音楽備忘録2366 実用上の楽器の耐久性➑
今回は使用頻度と耐久性の関係に踏み込むが、酷使される程消耗が増えるのは確実だ。
が全ての部位が消耗するのは極少数派で、演奏以外の理由で劣化する箇所もある。
ので一般論としての大事にする≒丁寧に扱う等は決して誤りでは無いものの、人の感覚と楽器君の都合は一致して無い箇所もあるのだ。
どっちかっつうと杜撰大王は気楽に激しく演りたい口だから、自分なりの加減が分かって来る迄はそれなりに悩みが尽きなかった。
又なるべく美しい外観を保ちたいとは思うが、陳列して鑑賞して悦に入っばかりは居られない。
コレクターであればそんなに難しくはないが、プレイヤーの方が重要なら楽器のご機嫌ばかり伺ってはいらんないかんね。
そこで一時期憧れのレジェンド達の実態を探索してみると、ポスター等では美しく輝いてても鑑定視点で見てみるとそこそこ草臥れたりしてるのを発見したん。
又Ⅱでそんなのからどんな音を出してたかの心理的影響が結構大きく、良い音→興味が深まり画像を見た場合はその音の印象のせいでもっと綺麗な印象になってたんすよ。
今劣化本邦のビジュアル最優先とは真逆のパターンなんだが、今だって水面下では相互に影響があるのは変ってねんだわ。
ではどうしてレジェンド達が手にすると映えるかだが、勿論オーラや撮影者スキルのせいもあるが最大のポイントは照明だ。
例えばGibson Les Paulのチェリーサンバーストなら並照度の蛍光灯でも、高照度白熱灯ピンスポでもそんなに色合いの印象に変化は起きない。
のにRickenbackerのファイアーグロー(↑相当の独自称)だとピンスポでは↑以上に鮮やか映えするのに、蛍光灯(代替LEDも含む)だとかなりどす黒く暗く地味にしか見えなくなる。
メッキはそれ以上で並照明で実見すると輝きを失った経年曇りニッケルのが、ピンスポ等下では却って新品クロームの安っぽくギラ付き過ぎるのが無くて丁度いい位だったりしてる。
メッキは実際同一楽器のグレードで安い方から順にクローム→ニッケル→ゴールドと使い分けられてて、昔から輝きの質で上品イメージを狙ってた。
かつてのLes Paulで赤だけ経年で色抜けした俗称レモンドロップなんかは単に塗料性能が悪かっただけだが、そんなの以外だったら余程直射日光や紫外線を常時浴びさせない限りものの数年で変色したりゃしない。
要するに10年程度は使われ続ける想定がされてるし、多少消耗しても著しく外観印象が変わらない様に意識はされてんだ。
確かに自ら手に取った際は傷1つ無い方が美しいけど、楽器って基本的には飽く迄音楽する為の「道具」。
ので傷1つも増やすもんかと気にして演奏に悪影響が出るより、外見印象は変わらなくても機能としての重要部のギターならナット溝や太鼓ならエッジ部の状態の方が遥かに大事なんすわ。
そんな箇所を無視放置してたらどんなに全体の外観に神経を配ってても、楽器機能は早々に損なわれ美術品級ではあってもオブジェと化すん。
それ故眺めて楽しみたいか奏でて楽しみたいかで、維持の方向性は真逆に近くなるんだ。
一般多数派ならなるべく両方を保ち楽しみたいとは願うが、私感では両立はほぼ無理ゲーなんだわさ。
たまたま凄く大人しくしか奏でないタイプだったら可能性は出て来るものの、それでは楽器が本来持ってるポテンシャルの一部しか味わえない。
のが一寸悩ましいが所謂「完熟」と称し、腐って食べられなくなる寸前が一番美味になる食品ってあるよねえ。
他にもお気に入りのリアル書籍写真集をヲタ氏だと、観賞用と保存用に分けて複数所持なんて手がある。
お拘りならそれを楽器で実行しても悪かねえが、道具としての使命を加味すれば常用されてる中で比較的綺麗なのが最も楽器として美しい姿なんじゃないかな。
自慢したくてどうだい綺麗だろとアピールしても、持ち主自らがそこからそれでしか出せない至高の音色を醸し出せなければ真の姿を他人はきっと理解出来ないよ。
=続く=



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