ベース

2019年6月24日 (月)

多重録音備忘録㊺ 実機Effector

暫く前に買って持ち続けられそうなのは実機の方がと書いたが、その典型例は真空管Effector等だ。
最終的には音のニーズ次第でデジタルとアナログ或は本物とバーチャルの「使い分け」となるが、それには違いをより熟知してないとね。

冒頭から少し脱線気味となるが最近凄く気になったのが、Youtubeに投稿された自作作品でのReverbサウンドだ。
動画Fileのサイズ等色々制約が掛ってるのは分かるけど、それにしても変に籠った響きのを平気で使ってる連中が随分多いったら。

これ過半数が録音スタジオでのGrand Piano録音なのに、画を見なけりゃデジタルPianoにしか聴こえん様な音になっちまってたのが実に残念だった。
主犯がReverbで共犯がEQ辺りかと思うが、特に低音側がもう「弦を叩いた音」では全く無くなってしまっていたのだ。

それが化石アナログ機だってんなら未だしも、恐らくそんなのは1つとして無いだろうに。
単に操作不慣れでプリセットを使ったならそんな変な設定のはありそうにないので、恐らく何らかの点を気にして失礼だが「下手に弄った」結果であろう。

全くいい加減な推測に過ぎんけど一寸思い浮かぶのは滑らかさとかで、或は本当の深みとは全然別物だが高音が目立たない方が「深っぽい」とでも思ったんだろうか。
低域そのものは中高域に比べると音質を作ったり変化させられる持ちカードが元から少ないってか、変えてもそれがとても聴こえ難いって方が正しいがそんな性質がある。
反対に中高域は僅かの違いもすぐ分かるので、そこを余り響かさせなきゃ安全ではあるのかも知れない。

だが低域だけが不要に響けば上記の如く明瞭度等を阻害するだけで、聴き取り負担を増加させるだけなのだ。
しかもその程度の事をするだけなら立派なデジリバなんて全くオーバースペックで、ホントの処はよく分かんないけどわざわざ作品クウォリティを下げてしまっている。

かつて録音がテープが主役だった当時は録ると元より先ず大抵は籠ったから、下を響かせ過ぎるのは駄目と皆が気付き易かったのかも知れん。
ある意味無変化デジタルの弊害なのか、確かに昔よりどんなMixしてても無理すりゃ聴き取れる率は上がったがね。

入手・状態・メンテ等多くで難があるから今更お勧めはしないけど、こうなる位だったら昔の「低機能エコー」の方がマシな結果を招いたであろう事は断言出来る。
その手の多くにはEQなんて付いちゃいねんだから、どんなに響きがチープでもあんなに迄籠る心配は皆無なのだ。

近年の多機能機とかPC内のだと操作が煩雑になるのもだが、それ以上に「見落とし」(音なんだからホントは聴き落し!?)を起こし易くなるのも大きなポイントだ。
加えてデジタル機の多くは操作部の共用化されてるのが一般的で、サイズやコストダウンにはこれは大事な要素だ。
だがやった設定が一目瞭然とは行かないし、違うページのDataを交互に調整する際にも余計に時間が掛ったりする。

近年この点についてはLive使用を意識したシンセNord Leadみたいに、割と調整部を本体表面に「全出し」するのも出て来ている。
が楽器自体じゃないからか特にマルチタイプのEffectorではスペース的にも困難だが、デジタルのは悪く言えばプログラムセレクト以外の大半は天岩戸へお籠り状態だ。

これはPC内の物では近年考慮されたのも増えてるが、それでも他機も含めてずっと全部画面に並べとくのは結構厳しそうだ。
原始人の俺にゃサッパリだが何故かやたらとミュージシャン程PCはモバイルとかノートを持ちたがってる様に伺え、それでは画面が狭く増やすのも大変なのでこんな場面ではとても不利になるがこれが現状だろう。

楽器を弾かない人には実機Effectorって敷居が高い気もするし、演奏時使えない分余計にコスパも不利になる。
だがもしかなり高頻度で使うのが分かってるのがあったとしたらものは考え様で、類型過去例を紹介しとこう。

古株さんには何だ知っとるわいそんなのかいであるが、その昔Hammond Organ用Amp(スピーカ)のLeslieでエレキGuitarを鳴らすのがちょっと流行った頃があった。
音的には独特の癖があるPhaserなだけだから、それだけだったら大した事ぁ無い。

だがそのEffect音や響きを皆はそれ迄何時もOrgan特有音色の一部として耳にしてたので、あたかも「Guitar ぽいOrgan」なんて風に感じられてたのだ。
歪ませないでGuitar Ampの内蔵スプリングReverbを深ぁく掛けると、その音を聴いた多くの人がああThe Venturesねって思うのと同じメカニズムだ。

因みにLeslieとは言うなれば管球式・機械式Phaserとでもなるか、ともすれば単調な電気Organの音に「うねり効果」を与える物だ。
上記で独特の癖としたのは少しFlangingも掛ってたからで、それは構造由来の物で開発時期が古いだけに何と再生用スピーカ自体を実際に回していたって珍品!?だ。

Tonewheel式よりはまだ入手可能性が高いLeslieだが、コストもさる事乍らそのガタイがもう殆どタンスなので今更人に勧めはしないですよ。
只俺的着目点で1つだけ特記しとくと増幅部が真空管で、Guitar Amp程じゃないけど歪ませも古くから込みで活用されてた。

ここ迄だとPhaser+真空管Amp歪ませは普通のGuitar用のでも出来るけど、その順番が逆になる事で音色に違いが出るのを忘れるべからずなのだ。
現代他の方法でこれをするには歪ませをストンプにするか、録音したのにPhaserを後掛けするしかない。
つまり現行式だとLiveだと完全再現が不可能になるのが、LeslieのPhasingは既に歪んだ音へスピーカを回して掛けてんだから唯一完全対応なのだ。

因みに俺が当ブログで「Amp歪ませ」と称してるのは主にパワーアンプ部で歪ませてるのを指してて、プリ部だけでのものだったらストンプ等でも完全再現がほぼ可能だ。
これは飽く迄ヒントのつもりなので打込みに対して即効性は低いけれど、こんな目線で探して行くと今迄に無い面白発見率を上げられるのは請合いだ。

こんな風に楽器に依っては本体音色とほぼ同列存在となってるEffect音ってのもあるんで、Effectorだけでも本物にする事で実在感を増すなんてのも大いに考えられるのだ。
そしてこれは音源自体の改変が出来ない物程有効性も高まるので、その面からは打込みにこそ効果絶大とも思えるんだが。

<続>

2019年6月18日 (火)

多重録音備忘録㊵ 実態編集と仮想編集

近年のデジタル化は編集の自由度等を格段に向上させて有難い限りだが、音色やニュアンスの点では若干の後退も感じられる。
Micやスピーカ本体の電気⇔音変換部は未だ完全アナログなのを一例として、音自体の研究は電子回路程まだ進んでいないのが実情だ。

それでも普通に音楽を聴く分にはそんなに問題にならないが、音楽製作となると便利さだけでデジタルを盲信するには時期尚早と考えている。
よくブラインドテストで選別不可だったから同じだなんてやってるけど、その場ですぐに分かる違いは無いってだけで完全同質と見做すのは慌てん坊さんですぜ。

では何処に影響があるのかっつうと、それは「音を創る」場合だ。
もう少し丁寧な表現をすれば特定条件下だけの音になら大差無いが、「変化して行く」等の時にその様子や反応にはかなりの違いが実際残ったままなのだ。

俺がどうなんて当てにならんのは外して実情を眺めれば答えは明確に出ていて、ホントに同じなら例えばエレキGuitar用の真空管Ampなんて1台だって売れっこ無いでしょ。
勿論視覚や匂い(あんまり焦げ臭かったら只の故障で危険ある)等の差はあるが、それだけに出費出来る人が昨今の不景気にあんなに居る訳無いんざんす。

