電気

2023年9月30日 (土)

音楽備忘録1506 デジタル音楽録音でのレイテンシ謎➒

さて「レイテンシの固定化」なんて誰も言いそうにない語句が出たが、呼称はどうでも良いが最低でも明確な法則性位持たせられなきゃ人力では対応し切れんのどす。
もし僅かなタイムラグが常に許容されるなら、瞬時反応で賄えなくないかも知れんがね。

どのパートが牽引役になるかは多少流動があろうが、誰かどれかが先んじられないと例えばテンポがどんどん遅くなってったりするですねん。
過去に一寸下らない挑戦だけど、誰が一番重いか選手権みたいなのをBand単位で試した事があってさ。

全員が先頭に出るのを嫌がったら、ホントに際限なく遅くなってったんだ。
そこから重いの真意は、先頭に出ても軽さを感じさせない事だってのを思い知ったんだよ。

ってのから逆算すると、やはり全部が遅れてては正常なノリやリズムを構築するには無理がある状態なんよ。
それも出来ればどの箇所で切り取っても、「誰か遅れて無い奴が居る」状態じゃないと流れがおかしくなると。

でその上で現状を客観視すればもしかしたら、ズレがバレ難くなるからやたらハイテンポになってってる恐れがあるんすわ。
以前述の如く限界迄テンポを高速化すると、終いにはノリがどうのはおろか追従させるだけで精一杯にっつうのがあったべ。

それを魔用すりゃノリ表現が出来ない瑕疵を、バーチャル正当化するってぇか一応誤魔化せるじゃん。
そう云う悪作用の可能性がある限りは、やっぱレイテンシをほっといて容認するのは非常に危険なのだよ。

特に原子力発電所みたいなのと違って(今劣化本邦のは全然制御し切れて無いが💦)、自由な芸術の世界じゃ比較にならないリスクにすらなり得るよ。
そこでせめて「付合える相手」とするのが第一歩で、1つの理想として1拍ズレなんてのが考えられる。

現実には曲テンポが異なる時点でもう無理だが、蛙の歌が…等輪唱みたいなのだと思えば何時迄経っても全く合せらんない奴なんて先ず居ないからね。
その観点に立つと下手に闇雲に短縮するより常に明解な方が助かる訳で、変動の無い方が大切な気がするんだよ。

例えば目盛やガイドが無いとかので合わせるのに、掛け声が付く事ぁあるが餅つきなんてのが昔からある。
それをこの国じゃ阿吽の呼吸なんて、妙に文学的に過ぎる表現ばかりしてるけどさ。

突き手が無理無く動作を繰り返せてるのは、一定のリズムに「乗って」やってるからってのもある訳じゃん。
それを証明するのにわざとノリの無いor悪いコンビにやらせて、いてててなんて一寸サディスティックな光景を見てみたい魔心もあったりして。😵

わ兎も角ランダムに不安定ではタイミングが何処でどうなるかは全く神頼みに等しくなりそうだから、それじゃあノリなんて追及するだけ無駄んなっちまうやんけ。
これを容認するなら一種の立派な差別で、ノリが売りの人だけが損するシステムかもよ。

<つづく>

2023年9月26日 (火)

音楽備忘録1502 デジタル音楽録音でのレイテンシ謎➑

今回案件での調査中に「ゼロレイテンシー」なる詐称が目に余ったんで、それから糾弾致しませう。
まあ商売の都合からしたら既存のよりゃ、「まるで○○みたい」の大袈裟比喩をしただけのつもりなんだろうけどな。

しかし全くゼロじゃない物にそんな命名を許すのは、倫理が崩壊してるも同然ですわい。
それ以上に罪なのが意識下に無かろうと、どうしても存在してしまう存在を非専門家に過去物の印象を植え付けちまう処だ。(おんどれは新興宗教信者なのか)

一見クレーマーとか老害っぽいが、確かに世の中には問題にならなかったりするケースだってある。
だが実在するのを無きに等しいとしてしまうと、こないだ迄の従兄みたいに自分だけが悪いのかと深刻になる奴だって生んじまうんだ。

加えて根本的解決を試みようとする者を阻むのにも繋がったりするから、やはりこう云う一種の迷惑呼称はよろしくないざますよ。
と言っても時流がそっちってんなら、では奏者としてはどうどの程度対処出来るかだわな。

