音楽備忘録2428 エレキAmp特有の流儀⑰
エレキAmpのTone回路3回目はより実像へと迫ってくが、感覚としては低・高域はBoosterの方が近いと言っても過言じゃ無い。
高域は殆どのAmpで該当するが、低域の方は近年は少し様相が異なって来た。
前述の通り実際には一旦ハイ上がりにしてからの増し盛りには違いないが、かつては多バンドEQなんてAmpに付いて無かったからDeep等と称するSWでローエンドを増やせたんだ。
っと言っても宅のMusicman HD130での回路実態は、盛るんじゃ無く削るのを止めてるだけなんだけどね。
に対しFender Bassmanのだと相対的にはホントにローエンドを盛ってて、但しパッシブ回路自体は原理的に削る事しか出来ないがね。
だがエレキがPUの性質で高域程出音より低感度になるのと組合せると、たまたまそんなのが却って好都合だったん。
オーディオの方で似た回路を使ってたのは大昔の或はエントリークラスのだけで、同じToneを名乗っててもそっちのは低域と高域のバランスを変える働きしか持って無かった。
又昔語りでスマンが一般家電音響機器では音質調整は付いてても長らくこの状況が続いてたんで、エレキAmpのは暫くはかなりレアな部類だったんだ。
ってか当然の如く電子楽器は未登場だったから、こんな処も当時は最先端の電気楽器は進んでたんだ。
なんて語ろうと今では骨董に他ならないが、半ば偶然と言えど基本パッシブ回路でハイインピの天然共振を含む音質調整は後にも先にもほぼこれしか存在しない。
それ故杜撰大王としてはエレキAmpをアクティブTone回路だけにするのは快く思って無く、楽器の半身がAmpと云う基本構成の要素をあんま崩されたくないんだ。
エレキAmp以外では楽器用Preamp位にしか使われて無く、広義で言えばそれだってエレキAmpだしね。
要するにその独特の性質・振舞いの代役が、現況は他に務まるのがねんですよ。
実はかつてもっと積極的な音創りがしたくてグライコにド嵌りした事もあって、音色バランスだけなら思いのままにはなったんだけどさ。
性質・振舞い・ニュアンスが旧来のエレキAmpのと違っちゃって、周波数的に同じに出来ても何か物足り無さの残る音にしかならんかったん。
例えば大音量時と小音量時で効きが結構異なり、私感では足りてる時に余計に出て肝心な時に不足気味になったりしたん。
理論的にはエレキAmpのなんかよりグライコはリニアなんだが、Amp出力段より前に掛けると感覚的にはちっともリニアじゃ無くなる。
将来的にはAIシミュレート制御でもすりゃ違和感を減らせるかも知れないが、シンプル且つローテクな回路で達成出来てるのからするとコスパ的にどうなんだろね。
杜撰式比喩をするなら逆ラウドネスってなもんで、最悪時は痒い所にだけ手が届かない感じなんだよ。
特にBassではこれが結構明瞭度の鍵になってて、低音を犠牲にせず輪郭や存在感を出すには必須なんだ。
してそうなっちまう最大要因に電気的歪みを許してるのがあって、大音量時に頭打ちになる事でターゲット周波数が過大になるのが抑制されてるからだ。
但しここでの歪みとは例に依って、聴感上はまだ露骨に歪んだ感じでは無い領域を指す。
結果的に音色はオーディオのラウドネス機能と近似な働き方となり、小音量時の聴感を大音量時に近付けてくれるん。
加えて古典Fender等を筆頭にローテククラシカルな回路だと、Ampボリウム次第でもToneの効き方が変わるんだ。
これ等は恐らく期せずして結果オーライの典型で得られたものだが、もしかしたらこれがヒントになってオーディオのラウドネス効果を開発したのかな。
何れにしても単なる音質調整回路と典型的エレキAmpのそれは、今は殆ど誰も語ってくれんがかなり別物なんすよ。
=つづく=


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