とエキサイトモードに誤進入するとお題がこなせんのでこれ位にしといて、編集でのアナログとデジタルの適正と使い分けについてぶって行きましょう。
アナログと比べるとデジタルは音を変えるのは得意とは言い難いんだけど、お馴染み!?の逆視点でいくと音を「変えたくない」時には寧ろ好都合なんですわ。

毎度の化石体験の例示行っちゃいますが、大昔オープンマルチで作ったので配布用カセットテープを量産した時でありました。
磁気テープはアナログな上に磁気⇔電気信号変換の為、磁気ヘッドがテープに押し付けられてずっと擦って行く。
現況こんな如何にも擦り減りそうな事をやってるのってったら、電車の架線とパンタグラフ位なもんで特にテープスピードが速きゃその分どんどん減って行きます。

なのでコピー数が2~3なら未だしも元Dataのマスタテープを死守する為に、マザーテープって1次コピーを先に作ってそこからカセットへなんてするのが常識でした。
配布品の数に依ってはそれでも初期と後期でコピー品に差が出る場合もあるので、我々身内では更にパパテープ・ママテープと称するのなんてのを作った事すらあったでやんす。

こうすれば比較的品質の均一は保てるんだけど、そもそも1回ダビングしただけで音質は落ちちゃってんだよねえ。
これは不足トラック数補填策でピンポン録音するのも同じ事で機械から見たら単なるダビングで、普通は再生機と録音機が別なのが只同一機になっただけなんですわ。

何か少しでもやりぁ必ず劣化するシステムで、それ故ダビングせずにテープ自体を切り貼りする編集方法も普通だった。
尤も例え神業切り貼りが出来ても接続部は摩耗し易くなるので、マルチ用の巾広高価テープでそれをするのは貧民には切り辛いカードでやんした。

この手の類ではデジタルは夢の妖精さん以上で、幾ら煮ようが焼こうが劣化の心配なんぞ皆無で御座居ます。
なので音色等は弄らず全体の体裁を整えるとか、曲の尺をFade In・Out等で合せるのなんかには最早一択でありませう。
単純な曲全体の音量上げ下げ等にしても「やり直し」が簡単に出来るので、最終決定前の状態は言うなればバーチャルみたいなもんでがんす。

しかしこの「バーチャル」(仮想)がもしかしたら音加工には弱点で、それは以下の様な現象が起きないからだ。
楽器の音色で部分的不足を感じた時には例えば「低音だけ」増やしたいとかなるもんだが、実は全く同じ音で低音だけが増えるって状況は存在しないんです。

例え電気的にそれを完全達成しても聴く時は只の空気の振動でしかないので、様々な周波数の空気の震え同士が干渉して少し変質してしまうんですよ。
故に変な言い方だが寧ろ電気的に多少不完全な位の方が、出て来る音との差が縮まる事が多いんでやんす。

これ空気は自由なのでもしスピーカが揺するのを止めても、さっき揺すられた風が収まる迄音はそのまんま等と反応が若干鈍いんだよね。
依って電子機器の操作で音を変える場合上記の差が少ない程、思い通りの音が作れたり操作が楽になるって寸法だす。

社会性がも少しありそうな別表現をするなら積極的に音を弄りたきゃアナログ、なるべく音の質を変えずに加工したい時はデジタルが優勢って感じっしょっか。
因みに登場時一大革命だったデジタルリバーブですけど、金に糸目を付けぬ等なら残響装置としてデジリバはちっとも一等賞じゃありません。

雑音の無さや響きの種類を半ば無限に選べるのは秀逸だが、響きの質そのものに関してはかつての高額業界用にあった様な深みは御座居ません。
例えばルームエコーならとても綺麗ではあるが「どの部屋」みたいな部分がデジタルでは曖昧で、Lexiconみたいにかなり頑張ってるのもあるけど気紛れ要素の完全再現は困難だ。

これすら技術的には不可能じゃなくなってるだろうけど、もし偽物にそこ迄やらせると多分本物より高額になってしまうだろう。
なのでもし価格や大きさメンテ面でハードルが低い物だったら、積極的音創りの為だと例えアナログでも現物を持って
来ちまった方が話が早いのだ。

また俺体験ではPC内のは有償本格派は未体験なので断言は出来ぬが、これ迄の処では独立機の方が2~3枚上手と感じられた。
現行は25年位前からのLexicon PCM-80 がメインだが、それ以前初めて買ったデジリバのYAMAHA REV-7もまだサブで使っている。

後者は設計時期は古くグレードだって低いが、そこを逆手に取ってPC内のプラグインの等との比較はこっちを基準としてみた。
このREV-7は古いのでEffectへの内部の送りはモノラルと、今の常識からしたらGuitar用のコンパクトタイプよりショボイかもな代物だ。

しかしそれでもPC内のよりはまだ音に奥行等が感じられて、痩せても枯れても専用機たる所以の様だ。
これも柔らか頭思考すれば当然かもでPCは他の何にでも使えるが、専用機はそれしか能が無いんだからポジションを死守するべく作られてて当然なのだ。

なので選べるとか迷ったりした様な場合だったら、デジタルのでも実機を優先した方が高打率が狙えると思う。
尤も昔と比べたら兎に角ツール性能は底上げが著しく、真の意味での使う人の腕次第割合が上がってそうだ。

<つづく>

2019年6月17日 (月)

多重録音備忘録㊴ 編集悲喜こもごもⅠ

早速展開させるがもう1つの課題とは、打込んだストリングスの音の立ち上がり遅さの問題だ。
フリーソフト故音色の限りがキツく、今の曲に合うのだと遅いのしか入って無かったのが事の始まりだ。
白玉系(全音符とか2分音符)を鳴らす分に全く無問題だったが、後から8分音符で刻ませようとしたら酷い遅れ感が出てしまった。

楽譜的理屈では音符分の長さ内の何処で最大音量になってもOKな筈だが実はここに落し穴があって、それは打込みでも同発想に基づいてるが最大音量地点が極力音符の頭に近くないと駄目な処だ。
他パートが減衰音で音量が結構落ちた処へストリングスの音量ピークが来るもんだから、聴いた感じでは遅れてる様にしか聴こえなくなってしまうのだ。

こんなの昔からあったけれど何が違うってば、俺言い誤魔化し芸が少し通用しなくなっちゃった処である。
録音がアナログ時代はそのダイナミックレンジは良くて凡そ70dB程度だったのが今デジタルでは悪くても90dBはあり、この20dBの差が上記裏技を無効にしてしまった。

どーゆー事かっつうと遅れる音の所だけわざと少し本来の位置より早める(前にずらす)だけなんだが、それだけを単純思考したら寸前の拍に変な音が混じったりしそうだよねぇ。
処が立ち上がりの遅い音の初期部分は小音量なんで、録音するとその機器の雑音に負けて隠れてくれたのである。
限度はあるしちっさな裏技に過ぎないけど、それでもギリギリ惜しい処でなんて時には重宝するんだよね。

特にアンサンブル内でのバランスが小さければ最大音量がMaxよりかなり下回るから、その分誤魔化せる領域も広がるのである。
それが録音だけじゃ無しに音源もデジタルであると、基本的に音量如何に拘わらずまず音があるか無いかがくっきりハッキリと出ちまうんだから切ないもんだ。

更に壁となってるのがFade In奏法擬き案件で、当初想定ではシンセでそう云う音色を作っといて凌ぐ算段だった。
処が俺的には仮として選択したソフト音源の音色を、従兄が妙に気に入ってしまったのだ。
従兄からの借り物FM音源シンセはソフトと同時期・同メーカの物だが、ちょいと弄った限りでは何だか同じ音が見つからなかった。

