鍵盤

2026年4月11日 (土)

音楽備忘録2428 エレキAmp特有の流儀⑰

エレキAmpのTone回路3回目はより実像へと迫ってくが、感覚としては低・高域はBoosterの方が近いと言っても過言じゃ無い。
高域は殆どのAmpで該当するが、低域の方は近年は少し様相が異なって来た。

前述の通り実際には一旦ハイ上がりにしてからの増し盛りには違いないが、かつては多バンドEQなんてAmpに付いて無かったからDeep等と称するSWでローエンドを増やせたんだ。
っと言っても宅のMusicman HD130での回路実態は、盛るんじゃ無く削るのを止めてるだけなんだけどね。

に対しFender Bassmanのだと相対的にはホントにローエンドを盛ってて、但しパッシブ回路自体は原理的に削る事しか出来ないがね。
だがエレキがPUの性質で高域程出音より低感度になるのと組合せると、たまたまそんなのが却って好都合だったん


オーディオの方で似た回路を使ってたのは大昔の或はエントリークラスのだけで、同じToneを名乗っててもそっちのは低域と高域のバランスを変える働きしか持って無かった。
又昔語りでスマンが一般家電音響機器では音質調整は付いてても長らくこの状況が続いてたんで、エレキAmpのは暫くはかなりレアな部類だったんだ。

ってか当然の如く電子楽器は未登場だったから、こんな処も当時は最先端の電気楽器は進んでたんだ。
なんて語ろうと今では骨董に他ならないが、半ば偶然と言えど基本パッシブ回路でハイインピの天然共振を含む音質調整は後にも先にもほぼこれしか存在しない。

それ故杜撰大王としてはエレキAmpをアクティブTone回路だけにするのは快く思って無く、楽器の半身がAmpと云う基本構成の要素をあんま崩されたくないんだ。
エレキAmp以外では楽器用Preamp位にしか使われて無く、広義で言えばそれだってエレキAmpだしね。

要するにその独特の性質・振舞いの代役が、現況は他に務まるのがねんですよ。
実はかつてもっと積極的な音創りがしたくてグライコにド嵌りした事もあって、音色バランスだけなら思いのままにはなったんだけどさ。

性質・振舞い・ニュアンスが旧来のエレキAmpのと違っちゃって、周波数的に同じに出来ても何か物足り無さの残る音にしかならんかったん。
例えば大音量時と小音量時で効きが結構異なり、私感では足りてる時に余計に出て肝心な時に不足気味になったりしたん。

理論的にはエレキAmpのなんかよりグライコはリニアなんだが、Amp出力段より前に掛けると感覚的にはちっともリニアじゃ無くなる。
将来的にはAIシミュレート制御でもすりゃ違和感を減らせるかも知れないが、シンプル且つローテクな回路で達成出来てるのからするとコスパ的にどうなんだろね。

杜撰式比喩をするなら逆ラウドネスってなもんで、最悪時は痒い所にだけ手が届かない感じなんだよ。
特にBassではこれが結構明瞭度の鍵になってて、低音を犠牲にせず輪郭や存在感を出すには必須なんだ。

してそうなっちまう最大要因に電気的歪みを許してるのがあって、大音量時に頭打ちになる事でターゲット周波数が過大になるのが抑制されてるからだ。
但しここでの歪みとは例に依って、聴感上はまだ露骨に歪んだ感じでは無い領域を指す。

結果的に音色はオーディオのラウドネス機能と近似な働き方となり、小音量時の聴感を大音量時に近付けてくれるん。
加えて古典Fender等を筆頭にローテククラシカルな回路だと、Ampボリウム次第でもToneの効き方が変わるんだ。

これ等は恐らく期せずして結果オーライの典型で得られたものだが、もしかしたらこれがヒントになってオーディオのラウドネス効果を開発したのかな。
何れにしても単なる音質調整回路と典型的エレキAmpのそれは、今は殆ど誰も語ってくれんがかなり別物なんすよ。

=つづく=

2026年4月10日 (金)

音楽備忘録2427 実用上の楽器の耐久性㉓

前回からしれっと何気に本体以外のへ進んだんで、この際エレキ関係の小物について綴っちまえっと。
さて人次第で費用負担も含めどれだけ気になるかは千差万別だろうが、シールドケーブルってエレキにとっちゃ言葉通り命綱なんだよね。

中には徹底的に拘って予算に糸目を付けぬ者も居て、実際そんなのを使ってみると単なるプラシーボでは無いのも少なくなかった。
只杜撰大王としては所詮は消耗品から脱するのは不可能と考えてて、録音でだけどんなに大事に使ったって何れは断線する日が来てしまう。

かと言ってロクでも無い音に我慢し乍ら安物買いの銭失いになるのも敵わんしで、結局は多要素とのバランスが重要だと考えている。
但し体験的には耐久性と音質は必ずしもリンクして居らず、他用途のと比べ耐久性の重要度が高いのが鍵盤以外のエレキ特有条件の様だ。

又ケーブルの「硬さ」も色々と関係して来るもんで、ローインピなら未だしもハイインピーダンスでは硬い程「ケーブル鳴き現象」が起き易かった。
この俺言いはケーブルが何かに接触した際それが電気信号でも音として聴こえちまう現象で、座して演奏に必要な以外全く動かないならそんなに心配しなくても良い。