レイテンシって実演上は主にタイミングのズレとして表れる訳だが、その方面に関しちゃClassic系のオケの人が概スキル持ちだろう。
その次がMIDI接続や電子鍵盤を頻用してる人で、従兄に依れば昔常用してたKORG Poly61はかなり反応が遅かったそうだ。(鍵盤を押してから音が鳴る迄が)

但し前者と後者ではその内容が真逆に近く、次の様な事態には殆どその体感が貢献してくれない。
叩いた時ゃ突っ込み気味位だったのが、録って聴いたらモタリスレスレなんてのにはね。

俺は非Classic系ってか下手すりゃ仇みたいな存在だから内実は殆ど知らんが、舞台も客席もそれなり以上の広さになる状況では俺言い「観客ジャストタイミング」を狙う事もあるんじゃないのかな。
その際音のデカい打楽器類は、
 ①遠くても聴こえるから舞台の奥や隅に追いやられ
 ②指揮者からも既に他パートより距離が生じてるからその分モタるなと急き立てられ…
なんてな感じになってるんじゃなかろうか?。

で本人は突っ込み気味かもと思ったのをお客に問えば、凄い重かったよ…えっもっと先乗りさせなきゃ駄目なのかよみたいな葛藤が。
この真犯人は距離に依る到達遅延なんだが、こんなに早く出してて駄目ですかとなるのは録音レイテンシと近似だ。

この点ではClassic系出身者に多分有利になるが、ポピュラー系では大抵指揮者不在なのと俺変言い「レイテンシ指揮者」なんてのはもっと居ないだろうからね。
因みにこの俺変言いっつうのは、レイテンシ分を見越して指揮棒振れる超人の事よ。

過去にかの有名なヘルベルト・フォン・カラヤンが「デジタル録音仕様の指揮」ってやってたみたいだけど、実在する人としてはそんなのが近かったかも知れないねえ。
しかしポピュラー系多重録音の実現場では、それ処かBandメンバー全員の同席すら難しかったりするからねえ。

それと何より重要なのが「レイテンシの一定」で、この条件が成立せん事にゃどんな超人を呼んで来たって安パイにはならんですきに。
のでもし人側でクリアしてやろうってな勇者様でも、レイテンシの固定化を模索するだけは必要だ。

<つづく>

2023年9月23日 (土)

音楽備忘録1499 代用出来るか否か⑱

暫くぶりで前回補遺になるが杜撰大王って、バーチャル音源たるサンプリングシンセの導入はまあまあ早目だったんだ。
これで色んな音を自由に入れられるぞと、当時’90年代前半には万感の期待を抱いてたんだ。

結果的には後年落胆させられたんだが、録音音質が今レベルになる迄は少しは使えてたんだけどね。
俺みたいなリアル演奏主体の者に悲報となったのが、進化がソフトシンセの方へほぼシフトしちまったのが尚痛かった。

それだけ打込み併用かClick常用者が増えたからなんだろうが、非生演奏者の方が生っぽい音源の恩恵に預かれるって捻れ現象なんじゃないの?。
強引に肯定すりゃ演奏水準の平均化に貢献とも取れなく無いけど、貧乏生演奏者にとっちゃ冷遇でしかないがな。

を敢えて不問としても金やコネは無いが才能のある人が、それを発揮する機会が減るんだから悪い傾向だと思うんすがね。
一方で何等かの事情で生演奏不可な人にはバーチャルの発達は重要で、その点では鍵盤型よりソフトシンセの方が入力手段が豊富になるから間違いでは無かろう。

けど「弾ける人」がそれを扱った際膨大な打込みの手間に嫌気がさしたり、段々億劫になって手抜きが常態化するのは目に見えてんだ。
そのせいかどうか分からんが今シンセと言えば、超高価なCLAVIA NORDシリーズの独り勝ち状態が続いてるみたいだね。

そのお陰で㊎君は充足するかも知れないけど、アナログシンセサウンドって引籠りやヲタ等どっちかったら非㊎の人の方が多く必要だと思うんだよねえ。
そんな人にはソフトの方へってのも分からなか無いが、インドアからアウトドアへの機会を間接的にだが益々奪っちゃいないですかのぉ。

