音楽

2020年8月13日 (木)

音楽備忘録372 ヘッドホンと体格の関係Ⅸ

元々人耳は性能・性質の個人差が大きく、それでいてどんな個性があるのかは他人にも自分にも把握が難しい。
のは既に提示したが音楽制作で必要なのにも、目的別に幾つかのパターンがある。

1.検閲
正確には検聴なのを一寸大袈裟な表現をわざと使ってみたが、それ位音楽の為なのに純粋に単なる音として聴かなきゃなんないからだ。
これは不要雑音が混入してないかとか、例えばFade In・Outの一番小さい部分がギクシャクしてないか等を確認する事。

この目的に向いてるのは入ってたら必ず聴こえる様なので、しかしそれには音楽的には「不自然」だろうと「要らん部分が良く聴こえる」性質を与えねばならない。
って事ぁ音全体のバランスは大抵は実際とはかなり掛け離れるケースが多く、本来はリスニング用途に使ってはいけない。

2.リアルオーディオ
是又敢えて恐らくより一般的なピュアオーディオって呼称を避けてみたが、両者は似て非なる物だからだ。
屁理屈全開になっちまうがピュアオーディオだと、現実とは多少の差があっても聴いた感じに問題が無けりゃ許容されるとも考えられる。

それが俺言い「リアル」と一番差が付く可能性が高いのは、再生装置等の相違で必要以上に違って聴こえる場合の生じる処。
特に高域の「硬さ」等に現れ易く、差し詰めひっ叩かれるのと撫でられるのでは大違いってなもんだ。

こんな例えを持出すのは存在主張度に大差があるからで、派手にぶたれりゃその大きな動作と目立つ大音響のお陰でかなり離れてたり全然見ていなかった人にもすぐ分かるよね。
でも当事者(されてる本人
)にとって心地良いのは一部特定趣味をお持ちの方以外なら目立たない方で、これは音世界にも割かし共通してるのよ。

なので近年の流行の1象徴としてド素人でも業務用モニタがカッコいい、みたいな勘違いに気付かず邁進するのはホントはとっても恥ずかしいもんなんですぜ。(ルックスだけ似せるなら全然OK)
例えば以前述の車載サブウーハの騒音公害なんかもコレに大いに関係ありそうで、不自然に低域の多いのを慣れで普通と誤認しちゃってんじゃないのかな?。

近年パートⅡで誰もが聴くのにヘッドホンを使う頻度が上がってるので、普段使うのを下手に極端にやらかしてるのなんかにしてたら実はかなり深刻なんよ。
それでもまだ感覚だけの狂いで済んでる内は救いもあっけど、耳自体に変容が及んでたらもう2度と元の自然な世界には帰って来られませんねん。

これの恐いのは麻薬なんかと同じで、次の様な段階を経て最後には耳が壊されて行くのだ。
①過剰演出の魅力に憑りつかれて音質の不自然バランスを普通としか思えなくなる
②①が元々より刺激を求めた結果なのが多いのでより過激な演出を求める様になる
③音質のみならず音量に対しても無意識下に感覚麻痺に陥る

そしてやがては肉体の限界を超えた聴き方になって聴力に支障を来たし出すが、それを補おうとしてより耳の健康を害すって無限ループから抜け出せなくなるのである。
これを避けるのにヘッドホン側で出来る事を次回以降網羅して行くが、その前に近年本邦の流行サウンドに触れておこう。

近年本邦J-POPの最近のは惰性でダセー(オヤジですのでお約束!?)ので外すとしても、大元のレシピは機器も環境も不適切で厳しい状況下でも最低限伝えたいのが聴こえる様にしたものだ。
その思想に則ればHi-Fiなので聴いたら過剰演出になってしまうのは当然で、ケチな音楽はケチな聴き方をしましょう…と迄は言わないけれど更に盛ろうとしたら作者の意図に逆らうのと同じになっちまうからな。

大昔一時少しだけ流行った言葉で表すなら「余計な親切大きなお世話」状態に、作る方も聴く方も陥りがちなのよ。
んなこと言ったって足りないの嫌だって?、それで盛り過ぎりゃ今度は別の所がきっと足りなくなるだけだから…。

<つづく>

2020年8月12日 (水)

音楽備忘録371 魔改造悲喜こもごも⑥

今回は俺のでも無いしまだ未施工だし、最近並行してやってる別項の方が本来だったら相応しそうなヤツをでも!?少々。
それはちょくちょく顔を覗かせてた従兄レッスン室の、遮音性向上とLANの配線案件だ。

コロナ禍の影響でずっと俺は来訪を自粛中なのでそれもあるが、遅々とし乍らもそれなりに調査と実験は日々進展はしている。
処で何故本件を魔枠の方へ持って来たかってば、従兄はこの方面には素人なのに業者へ依頼したがらないからだ。

想定外のそれなりの出費は誰にでも厳しいが、失礼乍ら金持ち程ケチを地で行ってる感じもしなくはない。
まあ何れにせよ親しい親戚とは云え他所様ん家の事情に干渉するにも限度があるんで、しかしそうなるとこれはもう立派な「魔コース」の典型になりそうなのだ。

さて遮音の方は直近最新実験の結果に依ればどれも同じレッスン室領域内にあるが、他の排気口より洗面台上からのとトイレからのの漏音が酷かったそうだ。
同一条件下にあるのなら遮音性も等しくないと仕方無いのに勿体無い話しで、厳しくみればこれは建築上のミスとも看做せる。