がデフォルトが立奏スタイルだとか特に動くつもりは無くても同時に歌ったりしてると、Micやモニタの都合で本人が思ってるより遥かに動いたりしてんだよ。
のでLiveで露骨にヘドバンしたりして無くても、意外な盲点でカツ・コツ・コンなんてのが知らずに出ちゃったりするんだわ。

かと言ってやたらに柔軟なのだと断線迄の時間が短目で、これは柔らかさの為に細くした弊害だろう。
加えて細すぎると折癖が付き易く、これも短期断線に助力しちまうらしい。

ではどんなだと最も長持ちするかったら、どんな風にどの程度の外力で曲げられるかがある程度の指標になるんだ。
平均的太さに対し細目の中で簡単且つ鋭角に曲げられるのはNGで、シールドの芯線の殆どが銅素材なのが原因だ。

通常この用途等では何本かを束ねたり縒ったりして使われるが、材料が近似であれば幾ら工夫しても適正値の範囲は限度がある。
銅は金属の中では最も柔らかく出来る部類だが、金属であるが為に金属疲労から逃れられはしない。

外皮と芯線の間のシールド部も似た様なもんで、少しでも丈夫にしようと網状のを60°とかにしたりゃしてんだけどさ。
では金属疲労を軽減するにはってえと、ビニール・ポリ・布・ゴム等外皮と線間部材の硬度が鍵を握ってんだ。

私体験的には芯線より少し硬い位が良い按配の様で、そうなってると曲げられはするが鋭角に曲げようとすると途端に抵抗するって感じになるんだ。
これ等を纏めるとやはり太い方が有利ではあるが、中身が細く脆弱だと太さがもたらす効果は半減かそれ以下となる。

にも拘らず細いよりゃ太い方がと言うのは、使用環境上「踏まれる」可能性が排除し辛いからだ。
ウチの休養君がまだ元気だった頃極度に踏まれるのを嫌悪してたが、酔いが回って来ると自らやらかす事も少なくなかった。

これ根源的には酒断ちすりゃ済む話しなんだけど、舞台上等の床面に這ってる限り誤踏リスクは無くせない。
一部PA屋等で一見全く気にせぬ連中が居るのはこのせいで、だからって全く無関心な訳じゃねんですよ。

本番でのリスクを考えると1回踏まれただけで駄目になる様なケーブルを、使う事自体の方をより心配してるからなのだ。
何れにしてもそんなリスクがあるからには、外皮にある程度以上の強度が必要なんだ。

但しⅡで幾ら分厚くても外力が内部線材にそのまま伝わったら駄目なんで、幾ら丈夫でも硬過ぎるとアカン。
っと言いつつ杜撰大王自身は殆ど価格でしか選んでねえが、実際低価格の為に細かったりしたヤツは短命に終わってる。

-つづく-

2026年4月 9日 (木)

音楽備忘録2426 国産楽器よ、頼むからもっと頑張っとくれ➍

前回100年Snare音色太さの秘密に誰か気付けねばと書いたが、実効性も含めれば杜撰大王如きじゃ役不足なんだ。
ドラムだと素材が何であれ筒状(曲げ)加工が必須で、そうなると殆ど1個人の力だけじゃ実現困難だからだ。

可能だとすれば木ならくり抜き・金属や樹脂なら既製品のパイプの流用等しか道が無く、手間や材料費を度外視してもそのネタを探すのすら見込薄な割に酷く困難だ。
それからすると名門サカエに胴をOEM依存しとき乍ら突如足切りしたYAMAHAの所業は最低で、そもそもピアノ屋で木工に長けてた筈なのに情けないったらありゃしない。(過去にトヨタから2000GTダッシュボードパネルを一任で請け負う等の実績あり)

恐らく個人でも実現可能かどうか等を一切考えて無かった節がアリアリで、自社の存在意義すら無理解だったんだろうな。
短期的コスパだけに気を取られて、その時点では自社開発より下請け依存の方が得と算出されたか知らんがね。

その際最もコスパで考慮に入れるべきだったのが、太鼓胴作らなきゃ木の曲げ加工機器が不要になるかどうかだ。
例えば特急にだけ専用車を使用してる鉄道会社だったら、特急を廃止すれば通勤車に統一出来る。

尚且つその特急にだけトイレが付いてたなら、車両基地での処理関係も一切無くせる。
がY社の場合根幹がピアノ屋だからそれ等の殆どを無くせず、ホントは寧ろ他社に太鼓胴とかキットレベルの部品供給源になった方が遥かに儲かったんだよ。

先頃窮地に直面したHöfnerにしたってここ迄持ち堪えた裏に、Violin属等も作ってたからってのがあったと杜撰君は思ってんだ。
幾ら人気が安定してても所詮エレキBassとしちゃ500/1なんてニッチに過ぎず、もしそれだけを作る為に木の曲げ加工が必要だったら職人も機器の維持費ももっと早期にペイ不能だったに違いない。

しかもViolinからContrabass迄となれば、1つ1つは少量でも全部合算すりゃある程度纏まった数になるっしょ。
逆例では「絶対緩まないボルトナット」で有名な実在日本企業は、その方面の用途で内外問わず圧倒的な支持とシェアを継続中だ。

但し一寸した小物からロケットに迄採用されてるのからしたら、そんな凄い会社の全従業員数が100余名と知ったら驚くかも知れない。
だがこれこそが機械化・量産化の恩恵ってもんで、量産規模の割に著しく少人数で賄えちゃうんだ。

