ペダル

2023年8月 9日 (水)

音楽備忘録1454 杜撰大王式バスドラ安定方法➎

さて少し前へ戻ってになるが、練習方法の補遺をば。
理想状況は不変だが擬似Bandって、必ずしも簡単に実行出来ないのをコロッと失念してた杜撰大王で御在居ました。

元来は擬似なんかじゃなく、当然生リアルBandがBestだすな。
けど個人事情のみで皆に付き合せるのも色々難があり、こっち側にしても本人の空き時間等を有効活用して行きたい。

となると何らかの機械力を借りて独りで可能なの方が向いてて、そんな条件下だと擬似Bandがベターと考えた訳ですわ。
んが杜撰大王の盲点はDrummerで他の楽器もかなり演る人って、世間では決して多数派じゃないんだよねえ。

その中で俺知りでは鍵盤との兼業が多いみたいで、そうするとバスドラにとっては時に最大の敵Bassは演ってない人が多い。
そうするとⅡで大昔程酷くはないだろうが、幸運に自宅で叩けてもBass Ampの無い場合が考えられる。

その逆に外で借りる人にしても主目的が太鼓の練習だから、Bass Ampはあっても非力かも知れない。
っう事で段階に応じた代案を提示しとこうと思うが、やっぱなるべくならヘッドホンやイヤーモニタは不使用なのが望ましい。

ってのも飽く迄私経験則だが、バスドラが自分の足元で鳴ってるのは振動伝播で何となく分かる。
が大音量のBassはその音程の低さから指向性が狭隘空間ではほぼ無効化するから、何処から聴こえてるのか分かんなくなるん。

そりゃ冷徹に聴神経だけに全集中すれば人に依っちゃ少しは分かるだろうが、太鼓の演奏に集中しなきゃなんないと余程達人級でも無い限り普段より聴く力は落ちてるでせう。
っとこんな些細なのに少し神経質になるのは例えば左からバスドラ・右からのはBassなんて風に、ハッキリ分かっちゃったら訓練的にはマイナスだからなんだ。

のでAmpが無くて被るなら1.オープンエアー・2.密閉型ヘッドホン、それも無理なら3.インナーイヤーの優先順位になる。
そして流す音源で大切なのが実アンサンブルの相手に近似な音色な事で、それもⅡでDrummer耳付近での音色に近くないと効果が半減する。

これがかなり重要でDrumの方もアタック主体や余韻主体等音色に個人差があるし、Bassパートも人夫々なんでセットでリアルに近付けないとね。
例えばアタック主体のバスドラ+モコモコBassだったりすると、音環境が良かったら元々バスドラの聴き取りは他の組合せより有利になる。

が客席全体平均の音環境は大抵↑を下回るんで、そもそも舞台上でセーフで客席でアウトだったりがあるのだ。
更にってかなり条件が厳しくてスマンが、普段Clickを使わないアンサンブルだったら音源もClick不使用のが望ましい。

Drumレスのに後から叩くのは少々困難はあるが、実アンサンブルでは他にDrummerは居ない事が殆どなんだからよっと。
こっちがリズムをリードしても全く呼応してくんないのがリアルとは違っちまうが、稀に性格の悪い集団!?だとDrummerの云う事を誰も訊かないケースもあるからそんな想定で凌ごうや。

=又寝かす=

2023年8月 5日 (土)

音楽備忘録1450 杜撰大王式バスドラ安定方法➍

本項全体の補遺と技の精度の話しの残りで、延長戦に突入だ。
だば早速補遺からだがそれは録音と打込み等についてで、記事カテゴリーにずっと入ってたのに言及が無かったのについて。

凄くダイレクトに吐露すりゃ入り切らなくなっただけだが、別面でタイミングを図ってたのもあったんだ。
録音については生耳だけで分かり難かったら録って聴けなんだけど、擬似Band利用に限っちゃあまり常時録り聴きするのはお勧めじゃねえんすよ。

その意図はリアルタイム能力を優先的に高めて欲しいのと、今時ゃ完成形の録音作品では加工度高目でかなり生耳と乖離が出て来たからだす。
バスドラにはそれ用Micが構えられてるのが控え目に言って95%以上(もっとかな?)となとると、生で聴こえないのを聴こえる様にするのだっていとも簡単楽勝だ。

