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2024年9月 8日 (日)

音楽備忘録1849 J-POPでの無駄な苛烈サウンドに異議あり⓰

不安症候群その3は、実体不肖なヘボマニュアルの盲信ざんす。
前回の言わば欲張り過ぎての失敗も、なるべく早期に素直にそれを認めないとド壺に嵌るがね。

↑とは比較にならん程情けないのが、初心者でもないのに全貌が明らかになってない慣習やマニュアルみたいなのに盲従してる処。
これが更に不味いのは殆ど新規の勉強にならず、自身で失敗を含む新体験の積算をしなくなるからなんだ。

幾らマニュアル高依存が流行ってるにしても、信頼性が充分確立したマニュアルが無きゃ御破算でごわす。
本来この場合個別のマニュアル制作からやらなきゃ駄目で、しかしそれに翻弄されたら現場仕事はどうしたって疎かになる。(几帳面な技師だと逐一メモ書きで残したり程度はあるが、それを系統立てて纏めるとなると…)

けどそれ位心血を注いで取組まないと、汎用なの(なるべく多くのケースでどれか当て嵌まる)なんて到底作れないよ。
そもそも音響技師ひいてはその中の録音技師人口の少なさを先ず事前了承すべきで、スポーツみたいな明快な結果とか記録データが音楽じゃ得られないのもね。

そう云う意味で機材こそ既製品があっても、実用上の加減等に関してはバラバラの部品がやっと売られてる程度のものと考えて頂きたいん。
差し詰め自製の手作りしか無い分野だったも同然で、仮にマトモなマニュアルがあっても助けになるのは個性以前の段階迄なんだ。

にも拘らず勘違い野郎を噴出させたのは、外野から眺めた打込みの簡便さなんじゃないかな。
真の打込みの意義って楽器は演れないが音楽センスなら持ってる人が、脳内イメージを例え擬似でも実音化可能になった事なんだ。

ちゃんとやろうとしたら弾けないのに各楽器固有の音域に始まって、得失とか色々を学ばなきゃなんない。
それもリアル楽器に触れても良く分からないんで(だって弾けないんだから
)、文献その他からのとっても地味で地道な努力を延々と。

それだと又隣のガキが下手クソな○○を演り出しやがったみたいにならないから、実際はどれ位努力をしてるのか他人にはとても分かり難いんだ。
そりゃ今みたいに猫も杓子もとなりゃ、無知なまま滅茶苦茶にやって自分が気に入ったからOKなんてアホも居るがね。

けどそれって非打込みでも中二病の自己満Bandとか、昔は特に凄く一杯居たんだよね。
強いて打込みとリアルでの本件の差ったら、丸パクリしてもそれが判然としない処かな。

ネタ元と同一音源・シーケンス・フレーズになると、誰がやろうと寸分違わぬ音しか出て来ない。
だったら即バレだろ…って必ずしもそうとは限らず、1からの自作でも偶然一致する可能性が
あるからね。

同じ値段で買ったウチの初音ミクだけ何かブス、なんてなったら最悪は訴訟もんだで。
って事ぁもし細かい部分でも歌詞とメロがたまたま同じだったらそこだけは全部同じに…、となるから引用と丸パクリの区別に鈍感なのが増えたか知らんが。

閑話休題大まかな目安こそ目的毎に存在するが、意図でもせん限りずっと同じ設定・調整で中々「同じに聴こえる音」になんかなってくれないんだ。
結局極力フラットな気持ちと耳で聴いて、調整しなきゃなんない部分は無くせないんだよ。

=つづく=

2024年9月 1日 (日)

音楽備忘録1842 打倒閉塞感➐

サヴキーワードは温故知新でお送りしてるがその訳は、酷く単純に身近で簡単に聴ける音だけじゃ不足を感じてるならだからだ。
マクロ聴点に立ちゃどんどん新しいのが生まれてるが、音楽やサウンドの進歩はITとかと違って恐ろしくスローモーなもんなのだ。

誰も作らず誰も奏でずとも何処かから温泉みたいに勝手に新音が湧いてくれたら良かったが、誰かが作れる様になったり奏でられる様になってからじゃないと聴けないからねえ。
只その代わり温泉みたいに源泉が知らん間に枯渇するなんてのは無く、特に録音して残せる様になってからのは半永久寿命なんだ。

今日は視点を変えて人間側の先ずは肉体事情を考察してみるが、要するに昔と今の人の耳の進化具合だ。
ハッキリ言ってあっても計測不能な位の進化で、地球環境の劣化具合からしたら退化してる可能性の方が高い位だ。