例えばエレキのペグで世界的に有名なGOTOHって、杜撰大王ですら今ググる迄正式名称が後藤ガット有限会社で資本金なんてたったの2,500万円と知って驚いた位だ。
その点Y社は会社規模を拡大させ過ぎたのが真の敗因と見てて、それには本業のピアノが1日に何台売れるかを考えりゃすぐ分かったんだけどねえ。

確かに企業発展の為には例外を除き新規事業進出が必要だが、それは関連事業での成長をし尽してからの話しなんすわ。
Ludwigには無理としてもせめて国産セカンドブランド位には、胴供給等を安定成立させてからじゃないと話しの順番が可笑しかねえですかっての。

戻って因みにGOTOHは規模こそ今も矮小でも事業としては1950年から、会社形態としては1960からと歴史はそこそこ分厚い。
意識的に少数精鋭で行こうとしたら簡単じゃ無いが、だからって寄らば大樹の陰とは言え過ぎたるは及ばざるが如しなのだ。

=つづく=

2026年4月 6日 (月)

音楽備忘録2423 エレキAmp特有の流儀⑯

エレキAmp特異なTone回路2回目、オーディオとは異なる目的だと具体的にどう違って来るのかざます。
の主だったのを羅列してくと①変化量②中心周波数③周波数帯域分割で、電気・音響等に詳しくないからって周波数って単語が出て来ただけで慌ててドン引きしないどくれやす。

音に関しての周波数って実態は、低音だの高音だのってだけの意味。
だったら素直に言葉のまま使えよな慌てんぼさん、それだと個人の感覚差で混乱させられる事になるねん。

パイプオルガン奏者だと最低音が16Hzなんで、そこ迄は振動よりとても不明瞭でも音程として捉えるかも知れない。
のが道路沿いに暮す普通のおばちゃんとかだと、人の迷惑顧みぬサヴウーハで爆音撒き散らすやんちゃ車の被害に日々晒されてる。

からその周波数が100Hz程度でも振動公害の源と解釈し、兎に角家の窓戸が共振する可能性のあるのは全部振動に分類してるかも。
電波のなら後年登場したSHF・VHF等の様にある程度周波数の高さが含まれた呼び名もあるが、凄く昔から誰でも認識出来た音のは全く曖昧な呼び名が世間に浸透しちまってんだ。

それ故過去述重複にはなるが一般論での音楽の高音と、エレキでの高音は概念の時点から周波数的に大きなズレがあるん。
更に厄介なのが楽器本体に付いてるパッシブTone回路のツマミだと大抵は削る機能しか持たせられず、パッシブタイプでもしBassってツマミが付いてたらやはり低音を削るかどうかしか作用させられない。

そんでも理論上は低音減らせれば相対的に高音が増えた状況を作れるが、高音に含まれるキラキラ成分が足りない時増やし様が無い。
スタート時点で楽器本体のはあっても削るの専門だったんで、組み合わされるAmpの方は増し盛り作用主眼に作られてんの。

そのせいかオーディオ用では殆どが最高12dBなのに、杜撰君が昔持ってたストンプタイプのグライコは最大18dB増やせる様な仕様となってまつた。
心細い電池駆動で最低限の回路でそんな真似すりゃ当然ノイジーになっちゃってたから、オーディオ用なら到底通用しない暴挙だったろうけどね。

ノイジーってば初期のFuzzを始めとする歪み系やトレブルブースタも今なら規格外って感じで、それでも強行されてたのは求める派手な音色が得られなきゃ幾ら低雑音でも無意味だったからだ。
そんなのの根源要因に所謂ハイインピーダンスと、低音程高感度になる電磁ピックアップの原理的性質がある。

それ故近年のローインピーダンス専用In Putでは、音質調整回路がオーディオ用に近い増し盛りだけじゃ無く削れるタイプの採用例がある。
尤も年寄りで散々ハイインピーダンス仕様に慣れてると、杜撰君じゃ無くても普段と勝手が違って使い辛さを覚える者が少なくない。

楽器本体の方もエレアコなら未だしも従来のエレキAmpに繋がれる想定が優先されたのだと、上記みたいなのは音質調整が不充分になったりする。
結果今の技術レベルからしたら化石同然かそれ以上の、従来のポンコツ方式の方が多用されてんだ。

更にはもう1つ重要な問題があって球Amp程顕著に表れるが、典型的エレキ音色らしさの根幹を握るハイインピならではの共振現象ってのがあるんだよ。
近年になる程誰もが機械や電気に詳しくなったけど、この手の原理的現象に関しては却って疎くなった様だ。

上記を知らなくて罪に等全くならないが、知らんままだとエレキらしさとは何かの理解度が一定値以上に上げられないと思うよ。
昔なら他でも不安定・不確定な動作や反応になるのが巷に溢れてたが、今時エレキみたいに目に見えぬ箇所でギャンブルチックなヤツは殆ど無くなってっかんね。

-つづく-

2026年3月31日 (火)

音楽備忘録2417 国産楽器よ、頼むからもっと頑張っとくれ➋

頑張れと連呼するだけじゃ無責任なんで、国産が勝負になる手法を探ってみよう。
ってのも邦楽の需要が低迷してると洋楽用のを作るしか無いが、そこで第一関門となるのが材料コストだ。