尤も施工から30年も経ってて所謂防火や耐震上の問題でも無いので、今更追及しても後の祭り
だわね。
レッスン室は元はLivehouseの楽屋なのは概述だが、何故楽屋内の洗面台上に専用の換気が付いてたのかの説明をしとかなきゃだった。

当初はそこで電気式給湯器なる物を使う予定だったそうで、恐らくお湯から出る湯気が楽屋内に広がるのを防ぐ意図だったんだろう。
処が肝心の給湯器のお湯の温度が不安定過ぎて駄目だったそうで、昭和末期頃のはガスのでも今のより遥かに熱くなったり温くなったりしてたから…。

何れにしても洗面台上のは部屋の換気量自体としても不要なので、これは閉鎖・遮断するのが良かろう。
但し単純に外すつもりは無く、それは以下に記すもう1つの懸案と大いに関係があるからだ。

従兄の所は建物が鉄筋コンクリートのビル形式なので、配線用の配管はしっかり為されていた。
のだがしかし、少なくとも今回やりたいLANの経路に適合するのがどうも見つからないらしい。

現在従兄の居室は2Fにレッスン室はBFにと、同一建物内でも左右も上下も全く隣接して無いのが一寸普通と違う。
オマケに持ち家でもこれ等以外はBFなら元Livehouseの店部分を始め賃貸してるので、どこでも自由に線を通す訳には行かない。

こう云う言わば別世帯の場合普通なら業者に回線を新規追加してもらう処だろうが、自宅と別個にする程の通信量や速度は今の処不要なんだと。
今従兄居宅ではPC1台こっきりしか繋ぐのが無いそうで、今時珍しくもルータすら不使用なのだそうだ。

そこで居室に来てるのから分配延長させたくて、もし自前で線を通せさえすれば基本的にはケーブル代だけの負担で済ませられる。
当然分配するのに何等かの追加機器は要るが、普通のルータでは無く敢えてWi-Fiを推薦してある。

ってのも従兄宅では未だ全員がガラケーで粘ってるんだが、数年内には最低でもガラホへの移行が必須だ。
今回買わなくたって暫くしたら必ず要るので、実質的には前倒しになるだけだからね。

そんな状況下ならアイデアとしては良い話しで、LANだと一切何もしなくてもケーブル延長100m位迄OKって規格にも助けられての判断だ。

それが中途半端な遮音性能の癖に建物構造の都合から、木造みたいに比較的任意箇所に穴を開けるのが無理なので難航してるのだ。
いや本来なら配管の仕方の方が罪深いかもで、現時点ではどうもBFレッスン室と1F,2F間に行ってる管が無いらしいのだ。(図面に依れば何と4Fへとか!!)

各階の共有空間(廊下)には配管の出入口を集積した鉄箱が壁に埋め込まれてて、例えばどっかの世帯に電話回線を追設する際等に必要性がある。
何階の何号室でニーズが生じるかはその時が来る迄不明なのと、道路から引込むのと各戸へ分配するのも別個だったりするからだ。

つまり将来ルートの未定に対処すべく普通だったら各階毎のをこの箱へ集積し、それとは別に隣接階との配管で各階を連結されるもんだ。
それが防音の関係か用途変更が無いと業者は勝手に見込んだのか、そもそもBFには鉄箱すら何処にも見当たらないって言うんですよ。😅

<つづく>

2020年8月11日 (火)

音楽備忘録370 素人に可能な防音・遮音㉓

建築での電気等の配線では近年のだとか、ある程度以上の規模のだと配管が利用される。
管があると助かるのは断線した際の交換等、後から壁を剥がさずにやり直せる処だ。

線材自体の保護や長寿命化に貢献したりもするが、音漏れ厳禁な状況では普段が不利になる方が多そうだ。
通常壁裏の配管が部屋に露出する様な事はカバーされてたりして無いけれど、良いのではそれなりの気密性はあるものの音の遮蔽に対しては幾らも考慮されていない。

と言っても部屋を一般用途に供する分には問題なる様なレベルでは無いが、常時強制換気に依る圧が作用するとなると様相が異なっても来る。
これが吸う方ならまだ良いが吹く方に作用する様だったら見過ごせず、一寸考えりゃ分かると思うがそれでは笛みたいになっちまうからね。

それでってんでも無いんだろうが(多分手間とコスト!?)宅の防音室では、配線用の配管は一切使われて居らず後になって時々少々苦労させられている。
只管状の物が無ければ洩れの他に共鳴したりする心配も無くなり、当然乍ら管より線だけの方が細いから通す場所の選択肢も増えて遮音に最適な箇所が選べる。

個人で自前でやる場合には電線の保護の点で、配管を使った方が安全性は上がりそうだ。
但しなるべくなら出入口に加えて途中の何処かにも、音を止められる「栓」みたいなのの追加を要すかも。

勿論最初から通す必要のある線を洗い出しとけば、絶対必要では無い配管だなんて面倒な工程は省けはする。
或は電源用の電灯線以外の通信を無線式とすれば、部屋の中に素人が作れる程度の箱だったら通常は電波は通る。

私的にはエレキへの雑音防止に箱自体をシールドしときたい気もするが、防音室内にPCやスマホ等の電子機器を持込めばそれ等には効果が無い。
ではどの程度の遮音グレードに対して配管の有無や仕様が問題化するかだが、Uplight Piano程度迄だったらそんなに気にしなくても大丈夫だ。