FM音源シンセの音創りは現Bandになってから必要に迫られてなので、実歴はまだ1年にも満たない有様だ。
これも音源・ソフト・俺のスキル等の複合原因からだが、では何とかして打込んでその音を編集でFade In加工したらってぇと以下の懸念がある。

以前述べたがデジタルは基本的に論理回路内では整数が最小単位で、今回使用ソフトを筆頭に128段階の物が一般的だ。
そして設定最大音量が例えば127中の80だとすると、加減巾がそれに連れて80段階に減ってしまうのだ。
因みに128段なのに最大値が127となるのは、音量ゼロの0に1つ取られてるからその分減っている。

今回の曲ではそれが設定的に80にも達しないので、もし悪戦苦闘してプログラムしても音量上昇に「階段感」が残る確率が高そうだ。
上昇率が時間的に短きゃそれでも平気な場合もあるが、今回のはテンポもゆっくり目だしそれが2小節弱に渡っているので試す元気が湧かない。

試しに改良前の波形を拡大して眺めてみたら、タイミングはClickから微妙に遅れてるし直前音との切れ目が聴感以上に随分曖昧になっていたのだ。
これだと上記裏技やaudacityでEffectを掛けた場所とそうでない場所の、繋ぎ目部分の処理と仕上がりが普通に単トラックへ施すのは危険そうだ。

結局は何でも色々試してみるしか無さそうだがこれはこっちの内部事情なのでこの辺で一旦閉店しとくとして、打込みでも只ちょっとこんな風に表現を変えようとしただけでこんな騒ぎになる場合もあるのを提示したかったのよ。

なので楽器に自信が無かったりすると打込めばと思うだろうけど、もし音楽的に妥協を排すとなると手間や苦労は方法には一切無関係だったってね。
単に苦労する場所やタイミングが変わるだけで、まあ本質的に良ぉ~く考えたら当然なんだけどさぁ。

そこで本日の格言!?みたくまとめると、「録る時楽すりゃその分編集がご苦労さん」だ。
現実的には各々が得意な場所に面倒仕事を割り振ると宜しいが、その前に是非気を付けて熟慮して欲しい処がある。
俺的にはそれが近年本邦J-POPを筆頭に負の効果をもたらしている様に感じられてるが、打込みで演り難い音や表現を避けてるかもな処だ。

機械で音楽を作るのが目新しかった内ならそれもアリだろうが、今みたいにとっくに当り前になっててまだ機械に振り回されてんじゃ余りにみっともないじゃないスカ。
何ででもどうとでも音楽が演れる様になった今だからこそ、手段を選ばず求めたままを演れる様になったのにって。

美術界なんかじゃ水彩にするか油絵にするかは得手不得手よりモチーフに合せるのが昔から当り前なのに、何で音楽界だけそんな見すぼらしい状態で平気なのか俺には分かんないや。
録音での編集だって本来は同じで現実的には色んな制約も掛って来るけど、基本は求める音の結果からの逆算だかんね。

<続>

2019年6月16日 (日)

多重録音備忘録㊳ 理論的正確と音楽的正確の違い

近年では機械の演奏した音にすっかり飼い慣らされてる感満載なので、特に平成以降に生まれた人だったりすると気にならんかも知れない。
だがメトロノームやClickの有無で弾いたのを比べたら、恐らく全く同じタイミングになってる人は稀な筈だ。
余程のリズム音痴さんじゃなけりゃ、それがある意味お題の一部の証拠ですよ。

本案件は本来音楽自体の問題なんだが、近年生演奏だけの人達でも録音ではClickってんでここへ登場させやした。
そしてこれにはLiveと録音で演る側だけじゃ無く、聴く側にも色々違いがあるのに関係ありと踏んだからだ。
聴くのが一回こっきりなら流せるレベルのヨレも、何回も繰り返されれば誰だって無視出来なくなるのは当然だろう。

それが分かってるから誰だって録音の方が丁寧にと思うのは間違いじゃないが、だからって自動車教習所の修了試験みたいに「事なかれ」となっては余計苦しくなるのが録音だ。
Liveではあった視覚・MC・音量等の武器は使えない戦いに挑むのだから、理想的には最低でも音の抑揚だけは録音の方が上回ってないととてもじゃないが対抗出来ん筈なのよ。

けれど上記の如く聴き手の環境如何で音量ってカードは当てに出来ん等、使える手段が録音ではかなり限定されてしまうのだ。
特に低域爆音に依る振動等は普通の再生装置では望むべくも無く、明瞭度や綺麗さは確保できてもそれ以上を音色に求めるのは困難だ。

正に消去法的だがとなればこそ自由になるのがリズムで、それも微妙なタイミング等の相違である。
使わなくても録れる物へのClick使用を俺が嫌な理由の1つがこれで、例えば曲の進行に従って僅かづつテンポが「自然と」上がるのなんかが困難化してしまう。

手間暇掛けて分析シミュレートすれば全く不可能ではないけれど、そのData収集の為の元演奏はどうせClickレスなのだ。
大体に於いてそうして散々捏ね繰り回してるとそれをやってる内に腕が上がったり、Clickレスにもすっかり慣れてリズムが安定して来たりするのが落ちであろう。

対Classic系比だとポピュラー系はそんなにテンポが変わらんもんではあるが、それも飽く迄「感覚的には」の話しなのだ。
近年ではClassic系の打込み物も多数見られるが、俺的に実はClassicの方がリズム面ではまだ打込みに向いてると思っている。

Classicはテンポの上げ下げは頻繁だが、割と小節単位とかその適用範囲がポピュラー系より広いのが多い。
だがポピュラー系で癖の強いのになると例えば8Beatの7拍目だけ微妙にショートなんて、瞬間芸的になのが実に多いのだ。
しかもそれが今回お題の音楽的正確が原因の、特例だったりするのである。

フレーズや音色・テンポ等多要素による音の化学変化のせいで、紙の上の理論のままとは実際出してみると音がズレる現象があるからだ。
こんな事言うと嘘臭く感じるだろうが少なくとも小節の頭等を除けば、音楽的正確を優先したら九分九厘はClickとズレて当り前なのだ。

ピッタリ合って構わない1%とは無機質な「ダダダ」みたいな連続音の場合で、それ以外のは聴いただけでは判断困難な程度だが音の感じをマトモにするとズレている。
では例に依って例として今俺が手掛けてる曲の編集で、先週Intro小節数半減が決まった作業での出来事がある。

これは打込みと手弾きが構想としては半々の物で、抑揚の要る要らないで大体打込みと手弾きに分けている。
実作業では打込みソフト・スキルとも俺がだらしないので構想に反するのも現れ出してるが、必然的に手弾きのは抑揚表現の責務が重くなっている。

その結果フレーズフィーリングを保たせると、厳密にはClickとはズレる場所と箇所が多くなっている。
これが聴くだけなら無問題だしそうなるべく弾いたんだが、Clickを存置したまま編集しようとすると只の打込みの様に簡単には行かなかった。

打込み分は取り去る分の時間を計って単純に抜けば良いし、寧ろそうしないと音だってズレて聴こえる。
だが手弾きので同じにやっても元は合ってたタイミングが微妙にズレるので、波形を拡大して見てみたら正に本案件を目の当たりにしたのだ。
折角見えてるのでそれで合わせると音は変な感じになり、仕方無いから計った時間は目安としてしか用いず音で判断して漸くさっき縮め終えた処だ。

若干案件からはズレるがもう1つ課題を抱えてて、それを次回のネタとして何となく編集の話しに進んでるのである。

<続>

2019年6月15日 (土)

多重録音備忘録㊲ Click不使用での演奏

勇気が湧かんとか予定が無い方もどっかでその内参考になると思うので、斜め読み歓迎でどうかスルーだけはご勘弁を。
先ずClick以前に楽器に依ってタイミングの取り方が自然と違ってしまったりする例から、例に依って個人差がありそうだがご披露しやす。