実際先日メタラー様専用で高域を強調したヘッドホンが新登場なんてのを目にしちまったが、こりゃもう明らかに軽度の難聴になってしまった人向けのブラックな商品だわ。
まあこれで確実なのはせいぜい傾向位なんで推測に過ぎないが、もしかしたら昔の人の平均の方が可聴帯域が広かった可能性が考えられる。(但し罹患率の高さや健康体の維持期間の短さは除く)

オーディオについては長らく人耳に性能が追い付いて無かったからあれだけど、楽器に関しては現行標準品よりワイドレンジだった自説が濃厚なんざます。
もう少し詳述すると必ずしも出せる範囲が広いってんじゃなく、もし出てたら今のより隅々迄気を配られてた可能性があるんだ。

ほいで面白いのはワイドレンジだが基幹にならない箇所は、今のよりかなり控え目になってるのが殆どでね。
杜撰君が体感したのはDrumだとLudwigの3Ply Reinforcement以前の過去仕様ので、テキトーに聴いてるとナローなのがいざ録ってみたら超絶ワイドだったってヤツでさ。

それがより具体化したのが過去述100年Snareで、こっちは深胴でもないのにそれ迄に聴いた事の無い音の太さに圧倒されただよ。
例えるなら生なのにEQやコンプ等でフル加工済みってな感じで、今もそんなのが主流だったら録音で加工したい人が劇的に少なかったに違いねえってね。

最初従兄の親切若しくは悪戯でノーインフォで、突如叩かされたんで1㎜も期待なんかしてなかったんだ。
何せ木胴でも深胴でも無かったし、見た目も割かし平凡だったしさ。

その上状態も「普通の中古」にしか見えなかったのに、少なくともここ数十年の俺には正に劇的な出来事だったさね。
この体験をする迄はペダルの俺言い「Speedkingショック」の方が上だったけど、訊いた値段や経年も含めて青天の霹靂どした。

とは言えこんなのは一生に一度あるかのレアケースだと思うが、先に強く全否定なんかして身に沁みついてたら短時間の体験じゃ分からんかったかも知れん。
取り立てて期待してないのと高を括るでは、こういう処で違ってるのねと改めて思い知らされた次第で御座居。

-つづく-

2024年8月31日 (土)

音楽備忘録1841 J-POPでの無駄な苛烈サウンドに異議あり⓮

何でもやり過ぎなのを指摘するのがクドい杜撰大王とは皮肉でしかないが、未だに俺言い「これで足りてるか不安症候群」は自身も完全寛解には程遠い。
だからこんな老害でも気持ちだけは誰より知ってる自負があって、しかしどうやら主に2つの原因があるらしい。

その1は古い世代だとリアル人力音源の音が基準になってるせいで、Line録り以降デジタル音源も含め音の存在感に脆弱性を感じる処から始まっている。
旧来の録音ではほぼ必ずMicを使用してたんで、どんなにOnセッティングにしようと背景雑音を完全に無くす事は出来なかった。

その頃は他の録音関連機器も低性能だったから、もっと欲しい音だけクッキリ録れんもんかと何時も思ってた。
のがいざ可能になってみればクリアになったは良いが、どうもアッサリし過ぎてて何か物足りなく感じられたんよ。

のは意識外にあっても空間の残響音等も含めたのを「○○のサウンド」と認識してるからで、それは今でも楽器に疎い人だと姿で視認出来ないと何の音だか分からない時も少なくないだしょ。
私感では1980年頃がこの新懸案の発生境界で、レジェンドの模倣をしようにも金満プロじゃないと例えばデジリバを使えなかったのも一因してんのよ。

Line録りでもトランス入りダイレクトボックス等が同様で、昔からのスタンダードなAmpでは最低1回はトランスを経由してからの音だかんね。
確かに純音響的には省けた方が何かと有利なんだけど、あまりに経路が異なると楽器の音色形成を構成してる要素迄道連れでレスになるだよ。

かと言って何でもノイズ迄拾っといたんじゃ曇って濁ってでアカンしで、実は背景音の最適含有量は物凄くシビアで微妙なバランスを要求されるもんだったんだ。
録り場所が自由に選べない+あってもポンコツなデジリバで、尚且つ大抵は当然Mixで匠の技も持ってねえと来りゃそりゃあんまり上手く行く訳ゃねえっての。