バーチャルシンセって音程の安定度とか使い勝手には勝るけど、これも結局は作る側と売る側だけの都合で強行されてる気がするんだな。
深掘りすると↑が今一不安定なのもアナログシンセのキャラの内で、季節等次第で微妙に上がってったり下がってったりするから却ってリアルな感じがするんだよ。

等と綴ってたら従兄から緊急のメールが入ったが、薄々可能性は察してたもののその内容に愕然とした。
ベテラン講師ともあろうものがやたらに太鼓の録りに苦戦してたが、何と原因はデジタル録音のレイテンシでノリを可笑しくされてたっつうじゃありませんか。

まだ調査中で確かな事は不明だが、やはりデジタル化以降音楽に対して好ましくない進化が続いてるのだけは確信しちゃったよ。
なんとか腐心しつつ使いこなしてる人も居るけど、実際かつて程Grooveの良い作品が出なくなって久しい。

この様な弱点が残存する限りは、デジタルは打込みやClickレスはスタンドアローン機以外は使うのの不安が払拭されたとは言い難い。
例え全然気にならなかったとしても何かされてる可能性はあるから、演奏機能面では代用になってないかも知れないね。

=ひとまずおしまい=

2023年9月22日 (金)

音楽備忘録1498 デジタル音楽録音でのレイテンシ謎➐

さぁてWin vs Macざんすが、決定的実売価格差が縮まりそうにないと分かる迄は微かに探ってたんだ。
それを今回のレイテンシ案件に際し再吟味してたんだが、どっちでも良いが特にMacにする理由は個人事情以外には無かっただす。

その主軸になるのが前回後部述の極力マザボスロット利用で、どんな外部規格にするよかCPUへ「最短コース」にする方が効果的だからなんよ。
レイテンシ原因を潰してくと共に、その方が優先度も高く取れるからねえ。

この段階で考慮の要るのが各スロット規格対応の、サウンドカードの存在だ。
現況俺はアナログx2+デジタルx2の4chが最高体験に留まってるが、2ch,4chのですら最近は現行のPCI-ie規格の音楽系ブランドのが唯1つを残し消滅しちまった。

超高額を許せばマルチチャンネルのはREMってのだけが長く頑張ってたが、とうとうアナログ多chのモデルは息絶えた。
その生き残りのはESIのMAYA44eXって失礼乍ら凡庸な性能ので、為替レートの関係からかなり割高にもなってるからどっちらけだ。

但しだからって全く価値が失せた訳じゃ無く、大きな期待はお門違いだが「USBで気紛れ・不規則に遅れる」のは完全に解消するのよ。
尤も骨董的低スペックのPCだと全体がフリーズし掛かるとか、PCIスロットでさえ平気で遅延が出たりするから所詮は気休めとも看做せなくない。

因みにスロットに挿したサウンドカードだって経由しない方がと思うだろうが、その代りにマザボオンボードのサウンドチップを通るだけで大抵はPCIやPCI-ieスロットより優先度低目に固定されてるよ。
この音声信号が駅間無停車で直通してくれんってのは汎用機なら宿命みたいなもんだから、専用機(独立機)に寄せられるみたいな期待は厳しいのだ。

又PC内部はアナログ音声信号にとって雑音の宝庫だから、その点に限りゃ実際外付けインタフェイスの方がかなりマシだ。
但しⅡで是又レイテンシを問題視しないならの条件付きだから、多重録音(再生し乍ら録る)みたいに両方でレイテンシがあって増加が避けられない際は額面通りに受け取っては泣かされるだろう。

何れにしてもなるべく最低限のデータ変換回数で記録出来るのがベターで、価格や中古の色んな玉数からすると現状はMac優勢と言えそうだ。
但しⅢでFirewire(IEEE 1394)だってカード追設すれば現況でwin10迄なら、PCIだろうとPCI-ieだろうと容易く安価に入手可能だ。

因みにⅡで宅にも古典xp機のマザボがFirewire 400に対応してるのがあるんだが、インタフェイスの方を全然持って無いんで未だ試せてない。
のが暗示するが如くwinでも古典機にはIEEE 1394チップがマザボに載ってるのが幾らかあり、あまり知られて無いのはチップ止まりで端子がオプションで未搭載だったりするからだ。

