経済・政治・国際

2021年10月 1日 (金)

音楽備忘録778 Rockのスタンダード➋

何時にも増して独断の混入率が高いかも知れないけど、例え俺だけだったとしても実際そんな環境に置かれてたんだ。
敢えて当時の雰囲気とか様子を知って貰う為に、アイツの場合はそんなだったらしいと思って貰えると幸いだす。

改めて断りを入れたから言うでも無いが、私的には日本のRockの系譜からはロカビリー・GS(グループサウンズ)等は外しておきたい。
正確に音楽の変遷を辿るなら外すべきじゃないんだが、俺言い「部外者・門外漢の干渉率が高い」のがその理由だ。

俺の世代では幼少期が大凡GS
全盛期だったってのに、わざわざ分からん早口!?英語のFENの方へ興味をそそられたのは多分このせいだ。
これを今になって再分析するとどうも「黒い成分」の希薄過ぎたのがいけなかったみたいで、具体内容としてはノリやリズム自体の面白味が足りなかった様だ。

その代りちっともRockっぽく無くてもすぐに好きになったスタンダードも少なく無く、欲求が直ちに満たされなかったのは功罪相半ばだったのかな。
それは兎も角本場と比べるとRockのスタンダードナンバーって演る前から概知ってケースが少なくて、少し上の世代の人達には一寸した劣等感もあったりしたもんだ。

俺がもっと成長が早かったら少し違った可能性も否めないが、当時の子供の大半は自力で日常的にレコードを買うなんて無理だったんでね。
上の兄弟か誰かがヲタとかででも無いと、ラジオで掛からん限りノーチャンスに等しかった。

尤も今は今でYouTubeを筆頭に膨大に過ぎるから、「探せないと出会えない」点では一概にどっちが良いってんでも無いけどさ。
強いてだと過去は独力が困難だった分、知ってる人から示唆を受けられる機会は多かった印象がある。

敢えて欠点に目を瞑って人から人伝達の利点を挙げとくと、共通認識の醸成に勝ってたと思うんだ。
上手に紹介するには一定以上の知識の蓄積と的確さが必要で、この部分で今の「唯知ってるだけの人」と結構違いがあったんだろうな。

具体的には同じ有名でも誰のがどんな人達によりウケてたかとか、ソロならA・グループで演るならBの方が向いてるとかそんな面もね。
これが尋ねる相手が生身の人間とネット言語検索で大差の出るのが、質問者が例示を鼻歌ででしか出来ない時だ。

一時期よりPC経由だと選択肢が激減して不自由してるが、そうなる以前でも「データの蓄積」はかなり希薄と感じていた。
人間訊かれれば即答出来ても、ヒントレスで知識を全部晒すのって難しいよね。

この様な一種の教育方面の類のだとリモートで充分だから、まだ現時点では人が対応する方が向いてると思うんだ。
マニュアル全依存式よりゃメールでのやり取りの方がマシだが、活字オンリーが不向きな案件だって少なくないからねえ。

ついでの脱線になるけど今鉄道界とかじゃひたすら人員削減に走ってて、公的援助が無さ過ぎるから仕方無いのは分かるけどさ。
列車がワンマンで駅も無人ってのは俺は失策だと思ってて、状況に応じてどっちかだけにした方が色々良いと思うんだ。

カードや切符関係の扱い不慣れの対応とかだと大したスキルは要らないし、現場に居合せたら代わりにタッチしたりボタンを押してあげるだけで済むのがインターホンでの押し問答になったりし兼ねんもの。
これってBand編成に置換するとG×2+Drs.かG,B,Drs.1人づつかみたいなもんで、私的には何でこんな初歩レベルのに気付けないのか不思議でならない。

<つづく>

2021年9月28日 (火)

音楽備忘録775 Rockのスタンダード➊

近年になる程所謂懐メロに洋楽ポピュラー系が無視されてるんで、ちっとも相応しそうでは無いがそれを体験から綴っとこうと思う。
個人的には地上波TVは元々期待薄だったが、それなりに頼りにしてたFMラジオ放送すら聴く頻度がほぼ皆無になったのに由来する。

確かに昔と違って自ら調べれば簡単に情報獲得が可能になってるが、それが出来るのは名前を知って興味が湧いてからの話しだ。
本来紹介が必要なのは僅かしか耳にした事が無くその名も当然未把握で、けれど何だか気に入ってる様な段階の人達だと思うんだけどねえ。

現に幼少期に耳にした中に未だ未解明のが残ったままで、長年探してても見つかっていない。
かつてはヲタ性の強い番組でそれが分かる事もあったのが、令和になって完全に途絶えたですわ。

実際どの程度政治とか業界の圧力等が作用してこんなになってるか俺は知らんが、アホガキだった俺が今に至れてるのはかつては「目立つ所に親切なオジサン」とかが居てくれたからだ。
具体的には海外ならWolfman Jack・国内なら糸居五郎から小林克也辺り迄が俺には先生で、これは音楽に限らず他に興味のあった分野でも同様だった。