但しどんな遮音グレードが要る場合でも、流石に壁に「真っ直ぐ」最短距離を狙う様な穴の開け方じゃ心許ない。
仮に配線と穴の隙間をコーキングしといたとして、万一線が引っ張られた時にとても動き易いので著しく剥がれ易くなっちまう。

次に他の原因で後になって「隙間が再発」した場合、経路が直線だと音は殆ど減衰せずに漏れてしまう。
そんな事態にも配慮しとくと、最低で入口-出口間に直角が2つ入る位の角度変遷が欲しい処だ。

尤も直角ったってカクカクである必要は無く、向きが90°位変わるのが2回って意味ですぜ。
そもそも太い電線は折り紙みたいにゃ曲げられないし、R(曲線半径)が小さ過ぎると抵抗値が上がったりする。

これが電圧だけを問題とする線ならまだ良いが、電力線(電流も沢山流す)の場合は発熱度合いが格段に高まるから要注意だ。
又こんな事を暴露するとその筋から叱られそうだが、市販の配線用モールの曲がり角は安全上スレスレの狭角になってるのが多い。

モール自体を貼り付ける上でもカーブが大きいと壁と天井の境目等の目立ち難い領域からのはみ出しが多くなり、貼れる場所が無くなったり見栄え的にも歓迎されないのは事実だ。
しかし安全性・寿命・効率等を最優先させたら極力カーブは大きい方が有利なんで、隠れて見えなくなるなら大胆に緩やかな曲線としない手は無い。

緩いカーブに問題が出るとすりゃ硬い材で経路をこしらえる場合で、かと言ってアコギの胴みたいに木を丸める様な必要は無い。
配管にせず配線通路迄を自作する意義としては、想定以上の太い線の対応を計る場合等だろう。

それであれば内部空間の広さが助けになるので、90°だったら33°づつの3分割程度で事足りそうだ。
処で音声信号以上の電力を扱う電線を通すなら、どんなに線材の絶縁性能が良くても導電性(鉄だとか)を有すパイプは絶対使わんといて。

後当り前だが燃えやすいのもアカンで、折角線材がギリギリで熱に耐えても周りから燃えたんじゃ無意味だかんね。
けれど2重絶縁の線で容量に充分余裕・急角度の折れ無しとするなら、配管不使用の一般木造住宅の壁裏配線が丁度そんなだから普通の木材位でも
大丈夫だ。

<つづく>

2020年8月10日 (月)

音楽備忘録369 ヘッドホンと体格の関係Ⅷ

さてこっちの状況でお題が三つ巴のローテーション発信となってるが、気にし出せばヘッドホンは装着具合に難しさがあるなんて書いた。
ではスピーカやインナーイヤータイプなら簡単かってば、ちゃんと聴こうと思ったらこれ等はもっと大変なのだ。

日常的には特に聴いて楽しむ目的だったら、唯一点を除いてはどれでも全然無頓着でも構わない。
その一点とは騒音被害をもたらす危惧で、自分より他人に沢山聴こえてたりすると一寸危なくなって来る。

聴き手本人に出てる音は全部が聴こえてるか、或は大体把握出来てたら大丈夫だ。
が例えば装着やリスニングポイントに問題があるのにそれに気づかず、例えば4kHzが全然沈んでるからとEQで盛大に盛ったりすると最悪はコリャぁと来る。

原因はこっちに足りなくても「聴きたくない人」の方でガンガン鳴っちまったりしてるからで、人口密度の高い本邦では気にしなきゃなんない頻度が高くても気をつけませう。
以前述だがこれの一典型例として自動車搭載のサブウーハに依る、低周波騒音公害等がある。

これの最大要因は車室と外部との低音の遮蔽率が低いからで、対して中高域の遮音性はかなり良いのが災いしちまってる。
自動車内で聴こえる「外の音」ってば、低域のは近くの車のエンジン音等が殆どだ。

これが窓を閉め切ってると正確な音量は分からず、しかしそれ以外は幾らも聴こえないから中でガンガン鳴らしても平気そうとつい感じてしまってるんだろう。
何しろ最近は暴走族とは先ずすれ違ったりしなくなったから、実際は低域は幾らも小さくならずに聴こえてるなんて想像し難くても仕方無い。

無論だからって迷惑掛けちゃ駄目だけど、車内で爆音で鳴らしたまま外で聴く機会を意図的にでも設けないと把握困難なのも確かなのだ。
普通降りようと思えばそのままだとウルサイかと思って、一寸ボリウム下げてからドア開けようってのは間違いはおろかそれ自体は正しい行為だしね。

ヘッドホンの場合は出してる絶対音量が小さ目だからそこ迄酷くはならないけど、使用者自身の不始末気付き難さでは上記と首位争いをしてるとも。
そしてこの後のはヘッドホンにだけ顕著に表れるがもしそんなになってたら、かなりの高確率で使用者本人にもイカレた音しか届いて無いんだわ。

では敢えて抵抗してどんなヘッドホンだったらこの俺言い「聴こえ違い」が起き難いかったら、オープンエアータイプだとスピーカ等と同程度に収め易い。
超高域の耳穴等とユニット指向軸とのズレ劣化はスピーカと同様、幾らも緩和されないけれど。

人間が音を聴く行為は普段だと基本的に「自由空間」しか無く、被ったり突っ込んだりして「狭く遮った中で」聴けばどうしたって違和感は残り易い。
そして上記両者の頻度を考えると余程の事が無い限り、人を一切選ばず「被らない」状態で聴こえた音の体験量が圧倒的に多い。