強いて言やかつてFirewire全盛期のソフトがMac主軸で開発されてたんで、そんなのを使ってみたくなった時がハッキリMac優勢なんじゃないかな。
何れにしてもⅡでPC自体が音楽ツールとしての利用を軽視してくのにつれて、インタフェイスもレイテンシ短縮こそすれど撲滅から実際は遠のいて行ってるのは悲報でしかない。

<つづく>

2023年9月21日 (木)

音楽備忘録1497 跳ねるの薦め➏

今日は機械リズムの一実例として回り道して、前回出YAMAHA RX-5の実使用に纏わる悲喜こもごもから綴ってみやう。
当時の状況だと腕前・録音のMicやトラック数の貧状から、生Bandスタイルでもメンバーが足りなきゃそれがベストチョイスだったんだ。

所詮は代用でも素人耳には意識しなきゃドラムが露骨に機械にはならなくなったんで、色々とっても助かったんだ。
何しろ誰がどう聴いたってそれ迄のリズムボックスだと、少なくともドラムだけテクノみたいにしか出来なかったからねえ。(こっちの主戦場はオーソドックスなBandスタイル)

この状況は録音音質が飛躍的に向上した今でも近似で、人力素材でもループ等加工度が高きゃ実質「サンプリングの容量が増えた」のと同じだからね。
我々偏屈爺さんの処では今は掛けてもリミッタ止まりとするとか、そう云う風にしてると差は歴然だがね。

但し従兄のドラム録音レイテンシ禍程じゃ無かったけど、ドラムマシンのタイミングの不自然さにはそれなりに翻弄されたのよ。
音色・音質は悪くないのに、どうも譜面通りに打込んどいても今一格好良くならないってかキレがどうにも足りない。

でも相手は機械で正確無比なんだからと、まさかタイミング案件が原因になってたとは中々思えなかったんだ。
突破口となったのは窮鼠猫を噛むじゃねえが、ある楽曲内でそのままじゃどうにも始末に困って試しにタイミング修正してみた時だった。

それでも当初はドラム演奏スキルが低かったんで、遅れてるのか突っ込んでるのかが中々分からず暗中模索しただよ。
加えて混乱させられるのが強弱との組合せで、それに依っても大部違った感じに聴こえちゃうからねえ。

結果的にそれがドラム演奏の座学みたいになって強制勉強になったが、無造作に演ってる様に見えてた一寸したフレーズ1つでもかなり奥が深かったんだと思い知りましたわ。
尤も「普通のドラム」(人の叩くのの方がデフォと思ってる)に拘んなきゃ、こんな修正プロセスはしなくても済むんだろうけどね。

但しⅡでそれで楽曲にフィットさせるには、既存のオーソドックスなドラムフレーズを一旦白紙にしないと厳しい。
のと実際に試合奏させてみてイメージに合致しなかったら、何か別のを新たに探さなくちゃいけない。

だが幾らドラムフレーズが理論上は自由っつっても普通の音楽を演るつもりだと、聴者の既成概念をあまり阻害しても不味いのよ。
ズツタツとなるべき箇所がタズドツとかになると、それだけで「ドラムっぽく無い」と感じられちゃうからねえ。

事程左様に実例の多くは折角機械を用いても、それに依る新鮮味を付加した程度で全く新しいフレーズやパターンは幾らも生まれなかったんだ。
若しくはHerbie HancockのRockitみたいに斬新に演ってヒットしても、それのドラムフレーズが他へ大きく普及はしなかったよね。

何せその頃はまだ踏める奴は皆無だったしドラムマシンの機種が僅少で、フレーズを同じくするとたちまち2番煎じとしか思われなさそうだったしさ。
ツーバスでドカドカ連続させるのにしてもエンディング等限定的で、今よりチープだった音質面からもそれ以上入れるのは難しかったさね。

結局人力演奏のを雛形とするなら、タイミングだってそれへ近付けなきゃ仕方無いん。
つまり聴感上はリニアに聴こえた太鼓でも、実際は物理的リニアリズムにはなって無かったんだわさ。

=つづく=

2023年9月18日 (月)

音楽備忘録1494 デジタル音楽録音でのレイテンシ謎➏

どっちかってばせっかちな癖に杜撰大王ったら又前振りが長くて…、ゴメンよでもここに至った背景を知らないと考える方向性に問題が出そうだったんだよ。
加えてPCの外部接続の規格進化経緯も多大な影響があったから、今回は先ずそれに言及しとこう。