単に演奏力や慣れの問題だろうとは云え俺がまあまあ叩ける様になった頃、Guitar・Bassでは問題無いのに太鼓だとズレる事があった。
当時太鼓では余裕僅少とは云えリズム感覚を逸してた訳では無く、でも録ってみると時々「節目」みたいな処がおかしくなっていた。

今迄の体験では上手く弾けなくてズレるのはあっても、リズムを取れていてズレたのは太鼓が初めてだった。
ので暫くは理由不明だったが、結論としては他楽器以上の爆音が俺にとっては原因になってた様だ。
慣れ親しんだ爆音だが少なくともドカァンと演った時に他の音の聴こえる割合は、他では体験しなかった程小さいor聴き取れない時間が長いのを発見。

電気楽器等より音量の上下が激しく生楽器特に太鼓はダイナミックレンジが広大故の現象で、それへの感覚対応が出来て無かったんだね。
これ要するにパソコンのブラインドタッチが出来ないみたいなもんで、各キーが丸々見えてないと押せない=丸々聴こえてないと合せられないになってたとです。

因みに練習不熱心ってか殆どやる気もないので何だけど、未だにブラインドタッチ出来ません。😢
もしかしたら「そんなタイプ」だから、上記みたいな顛末が起きたのかも分からんですが…。
その後この問題はメトロノーム訓練もしたけど、それ鳴らさなくても高遮音ヘッドホンを被ったままで練習して脱却致しやした。

被らないで叩いたままを被って演ってみますれば、あらヤダこんな処やあんな処でズレてるやんけとまあ嫌な位粗が良く分る事。
これ誰でも同じじゃ当然無いとは思うけど特に担当パートが単独の人だと比較対象が無いだけに、こんな弱点みたいなのが残ってても気付き難そうでありんす。

この俺失敗談からの壮大な!?教訓は、聴こえてるかどうかに一々左右されちゃ居らんかでありんす。
Click使用録音の場合当然その「聴こえ」には誰だって注意するだろうけど、楽器音の方は完成品よりは大抵は低若しくは未加工だからどうしたって両者を常にバランス良くモニタするのは困難だ。
かと言って聴き取りだけの都合で楽器に過加工したら、演奏で加減する都合上とても宜しくないですから。

実際どうなってるかは知らんけどClassic系で音量差が絶大なのなかんかだと、絶対小さい方か大きい方のどっちかで全く聴こえんくなるの請合いだす。
別にそれでってんでも無いだろうけど、指揮(指揮者)は視覚でやってるよね。
そう云や市販メトロノームにゃランプも大抵付いてたっけか、録音のClickも発光用トラックがあったら違うのかもってな。

スーパー世間知らず君ですから当てにゃならんけど、少なくとも音と同時に光るのが録音じゃ一般的じゃ無いのは確かな気がする。
それからするとさしものClick君も本人のせいじゃないけど、常に頼れる存在とは言い難いのがお分かり頂けるでせうか?。

では原点に立ち返ってリズムのズレの実質的な許容範囲を考察してくが、只の音では無く音楽なんだったら「音楽的ズレ」は基本的には無許容とお考え頂きたい。
厳しい様に感じるかもだがこれって実に簡単な話しで、もし適正範囲を逸脱すれば只の音になっちゃうからヨン。
んで私見としてはせめて過半数は音楽になってるのが望ましく、それに到達出来て無いと例えば誰にも興味を持たれる事の無いBGMなんて結末を迎えるかと存じます。

俺は未だに不所持だがそんな浦島君の子孫みたいなのを放っとくと、現代人の大概はケータイの呼び出し音を筆頭に「機械音」に皆飼い慣らされて居りますな。
これが普段音楽を聴く趣味の無い人にもですから当節の風潮としては、慣れ親しんだ着エロもとい着メロみたいなのが一番身近な音楽ってなってるんだろうね。

こんな環境下では誰だって理論的リズムの逸脱に過敏にならざるを得ないから、どーしたってそっちが先に気になっちゃうんだろうね。
そう云やカラオケの一般化のせいか昔より音痴が減ったと感じるが、歌声が小さ過ぎりゃどうせ聴こえんから音痴でも平気なのは何ともシュールなナンセンスだわ。

そこで達人たちの独り多重の過去例を聴いてみて真っ先に印象に残るのは、ある意味「極度のマイペース」感で出来の良いの程それが顕著に感じられた。
また理論的精度はその人が他の誰かと一緒に演ったのと比べると、何故か7~8割って調子だった。

ともするとこの7~8割辺りでマルチプレイヤは本職より雑とか下手と誤認してる向きも多い様だが、俺はそれは7割方不正解ではと思っている。
こう云った理屈で解析し易い部分に本邦人はすぐ擦り寄る様だが、だったらもし誰かがカバーしてたら必ずそっちの方が売れてないとおかしいやね。

色んな事情等もあっての独り多重だろうけど少なくとも既に名声を得られてからの作品だったら、達人を呼び寄せるのも朝飯前だった筈なんだよね。
そう考えると要は理屈より音楽とか体裁より独自の世界観を尊重しての選択って事になり、元から重視した場所が違ってたって事になる。

現実的には我々如きじゃ中々そうはならないけれど、Click常用派の方に2つ程質問したい。
アナタはClickさえあれば誰でも全く安心して聴ける程、安定して正確に演れてますか。
では正確を何時もお求めになられて居られるんですから、練習ではClickを常用してらっしゃいますか?。

つまりですねぇ練習は自分勝手に若干の悦にも入り、本番だとClickってんじゃ本当はそれ逆なんですよ。
コンテストとかだと楽曲特有の必然性無しにClickは今でもあまり許可にならんだろうし、Liveだってお客さんとのアドリブでの掛け合いなんかを自由にやらかすのにゃ不便でしょ。

Classic系を習って演ってる人だと大抵メトロノームは買わされるし、もし嫌いでも先生に言い渡されて仕方無く使い乍ら練習してたりするわな。
それがポピュラー系だとドラマーとかパーカッショニスト以外だと、持ってすら居ない人ってそれでも結構普通だったりしてるよねぇ。

んだばClassicの方がポピュラーよりリズム命かってば逆なんだから、何だか矛盾しちゃってないかい!?。
そんな風にもし普段ロクに機械のテンポを経験してないなら、普段通りの方がまだ好結果が得られると思うのは俺だけかい!?。

これだけで終わりにならんのが親切(お節介!?)な当ブログ、Clickやメトロノーム以外にも機械慣れする方法はある。
俺がClick使用が嫌いな割に使ってもそんなに困らないのはこれが原因で、毎度の結果オーライだが叩けぬ内は太鼓が機械だったからだ。

一概には断言出来んがこれだとこっちには飽く迄代理ドラマーとしての認識しかないから、相手が機械って意識も一々持ちはしないのだ。
すると合わせられる様になる他に、生身の人間と演ってる時に醸し出してるノリ等要素への抑制が掛らずに済んでしまう。

衣装を着けたマネキンも遠くからの後ろ姿だったりすると、確実に分かるのは誰か居る止まりだったりする。
それがもし裸だと上下半身の継ぎ目とかが見えて、最初から作りものとバレるよね。
だから機械だって機械より楽器っぽく聴こえたらその要素は薄れる訳で、余計な潜在意識を減らすにはメトロノームよりドラムマシンとかの方が助けになりそうだと思うんだ。

<続>

2019年6月11日 (火)