つまり録音なら平気で生だと全然駄目って場合がある様になったんで、技の精度を必要なだけ上げるのに多分そんなのじゃ足りないだろうっての。
因みにこの項では技は足脚Double限定で話してるが、生でも録音でもOKにならないと中途半端じゃ使い辛くてしょうがないんじゃないかな。

さて一旦打込みの方へ行っとくと、音楽の都合≒聴感最優先にしとかないと思わぬ箇所でマスクされてたりするのよね。
俺現用の古典チープソフトでは音量を限界迄上げても駄目な時があって、現代平均レベルなら恐らくそこ迄酷くはならんと思うけどさ。

万一これが起きたら聴こえる様になる迄、他を全部下げるなり何なりしなきゃなんなくなるからね。
そんな際はうわぁついてねえわとは思うものの、狙った通りにするには地道に頑張るしかない。

ほんでもしそれが人力で演れちゃう様なら一発解決する訳で、それにはマージンも必要なんすわ。
音の(アンサンブル)巡り合わせがたまたま悪いと、普段の倍頑張っても足りるかどうか分からない。

っと言ってもこっちにも限界はあるんで最後は他パートにご遠慮願うしかないが、単打の時とほぼ同程度位は随時加減が出来た方が良いんだ。
俺の場合自身の研鑚不足もあるが足首主導系では、Speedkingと云うペダルがかなり助力になってんだ。

バスドラでペダルを介する以上は、奏法マッチ度も全く無視出来ねんです。
録音のバスドラトラックで2つ踏んでるのが分かるだけで良きゃ別も、生耳やアンサンブル内で大体聴こえる様にするには足首踏み想定の殆ど無いペダルじゃ流石に厳しいよ。

私的には足首踏み専用で脚踏みでも途端に壊れたりはしない程度、のが足首主導主体の人には本来は必要だと思うな。
どっこい巷の現状は足首踏みに不向きなペダルが主流でいて、奏者の方はSlideより足首主導の方が主流なんだから皆無理な相談をしようとしてんのよ。

=つづく=

2023年8月 1日 (火)

音楽備忘録1446 杜撰大王式バスドラ安定方法➌

さてこの目的での俺言い擬似Bandの詳細へ進むが、俺現況では「バランスする筈の楽器群音量」をデフォにしてるんだ。
具体的には楽器等を過去組合せ例ほぼそのままにやってて、実際には最大音量は必ずしも出して無かったかも知れないけどさ。

PA非常用の当時普段はお互いに譲歩してても、テンションMaxになったらワイルドなRockerは出せるだけ出した者も少なくな
かったろう。
そんなんになってもギリギリバランスしてくれる組合せが、王道となった訳っすよ。

実際宅のもかつては貸スタジオや他人のレコーディングもしてたんで、それに配慮して誰がどう使っても大抵は破綻しない組合せにしてあったんだ。(実は偶然なっただけとの説もあるが💦)
俺様の処に比べりゃ従兄宅のは石の紛いもんで大したのじゃないが(スンズレイ)、Livehouse営業時の流用が殆どだから大昔の安貸スタジオみたいに酷いバランスにはなってない。

尤も従兄は太鼓だけ例外で他の爆音には耐性が低いんで、生徒には未だしも自身は擬似Bandを殆ど実施してないみたいだ。
それで俺的には余計に足の音量バラ付きに悩まされた気もするが、そもそも彼は足下手だったんでどっちのせいかはハッキリしない。

但し苦手×やってない≒音量の安定度が低いのは確かで、っても手下手の俺がBackbeatのSnare以外練習に無頓着なんだから他人の事言ってらんないんだけどね。
んで戻るがそう云う趣旨なので、DrumはDrummer耳で辛うじて聴こえる位に周りを大きくしとくんでやんす。

尤もこれも狭宅の狭室での話しなんで、もっと広けりゃ違って来る可能性があるけどね。
けれど色んな状況下でマスクされないって意図は、何れの場合でも完全無効化する事はあるまい。