これ等から密閉タイプのの場合そもそもどんな風に聴こえるのが「正しい音」なのかの判定が困難化してて、只でさえ聴こえの個人差って不明瞭な問題を抱えてるのに輪を掛けちまってる。
けれども全くどうにも出来んでも無く、かなり大変だがそれは数多の生楽器の生音を生耳で聴く体験を積み重ねる事だ。

それ等をヘッドホン経由と比較する際は各Micの音的性質等もある程度把握してないと苦しいが、何れも基本は単に同じに聴こえるかどうかだけだ。
例え○Micとか□ヘッドホンを通した時の方が「良い音」
になったとしても、この目的に対しては決してそんなのに惑わされてはいけない。

実は上記では後者のの悪影響に負けて残念な感性を育んじまってる奴が多いが、生楽器以外にも指標に出来る音は他にもまだ御座居ます。
それは人の肉声で望まなくても誰でも馴染みがあるもんで、しかし普段は「声の音色」なんて尺度であまり耳にして無いから試聴候補から漏れてい易い。

<つづく>

2020年8月 8日 (土)

音楽備忘録367 素人に可能な防音・遮音㉒

さて従兄現行レッスン室の低域漏洩問題であるが、設計とは用途違いな使い方をしてるとは云え無防音な訳でも無い。
裏口の階段通路を挟んだ向かいが丁度舞台裏なので、少なくともそこからの影響を回避させる程度の処置は十二分になされている。

これ迄徐々に調査を進めて来てるが、部屋自体の遮音性には大きな問題の無きらしきは既に確認出来た。
どうやら吸排気のダクトに問題がある様で、しかしこれも全く無策で筒抜けになってる訳では決して無い。

ダクトの途中には製品版の吸音箱が挿入されてるが、これの主目的は中高域の減衰だ。
だから肉声とかであれば中で絶叫したって外では全然分からなくなってるが、低音の方だとそうは行かない。

何が厳しそうかってばビルの耐火法の関係か、ダクトが金属パイプ且つ内面剥き出しの直管なのが災いしてるみたいだ。
地下室な上に吸排気口は駐車場屋根先端にあるので、距離減衰の為の長さとしては贅沢な位だ。

だが長さが効果を発揮するにはダクト内の反射が良くては元も子も無く、これでは昔売られてた有名な土管型!?のサブウーハの高性能版となってしまう。
しかし耐火建築の場合可燃性の木製階段がアウトなので、恐らくそれと同じで違うフロアに炎が伝わる仕様は無理だからか。

防音・遮音の都合としては吸音材無しは致命傷で、管内の反射が良いのは楽器用の音響管と化してしまう。
これを別角度から表現すれば空気の動きがほぼ無制限に伝わると云え、吸音材に依る撹乱作用が無いからだ。

因みに従兄宅の駐車場屋根部ダクトの長さは6m程度だが、この際なんでチト簡易計算をしてみた。※公式:λ[m](波長)=c[m/Sec](空気中の音速)÷f[Hz](音の周波数)
これで分るのは大凡どの周波数の音を露骨に出してしまうかで、音速を340m/Secで計算すると56.7Hzと出た。

実際の全長はもっと長いが途中で急角度の折れ曲がりがあると、少なくとも短波長の高域は影響を受けて減衰する。
なんで要するに現況では特に低域に関しては、あたかもパイプオルガンの低音域の音響管と化してるんだからそりゃ良く鳴る訳だ。

こうなるとダクトに入る前に低音を殺しとく他無く、低予算で自前でとなるとレッスン室の排気口の手前に吸音材貼り詰め迷路箱でも追設するしかない。
本来なら見栄えでは無く振動成分伝播を低減させる為に最低でも天井裏等へ隔離設置するもんだが、それでは天井を改築せねばならない。

どの道最終的にはこれは必須と考えられるが、手始めの段階として今は違う方策が練られている。
それは従兄の実験試聴に依れば多数あるダクト毎で洩れが異なるらしいので、一番洩れてる不要なのから閉鎖実験を示唆しておいた。

これにはダクト洩れが最大要因かの確認も兼ねていて、何も手を付けずに分かる範囲は既に網羅されたと考えられるからだ。
コロナ騒動が無くても俺が毎日出向ける程近所じゃ無いし、従兄もレッスンその他の合間を縫っての作業だから調査自体にもかなり時間を要した。

他にも並行しての懸案があるが、それはLANケーブルの敷設だ。
宅もそうだが昭和末期の建築物なので当然そんなのの想定・準備は無く、詳細は別項の新記事の方へ譲るが「線を通す」のに難儀している。

それでも宅は録音用だから現況は「要らんわい」と開き直っちゃってるが、隣室間に窓があるのでいざとなったら窓越しに電波(Wi-Fi等)を使う手が残っている。
従兄の方はオンラインレッスンをもう始めてるってのに、折角あるレッスン室からはまだ配信出来ないのは痛い。

今だと業者でも自前でも追加配線に対する配慮がされててもおかしく無いが、なまじフォーマットが長期安定期だとこんな不便に後から苛まれるもんだ。
こんな状況に限っては構造の理解度も含め自前施工の方が圧倒的に有利で、次回は内外配線での漏音を防止する方法について記すとしよう。

<つづく>

2020年8月 7日 (金)

音楽備忘録366 ヘッドホンと体格の関係Ⅶ

又しても俺言い「音の暴力」問題の方へ寄っちまったが、今回は交互発信してる防音・遮音の方とがっつりリンクする話しだ。
単刀直入にズバッと切り込ませて頂くが、そもそもどんだけ皆はちゃんと聴こえてるのかである。