多重録音備忘録㉝ EffectorのPC内のと外部機の違い

貧民故PC用の有償ソフト未体験なのが杜撰だが、音響機器の製造・修理の体験から考察して行きませう

その前に他に覚えが無い多重録音の公開実演動画の事を思い出したので、そのurlをご紹介。
大体11分位からと49分位から独り多重録音を演ってて、34分位からのメロトロンの実演も宜しければご参考に。
また本案件には都合の良い事に最初のは4トラオープン、後のはPCでやっている。

https://www.youtube.com/watch?v=9elQeVfrLOo

それでは本題発進するが小奇麗さ・雑音の少なさ・機器間接続トラブル僅少の点では、極力PC内処理が優勢だ。
電気的レベルで比較すると当然だが、音を弄るだけの物よりPCは格段に高級だ。
なので音はそこそこで構わんから兎に角トラブル勘弁だったら、今更昔からあるEffectorなんてもうお呼びじゃない。

それなのに何故まだ実機のEffectorが生き残ってるかってば、実際に音が違うからに他ならない。
例えば電気楽器用Effector等に使われてる部品のICの中にオペアンプと呼ばれる物があるが、オーディオ界ではより高性能な新型が出ると全体的にはそっちへ移行していてる。

聴くだけの人達にとっては前よりもっと隅々迄良く聴こえるとか、そう云うのが楽しみに大きく繋がるからね。
だが音楽用では電気的性能が恐ろしく時代遅れで他分野・他目的だったら絶対今更用いない様な、カビ臭いのが未だに使用されてるのだ。

今となっては性能的には困ったちゃんでも、今の処はまだそれを使わないとどうしても欲しいあの音に出来ないのがその理由だ。
厳密にはデジタル回路の半導体にも少しは個別に癖があるが、直接は音を扱っていないので上記問題が完全解消してからの話しとなる。

そしてこれの影響度は楽器等のアナログ部分とデジタル部分の比率次第となるので、完全デジタルの場合はそんなに気にしなくても大丈夫となる。
因って生楽器だとデジタル部分が普通は皆無なので「かなり」、電気楽器に至っては音色形成に直結するので上記影響は「とてつもなく」実は大きく出て来るのだ。

また個性・独自性の観点からはたった1つより個別の沢山の集合体だと、組合せがとても多くなるので誰かと一緒になる率が格段に下がる。
神レベルの奏者は全く道具を選ばず自らの音を再現出来るけど、だからって道具由来だけの部分迄幾らでも変えられる訳では無い。

打込みの人は音色選択やEffectの掛け方になら独自性を少しは出せるが、基本的にはコード進行・メロディ・編曲だけで勝負するしかない。
ある面でその音楽は「内容勝負」となるので好ましいが、ムードとか味と云った部分で弄れないのはオリジナリティに対しては不利だし限界見え見えだ。

だからもしそう云うそんなに前面に出ず目立ちはしない部分なんかに拘りが生じちゃったら、それをPCやオールインワンタイプのマルチトラッカーで何とかするのは原理的にとても困難だ。
デジタルヲタさんならそれへ何年掛けたって1つのスタイルだろうけど、トータルでは絶対儲からない様に出来てるギャンブルみたいなもんなのだ。

Effectorにもオールインワンマルチタイプがあって特にLiveでは重宝する面も多々であるが、録音でしかも多重となればすぐに纏めて切り替えられなくても大して困らない。
またLiveだと一部の金満大規模公演時を除くとGuitarのAmp歪ませが困難になるが、それは出音音量がAmp次第で固定されるからだ。

会場や状況に合った音量が得にくいのでLiveでは使えない場合も出て来てEffector使用となるが、裏を返せば録音では特に個別収録だったらこの制約は全解除となるからこれを使わん手は無いとなるのだ。
Effectorでもマルチと個別では録音機等と同じ様な性質差があるので、録音にわざわざ不利なマルチタイプを持って来る必要性は無いのである。

これだけだとLive時と録音時の音色相違が気になるかもだが、楽器や奏者側だけでは解決し切れん大きな要因がこの件にはある。
近年ではかつてよりはこれも差が縮まって来たが、少なくとも本邦Liveではほぼ必ずPAを通したのを聴かされてる処だ。

また粗暴極まりないかもだが音に自信が不充分な場合Effectが掛ってた方が、気になってた処は緩和され易い様な感じがするかも知れん。
だが多くの場合は単に明瞭度が低下してるだけで、折角良かった処の聴き取りも落ちてたりするであろう。

どう料理するも全く自由だけどその前に、原始的な楽器やジャンルの人達はどう対峙してるかもちゃんと見とかなきゃダメよ。
彼等の場合もし特例以外で加工過剰になったら、音楽自体が別物にしか聴こえんくなっちまうんだぜ。

そして余程巧妙に世間から隔離でも出来なけりゃ、無興味であっても時々はそんな音楽が耳に入ってしまっている。
なので直接対決は無くても全く無関係でいられるもんでもなく、幾らテンコ盛りになってても余りにもこっちの音がショボかったすりゃ相手にして貰えんのが関の山だ。

だとすればたった1つのEffectorしか無くても、それで醸し出す音の良さなら誰にも負けないなんて方が効果絶大だろう。
例に依って全く強制はしないですけど後での買換え不要等も含めると、一点豪華主義的に行った方が賢明と思っとります。

ホンマもんとなるとおいそれとは買えないけど一番大変で、でも価値があるのは機材じゃなくてアンタの腕なのよ。
腕を磨くにゃ時間も要るよで、だったらすぐ次が買えたってどうせ仕方無いんじゃ…。

<続>

2019年6月 9日 (日)

多重録音備忘録㉙ トラック数Ⅲ

三味線を一般的なダイナミックタイプのでOn Micにすると音が違っちゃって駄目とかの知見はあるが、キリが無いので一旦生楽器のは終了して次へ。(実際よりカチンコチンに)

楽器出力端子等の都合で主に電気楽器等で多くありそうだが、普通にやったら音源が「モノラル」になる物を考察しよう。
これ等はアンサンブル内の楽器数が多い場合はMix時に左右間定位を定める程度なので、基本的にはトラックは1と数えといて良いだろう。

又しても当然過ぎるけど特にこの手ののでLine録りだったら、増やす意味が無いし寧ろしない方が後で混乱する危険を減らせる。
例えば同じのを3回録っといて出来の良いのを選んでなんて場合に、各トラックの差が微小だと只でさえどれだったっけになり易いからだ。

機種にも依るが経験的には録る前に名前を書き込んどけるのが少なく、トラック数が昔より8→24とか桁違いに多くなってるので結構勘違いをし易いもんなのだ。
近頃従兄が太鼓を録ったのをネット経由で送って貰ったりしてるが、その時その時点ではファイル名に楽器を特定する要素は皆無だ。

これは録る機器の都合から来ているが、こっちとしてはギリギリセーフなのだ。
今は俺もドラマーだし従兄の処の太鼓もMicも弄り倒してるから何とか判別出来るが、もし俺がセットしてったのとどっかが変えられたりしてたらもっと把握に時間が掛るのは間違い無い。

実際にツーバスのどっちか等ではそもそも両方使ったか片方だけだったかをせめて先に知っとかないと、Micやケーブルが常に健全とも限らないので慣れる迄は一寸「ん!?」ってなったりしていた。
従兄は曲にも依るにしても両方踏むのが通常運転の人じゃないから、演ってる時にずっとペダルが見えてて見ててでもいないとどっちとは断定し難い。

またテイクを複数録る場合それが複数楽器に跨るのは、トラック数が平気でも混乱の元を増やすのに繋がり易い。
特にPC等も併用するんならGuitarの時はそけだけ一杯やっといて、一旦整理してから次の楽器へ行くのがお勧めだ。

エレキでもRickenbacker等のみたいにステレオアウトのもあるが、特に理由も意味も無いが現行Bandで俺はまだそれを使っていない。
個人的にはフルに使い倒したいと思ってるが、これ等の殆どは前後のPickupを左右に振っている。