鉄道なら小田急ロマンスカーを作り出した人達、自動車ならかつてテレビ神奈川(TVK)で「新車情報」って番組に出てた三本和彦氏なんて下手なお笑い番組より遥かに痛快だった。
これの前者は実務と平行しての趣味誌への寄稿で「現場の本人の声」そのものなのが貴重で、後者も開発者を呼び付けてユーザー目線で無遠慮に毒舌を浴びせてたのが特筆ものだった。

何れも単なる一方的な批判で無いのが近年のと大違いで、取敢えず不満はぶつけてみるがそうせざるを得なかった真相が明かされたりしてたからね。
案外出来るのに見落してたのに対しては素直に謝ったり、改善の約束をしたりと中々建設的だったな。

音楽の方は小林克也氏以外のは殆どがラジオだったが、何れも郵便投書に依って市民と直接繋がってたのも見過ごせない。
今だって無くなっちゃいないものの変な忖度や選別がどれも多過ぎで、ありのままに正直にやってるのったら俺知りだとダルビッシュ有のTwitter位しか無くなっちゃてるよ。

これについては是非皆にも猛烈に違和感を覚えて欲しいんだが、専門性が高いと最終的には当事者本人じゃ無きゃ無理故ド素人への対応こそメジャー系メディアが担うべきなのにさ。
そりゃ携帯ショップへ自らは学ぶ気が皆無の年配者が押し掛けて我儘放題なんてのが蔓延してると、「知らぬは罪」みたいな感じに見えて来ちゃうけどさ。

投稿だってネットが主流になって以降は全くイカレタのも増えちゃったから何だけと、おかしいのが多いからってマトモなの迄封殺するのはやり過ぎだしょ。
今試しに「洋楽スタンダード紹介」でググってみたら出て来るのは有料のの宣伝ばかりで、無負担で行けるのは個人ブログがちらほらってのはあべこべだと思うんだよねえ


初めの一歩を知るのすら有料にするってのは、新規顧客開拓を放棄するって事なんじゃない?。
幾らネット上に文字だけでご託を並べた処で、魅力的な音の一端すら聴けないんじゃ誰が分かるか気付けるかっての。

とひとしきりほざいといて何故俺じゃ相応しく無いと考えてるかったら、渡米経験も無きゃ昭和47年以前の沖縄出身者でも無いからだ。(第二次大戦後から上記の間は「沖縄はアメリカ」だった)
黎明期の色々がこっちじゃ既に伝説化し過ぎの状態になってから入って来てそうで、しかし時間の経過で原体験をお持ちの方々はどんどん減ってそうだ。

これに輪を掛けて末端ブログじゃ波及力が脆弱過ぎるんで、誰かたった1人にたった1つ役に立つ程度でも御の字と覚悟して乗り出すとしよう。
又世界と共通のの方が多いが、ここでは敢えて「日本でのスタンダード」にも少し拘ってみたい。

ってのは現地での黎明期の1950年代に活躍した言わば第一世代が、’60年代には死亡・引退・徴兵等で業界最前線に居なかったのに端を発する。
それへこっちでは敗戦や占領の影響も手伝って1970年頃迄は音楽ムーブメントは戦勝国より10年遅れが続いてたんで、一部で興味を持つ者が出だしても大物達となると幾らも呼んで来られなかったんだ。

俺の生まれるかなり前なんで何故ロカビリーだけはすぐに入ったのか分からんが、黒人系を中心としたそれ以外のはBeatlesの武道館迄だと有名処ではThe Ventures位。
結果的にRockってよりゃ「エレキブーム」の方が先みたいな事になってて、欧米の60’sはPops寄りのが中心になってたのがこっち固有の現象だった気がするな。

<つづく>

2021年9月11日 (土)

音楽備忘録758 ジャンク部品の話しⅥ

今回もヲタ性が必ずしも低くないのはお許し願うとして、PCパーツに触れとこう。
これに関連してIT機器を、なるべく長く使いたかったらから始めるとしよう。

今でも完全に興味を失くしては居ないが、かつては俺もノートパソコンだのモバイル系のへの憧れは中々強かった。
それがPC体験を重ねてく内にかなり様変わりしたんだが、貧+初心者(最初は誰だって当然やが💦)にとって機種変はなるべく避けたいハードルでもあった。

処がグズグズしてる内にOS期限の都合でそそのまって訳には行かなくなったが、只でさえOS代は端折れないってのにハードに迄お金が掛るのが苦しかったのだ。
んで楽器や音響機器で中古にはたまたま慣れてたんで、中古でも行けるのはそっちへ軸足が行っちまったんだ。

では先ず新品の方が良いのと中古でも平気なのの仕分けへ進むが、ハードディスク・ATX電源・OSは新品側だ。
SSDでも売値にも多少左右されるとは言え、大抵はマザボ等よりゃ短寿命になるからね。

OSはWin xpみたいにスパンが長きゃ中古もアリだったが、最近は認証問題やら騙し売りやら物騒になったのと相まって期限切れの以外は中古は圏外。
電源については冷却ファンの摩耗や電解コンデンサの劣化が、やはり他の部分より短寿命なんでね。