何せ以前述の如く「個人の聴こえ」は他人との比較が困難だから、何か不具合があってもそれが物凄く長期間掛かって僅かづつ変化したのだと特に把握し辛い。
本来は「防音」の方で語るべきだが従兄の処の件、現時点で明確に問題視してるのは俺だけだ。

とても微妙な話しなんだが従兄を含め、彼の近所の殆どは俺より年寄りしか今は居なくなっている。
そこで試しに従兄に今低域は何処迄普通に聴こえるのか問うてみたらば、昔は全部聴こえたのが今は25Hzで怪しくなり20Hzだと全然聴こえなくなったんだそうだ。

高域可聴限界が加齢で下がって来る方は割と昔から有名で、従兄は12.5kHz・俺は8ヶ月後に生まれたお蔭か辛うじて16kHzがまだ聴こえる。
只下の方は俺は今に至る迄全く無変化なので気にして無かったが、上よりは軽度でもやはり劣化するらしきを知った。

って事ぁもしかして従兄より年上の彼の奥さんとか、隣の爺さんとかには俺とは全然違って幾らも重低音が聴こえてないのかも知れない!。
おっと忘れずに言っとかなきゃイカンのが、今従兄の処で問題レベルに到達してるのは主に100Hz以下の洩れだ。

つまり仮に聴こえてたとしても俺より全然小さく感じてる可能性が高く、それだったら文句を言う程でも無いと捉えてもおかしく無い。
それであればこのままじゃヤバイから予算が欲しいと言っても、たったそれだけにそんなに払えるかと従兄ん家の大蔵大臣様が思ったって無理も無い。

さてこっからがこっちでこの件を取上げた理由になるが、通常この手の所謂検音とか検聴をする際はヘッドホンに依るのが半ば定番だからだ。
周波数対音量の特性では業務用モニタスピーカの方が勝ってそうだが、何たって再生帯域の広さでヘッドホンは圧倒的に有利だ。

それに例えば超低域の場合聴こえ難いとどんどん音量を上げたとして、スピーカだと目的の音では無く振動で他が鳴ったりしたのを聴き違える事も考えられるし。
只それもこれも正規の装着が出来てたらの話しで、それを確かめるのも素人には困難と何とも厄介な話しで困ったもんだ。

因みに半余談になるがPianoの調律をする際合ってる合って無いの判定は、通常「倍音のうねり」を聴いて行う。
一番上の方の鍵盤になれば実音の方が聴き取り易くもなって来るが、可能であればやはり「倍音頼み」で行く。

因みにⅡでPianoは実音が27.5Hz~4186Hzなので、最高音だと2倍音で約8.3kHz・4倍音だと何と16.6kHzにもなってしまう。
俺がまだ辛うじて16kHzが聴こえてるのはこのニーズのお陰もありそうだが、従兄がホントにもう聴こえなくなってるのかには疑念も残っている。

この位の高域になって来ると指向性がかなり鋭くなっていて、極端な話し耳がユニット中心の真正面になっていないと途端に劣化するのだ。
もし従兄の普段の被り方にこの面で少しでもズレがあったら、そのせいで聴こえなくなってる場合も大いに考えられる。

俺の場合は調律してるPianoをヘッドホンで聴いたら、もし被りがズレてて違いがあれば簡単に気付く事が出来る。
しかしCymbalとかでは高域の出てる周波数範囲が多岐に渡ってるし、叩け方次第で実に様々な鳴り方をしてくれちまう。

音楽とか楽器と無縁な人よりゃ従兄はキッカケを持ってるが、自分にとって分り易い物差しが俺程確実では無さそうだ。
何れコロナ禍が収まったら一寸徹底して調べようと思ってるが、現時点では主犯が耳かヘッドホンのどっちかの証拠はまだ確定してないと云える。

<つづく>

2020年8月 6日 (木)

音楽備忘録365 素人に可能な防音・遮音㉑

今回は一寸工作面から離れるが、本邦での騒音等に対する認識不足へ言及しときたい。
従兄の教室は長年特に問題無くやってて、今更それにケチを付けたの俺だ。

これの最大原因は設計用途とは異なる使い方をしたのに始まるが、概述の通り彼宅は元はLivehouseであった。
その店は表通りに面しちゃいるが典型的な繁華街とかでは無いので、防音に関しては結構な対策が当初から取られていた。

それでも実際やってみると想定外の騒音問題が発生したが、Live後に興奮したお客さんが店外の近隣で騒ぐのがウルサイって…。
それでもこれが原因で閉店した訳じゃ無く、店主(従兄)の健康状態の悪化が唯一って位演奏音の遮蔽は達成されていた。

にも拘らず現行ドラム教室の何が問題かってば、店では無く楽屋の方を専用化対策をせぬままレッスン室に転用してるからだ。
決して無防音では無いが店側とは遮音の設計グレードは違ってるし、表通り側で無く裏の住宅街の方へ面してるのも不利な処。

建設当時は表通りを大型ダンプカーが昼夜問わず爆走してたのが、何時の間にか車の交通量自体が激減。
しかも表通りと言っても駅前とかじゃないからか、かつては沢山あった個人商店が後継者難等もあって只の住居に変身等と色々な情勢変化もあった。

時々どうでも良い処で変態性を炸裂させたりするが基本的に従兄は生真面目な常識人で、決して近所を軽視したりはしていない。
しかし個人経営の教室で自分が叩いてると外で様子伺えないからか、当初はセーフでも今だとヤバイレベルになりつつあるのが気付けなかったみたいだ。