するとフロントだけとかリアだけの音色が欲しかったりすると必然的にモノになるし、音色都合で前後PUバランスを違えるとそれが音像定位位置にそのまま反映してしまう。(一例:したくないのに左へ寄ったとか)
なので曲を作る時点から想定して演らないと、中々適応するのに出くわさない様だ。

この辺りから眺めてもやはり、不用意にトラックを消費するのは百害あって一利無しと思われる。
8トラしか無かった時は増やせればあれもこれもでもう完璧ヨォなんて思ってたけど、実際ハイ幾らでもお好きなだけどうぞとなってみたら「いや、そこ迄は結構です」ってチョイ引いちゃったわ。

この面からだとトラック数が多いってのは、ある意味「問題先送りマシーン」なだけとも言える。
録る時は何も気にせずジャンジャン入れるだけだけど、後で選び出したりする時に少なくとも「一応通して聴いてみる」時間は確実に長くなるですから。

多くないと困るのは多点ドラムセットみたいに音源数の元から多い場合だけで、音楽屋だったら録り関係で忙殺される位なら弾き直しちまった方が何かと良さげや。
間違ったままやりさえしなきゃ弾いた分少しは上手くなるだろうし、機械操作でその本業の時間を割かれるんじゃ割に合わんのではだ。

大体世の中ってそんなもんだとは思うけど、多点ツーバスセット持ちの従兄が同時8トラ・太鼓も弄るがBassが本職の俺が24トラだなんて皮肉なもんだ。
尤もウチが24なのは自分より、顧客の為に奮発しただけだけど…。

機種選択を誤ったのが悪いけど、主流の商品設定にも疑問は大いに残る。
上記の様な状況をちゃんと把握出来てたなら合計は16でも良いから、それが録音でも再生でも使える方がニーズに合ってる筈だ。
単に記録トラック数の多いのが良いなら24やそこらじゃ、最早PC等のには全然太刀打ち出来なくなってるのにね。

それって多分あんま考えないで作っちゃったんでしょうで悲しく厳しい現実だけど、何時までもそんなのが通用してるのには買う方にもちったぁ責任があるのよ。
しまった半端だったか全然売れねえやになれば、そんなのとっとと廃版になるんだからさ。

暗っぽいまま終わるのも何なんで因みにシリーズ行っときやすが、今日は冒頭の三味線云々の続き。
最近記した如く不適切Micしか無くても、距離を離して天然エアークッションを増やせばちったぁ柔軟剤になりますです。
しかしその現場では環境的にMicを離せばPAを通す意義が損われる状況だったので、店には無いダイナミックならリボンタイプそれ以外ならコンデンサを持って来るしか手が無かったした。

その時点では三味線奏者もそんな演り方を始めたばかりで、店側にとっても全くお初だったので已む無しだった。
生でも聴こえる狭い店だったが、他のポピュラー系のと同じようなスタイルに奏者はしたかったらしいのね。
アイデアは秀逸だったんだけど音響的には例外状態になるので、それなりの準備が要るケースだったんだ。

<続>

2019年6月 8日 (土)

多重録音備忘録㉘ トラック数Ⅱ

続いて太鼓程は数が要らなさそうなそれ以外のへ進むが、特定ジャンルでのマルチパーカッショニスト以外ならこの件については急激に条件緩和となるのは自明の理だ。

多点マルチパーカッションは前回ドラムセットでの数え方をほぼそのまま適用となりそうだが、やはり楽器の性質を考慮するとOn Micは似合わん方だと思われる。
タンバリンやマラカスに代表される手持ち演奏物は、Cymbalより更に動くのを計算しとかなきゃなんない。

Congaなんかも専門家だと床ベタ置きで裏穴を密閉させたのから、傾けたり浮かして隙間を作ったりするので楽器本体位置が変動するしね。
しかもその多くはドラムセットより開発時期が早く、その音色の特性からも太鼓みたいな極端なOn Micは想定外だ。

尤もドラムセットだって宅のみたいな骨董品は設計的にはご同様で、更に近年のだって「らしい音」に拘れば少し遠目にしないと普段耳にするのとは違う音になるもんだ。
それで従兄なんかは結果的に普通のOnよりは少し遠目のがデフォになって、最初はReverbに随分拘ってたのが何時の間にかどっかへ行っちまったぃ。

お早目登場の因みにだが極近々の俺研究に依ると、太鼓の打面皮以外の音も併せて拾うには皮からMicを最低でも7cm位は離さないと打面の音に隠されてしまう様だ。
ついででサービスすると打面ミュートの有無も関係ある様で、ドーナツを乗せてる俺は気にならないのがミュートしない従兄は最初からかなり気にしていた。

要するに極端に近いと直前に対面している打面皮の周辺部から出る倍音だけ、耳に聴こえるのより大きく拾ってる模様だ。
生Pianoも特にGrandでは近似な部分があり、弦以外の響板等の音をしっかり拾わせるには物がデカいだけにかなり思い切って離さないとそれらしくならなかったりする。

但し少し前にチラ見せした通り録る場所が所望より響く場所だと、その残響もしっかり拾っちまうから後でReverb等で空間を好みに調整するのは困難になる。
この問題は何処迄生楽器のらしさを尊重するかに掛ってるとも云えるが、最終的には曲やアンサンブルの都合に合わせるしか無い。

そしてホントは狡いし楽器演奏力向上には妨げともなり兼ねんが、どうしても足りない腕で何とかしたい場合は極限On Micが相応しくなる。
元から各楽器音が孤立してればしてる程、後から個別に失敗分を挿し替えても違和感が出難くなるからだ。

ここ迄を中間マトメすると腕がある程トラック数が少なくても録れるのが見えてしまってるが、その面で全体的な音楽演奏力はやはり昔の人程長けていたのもバレちゃうね。
だからホントに上手くなりたいなら敢えて極力テクノロジーには目を背けるべきで、活用出来るのは先に紹介した擬似Bandみたいに練習の場面が中心となるだろう。

って言い出すとキリが無いから戻るとして、音源自体が多数あるの以外の楽器はトラックの使い方が少し違って来ると考えて良い。
例えば生ピでなるべくナチュラルにはしたいが明瞭度が足りなくても困るなんて場合、4トラックを半分づつOnのとOff Micのに振り分けて両方拾っとく等だ。

この時Offの分にステレオ感が不要なら、そっちはケチって1として合計3トラックで賄うなんてのもありがちだ。
電気楽器だって思い切り拘ればLineとMic、更にはMicの種類や距離違いのなんてやってけば幾らで増やせる。
只生楽器のとはかなり目的内容が異なるので、やたらと増やすのは殆ど遊びと考えといた方が良いだろう。

上記の等をプロの現場のに感動して模倣したくなる気持ちは分かるが、プロはもっと広範囲に様々なのを総合して予め脳内計算や試験をした上でやっている。
なのでせめて全く同じ場所と機材って位じゃないと、ほぼ結果が劣ってしまうのは目に見えている。
参考にするのはとても良いし大事だけれど、絵面的に一致努力をするんじゃなく発想や手段等内容を真似て応用するなら大きな成果が得られるだろう。

また生楽器で楽器数が少なくてエコーも殆ど掛けたく無いのに空間感が欲しい場合、これはもうそれこそホントにアンビエントが必須な状況だ。
その楽器がウクレレなんかみたいに小さい場合は、無理して1,2弦は左3,4弦は右に振るなんてもし出来たとしても流石にお止しになるのが宜しかろう。

広い部屋でステレオのスピーカ間隔が遠かったりすると、そこで聴いたら非現実的な巨大な楽器の如く聴こえちゃうからね。
って事はその手の楽器は「楽器自体はステレオに出来ない」とかしない方が良いので、ステレオ感は演奏場所の響きの違い等を利用するしか無い訳だ。