今や何でもUSBで特に不具合を感じるケースはほぼ無くなったが、PC等IT機器には好都合でもオーディオには致命的な不都合があるんでやんす。
ってか現行PC系のシステムには多重録音の一部とは絶対的な不整合箇所があって、大抵は極僅かだが「時間軸を勝手に弄る」っつうのが困るんだわ。

それ以外の殆どの作業ではトータル時間が少しでも短くなる方が助かるんで、仕方無い側面もあるとは思うんだけどね。
さてUSBってUniversal Serial Busなる正式名の略で、データを直列変換して伝送してるのが特徴だ。

デジタル信号はこうした方がタイミングクロックが高速化可能で、昔の所謂パラレル伝送より飛躍的に時間辺りのデータ伝送量を増やせたんだ。
が実はこれって条件付きで俺もスッカリ忘却の彼方になってたけど、レイテンシを気にしなきゃだったんだよね。

直列→道路なら片側1車線・線路なら唯の複線へ、沢山車が押し寄せりゃ渋滞して遅延が発生するべ。
車が電子データに変わっただけで、本当にそんな事が起きてんすわ。

因みに多重時に支障するのは料金所が2レーンあったら、2車線を並走して来た2台はETCだったら大体同時に通過可能よね。
のが1レーンしか無かったり1車線に減ったりすれば、どっちかが先行してもう片方は後行しなきゃなんなくなる。

その上不利なのがPC等IT機器内での優先順位の低さで、最悪時はUSB自体ではあまり遅れてなくても他のビジーにリソース取られると待ったが掛るん。(一般感覚ではほんの一瞬だが…)
とは言え現実を鑑みれば諸悪の根源と迄糾弾は出来ないが、少なくとも原理的に多重録音には全く向いて無い伝送方法なんすよ。

なのからすると今主流のを排除するのは一寸非現実的な感じも、USB不使用とした方が良いんですな。
それには今時Firewire(IEEE 1394)とかPCIスロットの付いてるPCなんてほぼ絶滅してっから、OS共々年代物を再度引っ張り出して来なきゃなんない。(旧来のパラレル伝送規格への対応)

けど以前別項で記した如く私感
でWindowsはxpを頂点に、10以降は露骨に音を蔑視した仕様にしてやがるんだ。
その点Apple(Mac)ではThunderboltに進化させた分良かったが、拡張性その他を考慮してタワー型に限定すると¥6.5万位~と中古価格が倍以上しやがる。

そしてUSBを敢えて避ける位なら、極力「マザボスロット直挿し」にしないと効能が薄れるんすよ。
外部機器通信規格には○○(規格名)チップって半導体が間に介入するんで、優先度もレイテンシでも不利な方向へそれが働くん。

一方マザボスロットは本体を稼働させる為にも用いてたりするんで(典型例:グラボ・グラフィックカード)、優先度やレイテンシ等に対して厚遇されてんのよ。
これらの詳説と併せ、次回は多重録音に於けるWin vs Mac(全く使った事無いのに!!!)行ってみよう。

<つづく>

2023年9月14日 (木)

音楽備忘録1490 デジタル音楽録音でのレイテンシ謎➎

対策の策定前に我々ユーザーサイドの反省点も顧みてみようと思うが、誰だって音楽内容に全集中してれば非音楽的瑕疵にはそれなりに鈍くなるもんだ。
だからこそなるべくなら音楽面と音響面は分離担当した方が良いんだが、ミュージシャンでも簡単に扱える機器が増え過ぎたのが仇になったかねえ。

それを実感して貰う為に、昔のオープンリールマルチトラッカーでの操作について一寸語っとこうかね。
あれだけテープが大ききゃ重そうだの高価そうなのは察しが付くだろうが、実際の作業でもっと面倒なのはコンディショニングなのだ。

マルチトラッカーではトラック並列数を稼ぎたいから大抵は一方通行にしてあって、そうすると常時巻き戻しが必要でその間じっと我慢の子を強いられる。
そればかりか大事な記録≒マスターテープには少しでも保存状態を向上させる為、恐らく若い人には初耳の「化粧巻き」なる作業が必須だったん。