変な理屈だがこんなのに限っては傍若無人君の方がまだ救いがあって、普段無視してるだけで何かしらのヤバさがあるのを案外少しは察してたりするからだ。
普段欠点が無いと想定外のが自覚し辛い箇所で起きた時、それを把握するのにはどうしたって時間が掛る。

しかし加害者がどんな人格であろうと駄目なものは駄目なので、本来は人格等に無関係な方法で判断出来ると良い。
が現状過度な同調圧力に支配された本邦ではこの部分は軽視され気味で、近隣トラブルの大きな一翼を担ってるのは残念ではある。

本来なら住民民度に依存しないのが望ましいが、理論的に必要な最低限の隔離距離が取れて無いとなれば仕方無い側面もあるだろう。
それにしても幾ら低民度日本でも全く理不尽だが、近年のタバコの立場宜しく楽器音となれば途端に厳しくなる。

敢えて一寸不貞腐れれば、そんなに面倒ならもう楽器なんて止めちまえなんてのもありそうだ。
実際身近にも度重なる値上げと排斥圧力に屈してタバコを止めた人も多いが、その分のストレスを上手に転化出来てたり節約出来てたなら立派だ。

だが体裁優先で無理し過ぎれば他の多くの部分でそれ以上の負の作用が出るのが常で、私的には上手にお酒をたしなめられない人が増えた等の一因ではと訝っている。
煽り運転や自粛警察とかも似た様なもんで、何かを無理に我慢した裏返しだったとしたら迷惑千万だ。

変な例えだが合法的に煽れる場所!?として、レースなんかが考えられる。
勿論カテゴリー毎に様々な絶対的ルールはあるが、それを破った場合自粛警察なんて当てにしなくてもしっかり本人にペナルティーが与えられる。

その自粛警察にしたって無暗に正義感を振りかざせる場所!?として、戒律の厳しい新興宗教等が考えられる。
信者同士間限定なら一般社会より厳密にしてもお互い様で済ませられるし、万一暴走仕掛かっても偉い教祖様にちゃんと導いて頂ける。

上記が紛いなりにも一応成立してるのは、結局は事前の同意が確認されてるからだ。
それからすると弾かない人に弾く人の感覚を押付けたら無理なのは自明の理で、酔いどれの遠吠えは許して麗しい音色を否定されても仕方無い。

なんて若い頃はこう云う一種の差別には極限迄腹を立ててたし、今だってどんなのでも差別は大嫌いだ。
だが真剣に対峙するにはこっちに落ち度の無い証明が、先に要るんじゃないかと最近は思う様になった。

多くの場合音楽等をやらない人は失礼表現だが、正直吐露すりゃこっちより音に対してアホなんや。
分らん物を正しく判断なんて出来っこ無い訳で、それには例えばこんなにウルサイのをこんなに静かに迄しとるんやでみたいなのが相応しい。

実際に実現するとなると困難を極めるけれども、全くどうにもならんとは限らないし。
意外なキッカケが見つかる事だって挑戦さえ続けてれば必ず訪れる筈ってんで、只今二人三脚で泥沼を徘徊中だ。

<つづく>

2020年8月 5日 (水)

音楽備忘録364 ヘッドホンと体格の関係Ⅵ

さて被るのを嫌がんなきゃの続きであるが、実例確認はしてないが爆音防護イヤーマフ+インナーイヤータイプなんてのも考えられる。
スマホかポータブルオーディオプレイヤを持ってて、工員さん或はDrummerとかだったら自動的にこれが既に揃ってるかも知れない。

個人的には耳の健康に対してインナータイプは非推奨だが、マフ無しで遮音性の足りない分音量を上げるよりは遥かにマシだ。
高域しか聴こえんで構わんなら不要かも知れんけんど、低域の遮断にはどんな高性能なのでもインナータイプオンリーでは役不足だ。

これ実はヘッドホンよりも考え様に依っちゃ人体側の責任で、幾ら耳穴だけ塞いでも周辺経路から漏入しちまったりもするからだ。
爆音由来の振動成分で耳穴の周りも揺すられちゃうから、最低でもその外周の頭蓋骨や顎の骨の所から塞がないとどうも足りないのよ。

これが面白いのは現実的な範囲で一番外側で先ず遮断しとくと、そこから内側で追加措置を取ったのが初めて有効化する処。
単純思考で行ったらどの段階で遮ろうと同じ気がするかもだけど、上述の如く人体側の構造や材質に差があるのを殆どの人はスッカリ失念しちゃっとるがね。

せやさかい単に外の爆音に打ち勝って耳内で聴こえるってだけで判断するのはリスキーそのもので、平成以降にプロ歌手の難聴が増えた一因に必ず含まれてるとしか考えられへんのよ。
特に俺が疑ってるのは声量不足の場合で、生伴奏が入るとMicが無いとちっとも聴こえない様なイカレたアンサンブルのだ。

生演奏でどうしてもモニタが必要になるとしたら、本来は打込みや録音済みのと合せるとかの場合だ。
もしそんなの入って無いのに耳に突っ込んでたとしたら、自分の声が聴こえない程声量不足なんだと疑われても仕方無い。

更に仮に疑われるのを容認してもまだ受難は続き、その1は歌手の体勢がその状況に即して無い危惧だ。
人間は自然体で合奏していたら、無意識につられるのが当り前。

つまり伴奏が張り切れば歌も負けじと頑張っちゃったり、大御所の歌手が急に小さく歌ったら御大の歌声をかき消しては大変と伴奏も慌てて小さくなるだとか。
この時歌手より大音量の楽器の担当者はPAを頼るが、そうじゃない人達は生耳だけでバランスを取ろうとするのが自然で必然だ。