そしてここからそのニーズにも少し触れとくと、作曲もしてるとかローテク或はシンプルな演奏スタイルの人にはかなり重要だと思われる。
俺の場合全部に該当するもそもそもは足にしか魅力が無かったからだが、出来ても手で色々入れると歌の邪魔になるからなんてケースにはほぼ死活案件も同然なんだ。

それで今更想い出したのが作曲家としてのAl Jackson.Jrで、Al Greenの初期Hitは共作にしたって当時かなり売れたし名曲として定着してる。
因みにリアルタイム私体験では最初期に出逢ったのがあのLet’s Stay Togetherで次がLook What You Done for Meだったが、シングルカットされたどっちにも
絡んでたのは要チェックやでぇ。

なるべく曲だけに忖度して奏者の個性を犠牲にした場合、ポピュラー系歌物で融通が利くのはバスドラやHi-Hat位なのだ。
のでレジェンド達の様にグルーヴだけで個性が打出せるなら未だしも、凡人にとっちゃ貴重な個性露出可能ポイントなんすよ。

のでⅡで論理的では無く音楽的意味合いで、こんなのに使われる小技の精度には一種の裏があるねんな。
音量が○~□dBに収まってるとかじゃなくて、聴感上で常時大体同じ割合で聴こえるっつう条件みたいなのがね。

=つづく、かも=

2023年7月28日 (金)

音楽備忘録1442 杜撰大王式バスドラ安定方法➋

さて初回の暴露に依れば当初はちっとも専用の練習方法では無かったんだが、結果的に効能はDrumに最大だったのが実際なのだ。
私的には爆音の為その大きさが他のより、感覚では測り難いせいだと考えている。

体験の量・頻度とも豊富だったらどうか分からんが、太鼓が本業でリアル合奏が高頻度な人以外には似たり寄ったりなんじゃないかな。
そしてこれは拡大してくと打込みにも適用され、数値的には絶対オッケーな筈のがアンサンブルになるとってのが少なくとも宅では頻発してるん。

音量他に音色の影響も中々大きいみたいで、バスドラ(若しくは類するの)がほぼ最低音程で瞬間発音っつうのが事を難しくしてる様だ。
熟考してみるとJazz時代迄は比較的バスドラは裏方に専念させてて、メインキャスト格に昇格したのはRingo辺り以降だ。

その中で最も注聴すべきがAl Jackson.Jrで、過去述シンバルレガートのフレーズをバスドラと入替えしたヤツね。
当該曲Green Onionsの初期Studio録音版ではCymbalもレガートさせてたっぽいが、その後のLive等のではほぼ4分音符のみとなっている。

この曲ってJazz解釈ではSwing・Rhythm & BluesやSoul解釈では16Beatになると思うが、その16分音符が1小節中「足の1回だけ」しか出て来んのどす。
のでBuddy Rich等の一部例外を除けば、それが聴こえなかったら従前のJazzのと全く同じになっちゃうんだよ。

を足で可能化した要因は常時従前のDrummerより、強く踏める様になったのが大きいねん。
今劣化本邦じゃさしものAl Jackson.Jrも単なる先駆者扱いだが、本国じゃ「バスドラ奏法の開拓者」として扱われてんねんで。

これで初めて手を8分音符より細かくしないで、16Beatの伴奏が可能になったんだからさ。
って事は彼等は足脚Double奏法でも、ほぼ均等に鳴らせるパイオニアだったんだ。

今比じゃ彼等のなんて全然大した速さじゃないが、適用範囲がほぼ全域に渡ってるのは見過すべきじゃないですわ。
でその具体的程度がポイントで、当時はLiveも録音も音環境が各段に劣る中で何とかしてたんだよね。

でⅡでその程度が私感では太鼓単独でまあまあ位じゃ全然不足で、PAレスLiveで最後列のお客さんにハッキリ聴き取れる位じゃないと足りそうにない。
のでⅡで擬似BandでもBass等をかなり大き目に鳴らしとかなきゃ、この目的には不充分なんだ。

それと私体験では過去のLiveでバスドラ自体が奏者にちゃんと聴こえた事が無く、けど客席にはそこそこってのが多かった。
そんな際はもう「足脚加減」を体感的に一定以上把握出来てないと、思った感じが中々出せない。