もし高級もしくは業務用のReverbがあればそれを電子的に合成可能な場合もあるが、それだってプログラムの選択が結構面倒だしちっとも簡単には行かない。
特に狭目のRoom Echoが欲しい時等にそれが顕著で、美しさでは合格でもどうしても響きに定量的単調さが目立ち易くなる。
なので基本生楽器で爆音では無いのの方は機械へ払うより、好みの音響(音場)探しにエネルギーを向けた方が好結果に繋がると思う。

そして現代ならCDに負けない音質のポータブルタイプのマルチトラッカーがあるから、それと組み合わせると昔だったらまず得られなかった音を録れるのを見落としちゃ勿体無いよ。
そして実際録る時にOn MicとOffのを一緒に録っとけば、後で帰ってからジックリ調整出来るので没になる率が格段に下げられる筈だ。
んでそんな事をしようとするともし単楽器のSolo演奏のでも、トラック数が3ないし4は要る事となるので一般的なハコ内録音の時と同じ数え方は通用しなくなる。

2トラックのステレオでもマイキングが上手いとそれで事足りる事もあるが、録音でのマイキングは超絶技巧の演奏より更に格段に難しい。
それでも音響屋なら挑戦せねばならない峠だろうが、音楽屋はそれより演奏に集中する方が効果的だろう。

マイキングで思い切り楽した処でレベルを併せて録音開始ボタンを弾く寸前に押す等、本職以外の作業は他にも幾らでもあるんだからねぇ。
俺みたいに長年常に両方やって当り前でずっと来てても精神の健常が保障されるのは弾くだけで良い時で、表に出さずとも面倒には耐えてるだけなのだ。

最後にオマケで実現性は全く未知だがこの手合いで密かに狙ってるのが1つあり、従兄の太鼓教室はビルの地下にあるがそこへ通じる階段部分が妙に良く響くのだ。
1FからB1に至る関係上変形してるが天井高がかなりあり、外への音漏れ防止の防音扉のお陰で外部雑音の侵入も少ないのだ。
令和にもなって今更だけどこれをもしエコーチャンバー代わりに使えたらウシシのシって、世界の他の何処にも無いオリジナルなReverbがタダで手に入るのであるからして。

<つづく>

2019年6月 7日 (金)

多重録音備忘録㉖ 番外編 擬似Bandの勧めⅢ

前回の内「Amp歪ませ」と「Effectorは後回し」には色んな意味を含んでいるので、クドイかもだがもう少し突っ込んでおこう。

この件にしたって例に依って結果オーライ大魔王が原因の成行きでしか無かったんだが、一応その根底にはEffectorの質の問題があった。
使用頻度は近年では低目となっちゃいるが、俺は結構早い段階から一通り手を出していた。

だから持って無い訳でも無く、寧ろ買ったのが大昔のせいで古いのばかりな位だ。
最初は必然的にGuitar用のばかりだったが録音での用途も考えて、それなりに一通り揃えた後はコンパクトタイプは避け新規購入はラックタイプとなって行った。

その結果録音ではラック・Liveでは従前からのコンパクトとなっていたが、ある時お客さんからChorusの音質の低さにクレームが付いてしまった。
俺自身はちっとも気にしてなかったが、Liveより録音音源の方を先に聴いていたら当然の感想なのは否めない。

歪みの方にしても是又結果オーライ大魔王らしく、所持Ampが偶然整流管式だった関係で録音ではAmp歪ませとしていただけの話しだった。(これをキチンとシミュレートしてるストンプが無いっ!)
自宅でこのAmpをフルテンで鳴らせる様になる迄は他所でのFender Ampの体験から、「どうせジャリジャリ言って駄目だっぺ」とずっと思い込んですらいた。

尚且つ生耳で聴いただけの時点ではまだ懐疑が残ってて、お試しで録ったのを聴いてから漸く確信が持てたってな遅さだった。
後になって良く考えてみりゃ過去名作のにFenderのでもスムーズな歪みのも一杯あったんだが、試して体験する迄はその差が整流管のせいだったのが分かって無かったのだ。

しかし自主Liveでなら数度持ってった事もあるが、最大出力等が原因で普通のLivehouseへ無理して持込むにも難があった。
俺がLivehouseで演ったのは大抵所属グループが上とかメジャーを目指してて、尚且つ歌メインのだったので瞬時音色切替等の問題も古いタイプのAmpなので引っ掛かっていた。
けれど外で常用してる大昔のGuyatoneのを改造・改良した真空管式Distortion、こっちには幸い苦情が出ずに
済んで結果的にChorusだけコンパクトタイプのを相棒から借りて凌いでいる。

俺が球Amp歪ませに執着してるのには冒頭の他以下の理由があり、その筆頭は「Rock Guitarの歪み」とは基本「そう云う物だった」から始まっている。
その後様々な都合でEffectorで歪ませる方が一般化して久しいが、それは前出の如くLiveでの使い勝手の問題であった。

一発録りしか出来なかった時代と違い、多重録音のお陰で一度には出せない音色を一曲の中に入れられる様になる。
だが録音で可能な限り頑張った結果一部の例外を除き、Liveでの再現性に問題が出て来てしまう。
金満君だとAmpの方だけなら物量作戦で複数台の使い分けも可能だが、一切音の途切れ無しに瞬時にGuitarを持ち替えるのはプリンセス天功だって難しそうだ。

またBeatlesのお客が聴いてくれないからLive止めたは極端にしても、会場等の都合で奏者側が幾ら腐心してもLiveで同じ音を出せぬ場合があるのに皆が気付き始める。
そんなこんなで録りと生を別物と考えるとかLiveに妥協は付き物的発想が広まって、Effectorとそのニーズも増えて一般化して行った。

俺的にはそうなり出した時点での状況の中に大きなポイントがあったと思ってるが、それはプロは基本的には「使い分けていた」処にある。
だが録音現場の内部事情なんて事に依っちゃ披露したくもないので、外部に居た者にとってはどれ程使い分けされてたかが分からなかった訳だ。
ここでAmp歪ませとEffector歪みの差を今一度羅列しとくが、音質・明瞭度・雑音・使い勝手辺りが代表的な処で順に紐解いて行く。

①音質
 総体的にはAmpの方が柔らかく耳馴染みが良かったり、同程度の歪みでは迫力に勝っている。
 但し歪みの深さ・種類等は、Effectorの方が自由になる。
②明瞭度・雑音
 設定次第では覆る可能性も残るが、信号経路・機器数の少ないAmp歪ませの方が原理的には絶対優位だ。
 判定を下す前に気を付けられたいのが聴く音量で、録ってから両者を同一音量にすると一聴瞭然と思う。
③使い勝手
 これは殆どの部分でEffectorの圧勝だが、設定変更無しで出せる音の種類・範囲は限定される。

この辺で歪み方式に関して一旦打ち止めにするに際し、当たり前すぎて忘れられてそうなのの思い出し喚起をしとく。
歪み系Effectorは生音が欲しけりゃOffれば良いから、歪ませる設定で余韻等が小さくなって「歪み損ねた」分は半ば必然的にけしからん音となり易い。

だが歪ませを特には意識されてないAmpだと寧ろ歪まなかった時こそ本来の音が出て来る位で、この差は表現巾等に対してはとてつもなく響く部分だ。
Liveではあって当り前のお客さんや会場の出す音が録音では無くなってその分小さいとか弱い部分がより聴こえる様になるので、その部分を担う上記の差が全体のクウォリティに直結するのである。

ではChorusの続きへ戻るが例えばSteve LukatherのToto全盛期のはステレオになってるが、LiveでもMarshallのAmp歪ませを併用するにはAmpが2台必要と貧民には全く非現実的だ。
だがそれが録音ならEffectorさえステレオOutになってりゃOKで、他の場合にもこれは広く応用可能だ。