歌手本人は通常他楽器より自分の声の方が「近く」で唸りを上げてんだから、アンサンブルの音量適正と必要時に適度に離れられれば何も無くても充分聴こえるもんなのだ。
もっと言えば大音量楽器担当者でもPA必須なのは、Drummer等の様に楽器から遠ざかれず歌手に近寄れない人達だ。

それは兎も角この様な状態で歌ってたら、全体が普段より大きい音がしてる状況に体が自動調整されてるのである。
変な病気にでも掛って無けりゃ、生き物は普通自分が発する声なんかじゃ壊れない様に出来てるでしょ。

それが声で出せない爆音となると最低でも日常的に、そんな楽器を弾いてでもいなきゃ全く準備が整っていないのだ。(勿論やり過ぎは猛毒)
ある意味これがその歌手の、最大入力音圧と思ったら宜しい。

何らかの事情で不適切環境で歌わにゃならんとして、モニタの音量増加で補おうってのがだから間違いその2なのだ。
本来なら歌手が自身の声が「普通に聴ける」まで周りの音を下げるのが正解で、要るのは音量じゃ無く更なる遮音性なのだ。

上述の通り歌手様の耳を非対応領域で使えば故障のみならず、まともに聴けない聴こえないせいで心細い歌唱力を更に損ねる可能性だって高い。
確かにコロガシ(足元モニタスピーカ)の音量を下げても後ろの方がウルサかったら、インナータイプを突っ込む方がまだマシではある。

でも時代的な工夫としたら例えば初音ミクよろしくコスチュームの一環とすれば、露骨に大柄なヘッドホンを被ってたって充分行けちまうのにね。(ミクのはMic付きのヘッドセットだが)
これが皮肉なのは生耳を持たないミクさんはしっかりガードしてて、過剰ダイエットで弱り切ってるアイドルちゃんの方が無防備だったり突っ込んで爆音を聴かされたりしてる処だ。

こんなの大の大人が子供の耳をわざわざ壊そうってんだから、酷い話しじゃありませんか!。
一刻も早くパワハラの1つとして認定されると良いんだけどね…。

<つづく>

2020年8月 4日 (火)

音楽備忘録363 素人に可能な防音・遮音⑳

前回最後部で恥を忍んで「石膏ボード穴開き事故」を持出したのには、防音・遮音にとってはまだ大事な続きがあるからよ。
幾ら面倒でもほっぱらかしとけたのは普通の部屋だからで、こんな俺でもそれが防音室だったら他の全てを後回しにして寝る間も惜しんで修理に没頭するだろう。

個人宅の一般用途の部屋の壁だと防音・断熱等が不要にはならないが、最大必須事項は隙間風等の遮断だ。
元が簡単に穴が開く(本来ならどうかは知らんが)程度の遮断性能だと、穴が無くたって超低域は殆ど止められていない。

でも極普通の日常生活で夜間に超低域を発生させる場面なんて殆ど無く、寝室の隣で大人しく読書でもされてて気になるとしたらページがめくられる時の紙の摩擦音とかじゃないかな。
その成分は高域主体なのでこの面からも一般用途でなら、高域の遮断を優先するのは理に適っている。

そんな具合だから兎に角隙間を塞ぐのが一番で、逆に全く壊れて無くて見た目も綺麗でも何となくスース―なんてする様だったら要チェックだ。
実際宅の出鱈目補修でも、前より冷えるとか隣室の音が聴こえ易くなんてのは起きちゃいない。

それより宅内での生活騒音で気になるのは、開口部や床への衝撃力由来の低域だ。
普段家族は2Fにしか居なく1Fは俺だけなのでロクに分かっちゃいないのか、深夜の突然の「ガタン」とか「ドスン」には時々ビックリさせられている。

その原因に優先順位を付けてくと1は間違い無く無神経ではあるが、わざと主(俺)の神経を逆撫でする意図は無い処からすると2Fでは明らかな爆音とはなってないと推察される。
2としては木造アバラ家なせいだろうが他に思い当たるのが床がほぼ全部木板のフローリング仕様になってる処で、窓や扉にも軽いのが殆ど無い辺りが原因3だろうか。

アバラ家じゃ無くても明治維新以降の本邦平民木造住宅は、遮音性能等殆ど期待出来ないのしか無かった。
それで昔の人程「夜は静かに」を実践してたのは確かだけれど、居室床は畳敷き・開口部は軽量な障子や襖(ふすま)が主流だったのは見逃せない。

柔らかい物は衝撃吸収力に優れるので、振動由来系の低域騒音を生成し難い。
軽い物も「他を揺さぶる力」が重いのより弱いので古来からの典型的な和の住居様式は、遮音性は乏しくても今風に言ったら「低騒音仕様」って事になるかも知れない。

だからって本件の用途にはそんなのじゃ全然役不足だが、伝達を減らすのに柔らかいと軽いのが重要項目なのは不変だ。
特に外箱が重く頑強では無い場合これは字面通り大きく響くと思われ、柔軟・軽量を無視して遮音性能だけを追及しても効能には疑問符が残ってしまう。

これからすると防音箱を置ける部屋次第で、到達出来る性能に制限が掛るのは残念でも容認せねばならない。
んまっしかし電子ドラムのパッドすら一通り並べられない様な所を使いたがったりは普通はしないんだから、無理な贅沢みたいなのさえ望まなきゃそんなにどうって事ぁ無いさ。