今はDrummer用のコロガシも高性能化しててそんなでも無いか知らんが、なるべく過酷な状況を体験しといた方が良いのは変わって無いだろう。
どの位しっかり踏めてないと危ういのか、実は音よりその感覚を掴む為の練習だったりも
する。

-つづく-

2023年7月24日 (月)

音楽備忘録1438 杜撰大王式バスドラ安定方法➊

筆者がバスドラヲタなのはとっくにカミングアウトしてるが、強い速いは勿論だが私的に拘ってるのは「聴こえる様に踏んだのは必ず聴こえる」なのだ。
それがSpeedkingを常用する様になって暫くは揺らいじまって、ってのは他のペダルより格段に踏んだまんまの音が出てしまうからだ。(忖度されるペダルに慣れてたから…💦)

んがその解消の糸口になったのは前からやってた練習方法で、それが例の俺言い「擬似Band」だったのだ。
少々過去重複するが要点を再掲しとくと、なるべく本チャンに近い状況で全体がどんな感じになるか知りたくてやり始めたんだ。

そいで最初はSnareの不要に弱い処のあったのが気になったが、その次はバスドラ16分音符連打の片方が聴こえないってのだった。
是又相当以前述の通りフレーズ次第じゃ、16分音符の入って無い大嫌いな俺言い「ドンパン節」と同じになっちまうからだった。

特にド――‐ドドってフレーズでBassとユニゾンになってるとで、Bassの16分音符連弾にバスドラが付合って無いのだってあるからねえ。
いやさ曲全体としてはBassが入ってりゃそんなに大差は出ないんだが、折角踏んでて聴こえなくて構わんなら何で入れたのってつい思っちゃってね。(不必要は省く程アンサンブルがスッキリクリアになる)

でこれはBassist等に依っても16分連弾の強弱等に色々違いがあるんで、踏みが弱くても聴こえる事もあるんだけどね。
それが又自分的には嫌で仕方無くって、どうやらその根底にはMixや編曲も手掛けたりするのが多いからなのかな。

個人的に毎度Mix時に迷うのが「ハッキリ聴こえる様にするか」どうかで、曲の責任者に存置しろと言われない限りは盛る!?のに腐心する箇所だ。
Bassが何等かの事情で小さくなった際のバックアップに入れてる等でなけりゃ、Mixer担当としては最低限「入ってるのは万人に分かる」程度にしとくべきと思ってんの。

それともう一点気になったのがBONZOのバスドラで、録り方等もあろうが劣悪聴取状況下だとご自慢の頭抜き3連が聴こえなくなるケースが多い。
彼等の場合そこはJazz寄りな価値観で問題視して無いのかも知れんが、ほぼ足だけが売りの俺にとっては頻繁にどの曲もそうなっては厳しい。

少なくとも1リスナーとしてはBONZOのも自分のも、なるべく何時だって聴こえて欲しい。
っつう処が出発点になったが、問題はどの程度にしといたら聴こえるかなのである。

太鼓は通常最爆音なパートなので、意図的に小さく鳴らすゴーストノート等以外は埋もれ難い。
っと思いきや爆音中の最爆音のバスドラって低音程等のせいで、目立ち度は太鼓中では最低な方だからか結構聴こえなくなり易い。

この最爆音の癖に聴こえなくなり易いってのが曲者で、単独練習のみでは加減が正確には掴み辛いんすよ。
特にエレキBass等の居る居ないの影響が大きく、実際に同時吹鳴させて比べないとアテにならんのどす。

=つづく=

2023年7月23日 (日)

50歳からのSpeedking(ペダルの話)㊳[1437]

一旦喋繰り出したら中々収まらない様相を来してるが、慣れない親切心を奢るとこうなっちゃうのはご勘弁ね。
さて足首主導使用時の結論だが、最大踏力が最小のなんでSlide奏法以上に多分最適で御座居ま。

まあそもそも足首主導踏み全盛期の設計なんでフィットして当然でして、それからすると実はSlide奏法が不得手な人に程ご利益があるんじゃないかねえ。
なんて今は語ってるが俺は安価とおぼろげ記憶でSlideと好相性な気がしての購入だったんで、少し考えりゃ分かるのを考えもしないで居たのである。😓

