音楽備忘録2009 ’70年代Rockの浦島太郎㉘
今日は新楽器についてひとくさりと参るが、21世紀に入ってからは玩具と職人の道具の隔絶が気になるんだ。
そこで生贄にオタマトーンと古のリボンコントローラを取上げるが、後者の方は今となっては説明しないと全然分からない人も多いかも。
で早速説明だが杜撰大王も大昔一寸楽器屋店頭で弄っただけでちっとも詳しかないんだが💦、Synthesizerのコントローラとしてかつて存在したんだ。
残念乍らSynthe奏者って≒鍵盤奏者が主流だったから今一広まらずだったみたいだが、これはリリコンやGuitar Syntheも今の所は変わり者扱いだ。
でⅡでその正体はってばアナログのは完全に連続的に、音程その他をリボン状の位置で制御出来るっつう代物だす。
要するに現代のオタマトーンの先祖で、超簡単に言やリボさんは主に横方向だったのがオタちゃんは縦方向でコンパクトになっただけだ。
尤も形状とネーミングは新規独自のもんで、気楽さ手軽さに加え可愛さに萌て女子の方により人気がある。
操作(演奏方法)がGuitarなら通常奏法とSlide奏法みたいな関係で、もっと言や杜撰君的には自動車ギアシフトのマニュアルとオートマに近いと感じてる。
今の一般ドライバーはオートマの方が運転が簡単と思ってて、実際突き詰めなきゃそうだろうね。
けど例えば最速を叩き出してやろうなんて思うと、実は夫々に難しさが潜んでるん。(それ故近年の上級クラスのレースではハイブリッドシフトが主流)
実践的には奏者(ドライバー)の性質とか得意と合致してる方が好結果が得られるもんで、俺はGuitarだとSlideの方が性に合ってたな。
必ずしもテクレベル迄そうなる訳じゃねえんだが、直観的に奏でられるのは今でもSlideの方なんだ。
こう云う面で誰にでも適性があるから、理想的には両方が同じ様に発展してくれると良いんだけどねえ。
多数派が巾を利かせるのは已む無いが少数派にロクなのが無くなると、そのせいで万一にも貴重な才能の持ち主を埋もれさせるかも知れないん。
他分野でも同じく今劣化本邦ではそんな具合だから益々不景気になってて、ポテンシャルの大した事無いのへばかり予算を掛けてるな。
それでいてもっとギャンブル性MAXの投資には意欲があるってんだから、バカに点ける薬はにゃーでんがな。
わ兎も角音楽の方でこれの足枷となってるのが現行デジタルで、人間にバレない程度ではあっても真の連続制御が大の苦手なんす。
恐らくはこれが何時迄経ってもオタマトーンの本格版とかが出現しない理由で、かつて思ってたよりは音楽にデジタルは不向きだったって事った。
これを正直に認めない限りは先の展望は開けないんで、先ずは直ちに認める処から始めて貰いたいもんだ。
でⅢで今回言いたいのはちっとも近年のは「ロクにミュージシャンじゃ無い奴等」が作ってそうな処で、杜撰流の皮肉にすりゃ「痒い所にだけ手が届かない」ってなもんだ。
過去にだってその類が少しはあったが、許された・認められた原因ってのを全く考えてねえよ。
それ等の多くは既存のと「桁違いの高音質」だったりで、メロトロンが16bitサンプラーへ進化したみたいな差があってん。
そこ迄行ってると、電子回路をかじった程度のミュージシャンには到底作れないから。
しかも当時かなり詳しいってもアナログに対してで、デジタルが身近になったのはずっと後になってからだったし。
-つづく-
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