音楽備忘録1925 ’70年代Rockの浦島太郎➐
近年はアイドル系の若いネーちゃんでターゲットをオジ専に据えてるのも居るが、どんどん進む少子化停滞社会情勢が根底原因なんだろう。
上がり続ける酷税に対し収入はロクに上がらんとなりゃ、小遣いに困らんのは資産持ち(過去に稼いだ)しかねえもんな。
でそんな風に本来の王道から外れるのもアリってんなら、かつて学生運動に従事した世代向けには敢えて政治や社会問題を多く取り上げるのも一興なんじゃないかねえ。
ってのも不幸にして容姿に恵まれなきゃアイドル路線は無理だし、しゃべりが苦手だと普通の配信も厳しい。
今流行りの路線がどれも不適合だからって、じゃあそんな者は唯黙して大人しくしてろってのも立派な差別で忌々しいぞ。
現実は厳しいって言葉は昔からあったが、近年になる程その「何処が」ってのがどんどんおかしくなってんのよ。
ウケなくても我慢しろでは本当は言葉足らずで、その前に「簡単には」って付くんすよ。
幾ら時流と偶然合致したにせよプロテストソングとかパンクは突然変異でも何でも無く、誰にも相手にされなくてもずっと以前からその方面で頑張ってた奴等が居たんだ。
私感で’70年代Rockに政治・社会問題色のが登場したのって、まだBluesに根差したままでもあったからなんじゃないかな。
色恋沙汰だって歌われては居たけど、反リア充の者達には夢に近かったりする。
プチ遠距離恋愛になったとして足代を払えなきゃデートは出来ないし、ネットが無かったから通信するのにもその都度お金が掛かる。
つまり恋愛ひとつとってもその自由度を上げるには先ず生活の向上が必要で、しかし苛烈な差別からスキルアップもままならずじゃ理想の恋愛≒今なら宇宙旅行みたいなもんだったんじゃね。
その様な状況下では不謹慎白人みたいに「今晩お前の体が欲しい」等とは到底歌えず、夢を抱くにしても全然違うのよ。
現況今劣化本邦のメジャー系では相変らずのしか出さないが、こう不景気が続き過酷な若い世代には安易な絵空事は全く日常じゃ無くなってんだ。
けれど恐らく’70年代の手法にあんまり馴染みが無いから、燻った状態が続いてるんじゃないかな。
’70年代って漸く戦禍から復興が完成し物理面が充足したのに対し、心理面が著しく遅れててそれへ当時の若者が反発してたんだ。
杜撰君自身戦時中よりゃマシと思ったが、何か上の世代が説く理想とは自分達の置かれた環境はかなり違うじゃんって感じてたよ。
にも拘らず周囲の同世代は団塊世代みたいな熱意も萎えちゃってて、アウトローに落ちてしか抵抗出来なかったんだ。
リッチなのは何等かで壺と繋がりある者のみで、他は虐げられてるなんてまるでかつての米の白人支配者vs奴隷黒人と同じ構図やんか。
ので形式・形態は兎も角、スピリットや遡上に上る題材等は全くBluesなんだよね。
一見何の関係も無さそうなヒッピー文化やフラワー・サイケ等、殆ど見えない深層部ではBluesから受け継いでた箇所があるんすよ。
勿論自分が好きだから巷で話題にならなくなったのも惜しんじゃいるが、作詞技術面でも実害が出てるのが見過ごせねんだ。
-続く-
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