中には劣化部だけ自前で交換する人も居るだろうが、他は健全だって確たる保証が無いと手間と部品代がペイしなくなる可能性がある。
で って事ぁ上記以外は比較的中古でも賄え易い訳だが、ノート等のモバイル系だと部品交換のハードルが色々と高いのだ。

又デスクトップ型でも本体形態がどんなのかがこの件では大問題で、要はちっこいの程駄目なんで御座居やす。
私的推奨はマザボがフルサイズ規格ので、それはスロットが豊富に付いてるから。

マザボの壊れ方次第ではこの利点に浴せない場合もあるけれど、最も多いのは部分的な旧態化や劣化・故障だ。
そんな時駄目になった機能だけスロットのカードに移転出来たら、まだまだ使えるんですよ。

してそれには汎用規格のスロットの他に、ケース自体にも余裕が無いと追加カードの制約が厳しくなるっしょ。
そうしてなるべく「使い切ってやろう」と思うと、モバイル系は何とも不利だったんだよね。

まあそれ以上に問題化するのが充電池で、小型化の為に殆どのが機種毎にバラバラ。
すると年式が行って来ると本体内に収まるのが無くなって、モバイル型の癖にAC電源のある場所でしか使えなくなるとはナンセンスじゃあ~りまへんか。

ハードなビジネスユースで寿命より消耗が激しきゃ別だけど、使えてる内はコンパクトな代わり処分頻度が高くなるだけだからちっともお得なんかじゃ無かったのよ。
世相としてはオサレなカフェか何かでノートをスッと出してなんてのは、絵面としては美しいんですがね。

何処の差し金か知らんがドラマとかでデスクトップ型だと故障や不調のシーンが出て来るのに、何故かモバイル型のだとそれが出て来ない印象があるんだけどホントに俺の気のせいなの?。
この件の生贄として従兄宅の涙ぐましい現状を提示しとくと、キーボードが不調になったからノートなのにUSBキーボードを外付けして粘ってんだってさ。

どうせそうなるら最初から外付けだったら、不要部分だって処分出来てたんだぜ。
中にはジャンクから探して挿げ替える人だって居るけれど、スロットや外部に追加するより明らかに専門スキルが要るし。

仮に頑張ってスキルを獲得出来たとして、万一探しても良いのが見つからなかったら諦めるしか無いんじゃ随分割の悪い話しじゃねっとね。
つまり時間経過で部分的に不適合箇所が出て来たとして、それの対策がかなり大変になるだろうってね。

<つづく>

2021年9月 8日 (水)

音楽備忘録755 ジャンク部品の話しⅤ

今回は電子部品の採収に特化してお送りするが、昔比だと年々作業に難しさが伴って来てはいる。
その原因の8割方は小型化・機械製造に依る事情で、残り2割は専用集積半導体化だ。

又デジタル回路の割合が増えたのも汎用ICの減少に繋がってて、タバコの値上げみたいに年々厳しくなってるのは残念だ。(後生だからお前だけとは言わへんといてーな)
売り値が下がっても処分費がかつてより上がってるのを含めれば、これは由々しき問題だが俺如きでは社会的には殆ど無力に近かろう。

こんな状況下ではジャンクって今更感がかなりになってそうだが、敢えて取上げるのにもそれ相当の理由があるからだ。
その際たるのは「ネットで誰でも調べられる様になった」ので、次点はディスクリート部品販売が暫時減ってるのだ。

かつては真空管機器のだと壊れてるとハッキリしてるの以外全部バラしてとっといたり、逆に期待薄な石のだと知ってるのだけ取外したりなんてしてたんだけどね。
正体不明のままでは何時までもタンスの肥やしになってたり、逆に当時知らなかっただけで惜しい事をしてたなんてのも少なくなかったな。

その他にも一般では入手難のが採取出来たりってのがあって、私的には小型の抵抗器がその筆頭だ。
因みに抵抗器って単機能な代わり比較的数を使うもんだからか、纏め買いに依るコスト圧縮率が高い口だ。

それが超小型のとなると電力容量も小さいんで、何処にでもは使えない分大量買いに難がある。
半導体だったら100コ程度で最高割引になるのも少なくないが、抵抗器みたいな雑魚(おっと失礼)ともなると1000を越さないとそうならないのもザラ。

なので比較的壊れ難く健康診断が外見や抵抗値測定で簡単なのは、所望数が半端なのだとジャンクの方が遥かにお得になるのだ。
これの具体的ご利益としては楽器内蔵回路等で、現況ではまだ割高な表面実装タイプにしなくてもかなりそれに接近したサイズに纏められる。

因みにⅡでデジタル回路なら大抵のは面実装の方が有利だが、アナログ回路では銅箔パターン面積等の「狭過ぎ」が音質劣化の源となるケースだってある。
加えてクドくも再出させとくが面実装の氾濫は製造工程の事情が主で、パートのオバチャンのハンダ付けに頼らず機械で一気に行けるってのが真相!?だかんね。