近年衰退著しい林業に対しこんな木を育ててくれってのは無理に近く、伝統的木材に執着すると輸入に依存するしか無い。
これがかつての一時期みたいに円が強ければ未だしも、クソ政府が円安に対し容認してる内は期待度ゼロだ。

となれば国産から新規適性材料をもっと模索して、それ用の加工方法を大変でも開発してかんとお先真っ暗なんだ。
先進国だけが最新高度技術を持ってた昔なら兎も角、今となっては楽器に使用される技術なんてローテクの部類に入った。

確かに微調整には経験値が物言うが、資本主義がグローバルスタンダードな内は資金力に全てが左右される。
実質貧乏に成り下がった日本がそんな金満達に対抗するには、再び色んな意味での安さに主眼を置かんとね。

実はこの関係から過去に電子楽器が圧倒的に有利だったのは、電子部品の集積半導体等の自給率が凄く高かったのも大いに関係しとん。
それ処か’90年代前後の海外製の中身を眺めてみると、中身のICの殆どが日本製だったりしたんよ。

折角良いポジションを獲得した半導体大手も米の仕掛けた罠にものの見事に嵌りやがって、それで唯さえ苦しくなったのに開発技術者等の海外流出を許したのが最悪だった。
この流出案件って音楽界ですら例外じゃ無く売れ筋の有名処が、今正に日本のプロダクションから主に米のへ大量移籍中なのに気付いてる人がまだまだ全然少ないぞ。

スポーツ界でもリーグ等のマネジメント力や商法が旧態依然でグズグズしてる内に、真の実力を持った選手が大量流出してるがな。
今回はしくじったが野球のWBCで複数回優勝してるのに、NPBは長らく維持してた地上波枠さえ手放すと典型的な捻じれ現象じゃん。

要するにまだホントに日本人の力が落ちた訳じゃ無く、経営・運営等マネジメント方面がカスなのが最悪でその証拠は腐る程その辺に転がってらぁ。
尤も経営陣は格好付けて殆ど失態を認めず、あの手この手の言い訳に終始して煙に巻こうとしてっけどな。

例えば過去に従兄が痛い目に遭った竹胴Snare今水面下でどうなってるか分からないが、私感としては製品として出す位なら撤退が拙速過ぎると感じてる。
木胴だと10枚以上貼り合せた分厚いのも許すのに、何で繊維方向を90°変えた貼り合せとかを試さないのか。

接着に不具合があったなら籐製品みたいに編んだり組むのも木より容易く、現代なら隙間が多少出来ても許される。
音抜け改善を模索する中でプチコロンブスの卵発明が出て、わざわざ胴に意図的に穴を開けたのが登場してる程じゃけえ。

確かに木等の強度・密度は温帯産より亜寒帯以北の方が勝ってるが、それより製材加工等の面で洋楽器向きへの開発が全然遅れたままなんじゃないかな。
米は未だしも欧は産出される材がかなり限定的で、その中から大変苦心して使える方法をやっとの事で発見した筈なんすよ。

それに対して逆風になってるのが研究開発部門への国の予算削減で、けどどんなに赤貧に陥ろうとそれにしか興味が持てず人知れず研究してる奴が絶対何処かには残存してんだ。
そんな観点からだと相変らず日本って商売下手と言わざるを得ず、実際にオリジナリティの確立では惨憺たる状態が続いてる。

現代の経済観念には反するが所詮楽器如き商売は、もっと趣味の延長線上にあるんだって再認識が必要ですぜ。
その中で例に依って業界のマネジメントがクズだから全国区の知名度に至ってないが、例えばKitanoのチタンDrumなんかのプチ成功例がホントはあるんだ。

別分野では古くから日産は電気自動車を作ってるのに充電環境の悪さは半ば愚政府に梯子を外された感もあるが、正直デザインのダサさが売上げの足を引っ張てんじゃないかな。
$には負ける今の円っても為替マジックでかつてみたいに廉価に見せる事は不可能となると、高額な分デザインレベルももっと考えなきゃダメっしょ。

楽器方面では金属もだが京セラとかあるのに、樹脂系素材の開発成果がちっとも上がって来ないのは疑問だねえ。
そりゃ民族性として欧米は個性重視・こっちは皆と一緒的な処もあるけど、真のオンリーワンを目指すならオリジナリティは必要不可欠なんだよ。

私感に過ぎんがトヨタが王座に居られる裏にスバルやマツダで醸成された日本車イメージも確実にあると考えてて、実際エレキだとFenderやGibson以外でも米の会社だと何となく安心感を覚えたりしねが。
一寸前迄(※昭和老害感覚で😓)日本以外のアジア製だと向うの大抵の人は、少なくとも大きな期待はしなかったりしたべさ。

=つづく=

2026年3月27日 (金)

音楽備忘録2413 国産楽器よ、頼むからもっと頑張っとくれ➊

杜撰大王は悪ぃが国産はあんま好きじゃねえが、こう円安を放置されると考えちまうぜ。
実は輸入品が高額だったのは過去の方が遥かに凄く、昭和以前生まれ世代だと何処かにその感覚が残ってる筈なんだけどね。