この化粧巻の実態は単に音を聴く必要が無いだけの通常再生で、それ位「ヘッドやテープガイドのほぼ全てに接触させて急がないで巻く」様にしないと簡単に「巻乱れ」(テープ巾面がランダムに左右にズレて重なってく)を起こしちゃって変な癖が付いちゃうのよ。
その他レコーダの磁気ヘッドがあっという間に汚れるから、かなり高頻度(最長スパンでフル再生10回事)にガーゼに無水アルコールなる物を含浸させて拭ってやらなきゃなんなかった。(無水のにしないと金属部を腐食させる)

その様に「どうしても掛る手間」があると少なくとも状態監視の癖位は付くもんで、何か違和感があったら即確認ってのがホントは面倒だがそんなもんだと習慣的になってたんだ。
デジタル化でこれ等のプロセスが不要となると杜撰大王は一気に慢心しちまって、録音機に対しては放し飼い或は野放し状態になってたんですわ。

それプラス分かる箇所では考えてそれ以外は偶然にレイテンシの出難い組合せになってたもんだから、もう何年も利用してるのに真剣に考察しなかったんだ。
尤も深層心理ではそれだけじゃなく、アナログみたいに魔対策や魔改造が専用集積回路のお陰でほぼ不可能になったのがあったがね。

のが調べ出してみたらメーカ側の「一寸だから実用上殆ど無問題」とかってな真っ赤な嘘で、と言っても単なる嘘つきってよりゃどう困るかを知らなくて愚直にそう信じてる人の方が多そうな感じなんだよ。
そうこうしてる内アナログ機との直接比較の機会を逸してって、メーカもユーザーも鈍感化してっちゃったんじゃないかな。

前回述の通り技術的にはとっくにクリア可能で、業務用デジタル黎明期の機種にはちゃんと採用されてたんだ。
何しろ当時デジタルに挑戦出来る様な現場では、アナログでも最終進化系のハイエンドなのが比較対象として手ぐすね引いて待ち構えてたかんね。

そんな処へ今の汎用みたいなグダグダレイテンシのを持ってったら、3秒も経たずに却下されただろうさ。
楽器の方でも一部デジタルは登場してたけど、まだまだキワモノ扱いで弱点を問題視する程の位置を占めてなかったし。

ので或は露骨にレイテンシのあるチープなMIDIを容認しのが、鈍感化の発端だったかも知れない。
因みに結局俺はMIDI接続のレイテンシに今も慣れられなくて、パラメータ変更や同期させる以外には使ってないや。(打込み系のデータとしては頻用してるけど…)

<つづく>

2023年9月11日 (月)

音楽備忘録1487 代用出来るか否か⓯

楽器でのリアルとバーチャルも中々だが、私的本命視はダントツで録音機だ。
今回から多角的に考察してみるが現行専用MTRの少なさには、かつての賑わいを知る者にとっちゃオワコン感が…。😢

デジタル化して暫くは専用機も変わらず出てたものの、PCに続いてタブレット端末やスマホが普及したら駆逐されちまった。
関係機器未所持なら国産2ブランドのMixer一体型がまあまあリーズナブルだが、卓は持ってたりすると2重投資になって勿体無い。

尤も従兄みたいにメンテと操作の都合から、上記前者で妥協する奴も居るがね。
っと何だか話しがキナ臭くなって来るのは、普段音に拘りがあって散々色々愚痴ってるからざんすよ


んで当初はそれだけで録ってたのが、今はUSBインターフェイスとして一部利用に留まってるがね。
従兄の場合数年前迄仕事場たる地下室にネット回線が未設だったが為、立派なPC歴があるにも拘わらず周辺機器追加って方向に行けなかったらしい。

処で遅れ馳せ乍ら専用機と非専用機の相違点を挙げとくと、やはり何処かで非専用機には音楽に不都合だったり弱い箇所があるんだ。
例えばSyntheで音自体は音源をMIDI接続して何ら遜色は無いが、リアルタイム演奏時のレイテンシが俺なんかだと気になってパフォーマンスの低下を招いてしまう。

つまり音事情のみならせめて録音機部分は一体であるのが望ましく、逆にMixer部分はどちらかの不具合時に交換可能な分割型の方が現場には適してる。
とは言っても利便性やコストに抗えるのは極少数なんで、現実はこんな事になって久しいんだがね。