大都会に暮らすなら寝ぐらは超狭小・格安に節約して、近所の練習室の費用を捻出するのも1つの道。
寧ろ問題なのは何時でも簡単にアクセス出来る範囲にスタジオが無い場合で、その代りそんな環境下なら大抵は空間等には余裕がある筈だ。

そんな失礼乍ら仮にド田舎だからって無対策でがんガラ演っちまうと、悪評が立たぬ迄も印象が芳しく無いのは間違いの無い処だ。
それでは何時迄経っても仲間を増やせなくなったりして、浦島化を促進させるだけ。

打込みでも音楽がやれる様になってる以上、充分大人になってしまってる方々には特に気を配っといて頂きたいもんだ。
それで従兄のドラム教室の問題を血祭りに上げたかの様になってるが、万一彼の所が営業不能となって真っ先に影響を受けるのは近所から習いに来てる子供達だろうから。

半ば当然だが然るに唯文句を付けるだけじゃ無く、原因究明等には全面的に協力している。
彼の所で困ってるのはある程度以上既に施工されてるし、条件も悪くないのに足りてないから却って厄介なのだ。

<つづく>

2020年8月 3日 (月)

音楽備忘録362 ヘッドホンと体格の関係Ⅴ

前回最後部で理想と現実の差みたいな事になってるが、たった独りしか居ない世界一の大耳さん向けに作れってのも非現実的なのは確かだ。
そんな準備をしといたって、そもそも必ず買ってくれるか分かんないんだしね。

只そうなると各自で対応策を講じねばならず、この方面に関しては通販全盛なのはマイナスだ。
或は将来的に何処ぞの業務用メーカーが詳細寸法迄公表しないかとも思うが、製品ムラとの関係もあるだろうから期待薄か。

となれば先ずは極力各自にフィットするのを探し、不足分は自前で手を加える(頼れる人が居たら依頼しても良いが)しか無い。
合うのが沢山あるとか無加工でOKって人と、全くどれも合わなくて加工も大変な人も出で来るのは不公平だがどうしようもない。

取敢えず比較的簡単に出来るのってば、ユニットやイヤーパッドを元より少し出っ張らせるとかだろうか。
この内後者は場合に依ってはイヤーカップとイヤーパッドの間に、適当な物を挟むだけでも済む場合がある。

俺には深さと性能の関係でも不適だったから試して無いが、概述Drummer御用達VIC FIRTHもヘッドバンドを延長するだけならそんなに難しくは無さそうだ。
ここの形状や構造が複雑だと例え何とかなっても、改良後の強度不足も懸念されたがセーフっぽい。

但し他のでもそんなのが多数派だが、ヘッドバンドのバネ部分の長さは伸ばせないのが難点だ。
その結果必ずしも人頭は真円形では無く複雑にいびつだったりもするので、最悪時はヘッドバンドの両端がイヤーカップより頭を締め付けてくれるなんて事も。

これ大きさにも関係はするが例え小さくても頭が角ばった感じの形だったりすると、折角の小ささが何の効力も発揮しないなんて事も起こり得る。
ショートバネタイプので被害を受けずに済むのは、バネと接する部分の頭のR(曲線半径)がバネより小さい人限定だ。

更に2重のの下側(頭に乗る部分)は1重のと比べると、芯に硬いバネが入って無い分凹凸追従性も高目のが多い。
すると例えばRの大きさはクリアしてても上例とは逆に頭のてっぺんが尖り気味な人とかで、1重のではそこだけ強く圧されて痛くなるなんてのも起き難くなる。

この面ではAKG K240 Studioのみたいに、ヘッドバンドのバネ部長さが余裕しゃくしゃくな上2重となってるのなんかの意味が大いに出て来る。
残念なのは俺知りで現行品でこの手のには爆音対応のが見当たらない処で、それも含めて概述Philipsドマイナー機の魔改造には意義があったと勝手に自負している。

因みに近年では珍しくなりつつある俺言い「2重ヘッドバンド」のバネ部の長さに触れとくが、設計思想としては曲線バネの両端が必ずイヤーカップ部に来るのが固有の特徴だ。
わざと長過ぎに作っといて、「余った分」は頭の上へズラして逃がす作戦だ。

加えてバネ力の効率にも差があって、途中迄しか無いヤツの方はその先が撓る分ロスがある。
そこで大抵はその分予め強くしとく訳だが、そうすると余計にバネ部と非バネ部の接続地点が頭へ近付き易くなる。

なので上述の欠点はより出易くなってしまい、Rの差にこの分の余裕が無いと「当たって痛い」。
なのでⅡでこの弱点を出難くする為にも、ショートタイプなら非バネ部がせめてなるべく撓らないのだとまだマシだ。

因みにⅡでこんな厄介が色々あるからそれならいっそインナータイプの方がと思うかもだが、音関係の性能に犠牲があるのが嫌だったら現段階ではまだインナータイプでは無理な注文だ。
近年ではどんどん差は縮まりつつあるが、原理を覆すのは未来永劫不可能だ。

これを端的例示するとBeatlesが録音時に使ってた、「S.G. Brown-Type Super K」は変態的だが好例だ。
何が他と決定的に違うかってばオーバーイヤータイプの内部で更にオンイヤータイプになってる処で、被るのを否定しなけりゃある意味こう云う無限の可能性だってあるからね。

<つづく>

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