それに加え高度成長期に他業界は欧米に追い付け追い越せ引っこ抜けを実現してて、完全に出遅れた分楽器業界は苦しみ乍らも良い線迄は行ってたんだ。
製造歴の古いピアノ等生楽器系では少なくとも並べたと言え、エレキ等の過去称LM系だって後数歩の所迄は迫れてたんだ。

処がバブルの影響でモノホンが廉価に入手可能になったもんだから一気に失速して、その際に人減らしで優れた職人や技師をリリースしちゃたったんだよ。
人材に乏しくなった処へバブル崩壊が重なり、かつての隆盛は何処へと知る者にとっちゃ実に寂しい限りなのだ。

という事情があったにせよ令和の今再度リーズナブルが強烈に求められてるのに、悪政と相まって使えない体勢を築いちゃったから誰も猫の首に鈴を付けに行かなくなってんだ。
他業界でも日産自動車等国内では壊滅状態で、大衆ニーズに合わないサイズと価格のばかり出されたってお呼びじゃねえっての。

ホンダにしてもあの庶民車アコードを3ナンバーサイズなんかにしやがって、だったらホンダ車買ったら各戸の車庫拡張迄してくれんのかよってな。
只その根底には最大市場に忖度する事情があり、広大でワイルドな米ではオリジナルサイズじゃ確かに心許無い。

けれど本来はコンパクトが最大の武器だったんだから何処かにほんの一寸だけでも残しときゃ良かったのに、バブルに浮かれて捨てちゃったんだろうね。
方や楽器の方では確固たるスタンダードを確立未達のままだったのが致命傷の様で、オリジナルで永く使えそうなモデルを出した様で出せなかったのがきっと真の敗因だ。

その際たるのが重量で、YAMAHA SGを始めどれも華奢な日本人の体格を充分考慮しねえからだ。
欧米比では国土も人も未だ平均値ではコンパクトなままなのに、コンパクトで音の良いオリジナルモデルが実はちっとも出せてねんだ。

杜撰大王はチビなBassistだからホントに実感アリアリなんだが、標準ロングスケールを超える35インチなんて出したのは何処のどいつだっての。(それこそモノホンのドイツだったら合点が行くんだが)
この辺は大昔概述だが向うの奴等でさえ体格の割にちっこいの常用する奴が居て、その典型がかのLennon,McCartneyだ。

それが成立したのも彼等の選び方の他に、軽量ミニサイズでも十二分に普通のと対抗出来る音の楽器があったから。
そこで気になるのが小型化が得意な筈の国内楽器製造社の出方で、昭和の事だから令和にそのまま該当はしないだろうが杜撰君の過去体験だ。

演り始めた当初はチビに加え上半身の筋力が弱かったから、大体ノーマルサイズの中でも小さ目・軽目・ネック細目のをしつこく探したんだ。
それだけじゃ無く上記みたいにガタイがあってもちっこいのでマトモ音を出す人達が実在するのを知ったしで、だから初期予想では欧米製より国産が有利だろうと思ってたんだ。

処がいざ蓋を開けてみたら国産の方が大きく・重く・ネック極太のばっかで、何時の間にか欧米製中古ばっかりになってたんだよ。
これも過去述重複するがどうも肉体と楽器サイズの関係に対して基本的考え方が異なってる様で、過去日本は人が合せるものみたいなのがあっちじゃ楽器の方が合わせるものみたいなんだよな。

欧米有名ブランドの標準より小型のは一応女子供向けと銘打って売られてたけど、子供なんてこんなチープなので充分ってよりゃ誰でも無理無く弾けるの売ってますみたいなプライドが感じられる。
この手法は国内向けはどっちらけだがグローバルに対しては近年のトヨタと似てて、天下を取りたきゃ古来からの王道手法だ。

如何に新自由経済思想に踊らされ様と、量販商売の基本は大衆のニーズに応える事に変わりはない。
確かにニッチ分野で少数精鋭的に成功してるのもあるが、それにはバリヲタに負けぬ知識や価値観を最初から持ってないとの条件付きなのだ。

-続く-

2026年3月22日 (日)

音楽備忘録2408 本物楽器の本当の音聴いた事ある?⓳

今日は完全に今更だがこの件への録音やPAの功罪に言及するが、純然たる一般リスナーに対しては俺言い「プロセス済み」の音の方が提供側としては大抵は正解だ。
が問題なのはプロセス済みの完成品を聴いて魅せられ、自らもそんな音を出したいと目指した時なんかだ。

大昔であれば圧倒的に生聴きの音に録音等は負けてたから話は簡単だったが、今は生よりプロセス済みの方が遥かに良かったりするからねえ。
っと言っても無用雑音や全体の音質とか残響に限っての事で、生音にしか含められないニュアンスやムードに関しては最初に入ってないと後からは殆ど加えられない。

例えばとっても良い感じなのにノイジーで残念なんて場合は、プロセスを施す事で弱点の緩和が可能。
だがつまんない音(長所・魅力不足)を幾ら捏ね繰り回したって、根本原因の解決はしてくんない。

電子楽器や打込みではそこそこ様相を異にするが、基本的に事後プロセスは欠点の緩和効果しか無いと思っとくと良いだろう。
で電子楽器ではEffectやEQを音源と独立させてるのもあるが、打込み音源の多くは利便性の為にプロセス済みの方が多数派だ。