そして今では宅でもPCでは無制限も同然・独立機でも24トラックあるから良いが、当初は8トラオープンだったので極力空きトラック数を残しときたかったのもあったのだ。
加えて概述の音像定位の「最終段階での自由」を考慮すると、録る時モノラルでも完成時に大体同じ音が得られるならわざわざ余計に消費したって仕方無いと。

またトラックに余裕が増せばバージョン違いなんかも入れとける様になるから、今になっても基本方針に変更が出なかったのだ。
尤も素人時代!?にはキーボード内臓のEffectが一番上等なんて事もあったので、そう云う場合には迷わず2トラック奢ってやったもんだ。
とか言っちゃっといてその当時の録音機は、ステレオカセットデッキ×2だったが。😃

こんな風に少しは学んで多くは体験してみて、少なくともRockが全盛期だった頃は「後で出来るのはそれ抜きで」状態で録られていた訳だ。
プチ余談として本番では歪んだエレキのも、作る時はアコギでなんて輩もかつてのアメリカ南部には居ったがな。
それ位業界さんはファッションよりプロポーションを、何時も気にしてたってね。

また最近は耳にしなくなったが「しっかり弾く程Effectの乗りも良くなる」と昔は始終語られてて、どうせならそう云う状況でちゃんと叩ける様になりたいと思ったのがこうなった。
非生楽器だと生演奏時点でレベルを安定化させるのも可能だが、ドラマーにとってそれは良し悪しだ。
普段は急激な音量変化は無い方が聴き易いが、それだと太鼓のこっちがフォルテシモアクセントの時は聴こえなくなったりする。

しかし相手方は機械のお陰でレベルは一定でも、弾く強さで音色は変化している。
それを音量だけで計ってもし本チャンを録ったら、恐らく太鼓だけアクセント時の音色が貧弱なんて風におかしくなりそうだ。
純粋に材料の味とか焼きや煮込みの加減を知るには、余計な味付けは無い程分かり易いって寸法なのだ。

こんなのが現場じゃないと知れない部分と思われ、どんなにドキュメンタリーの動画が発表されてても音の実態までは分からない。
恐ろしくドデカいAmpの壁がそびえ立ってても、フルボリュームかどうかが分からない。
Ampはフルなのが見えたってその時Guitarのは?・途中のEffectorのは?、全部が全部見えてるのってあったっけ?。

もしそれ全部をクリアした処でホントに全部のスピーカに線つながってんの?、仕舞いにゃ口パクやられてたって現場の音は聴こえないから本当の処は分からない。
この際だから追い打ち掛けちゃうと、そもそも人が演ってるのを自分で演って必ず同じ様に感じられるかなんてちぃっとも分かりまへんがな。

とどのつまりは体験せんと分からんってこって、実際そうして叩いてみると「叩かれてた」時とは全然違ったよ。
そしてちょっくら偏屈気味だがもう1つ利点があって、人から言われるのが嫌な人でも違いが知れる処な。
普通だと胃を痛くするか痣作るかなんかし乍ら、散々葛藤に耐え続けないと獲得できないものだからね。

<この項一応おわり>

2019年6月 6日 (木)

多重録音備忘録㉕ 番外編 擬似Bandの勧めⅡ

今回は久々で表からだが、先ずは録ってから再生する迄の流れだ。

Photo_7
迅速に表説に入るが1.は一般的な歌用カラオケを作る場合で、2.が擬似Band用のソースを作る場合だ。
3.は擬似Bandの拙宅版で概述と思うが汎用PAがぼっちスピーカで
モノラルなのと、俺言い電気楽器用PA(ステレオ)はある為に録り方や割り振りがお珍しい事になっちゃってる。

んだば個別解説と行くが1.の場合は完成クウォリティに拘らなきゃ、Effect等の掛け方に制約は無い。
近年では完成品が5.1chサラウンド対応のなんかのもあるが、ホンマもんの映画用サントラとか以外ではステレオ2chのへ専用プロセッサを掛けて対処するのがデフォと思う。
そうしないとメディアの要するトラック数が通常2で済むのが6も要り様になるので、おっと尤もDVDとかだとそうなってるのも一杯あったね。

いよいよ待望!?の2.へ突入するが、パッと見で分かるのはMixdownが無いとか当然だが太鼓のトラックが無いの位だ。
どっこいこっからが大事な処で、ちょっと一言には纏めらんないので順を追ってとしやす。

2-①電気楽器の録り方
普通は楽器→Amp→Micとか楽器→PreampやEffector→となるが、「楽器→録音機→各楽器Amp」と繋いで録るのが特許物!?。
こうしとくとAmpの設定変更無・録音再生機が同一である限り、再生時に必ず録った時と同じ音になるのが分かるかな?。

厳密には電気楽器と録音機のインピーダンスはちっともマッチしてないが、結果オーライ大魔王は音に特には問題が無かったので完全に無視しとりやす。
気になる人は楽器と録音機の間へBufferをかませば完璧だけど、宅環境ではその方が音色変貌が大きかったッス。

そして分かってる人にゃ余計なお世話だがここに披露したのは歪みはAmpで歪ませる前提ので、基本的にはコンプ系やワウ系等以外のEffectorを繋ぐのはご法度で御座居やす。
再三概述だがLiveではまだしも過去名作の殆どのは楽器自体の音色の良さを最優先させる等もあって、録音では後掛け可能なEffectorは全て後掛けとなって居りましたから


2-②Amp歪ませが不要な楽器の録り方
Effectorを掛けるタイミングの制約が無くなるだけで、なるべく本番状態にして録ってけろ。
但しPAから出すのが決まってる(表中例ではシンセ
)のは、音色やその調整は先に完成させといて。

2-③歌の録り方
これは全く普通で結構ですが、特別な必要性がある場合を除きエコーも含め未加工で願います。
この「小細工一切禁止令」には大きな意味がありまして、この方式の狙いがその理由だが後程。

3は他との相違点のみ
前説として「電気楽器用PA」なんて書いてあるが、これは2ch真空管Ampと自作モニタの組合せの総称。
それだけだったらPAが只真空管ってだけなんだが、諸事情でオーディオ帯域がカバー出来るツィータが付けれてない等で生楽器の再生に今の処不適合って代物。

トラック④のギターはAmpがそれ用のでない為余り歪ませられないので、Guitar Ampで歪ませを含め大凡の音色を作っといて録ってます。
只スピーカは後で一応それ用特性のを使ってるのでMic収録せず、自前プチ改造で追設したLine Outからとしている。

これはスピーカ出力から分配した電気信号を適正値まで減衰させたもので、一般的なPreampからとかパワーAmpの途中から取り出したのとは別物だす。
こんな具合なのでエレピは自作球プリで音を作ったのを録っていて、シンセクラビは本物不所持の為ホントの代用なので電気楽器扱いにしている。

さてここからが俺的シミュレーションの核心でもあるんだが、今回披露した方法は「わざと完成作品とは少し違う音」になる様にしてるんでゲス。
ターゲットととしては「録ってる現場で出てたであろう音」で、Effect後掛けだと「演奏時にはまだ掛って無い筈」を再現しようとした訳ね。

考え様に依っちゃヲタ度全開かも知れんけどコンプやエコーだって同じで、そう云うのが一切無い状態で演奏してた筈なんだよね。(意図的に特別な効果を狙った時は別だけど)
そしてその最大の意義は「ドラムは叩く時にはまだコンプは掛けられない」からで、余程特殊なモニタ方法を成功でもさせれん限り「叩きながらコンプが掛った音だけを聴く」なんて無理もいい処だからなのよ。

これが電気楽器だったらAmpはスタジオ・奏者はコントロールルームなんて手があるけど、爆音生楽器じゃロボットにでも代わりに叩いて貰わんと「楽器から離れられない」ですから。
まあ幾ら捏ねた処で所詮はバーチャルに過ぎないが、たまたま俺は太鼓を演るに際して「叩いてると違って聴こえる」のが一等気になったもんですから。

<つづく>

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