そこで敢えて理想を一旦横に置いといてみると、次点で考慮すべきは修理等の問題になる。
古のアナログ機器だって部品探索で困窮するのもあるが、デジタルと比べたら単体部品の集合体なので完全に行詰るのは稀。(オープンリールではメンテやコストよりテープの入手難が最大の壁よ)

デジタル機器特有!?の弱点として指摘しときたいのが、高集積半導体の存在なんすよ。
それだって長く作り続けられりゃ良かったが、専用の石(つまり非汎用で転用・流用がほぼ不可)がディスコンになって底触したら完全終了なんすわ。

と来りゃ長持ち安全策としては、極力分割しとくのがよろしいとなるんだ。
それもなるべく代替機が、簡単に見つかる様なのの集合体にしといてさ。

それからすると全く行き当たりバッタリの従兄の現況も、録音機能をPCで代用してるのは大合格かも知れねんだ。
今使用中のソフト(アプリ)はフリーのReaperってのだが、コイツは余程の低スペック機以外OSは殆ど何でも構わない。

日本語版が無かったりと操作性も大したもんじゃないが、唯まあまあのPCを持って来られりゃMTRに化けさせられるってのがポイントなんだ。
上記理由から俺内では飽く迄代用の位置付けも、貧には恐らく最も頻繁且つ何処ででもある事例かも知れない。

=つづく=

2023年9月10日 (日)

音楽備忘録1486 デジタル音楽録音でのレイテンシ謎➍

頭の回転が早い人は既にお気付きだろうが、このレイテンシ案件の解消(実際にはバーチャル解消だが💦)にはトータルでの対処がほぼ必須なのだ。
今劣化本邦みたいに偉い人程無理な言い訳や責任転嫁するご時勢じゃ、商品として売られる物だって極力面倒なのは外部任せにしてコスパに走っちまうだろうからね。

わ悲観的に過ぎるとしても長い過去と違って来たのが、音楽ツールでもPC等専門が他分野のが介入した点だ。
生楽器だけの処へ電気が入って来た段階だって似た様なもんだった筈だが、当時はその2つの分野が完全独立・乖離してたから新たな専門メーカを立ち上げなきゃとても実現されられなかったんだ。

その名残りなんたらプチ失礼かも知れんが、日本でもTEACそれもTASCAMブランド等の存在がそれを微かに証明してくれてるよ。
National・SONY等は結局気が向いた時(黒本音:儲かりそうな時)だけ割り込んどいてサッサと撤退するし、もっと酷い!?のになるとVictor(JVC)は大昔エレキからエレクトーン迄大々的やってたんだぜ。

で正味な処個人的にTASCAMは
助かる存在も音質的にあまり歓迎では無かったんだが、今あるレイテンシは誰が解決してくれるのかみたいなのは昔は無かったよ。
これは大昔のMixer卓の家電系と専門系の差等に表れてて、前者のは半端なch数・全部にはMic入力が付いて無かったとかさ。

折角スペック的には対応出来そうなのが、凡そマルチトラックはガン無視設計且つ実際の現場には低汎用性な不可解なのが多かったよ。
とは言え飽く迄レイテンシに真っ向対決する者は減ったが、やはり最大の原因は先立つ物には抗え切れなかったんだろうな。

とは言えⅡであまりにも皆がレイテンシ減らすのだけに集中して、擬似的にでも無くそうとしないのは嘆かわしい。
ってのも過去比だと一時記憶半導体が桁違いに性能向上と廉価化してるんで、例えば極論3秒分(つまりレイテンシマージンを3000mSec取るっつう事)の全トラックデータを預けるのだって今じゃ遥かに容易くなってんだ。

実際にそんなんしたらお前は真空管Ampかよって位反応は鈍くなるが、それでパンチイン・アウトで戸惑わされたりする心配は皆無なのだ。
これは杜撰大王だからだけか分からんがadatを使いこなそうとしてる内、旧来の勘と職人技より「数値で指定・微調整」する様になったんだ。

いや昔だって厳密にやりたい時ゃ、オープンリールを何度も往ったり来たり手で回してポイントを探したりしてたからねえ。
コレ現代版にすりゃ波形を画面に出して、要は聴覚から視覚主体にシフトしただけで作業内容は不変なんよ。

