感だけど特に電気系のビンテージ部品では、ある特殊なニーズが無い限りは全くお勧め致し兼ねまする。

その特殊ったら「適度に劣化した状態」のが欲しいなんてので、但し長期間状態を維持するのは無理って覚悟付きで。
10年以内位だったら余程不適切な材料を使って無きゃそんなに変容はして無いが、50年とかになると流石に全く無事ってのは極少数派。

しかも残念な事に昔の程総体的には材料の「安定期間」が短いんで、買う時点では合格でも最短1年かそこらでガラッと変わっちまうなんて悲劇も。
なので決して他人の好みに介入はしませんが、極短期間しか使わないとか以外ではそんなのに手を出せば少なくとも得は出来ないんす。

この際だから更に追打ちを掛けとくと、昔のになる程そもそも規格の精度の問題ってのがあってさ。
最近のしか体験が無いと想像困難だろうが、大昔のってそもそも新製時から驚く程個体差があったん。

なので仮に○○さん本人に徹底的に迫りたいなら、本人の現物に触れて色々測定でもせんと幾らも当てにならんのどす。
つまり型番やスペックより音やその反応で近いのを探す方が賢く、大抵はその方が目標に近付けてるんすよ。

<つづく>

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