それを年寄りが語ると老害発言と誤解され易そうだが、電子楽器や打込み音源で生のがある物については幾ら素晴らしくても安易にそれを基準にするとかなり危険なのよ。
尚且つ生が無いのでもアナログSyntheが原典のヤツは、やはりそっちをマスターピースに据えないと悲惨な結末を迎える可能性があるん。

そしてこれ等の違いを理解りたきゃ一定以上の本格録音体験が無いと厳しく、しかしキッカケがあれば時間は掛かっても習得の望みは小さくない。
従兄の場合音楽参戦以前に生録とSyntheヲタだったのが、杜撰大王ならオーディオヲタだったのが多分それだ。

しかも参戦当初は録音の事なんか大して気にしてなかって、唯ひたすら直感的にオリャアと演って凄い音を出せるのに夢中になってたよ。
寧ろ偶然の幸運で折角思ったように演れたのが、録ってみたらダサく変容したのに憤慨してから録音に意識が向いたんだ。

初期目標が叩ける弾ける様になる事だと、まだ録っとくべき自前楽曲なんか皆無だったしね。
この点に限っちゃ作曲からスタートした者は不利で、育ちが悪いと作曲以外の担当者に根拠無き理不尽な不平ばかりを浴びせる様になっちまうから要注意だ。

杜撰大王が音色至上説を唱えるのは先ず1つでも印象的な音色を身に付けないと、どんなに素晴らしい曲が書けても聴いて貰えるチャンスが減るからだ。
曲こそが全てと常時吹聴してた自死早逝親友も、実際は作曲よりピアノ習得の方が先だった。

その段階では微妙だったがギターを手に取ると、早期に独特な俺言い「脂ぎりサウンド」のオンパレードだったよ。
無論後から聴き直すとピアノだって既に他より脂ぎってたんだけど、ギターの方が普通との差が分かり易かったな。

恐らく音色の良否感覚が楽器習得中に自然と身に付いてたから、そこを飛ばして他人に訊かれたら曲こそが全てと答えてたんだろう。
わさて置きもっとミクロな処では例えばデジタルバーチャルオールインワンタイプEffectorの音に、一抹の物足りなさを覚えちまったなんてのも転換点の絶好の機会だ。

どう考えても音質や纏まりはデジバー君の方が優れてんのに、何故かリアルストンプの数珠繋ぎみたいなのに音色魅力では負けてるといった印象を受けたなんてのだ。
それを誰かに指摘する際普通は音質も含めたトータルで判断されるもんだから、真摯に訴えるだけでは同意を得るのが難しい。

だがもしかしたら100人中1人だけ感知出来た貴重なセンスかも知れないんだから、皆が否定したからって疑念だけは捨てないで居て欲しい。
表立って他人の総意を拒否しなくても良いから、自身内の感覚を堅持するのが一種のコツでんがな。

-つづく-

2026年3月16日 (月)

音楽備忘録2402 実用上の楽器の耐久性⓱

電子楽器寿命の補遺&だがアナログかデジタルかも間接的には関係するが、この件ではなるべく集積回路無使用な程復活の見込みが高いんだ。
そんな1つ1つが別部品構成なのをディスクリート回路と呼ぶが、この手のなら真に故障だけ直すのが可能。

集積回路でも抵抗器や電解コンデンサ等IC,LSI以外の劣化や異常で、ゲジゲジ君自体は健全なら直せんだけどね。
だが殆どの場合PCのCPU部分の様に、最も複雑化する機器の心臓部が率先してゲジゲジ君化されてんだ。

PC-CPUはソケット等の規格さえ合えば交換可能で、その点ではご結構なんだけどさ。
けれど実際はマザーボードに支障が出るとそこにも別のLSIが使われてるし、マザボ自体が機械ガッチャンで製造されてるからとても修理し難い箇所が多いん。

又デスクトップ型とラップトップ型でも結構異なり、前者は筐体内部にATXって汎用規格があるからまだ良い。
小型・薄型化・軽量化が至上命題のラップトップ型では、各機器毎にギリで収まるサイズ・形状となってるからそうは行かない。

音楽機器のデジタル化はPCより後だったのもあって、年々そちらの流儀が雪崩込みつつある。
それもその筈オールデジタルの電子楽器って中身は用途限定PCそのもので、大きく異なるのは鍵盤やパラメータ毎の専用ツマミの有無程度だかんね。

だったら汎用PCの規格もそのまま踏襲すりゃ良かったが、スマホじゃねえがホントに内部で素人の弄れる箇所が殆ど無くなってんだ。
修理・カスタマイズ屋からしたら実に詰まらんが、ソフト的操作方法だけしかユーザーが要求されない様にするとこうするしか無いん。

今の一般的Syntheなら電源SW・ボリウムツマミ等さえ理解出来りゃ、初めて触れる人だって大抵は一応何か音を出せる。
のに対し黎明期のモジュラーSyntheと来たら構造的専門知識と、音を出す方法にそこそこ詳しくならないとウンともスンとも鳴りゃしない。

結局人間の利便性等我儘と機器自体はトレードオフの関係にあり、気付け難いが生や電気楽器だってそんな部分を持ってんだ。
尤も人と機械夫々への依存度割合が違い、唯音が鳴ってくれりゃ良いなら生程楽ではある。