でⅡで現代PCのメモリ(RAM)平均値はとっくに十二分になってんだが、それを大胆に優先活用してやろうってソフト(アプリ)が無い!。(過去にはそんな傾向のが実在し、マルチ録音用ではないが未だ宅では常用中)
お陰でwin8.1用機を自作する際、メモリを16Gも奢っといたのにちっとも
役に立ってやしない…。

こないだから激重な腰を上げて少しづつググってみてるが、あちこちに少しづつだがやはり気付いてる人は居る様だ。
現時点でハッキリしてるのはこの案件で分断・2極化が顕著な事で、中間層つまり資金・手法・スキル共々程々の者が半ば差別同然に無視されてる事実だ。

あ~けしからんや~けしからん…たってしゃーないから、杜撰なりにどうするか考えてみよう。

<つづく>

2023年9月 6日 (水)

音楽備忘録1482 デジタル音楽録音でのレイテンシ謎➌

デジタルオーディオでは2chステレオに続いて、デジタルシンセ等の普及からレイテンシ対策が求められた。
私的にはそれが不充分とは感じてるものの、特殊奏法等をしなけりゃ普通は同時発音数10音程度に限られて来る。

ここでの特殊奏法とは例えば肘から先を鍵盤に押付ける様なワイルドなのだが、当初は最大発音数に制限を掛けといて凌いでいた。
その後物に依ってはそれが解除されたが、それでも一般的な最大鍵盤数88を超える事は先ず無い。

最大数が確定出来るなら逆算値も確定可能で、その範囲でレイテンシが最小となる回路構成・集積回路を用いれば良い。
このどっちもは要するにコスパ(主に売る側の事情)が極端に悪くなるのを嫌ってて、ユーザーが一生に一度あるかないかの奏法なんかに合せたら凄い不経済になっちまうからね。

しかもサイズや重量だってそうすりゃ大巾増加し、これはユーザーだって全く歓迎しないしさ。
但しこの考えはリアル合奏時の想定が甘過ぎで、本当に発音する迄の時間がそれじゃあ長過ぎるんだ。

非デジタル楽器でも音が出るのが少々遅いのもあるが、発音動作自体は既に始まってるからDelayを掛けたみたいに全てが遅れて聴こえて来る訳じゃねえんだ。
例え一般感覚で音と感じなくてもPianoなら鍵盤に指が当たった音に始まり、鍵盤やハンマが動き出した音は実際には微かでも出てるんだ。

それ故私的にはバーチャルアナログシンセは玩具と見下してて、便利で軽くて良いけどどうせ音がアナログならデジタル化は制御部迄にしときゃ良かったと考えている。
それでも楽器だけで済みゃまだ良かったが、楽器でレイテンシがあるのに録音で迄それが加算されるとなりゃホントは唯では済んで無い筈なんよ。

つまり音楽的にはこの点でダブルエラーを犯してる訳で、ノリやタイミングが命脈な奏者を切り捨ててんだ。
そんな真似しててこの機種はグルーヴ創出に向いてますなんて、某総理並の虚言癖があるのかよって…。

又々雲行きが怪しくなって来たから戻すと、本当は録音機の方がまだマシな状況下にあるんすよ。
多重録音時に今奏でてるののモニタをダイレクトにしときゃ、やろうと思えば既に記録されてる音の再生には逆算補填が使えるんだからね。

機械内部では「遅らせて再生」してても、普通人間は「音が出たら」再生が始まったとしか認識しないからね。
但しⅡでそうするにはある条件設定が必要で、本質的にはリソース量なんだが表面的にはトラック数になる。

是又私的には32にトラック数固定の代わり実質的にはレイテンシを感じさせませんなんてソフトもあって然るべきと思うんだが、PCを使った際の自由の侵害になるからかそんなのが見当たらない。
実は意外と知られて無い一体機にはこの面でのメリットを持ってる可能性があり、完全では無くても初代adatが主流の頃には今程レイテンシ案件が騒がれてなかった様な…。

なのでadat HDが逝かれたらCymatic Audio uTrack24ってのを次の候補にしてたっけ、何時の間にか製造中止になってやがんの。
もしかしたらadatみたいなレイテンシ対策が施されて無かったかも知れんが、可能性があるのは一体機だったんだけどね。

<つづく>

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