全く同じのを1000コ作るんなら機械の圧勝だが、たった数個しか作らんとか後でどっか変えるかもなんてのには今だって面実装は不向きなままなんだ。
ここから若干ヲタ度が上がるが本件で最重要なのは製造中止部品のニーズで、一例として楽器関係で最も有名なFETの2SK30を取上げとこう。

この石ってそもそもが最もベーシックなヤツだから、過去には「取敢えずFETが要る」って処には何処にでも使われてたんだ。
現時点ではまだ代替品は何とか入手可能だが、それでも完全な互換性があるじゃ無し音色にも少し違いがある。

これが過去には凡そ30年の長きに渡って定番だったんで、15年以上昔のからだったら発掘が比較的容易なのだ。
個人的には球と違って石には無頓着なんで固執はして無いが、最も汎用性に富んでるのは確かだ。

なのでわざわざジャンク機器を買って迄とは思わないが、たまたま家に何か転がってたりする様なら中を覗いてみる価値はあると思うんだ。
何しろかつては定番だったんだから、オークションとかで必死に少しでも安いのを探したりするより当選確率が高い筈だ。

こんなケースも内包してるんで、直接携わる気が無くても方法論の1つとして知識に加えとくのがお勧め。
以前述と重複するが「弄れる」のと「見付けられる・持ってる」は、共存して無い方が多いんでね。

<つづく>

2021年9月 5日 (日)

音楽備忘録752 ジャンク部品の話しⅣ

ジャンクはスキルもだがそれ以上に原資との縁等もあるから誰にでもでは無いだろうが、それで無いと入手困難なのがあるから参考にそれを。
現代は何でも売ってはいるけれど完成品比率が高過ぎになったからか、案外規格に縛られてそれから外れるのだと見つからなくなっちまった。

宅でその典型となってるのが概述デスク周りの冷却送風機で、物の規模としては只の小型扇風機程度で構わない。
だが小型ので静かなのって案外中々無くって、常時回すのには動作音がはっきり聞える様じゃ困るんだ。

ここで扇風機自体にも一寸触れさせといて貰うと、特殊なのとか高級機を除くと近年になる程静かなのが無くなってるよ。
昔とはニーズが変化してるのは分かるんだけど、半端に最大風量ばっか追及されてもねぇ。

ウルさいのを我慢しても所謂ジェットファンとかにゃ到底及べて無いんだから、静音性は重要だと思うんだけどなぁ。
これがDC(直流)駆動のならPC用の大口径のとかに糸口を見出せなくは無いが、それだと大抵はモータの仕様の都合でAC(交流)駆動のより短寿命になるから微妙なんだ。

それが原因で電車の制御装置がインバータの一本鎗になった位で、電源がDCなのにACモータを使いたかったからそうなってんだ。
走らせる都合としてなら旧来のDCモータの方が性質的には向いてたが、消耗部品交換の手間とコストが凄いからあんな高度なシステムに迄してるんですわ。

例外的なのを除くとモータってDC用のにだけ付いてる部品があって、電磁石の極性を切替えるのに整流子(ブラシ)ってのが必須なんだ。
こいつが現況構造的に「擦り付けとく」しかないもんだからどんどん擦り減って、無交換でいられる期間を縮めてるんだ。

ほんで又例に依って普及品では部品代+交換人件費の方が高く付くってんで、擦り切れたらお終いのの一択が強いられてんだ。
それでもモータだけ交換出来る様にしてありゃまだ良かったが、それすらも同じ理由で「1人死んだら全員殺処分」式を強要されるんだから本質的には余計な費用を払わされてんだ。

これ家畜や農産物だったら病の蔓防で已む無しだが、折角それが無い機械の利点を反故にしろってんだぜ。
まあこの辺は考えの違いもあるんでこれ位にしとくとして、兎に角結果的に中間層的な用途に適した部品が出なくなったんだよ。

そんな売って無いのが欲しくなる事も少しはあったりするんで、それに「無理無く対応」させられるとしたら流用・転用しか方法が無いんだ。
これの初級編の例だと2つある扇風機の片方はモータが・もう片方は羽根が壊れたんで、生き残りを組合わせて捨てるのを1台に減らすなんてのも。

必ずしもどんなの同士でもフィットしてくれはしないんだけど、今は捨てるのだって有料だしね。
こんなのにはジャンクなんて言葉は相応しくなさそうだが、「不用品から予備を確保しとく」基本理念には何ら差は無いんであるぞよ。

尤も細かいのなら未だしもある程度以上のサイズのになると保存場所の問題等もあるんで、各自夫々に限度はあると思う。
けど大昔に場所取るからって捨てちゃって後になってから同等品が見付けられず、しまった取っときゃ良かったって経験が何度となくあったですよ。

俺の場合は経済事情の比率が無慈悲な位高いけど、それより入手の可能性でどうするか決める方がよっぽど重要ですぜ。
どっかのドアホウな政治屋供よ、何でも金だけで解決出来るなんて思うなよってんでい。

<つづく>

2021年8月27日 (金)