但しそれもマトモなとかあわよくば良い音をなんてなると急にハードルが高くなり、最悪時はどうにもロクな音が出ないなら鳴らなきゃ良いのにって気持ちにさえなったりする。
それ等の煩わしさから幾らか開放されるとしたら打込みで、同一ソフト・アプリを用いればPC・タブレット・スマホ等の機器を大胆に変更したって音は変わらない。(音声データレベルでは)

だがそれですらOSや機器性能が進化すると変更を余儀無くされ、Violinの銘器みたいに何100年も継続使用出来るかは不明だ。
只人生の終りが見えて来て1つ思うのは、せめて歌声よりは楽器の音色は長持ちして欲しいかな。

あの幾つになっても衰えを感じさせないMick Jaggerでも、全盛期と比べたらかなりポテンシャルは低下してる筈。
ずっとヒット曲ではそんな真似してないけど、1970年前後のアルバムには恐ろしい声域の広さとか物凄いシャウトをした曲があったが今その手はとんとご無沙汰だ。

そんな全景を含めればやはり電子とかハイテクなのより生楽器程復活の見込みは高く、しかし場合に依っちゃ新品を買うより高額費用を要する事がある。
のに対し長く金欠生活を強いられて来た身の見解としては、1つの楽器に過依存しない事。

長く使おうとするとついのめり込んじまうもんだが、引っ張れるだけ引っ張って駄目になったらあっさり諦める。
のって特に精神的葛藤を伴うが、可能な限りは尽した結果と思えれば幾分気が楽になるんじゃないかなぁ。

-つづく-

2026年3月15日 (日)

音楽備忘録2401 鉄道趣味と広義の音楽家の関係➑

音楽等を自分でこしらえたり個人で楽しむレベルなら、既存の物を好き勝手に改変するのも自由。
その初歩段階の1つに替え歌があり、恐らく殆どの人が子供時代等に悪ふざけとかでやった事があるんじゃないかな。

そしてそんなのなら極少数にしかウケなくたってOKだが、市場や業界で認められるとなると途端に至難になる。
のわ限られた個人の力だけでは先ず無理なんで、出資者・協力者を募るには共感が必要条件だからだ。

そんな面で色んな警報音や報知音は先ず内部合意が得られんとテストにすら至らず、結果的に一般人の携われる余地がねえんだ。
その点で鉄道って今は少しは体験運転も出来る様になったけど、運営・運用に携われるかでは一般人に縁遠い存在だ。

又日本ではレール巾からして軽便等を除くとたった2種類しかないし、自家用車みたいに膨大な車両数にもならないから共通部品の割合が高い。(或は超高額を容認してオーダーメイドするか:近年はほぼ絶滅)
そんなのからしたら良く各社の個性が出せたもんで、その点がバロックからMetalに迄使われる生ピと似てるかも知んない。

そんな柔らか頭養成に鉄道趣味は貢献してた様で、ギターなら大して上手じゃ無い指弾きでも和音攻めをしただけで少し鍵盤っぽいニュアンスが出せたりした。
これを杜撰君がある程度成功したのは普段とは異なるアプローチを2つ同時に試した事で、しかし夫々1つだけならそこそこ普段から使ってたんだよね。

本人無自覚でネタになってたのが、かつて国鉄の新性能電車黎明期の部品使い回しだ。
他の私鉄に遅れる事約4年、漸く完成させられたモータは唯の1種のみ。

それを載せる台車も基本構成はやはり1つだけしか完成しなくて、主にギア比と電動車比率を変えるだけで通勤用から特急用迄暫くは賄ってたんだ。
普及期の気動車(ディーゼル)に至っては更に極端で、選択肢は原典が戦前設計のエンジンがホントに唯1種。

それを2台載せるか1台だけにするかと、一寸だけギア比を変えるだけで強引に賄いやんの。
因みに電車では最高100㎞~160㎞迄の巾を持たせられたがディーゼルだとチョットだけよだったのは、当時のエンジンがモータより断然非力で最高速にして僅か5㎞程度の差しか得られなかったんだ。

案の定後に問題噴出になったのにどうしてそんな無理したかってば、兎に角SLの煙と臭いに誰もが飽き飽きしてたからだ。
広々とした平地を小型のでのんびり走らせる内はそんなに酷く無かったが、山がちな狭い日本で長大列車を走らせる様になると堪え難い苦痛のオンパレードと化しちゃった。

最悪のケースではトンネル内で機関士始め運転に関る乗務員が全員窒息昏倒しちまって、運転事故に至る事さえありましてん。
乗客にしたって冷房は特急の一部1等車等にあるだけで、今より格段に涼しかったとは言え夏場にずっと窓を閉めてたら熱中症間違い無しだ。

のを音楽に置換すると10曲中1曲だけホントは鍵盤を使いたいが、楽器持って無いし頼める人も居ない等の状況だ。
これが半分以上の曲で要るんだったら難関を先ず乗り越えさせるだろうけど、たった1曲の都合だけで長々お客さんを待たせるのもどっちらけ。

そんな風になるのって大抵は鍵盤奏者じゃなかったからで、そうすると待たされた割に今度はその程度の腕前でと思われたりしちまう。
結局は腕向上と実用性アップは並行して実施してくのが得策で、旧国鉄も上記逸話から10年位であの新幹線の開業に漕ぎ着けてる。

尤もそれが財政悪化転落へのキッカケだったと批難する向きもあるが、本来はその前に新技術開発で私鉄等に後れを取ったのが真因なんじゃないかな。
国家という絶対的なバックがありながら、当時は今より全然弱小だった小田急に先にSE車で成功されてたんだから。