けれど実際足首主導が大の苦手だった俺が克服出来たんだから、これは公的に断言して差し支え無いだろう。
さあてここ迄を要約すれば足首主導向きなのは明白になるも、Slide奏法の適性は足首主導と比べてどうかだ。

個人差千差万別故敢えてベスト迄言わんが、純Slideになるとリバウンド性能が良くないとどうにもなんねえんだ。
程々の高速迄は微かに足首動作を添加可能だが、それを超えると足首じゃもう追従仕切れなくなるのさ。

その訳はトゥヒール若しくはその逆も、1打につき何処かを必ず1回動かしてるべ。
確かに足首と脚に交互分担させてっから足脚君にとっちゃ半速にはなってるが、その限界は例えばベロ使ってレロレロと言える速さ限界とかと近似なのだ。

唇を震わせてブーよりは振動数(動作回数)で明らかに劣勢で、しかし振動数を確実に制御可能なのが利点と云った両者は関係にある。
つまり純Slideは口置換だとベロ不使用のブーに値し、1打目のキッカケだけ脚で出して2打目はペダルやビータにかなり任せちゃってんすよ。

それって1打目を万一失敗したら補填不能だし2打目の方が失敗が顕著に表れ易い、ワイルドっつうか一寸リスキーな奏法ではある。
なのでリバウンドがまんまな程良いし、あんまり少なかったら不可能な技なんだ。

っとここ迄だったら良い事尽くめ間違い無しやが、スピキン君何分昭和の昔の人(しかも戦前派)だから現代感覚ではお節介が過ぎるのだ。
スピ君のお節介とはちゃんと踏むのを結構強めに促す処で、失敗すれば大泣き・成功したらやたらと称賛みたいに反応がオーバーなんだ。

但し現代ペダルに慣れてるとそう感じるだけで、本当はスピキン君唯々正直なだけなんだけどねえ。
分かって知ってみたら現代のはアベシぺダルと云った体で、如何にも正論ぽいと思ってたっけ実は全然出鱈目だったって。(漆黒の闇並だが真実なので断じて謝罪致しませぬぞ)

現世で壺まみれ与党の支持者は未だかなり居て、色々事情もあってにしてもそれが悲しい現実だ。
と同様必ずしも実社会では正義が大勝ちしないのも常で、スピキンが評価されなくてもそれは認めざるを得ない。

但しⅡで足脚奏法の真の姿をもし知りたかったら、他にあまり選択肢が無いとだけは断言出来る。
現代踏めてスピ君踏めないは多々あるが逆は疲れるだけで踏めんは無いので、訓練用途なら誰にでも激奨なのである。

<また冬眠!?>

2023年7月19日 (水)

50歳からのSpeedking(ペダルの話)㊲[1433]

さてSpeedkingでの足首主導の続き、体感的には普通のとどう違うのか記しておこう。
現況中古で構わなきゃ¥1.5万程度から出品があるものの、プチグレードアップされた後継機の新品だと何と¥4万位とバカ高い。

そこで興味はあるが高額で尻込みしてる人をメインターゲットに、買って困らないかを主軸に進めたい。
体感を文章で伝えるんじゃ限界点が低いが、巷で具体的な体感の公表が僅少の様なので挑戦してみっべ。

最初はダイレクトドライブ由来の踏み心地についてだが、筆者が他のダイレクトドライブの体験皆無なので不明じゃ。
っていきなり杜撰だが、遊びがほぼ無い事で衝撃緩和が無いのは他のでも近似なんじゃないかな。

寧ろダイレクトドライブの中では今や恐らく動作自体が
最鷹揚なので、他のより気にならないと想像している。
で全体の作りが今平均のとは絶対的に低精度なんで、いい加減な踏み方をした際の異音・雑音の発症率は高い。

尤もこれは現行標準品でも俺言い初心者忖度設計ので無きゃ、何らかの無駄雑音を出す公算は高い。
でⅡで粗相踏みするとアンダープレートでヒール部が強固に固定されてるの以外、どれでも少し浮き上がってガチャるのは大体同じだ。(何故そんな事を知ってるかは追及禁止ね😅)