音楽備忘録743 ジャンク部品の話しⅠ

何かを直したり作ったりする時、その部品は新品の方が良いのは言う迄も無い。
けれど全てを何時もそうは出来ない場合も色々あり、本邦では未成立の様だがジャンクも一種の文化と見做すべきとも感じている。

今の一般人の身近ではせいぜいたまに「再生品」のご厄介になる程度だろうが、高額だとか歴史的価値の高い物等では再使用は極普通の選択肢の1つのままなのだ。
尤も俺が関るジャンクはちっともそんな高尚なのでは無いが、頭ごなしに否定すると修理不能になるのも少なくなかった。

1.作られなくなった部品:特に製造中止後から時間が経ってると在庫も無くなってる。
2.元々市販されて無い部品
3.代用可能なスペックの現行品が皆無な場合

上記は唐突だが新品部品が入手不可の代表的なのを列記してみたが、経済事情以外にもジャンクのニーズが残ってるのを示したつもりだ。
俺自身の近年は単に無費用で切り抜けようって魂胆なだけだが、実際やってみると費用の大小(ゼロも含む)は他方面への影響もかなり大きかったのが見過せない。

過去比では通販等の恩恵で買うのは随分簡便且つ迅速化してはいるが、先日の宅のクーラー騒動みたいにタイミングが悪ければ結構待たされる事だってある。
そんなのに限って時間の取れる休日中に作業が出来なくなる訳だから、他人依存度が高い程こっちの時間の自由を召し上げられるって寸法なのだ。

っとここ迄はジャンクの悪イメージの払拭に腐心したつもりで、古い世代だと「ジャンクって外国語にしただけで結局は屑屋お払いだろ」なんてのが大昔の一般認識だったもんでね。
この「くずや~、おはらいー」っな昭和位迄のリサイク回収の呼込みのセリフで、胡散臭く小汚い身なりのオッサンがリヤカー引きながら住宅街を回ってたヤツのだ。

当時の大人達の無自覚差別もあったんだろうが幼少の俺には兎に角最悪イメージで、押し売りより下手すりゃ恐怖感を抱いたりしてたもんだ。
だが滑稽なのはそうして表面的に恰好付けとき乍ら、実際には昔の一般の大人の方がもっと日常的に色々流用・転用・再用してたんだからねぇ。

まあそんなのはこの辺にしといて近年はリサイクルって崇高感すら漂わせてるんで、本件最劣勢だったバブル期よりはかなり改善している。
んがその代り個人レベルで完結させられるのは却って減っていて、「ジャンクの供給源」の無賃確保が難しくなりつつあるのは残念だ。

一部のヲタ氏は有料でジャンクを確保してるのも居るが、俺の場合は今でも身近で発生した故障品から発掘してるだけだ

手元にあるの以外へも拡張した発端は、「治せる様なら治して、駄目だったら捨てちゃって」と頼まれたのだった。

こんなご時世になったから捨てるのは所持者自身にお願いしたいとは思ったものの、そこ迄届ける手間と費用を考えるとどっちらけ。
修理と云う成果が出て無いから手間賃を請求し辛いんで、そのままでは無駄働きになる。

それで依頼を断ったら断ったで小金の稼ぎ口を1つ損うんで、ジャンクだが「部品と云う資産」の形で少しでも補填しようとした結果に過ぎないんだ。
そんなのが20代半ばから成行きで続いてるんだが、そのお陰で買わなきゃならない物が減ったのは確かだ。

こんなのはレアケースだったんだけど今は処分に経費は付き物となったので、実質上その出費を軽減する手段の1つとして手に負えるならそのまま捨てない方が良さそうじゃない。
本人としては50を過ぎて面倒になってるものの、貧であると逃げてられないのであるよ。

<つづく>

2021年8月17日 (火)

音楽備忘録733 魔修理のその後②

窓型クーラー後継機のお届けが近付く中恥も外聞も捨ててこれ関連でもう1つ、社会貢献の為に人柱覚悟で危なかった顛末を記しとこう。
全く見栄っ張りじゃ無いがカッコ悪いのは隠蔽したい方でも、あまりにもな杜撰さに驚かされたんでね。

本件を晒す直接の動機となったのは弱者をターゲットにしたものだったからで、例えリスキーっぽくても一応試しとこうと思えるのは持てない者の方が多いかんね。
そろそろ叱られそうだから内容へ進めるが、法外低価格のが恐らく騙しなだけだったって構造自体は至って単純なんだけどもよ。

こっちだって最初から「万一嘘じゃなかったら」って微かな望みだったから、お金を取られる処迄は行ってない。
が不慣れ部分で配慮不足があって、家族の情報を少し持って行かれちゃったんだ。

スマホも無い俺だからってんでも無いが当然の如くクレカも不所持で、通販品を買う際に手数料の節約になるからってんでカード持ってる家族の提案に従ってそっちへお願いしたりしてるんだ。
もしかアンタヒモか?って誤解されたくないからハッキリさせとくが、家族のカードの資金源は全て俺だからね。