私感ではその背景に戦争で優秀な方から順に技術者・経営者等の離脱を余儀なくされ、実際SEの開発責任者たる小田急の山本利三郎氏は元は省線(国鉄の前身)に在籍してた人だ。
となると敗戦後の人事案件の失敗が、10年後20年後になって露呈したのが真相って事になる。

今更吠えてもとっくに死んでるから無駄だが、自民党と旧統一教会の癒着の始まりを作ったのが安倍晋三の祖父の岸信介元首相でこいつこそが真の諸悪の根源だ。
そもそもA級戦犯濃厚だったのがどうして許されたか迄はここでは追及しないが、そんな危ない怪しい奴が実権を握れたのも有能有力対抗馬を米が強制排除したからに他ならない。

それ故国鉄でせめて嘱託か何かで籍位残してたら、無残な民営化になんか至らなかったんじゃねっとね。
何れにしても旗色が悪くなって辞めれるなら未だしも、そうじゃないなら短期と長期展望は別物として並行してやってかないと駄目らしいよ。

-つづく-

2026年3月14日 (土)

音楽備忘録2400 本物楽器の本当の音聴いた事ある?⓱

弾き方次第で音が変わるのは誰でも知ってるが、音色にも大きな影響があるのを皆はどんだけ実感してるだろうか?。
それが楽器が生から電気・電気から電子となれば人の領域が激減するし、電子であれば生みたいに下手を打っても酷い音にはならなさそうに思ってんじゃないかな。

確かに電子楽器だと悪い方はそこそこ抑制されるが、杜撰君でさえ不可能と思ってたのが名手に掛かれば安定して出せるのをこないだ始めて知ったよ。
その人は芸大でも桐朋でも無い音大卒だが、以前からClassicの腕前には定評はあった。

しかしポピュラー系は正規に習ってもいないし、Syntheで自由に音色を作ったりは多分未だに出来ない筈だ。
から生のフルコンGrandなら自在に操れても、デジピを使ったらそんなに実力をフルには発揮出来ないと思ってたのよ。

実際従来は特に耳に留まる箇所は無かったんだが、最近の動画でデジピに依るピアニシシモが驚嘆レベルだったん。
その箇所全体の3割程度迄だったら他でも聴けたんだけど、10割が安定して繊細な音色を楽々維持してるのは還暦超の人生で完全にお初でしてん。

少なくとも私感ではそんなの世界初にして唯一の存在で、一面でデジピの真の実力を始めて引き出した例かも知んない。
実は電子楽器のタッチレスポンスって的確に設定しとくと、フォルテ方向じゃ無くピアニシモ方向の繊細緻密さにこそ分があるんすよ。

ってのは音源サンプル収録時弦が切れるのも厭わないフォルテはヲタ的には面白いが、通常演奏で使える音色じゃないよね。
それ故そんな危ねえのは入れとく価値やニーズが低いんで収録されず、しかしピアニシモ方向なら運が良きゃ時々誰でも出せたりするから洩らさず入れられてんだ。

コレ生でも電気でもそんなのに出逢える確率は限り無く低いんだけど、どうせなら最終目標はそんなのにしときたいよな。
要はどんな方向ならどの程度行ける余裕があるかが掴めるし、例え実現出来なくても自身の音色に対して客観的評価に近付けるし。

プチ余談るが誰かに憧れると人は必死になって追従するが、幾ら追及してもどうもそれだけじゃ何か何処かが欠けるんだ。
その訳は憧れ対象がそんなのにどうやって到達出来たかにあり、例えば今ならBilly Joelって指標があるが彼自身が模索した時は当然まだBilly Joelサウンドなんてのはこの世に存在しない。

その中からどないして辿り着いたかったら、彼より最低一世代前のレジェンドからヒントを得るしか無かった訳だ。
のを要約すりゃ我々凡人が追及する際の基本として、最低憧れの人が憧れた人迄研究するのが可能性を生む最低条件なんだ。

たまには従来のと無縁な完全新音色にも出逢えるだろうけど、殆どのは過去のからの発展形になってんすよ。
それ故Ⅱで恐ろしく過去に紡がれてた音色も軽視出来ず、実体験としては過去述俺言い「100年Snare」等がある。

100年前のと言われりゃさぞかし古めかしいとか懐かしい音がしそうと思うだろうが、どっこい経年さえ伏せられれば全くそんな昔のとは思えない音でしてん。(杜撰君は細目と予想して実際は極太且つ想像を絶する最大音量と大外れ)
まあ確かに当時の皮とか録音等とは異なってっから新組合せの部分もあったんだろうが、何れにしても今迄体感した事も無きゃ聴いた事の無い方向性の音色だったよ。

寧ろほぼ録音デジタル化した今でこそ、その独特の太さはお誂え向きだとさえ感じたさね。
テープ録音主流当時みたいに籠らん代わり、何でも録音すると太目に変身する事が無くなってっから。

実際より太って見えるってば過去映像の方なんかもっと極端で、低感度レンズのせいで非常識に明るくしなきゃなんなかったせいでそう映っちまってたっけ。
視覚にしても聴覚にしても生の方が主体だったら又違ってたが、庶民が可能な限られたエンタメ出費額では記録物での方が自然と多くなるかんね。

-続く-

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