但し実用上は現行標準のの方が重量があるので、その分だけ浮き上がり難いってのは多少はあるだろう。
但しⅡで浮き上がらずとも入力ベクトルがズレてたら、他箇所に動作障害が出るか雑音を発する事暫しだよん。

そして過去述の通り最大相違点はバネ弱関連で、これは最強にしても今のどれよりも踏力不要な程軽い。
しかもどのペダルでも打撃点(最も踏み込んだ位置)がバネ力は最強になるが、そこの負荷が圧倒的に軽いのが大きく異なる。

その程度は間違って足が触れた際等に顕著に現われ、僅かに触った・一寸突っついただけで鳴ってしまうのがスピキンだ。(反面だからこそSlide奏法には絶品なのだ)
上記の如くバネ最強点のバネ力が弱いんで、鳴ってしまう前に止ってくれるのが殆ど期待出来ない。

個人的にはリバウンド以外の機械的反力は一定な程良いと思ってるが、今のに慣れてると「行きそうに無いのに行った」となるのも戸惑いの一因なんじゃないかな。
それでいてスピキンは踏む速度や強さにバカ正直に呼応するのが、反応が精密過ぎて「大体一緒、同じ位」にするのにとても神経質にさせられる様な感じを受けるだろう。

それじゃあ不便だろう→ええ不便…確かに単打(特に打面押付け)だったらそんな感じもあるが、高速になって来たり連打になって来るとリバウンドの差で俄然鮮明に「演った事」が分かるんだ。
達人が足と完全一体化する等と語ってたのは多分この感覚を指してて、足とペダルが別々に動いてくれた方が良い人には辛かろう。

って本来そんなの打楽器としては邪道で、南京玉すだれで正確なBeatで叩けって強要される様なもんすよ。
バチ自体は撓り以外は不動だから自在な手加減が可能な訳で、だからほれ見た事かブラシはぐにゃぐにゃする分操縦が大変じゃないさっとね。

<つづく>

2023年7月15日 (土)

50歳からのSpeedking(ペダルの話)㊱[1429]

椅子高さの件で足首主導にも高い方が有利と記したが、個人差もあるから必ずしもとは限らないかも知れない。
まあそれ以上にスピキンのご利益が大きいのは確かなので、その後のスピキンでの足首主導の実態にチョイと触れとこう。

筆者はなるべくスピキンの「素の姿」を知って欲しいから、扇情的な表現を使っても実はかなり冷徹な感想を綴ってんねんで。
その証拠に今回は足首主導時の弱点晒しから行くが、人次第じゃビータリバウンドが強過ぎと感じるのとスイベル奏法に恐らく不向きなのを指摘しときませう。

前者についてはタイミングを合わせる事を中心とすると助かるが、強引に演ろうとすると途端に牙を剥いて来るのだ。
スピキン最大利点たるバネ弱にすれば相対的にビータリバウンドがより顕在化するが、それが仇となるケースがある。

っと言ってもちゃんと演奏出来りゃほぼ無問題なんだが、技術的に発展途上だと実に不親切に感じる。
それが中速域迄は兆候を見せず高速域で突然現れるんで、意地悪っちゃ意地悪な印象だ。

又バネ弱の高速足首主導で連続時程それが強くなるので、パワフルには良いが繊細にはあまり向かなくなってまう。
但しこれが高速足首主導ではパワー最強となる理由なので、この点は他の追随は恐らく許さないと思われる。

次に後者はリンクの構造上斜めの入力が非対応だから、ガチャガチャと騒音を発症する。
私例では中速域迄は直線的に交互動作が出来る様になったから無問題も、自身の限界速域で足首が勝手に左右にブレると途端にガチャガチャだ。

って俺スイベルの動きはとっても苦手なんだけど、1打1打をなるべく強くイーヴンにとの拘りの強さがスイベルと相性が悪いだけなのかな。
太鼓って理屈では手も足もパワーを抑制すりゃより高速化可能な筈なんだが、歌唱の地声と裏声同様自分にはあまりそうするメリットが無いんすよ。

どうやら体質的に平均より拡張領域が狭いらしく、今では見る影も無かろうがかつては地声の高音域がかなり広かった。
本人意識では裏声だと歪ませんとどうしても地声より非力な声色になるんで、ひたすら地声の高音程域拡張に勤しんだんだ。