いや内心
なれるもんならなってみたい気持ちも結構あったりするんだけど、ちっともなれてないからこそここは声を大にしときたかったんだ。
それは兎も角スマホなら電子機器でこっちの守備範囲なのが、経済学部とか情報学部出身とかじゃ無いんでね。

それプラス俺所持のアカウントの殆どが商売のと兼用だったからか、一寸ガードが緩かったんだろうな。
持ってかれたのはカード所持者のメアカだけだったんだけど、それだって不要宣伝とかが後で目白押しになる危険はあったんだよね。

厳密には責任の所在は1にカード所持者2に頼んだ俺ではあるんだが、グーグル検索の2ページ目に平然と出て来てたんでね。
せめて被害者の告知と一緒にってんならまだ許せるが、政権圧力(正確には電通か)にはあんなに従順な位なんならもう少し何とかしとけよってさ。

犯罪者本人を調べるのはそんなに難しくは無いったって、1分1秒でも早く暑さから開放されたくて急いでたりすりゃ~さ。
こんなに平気で沢山横行してるとは思わなかったし、或は暑さで注意力を削がれてたか分からんが始めの一歩から細心の注意ってはならなかったんだよな。

税金や年金・公的保険料の取り立てが、どうせ少額だからテキトーってんなら別だがね。
貧乏だと学費負担の関係で金持ちに成れ難い社会システムでこう云うのって、間違い無く弱者の切り捨てじゃん。

元から俺は世間からは殆ど孤立してる様なもんだったりしてるから、これでも酷い仕打ちには慣れてる方ですよ。
加齢で守備力が劣化ってのも大いに考えられるけど、この国じゃもっと全然平穏な日々を送ってる人の方が多いからね。

個人依存じゃ無く社会で解決すべき案件で、幾ら政治に興味薄の俺でも流石に堪忍袋の緒も切れるぜよ。
冷静に見て深刻なのはこう云う類のってまず国内サーバー使って無いから、それだけだって利益が海外へ流出してる処がヤバイのに。

因みに本来¥3万程度のが¥1万程度ってなってたから、物の見事に引っ掛かり掛けましたよ。
あーごめんなさいねっと💢、って皆さまも呉々もご用心を。

前回本項述の事情でかなり発表が遅くなったが、今や無謀無策開催オリンピックの副作用に皆苛まれてるし。
政府の方向性が余程改善でもしないと当分は暗い世相が続きそうなんで、以前は騙されなかった人でも心を壊されりゃ危ないかも知れないよ。

<つづく>

2021年8月14日 (土)

音楽備忘録730 魔修理のその後①

漸く涼しさが戻って滞ってるのを片付けつつ前回述の防振の研究も、なんて意気が上がって来た処で災難に見舞われた!!。
まるで意地悪なギャグか修理後丸1日も経たない内に、殆ど冷えなくなっちまったじゃないのよォ。

それでもめげずに兎に角調査に乗り出してみた処、何の事は無い只の寿命がやって来ただけだったとよ。
詳細な究明は暑さから解放後にしたいんでまだ中を開けてはいないけど、どうやら冷媒がちゃんとは循環しなくなったらしいんだ。

ご臨終の時点では電気関係は動いてたし一番気温が高くなる時間帯だったんで、急激な気温上昇で相対的に効きが落ちた様に感じたのかの思ったんだけどね。
幾ら様子を見てても改善しないなぁと思ってたら、今度は設定温度迄下がって無いのにヒートポンプ部が勝手に止まりやがった。

そして3分過ぎてもヒー~部が再始動しないんで電源を完全に遮断し、外部から触診を試みた処何だか今迄普段全然温度の上がらなかった所が一寸熱っぽいじゃないですか。
それが全体的にだったらオーバーヒートで保護回路で切れたんだろうが、全く暖かくすらなって無い場所も多かったんでね。

これが又タイミングが最悪で、7月4連休と無理開催オリンピックの寸前とは何時も乍らとは言え実にツイて無いあるよ。
自助努力は既にしてたからか暑さに負けただけかはもう知らへんが、珍しくとっとと次を買おうと調べ出したですよ。

先ずは現用のを買った当時より概記の通り割高なのに辟易しつつ、ホントは次は冷暖両用のにしたいけどどうかなって。
んでウィンド型だと最早市販されてるのは唯1機種のみになっていて、競争相手が居ないんだから割高も二乗になってそうだから尻込みだ。

価格のみらず騒音が大き目だとかヒータ非内蔵だと極寒期に効きが悪いのも、かつて使ってて少し困まったしね。
そこで半分仕方無くセパレート型の相場はどうかと見てみると、工事費を除けばウィンド型冷暖機よりは安かった。

しかし冷房専用の窓型より高い上に、こんな時期だから急げば工事費がとっても割高になるのは火を見るよりも明らか。
コロナ禍で無理にオリンピック&それ関連で不要な交通規制って、こんな形で俺も弊害をしっかり受けてんだから吠える資格あるぞっと。