楽器ではそこ迄の差は大抵無いが、「速くなると必ず弱体化」を極力避けるには同じ傾向かあるんよ。
要するに俺の標榜する高速っつうのは、少しの坂等では低速化しない高速なんだな。

強さに関してならお好み次第だがそうして奏法に依る音の差が僅少だと、楽曲内での応用範囲が他のとほぼ同等化するんすわ。
それに依ってフレーズの自由度は格段に向上するので、フレーズ思案に専念も出来るって訳。

っと少々横道に逸れたが単純な性能としては功罪ほぼ半ばと言うべきだろうが、俺みたいなニーズだと他の選択肢がほぼ無いんすよ。
因みに半私感っすが最強に出せる人の弱いのと、それが限界で出てる弱い音って全然同列では無いと思いますぜ。

余裕度が対極に近いんで、前者のだと音量のみならずより繊細な音色に出来るんじゃないかな。
ってそもそも強弱のコントラストが不充分だと、雑なお客(おっつ失礼)には差がちっとも伝わんねえって。

<つづく>

2023年7月11日 (火)

50歳からのSpeedking(ペダルの話)㉟[1425]

ドラムの足脚と椅子高さ案件の閉店セールと称して、元々はずっと激低派だった杜撰大王があっさりそれを覆した経緯をご参考に。
先ずはその俺言い激低を実現する為に払った多大な苦闘から参るが、その頃はそうまでしても頑なに激低が良かったんだ。

因みに激低とは足裏がフットボードに着地して太腿がほぼ水平になる位なんだが、決して絶対値の長くは無い脚の杜撰大王だと非常識に低く出来る椅子じゃないと駄目だったん。
そればかりかSnareスタンドだって併せて低く出来るかに用心深くしてないとあかんし、当時大流行中だった深胴も特にTomは高さ都合で苦手だった。

それでいてバスドラは大口径程喜々としてたんだから、凄い矛盾の塊でんがな。
で価格以外は上記条件を最優先で選ぶしかなく、他所で足りるだけ下げられない場合は普段通りのプレイが不可になって演り難かっただす。

当時は非本職・叩くのはほぼ自宅・使用セットはバスドラ20inchのと、少しアブノーマルな状況が続いたんで高さも長くそのままになったんだろう。
にしたって踵が突っかえない様にするにはかなり爪先ピンにしなきゃならんから、無自覚だったが負担も大ききゃフットボードの傾斜にも妙に神経質になったりしてたわよ。

只当時は今以上にSlideのパワーとスピードだけに執念を燃やしてたのと、若くてゴリ脚だったから過負担無感知で全然気にならなかったんだろう。
して色々あった筈の不都合の内今回は足脚だけに絞ると、足首主導の爪先上げが窮屈な体勢だったから余計に挑戦しなかったのかも知れない。

って本来はフレーズの精度や完成率でそれじゃヤバくなる筈だが、例の手下手のせいでニーズを感じなかったともう当時から杜撰道まっしぐらだったんだね。(今頃気付くなっ!)
記憶の隅をつつくと若干危うさはあった気もするが、兎に角SlideでDoubleは一応一通り出来るんだからと他の方法を試す気は起きなかってん。

それがいよいよの漸く揺らぎ出したのは、Drumsetの更新だった。(この時点でまだ副業だが歴約10年経過)
っつうか自分でちゃんと選んだのは後にも先にも現時点ではその時だけだが、兎に角それで標準サイズのセットに変更となったん。

そこ迄の間に自宅内は非土足なのと当時常用してたウエスタンブーツの踵の分、自然と激低姿勢は少し緩んでたんだけどね。
しかしそれでもまだ自覚皆無のままで真面目に椅子高さを検討したのは、Speedkingを買ってどうしても攻略したくなってからですよ。

この時点で何と歴40年弱が経過してた上、途中から副業では無くなってたのに酷い話しだ。
そんな今思えば全くどうしようもなかったのが、色々なニーズに目覚めたら突如ガラっと豹変しちゃったんだよ。

ほんで全く低く戻そうと思わなくなったのは、俺の場合「窮屈だと思いっ切り蹴られない」ってのが本音だす。
超高速3連打や連続Slideはその最中こそ脚はミニマムストロークになるが、勢いを付けようとすりゃ予備動作は普段より大きくなりがち。