ったって暑くて辛いのは早くどうにかしたいんで、7月最終週迄待たされるのだけは覚悟するとして現用の後継機を買う事になったよ。
そうこうしてたらどっちも新しくないからなんだろうが従兄宅でも1つ逝かれちゃってたんだそうで、それの工事が何と8月6日だってぇから驚いちゃった。

俺よか3日は先に手配が終ってて埼玉でそんなだってんだから、23区内じゃ信じ難いが最悪だと秋口迄待たされ兼ねないや。
まあ冷静になりゃ「15年目」だったんだから仕方無いんだけど、兆候が全く表れなかったのは残念至極だ。

骨董機器の実用体験の豊富さではこっちは大御所級なんで、普通のを普通に使ってる人より有事の覚悟はかなり出来てたしつぶさに監視してたんだけどさ。
こんな風に来られたらスキルもへったくれも、そりゃ無いわね。

処でこの処執筆と発表のタイムラグが何時もより大きくてスマンこってすが、上記の如く暑さでデスクワーク以外が困難化したのも一因だす。
PCだって結構な排熱はあるんだけど、それでも真空管ガンガンよりはかなりマシなんで…。※執筆7/17(土)

<つづく>

2021年7月20日 (火)

音楽備忘録705 メンテナンスの問題②

現代の常識としちゃ元の価格次第でメンテ費用も勘案するのが普通だろうが、安かったからって最近じゃ捨てるのだって結構取られるんだぜ。
っつうかメルカリとかの隆盛からすると少しでも還元しようと思ってる奴が多い筈だから、安物程コンディションを整えとかないと手間だけ掛かって全くお金にならなくなるかもね。

かと言って本体購入価格以上のメンテ費には二の足踏むのも仕方無く、バランスってもんがあるのは確かだ。
けどこの思考には楽器本体だけしか入って無く、実際には後になって「他で掛る」のが欠落してるのよ。

では予告通り
最近耳にした悲しい例へ進めてくが、高目のレッスン料金の子供中心のピアノ教室でのある事例だ。
場所も良く講師の質も悪くないからその点では料金に見合っちゃ居るが、楽器の状態が極端に悪いんだってさ。

そりゃお高いったって超一流の講師の相場よりゃ安いんで、無知若しくは子供の健康への心配が足りないバカ親は納得しちゃってるらしいんだけどもよ。
それが元で可愛い我が子が音痴になっちゃったり、果ては腱鞘炎とかになっちまったらどうするつもりなんだろね。

感覚でも肉体でも一度「酷く壊し」ちゃったら治すのも大変だし、最悪は再起不能って事だって…。
きっと何処かからの入れ知恵で「生ピアノ」であるのが大事ですだけ切取っちゃったんだろうけど、あんまり状態が悪かったら普通の「電子ピアノ」の方がよっぽどマシなんだけどねぇ。

で これは感覚や健康にはセーフだったとしても楽器が違っても、そんな状態でやってると損ばかりが山積してっちゃうんだす。
弾く方で余計な悪い癖とかが一旦定着し過ぎちまうと、ハッキリ言って普通の人ではもう打破するのは不可能になりやす。

特に近年本邦では昔みたいな頻繁な貸し借りとかが廃れ気味だし、買うのに選ぶ段階からして試奏するよりポチッとねが主流だから比べる事で得られる「普通はこんなもん」が手に入り辛い。
だから上述のケースでも子供の方から「何か変」って言葉とかが、より出て来難くくなってると思うのよね。

まあそれ以前に親からしてわざわざ危険なのにお金払ってんだから、大人がちゃんと理解出来て無い方が罪なんだ。
未だ本邦じゃ「子供のお遊び程度」と甘く見るのが氾濫し過ぎてる様だが、本当は真逆なんですよ。

仕事となったら確実な継続性を誰でも考えざるを得ないが、遊び≒一時的なものとなるとよっぽど触れた最初にこっ酷い目にでも遭って無きゃ先ず誰も気にしないでしょ。
とどのつまりその楽器が道具であるからには「買い値」より、「現在のコンディション」が全てなのだ。

とは言えここからが少し難しい処で、幾らしたのに幾ら掛けて良いかの判断だ。
経済面だけで考えりゃ¥2万以下なら廃棄か買換え、それ以上のなら半額位迄と考えるのが普通なのかな。

しかし何分にも個体差と好みの巾が広大なんで、上記に従って構わないのは美術品扱いの場合のみなんス。
これの一端を材料面で考えてくと例えばメイプルの音が欲しかったとして、それが最高のじゃ無くても「そのもの」のなのか「みたいなのでなるべく良いの」なのかで二手に分かれる。

奏者側は直接触れたりもするし好きなのはアレだったからと執着し易いが、聴者からしたら見た目を除けば気になるのは「音だけ」だ。
すると実質上同等なそれより少し安価な材も候補に入って来て、本物か類似品かより「質」が結果の殆どを握る事となる。

この中で有名なのはすぐさま本物と同等扱いに昇格してくが、供給面の悪さ等で普及させられないのだと価格と知名度はずっと2軍のままになる。
これ等から一部マイナーブランドの普及価格帯のに使われる事が多くなり、材質の内容では本家本物と拮抗するケースだって出て来るのだ。

もしアナタの持ってるのがたまたまそんなのだったら、買値より高額なメンテ費を掛けてもちっとも勿体無く無いんですよ。
なまじ売行きの良く無いのだっただけに(プチ失礼)、類似のを後から欲しがっても見つからない確率が非常に高いんでね。

私的には近年のになる程材質の劣化が顕著に感じられるが、温暖化や環境破壊の影響が大きいのかな。
なのでこれからすれば「古いの程」修理が大変でも慌てて廃棄するのは危険で、けど生Pianoみたいにそれが高額だと悩ましいやね。

そんな苦しい際でも私的推奨としては廃棄前に、状況検分と見積り位は専門家にお願いした方が良いと思うな。
もしかしたらこの先一生、もう2度と入手出来ない物かも知れないんだから。

<つづく>

2021年6月29日 (火)

音楽備忘録684 魔修理の記憶①

魔改造枠だけだと改造と繋がりの薄いのが洩れちゃうんで、今日からもう一枠設けさせて貰う事にした。
だけなので改造の方も終りじゃ無く、又何か思い浮かべば随時で続く予定だす。

さて最初は大昔に楽器屋でバイトしてた当時のから行っとくが、その店は当時業界内ではそこそこ有名で売り上げもそれなりだったが個人経営の小規模店舗だった。
元はお客として気の利いた中古を漁ってて辿り着いた所で、流行商品の販売数を追及する様な大手チェーンとはどっちかったら逆方向だった。

その関係か修理も多岐に渡るし固定の担当者では無く、出来る人が出来る時に自ら率先してこなすってスタイルだった。
それ処か銀行回りから仕入れ配達に至るまで何でもやらされて、こっちのBandの合間に小遣い稼ぎと軽く考えてた目論見は見事に外れちまった。

最終的には「儲からなくても本業」に支障し出したので比較的早期に止めなきゃなんなくなったが、お陰で「楽器屋のお仕事」一通りはそこで身に付いていた。
その中で修理の仕方で印象深いのが、必ずしも正規部品を取り寄せはしなかった処だ。

勿論簡単に入手可能で正規の方が適してるのには他所と同じ様にそうしてたが、これに下手に拘ると「ウチでは修理出来ません」が増えてしまう。
この問題チェーン店だと店毎に余計な差が付くと不味いから仕方無い面もあるが、何とかして治したい顧客にとっては何処もがそんなじゃ救われない。

恐らくそんなニーズから完全な原形修復は無理な場合もある旨を伝えた上で、それでもってお客さんのは最後迄面倒を見る事にしたんだろう。
そんなシステムなんで必要に応じて可能なのはメーカ送りにするのもあったが、先ずは店先で店長(経営者兼雇い主)と俺を含むバイト君のたった3人だけでこねくり回してみるのが日常となっていた。

前歴(決して犯罪歴なんかじゃないよっ)の関係から俺にお鉢が回るのが多かったが、最初のは楽器Ampスピーカエンクロージャの保護ネットの張替えだった。
その機種が中途半端な時期のAcousticのだったんで、当時の本邦環境下では同じ物は入手不能だった。

最近では希少部品専門の個人商店も増えたが、仕入れにネットが使えなかった当時じゃそうは行かない。
国際電話で注文すると英語力も勿論だが音質もタイムラグも今よかもっと
悪かったから、聴き間違い等で高い電話代が簡単にパーになったりもしてたからね。

取敢えずはそれ用の補修品で似たのを探すが全く見つからず、それを受けて出た店長の指示は「生地屋へ行って探して来い」だった。
楽器屋で働いてて何で手芸店のおばちゃん軍団にわざわざ揉まれに行かなきゃならんのって一瞬たじろいだがそこは渋谷の街、当時は駅前に合皮とか迄扱ってるデカい店があったんだ。

店長の何でもあるからの声に期待と疑念半々で行ってみたが、同じのはおろか視力の悪い人でも騙されない位違うのしか置いて無かった。
そう云う場合はなるべく似てりゃ良いっても言われてたが、それが無いからどれを選ぶかでかなり悩んだ。

理想条件は黒の柄無し無地で適度に厚く丈夫なのだったが、そもそも無地の時点でもう無いやんか。
そこで仕方無く柄とか模様はあっても黒一色の3つの中から、一番厚手で丈夫そうなのを調達して戻った。

張替え作業自体はその手の作業には割と慣れてたから然も無く終わったが、引き取りに来たお客さんの反応がもうその時点で気が気じゃ無かったッスよ。
その上来店した途端に店長が「コイツがやった」「気に入らなきゃやり直させる」とか色々言っちゃうんだもの、全くもって消耗致しましたで御座るよ。

でも運良く気に入って貰えて褒められた時の嬉しさは生まれて初めてもんで、それが今に続く大きな要因になってるのかな。
もしかしたら裏で事前に相談か何かされてて嵌められただけだったのかも知んないけど、だとしたらそんなのこそ人材育成の真髄なのかな。

<つづく>

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