椅子を上げた当初はそれだけが理由で、足首主導が演り易くなったのは俺内では副産物でしかなかったんよ。
実際は足首主導だって激低だと少し演り難いが、Slide奏法程大きな影響は出ない。

尚現行の椅子が旧標準高さにしてからは他のペダルでも少しは得意技が可能化したが、今迄色々試奏した限りでは他のだと差し詰めスピード一家来(いちけらい)!?って感じだ。
やはりビータのリバウンド性能が他では全然弱く、素直に速く踏む程速く返るが無いので厳しい。

処で従兄にそろそろスピキンでやってみたらとメールしたら、何だか返事が返って来なくなっちゃったよ。
良く考えたら普通のペダルで一応出来る様になったのは結構大変な事で、こちらとしては無駄に疲れないのを祈るばかりだ。

<つづく、か>

2023年7月 7日 (金)

50歳からのSpeedking(ペダルの話)㉞[1421]

さあもう一寸だけDrumの高目椅子の話しを続けるが、今度は体感面と音的得失だ。
こんな事今は言ってる杜撰大王も、過去には違和感が払拭し切れなくて殆ど試さなかった時期があったんだ。

楽器演奏の特にその姿勢には理解を越えたのとか非合理なのがしばしばあるが、奏者本人だけにはそれなりに理由があったりするもんだ。
それを考慮に入れると変更タイミングにも各自に「適した時期」がある気がして、無理して性急に椅子高さを変更するのもどっちらけだ。

だが足脚の都合上は試すにも練習してみるにも適正高さはほぼ前提条件なんで、そんな際は足のお試しや練習時だけ高くしてみりゃ良いんすよ。
過去概述の如く近似な音を得るのに幾つかの技が存在する時は、大抵向き不向きってのが出て来ちゃってん。

不都合ってばYesなこんな現象も、反面得意を生み出す原動力であったりもするんだよね。
最不幸はどれで演ってもパッとしないってので、最高記録は伸びないし没個性で凡庸だとホントに困っちゃう。

のを逆手に取って椅子を低く維持したいを考えると、もしかしたらSlide奏法より足首主導奏法の方がマッチしてるって前兆なのかも知れない。
俺身近例ではゴリマッチョ系は割とSlideしてて、細マッチョ系は足首主導をメインにしてる人が多い。

コレ体質が柔軟系(一般的非パワー系)の人の方がリスト等が相対的に強い傾向がある様で、腕相撲で勝利寸前迄持ってけるのに最後の最後で勝ちきれない相手とか居ましたわ。
その人非力な癖に手首力だけやたら強靭で、幾ら体重迄乗せてもそこに居合わせた誰が挑戦しても落とせなかったよ。

但し色々な局面への対峙を重ねてくと余程得意な方の技でカバー出来ない限り、苦手な方のも少しは演れる様になってないと不遇を託つケースはあるん。
お馴染みの極端比喩れば一般セッティングのDrumsetでは、幾ら器用でも流石に足でSnare・手でバスドラは奏で難いっしょ。

そんな風にフレーズ次第じゃ奏法が半ばセットになってるのがあるんで、その系統のフレーズを放棄しない限りは完全に片方だけで行くのは難かしか。
あと上記とは別にもう1つ考慮点があり、万人に関係する疲労度の問題だ。

何をどう演った処で少しは疲労は蓄積するもんだが、この手の技はアクロバット寄りなんで身体負荷も軽いとは言い難い。
その為幾ら技術を高めても疲労問題から完全開放はされず、現実的にはどう上手に散りばめてくかになる。

その際に一応でも2刀流になれてると、使い分ける事で疲労箇所の分散化が図れるのだ。
それが若く元気な内は然程問題とならなくても、加齢劣化して来ると他人事じゃ居られなくなるんすよ。

体力・気力共余力が無くなってからでは、同じ位新技習得も困難になっちゃってるからねえ。
従兄の場合Slideも足首主導も連続のみ未達だっただけで、低速なりに老化前に一応一通り基礎程度はマスターしてたんだ。

-つづく-

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