ので却ってローテクで旧式な録音方法にした方がまだマシになる確率が高いんだが、自分達だけ望んでもないのに古臭い音じゃ
やだもんねえ。
ほいでアイテムやツールは兎に角揃えてみるんだが、昭和のサラリーマン父ちゃんの無駄に多いゴルフ用品みたいな事に。

母ちゃんにはほぼ例外なく叱られるが、それでも趣味だったら家庭内案件で収まるからまだ良いんだ。
素人相手でこれといった実績の無い録音屋がお客にアピールするには、一通り揃ってる方が安心感はあるでしょ。

けど同傾向になれば「高級な素人」は凌駕出来ても、「低級なプロ」にすらなれなくなるコースなんすよ。
一応頭じゃ分かっててもお客に来て貰わん事には商売が成り立たないからか、段々このウイルスみたいな奴が高級なプロの方まで感染してっちゃったのかな。

要するに木乃伊取りが木乃伊になるみたいなもんで、段々無垢な素人の時の感性を忘れてっちゃうんだ。
更に良くないのがそんな連中普段は仕事上で、ホントのズブの素人とは接点がねえべ。

そうしてる内にトウシロウは余計な口出すんじゃねえとなって、自分達の方がイカレてるのがもう分かんなくなる。
でその傾向が今劣化本邦でだけ強く出るのも、赤信号皆で渡れば怖くないなんて言葉が出る国だからなぁ。

=つづく=

2024年8月28日 (水)

音楽備忘録1838 打倒閉塞感➏

暫くぶりでの前回補遺入りは、前回後部述は飽く迄ヒントだから他のでも良いのよ。
もののついででもう1つ晒しとくと、ソフトシンセのデモ曲にも参考になるのがあったっけ。

尤もこれ等は普段耳をシャットダウンしてないってだけで、到底能動的とは言えない。
がそんな風に余計な意識がなるべく無い状態で聴くのはかなり重要で、理系思考が強かったり文系でも思い込みの激しい場合は要注意だ。

拘って探して引掛からなかったって事は、こっち(受け手側)に問題がある可能性もあるからね。
普段はそれも個性に繋がってるから気にしなくてOKだが、今迄の自分の普通で何か不足を感じたら何処かを少し変えてみないと埒が開かない。

ならば思い切って全替えするのも悪か無いけど、それで自身のアイデンティティに必須な箇所迄放棄するのも危険ざんす。
まあ人夫々性格・性質もあるから安心出来るけど新味に乏しいとか、何時も斬新だが折角良かったのにすぐ次へ行っちゃったとか何かしら傾向が出るのは仕方無い。

が過去事例を眺めてると他人が思う最大の魅力を迂闊に逸すると、後で挽回するのはとてつもなく困難みたいだ。
一度散々例えばAが100って魅力に晒されると維持出来てりゃ平気なのが、一旦他所へ行って戻った時だと大抵は100にしても復活と認識されねんだよ。

従前に無かった変更後のBってのに共通とか似てる箇所があると、そのせいでA100に聴こえてるのかもなんて疑念が新発生するんだわさ。
しかもこの現象は他人にばかりじゃなく、状況に依っちゃ本人だけが過敏になったりするケースもあってね。

杜撰君視点では今の相棒達が該当し、勝手に自身で神経質になり過ぎて自滅しててね。
そんな時は原点回帰が最適なんだけど齢取ってブランクが一定以上になると、過去に良かった時の記憶が曖昧化したり肉体的劣化で以前の方法では叶わなくなってたり…。

なんて他人事を言ってる余裕は無きゃ資格もあるか怪しいが、齢を取ったりブランクが長くなる程取り戻すのは想像以上に困難になるのだけは明白ざます。
ずっと不満足な状態を続けるのは色々辛いけれど、自身の最大のウリを破棄して何か獲得出来ても大抵取れ高はマイナスなんだ。

右も左も分からない中で最初に他人から得た評価って、その人の素であり持てる才能の萌芽でもあるんだわ。
故に原点維持+温故知新つうのが最有力なルートで、自分を見失う事がなければこその自由な冒険なんすよ。

別観点からだと改造箇所を誤ったとも看做せ、そうなると戻すのと変革を同時並行で進めなきゃなんないからえらいこっちゃで。
その様な地に足が着いてない状況へ自ら追い込んじまうと、冒険の方だってやったつもりでも思いっきりは多分出来てねんだ。

例えばGuitar(非Guitar Synthesizer)からSyntheみたいな音が出せたら凄いけど、それは見なくてもGuitarと分かればの話し。
つまり適度に古くからの部分を残しとかないと、何が何処が新しくなったのかが分かり難いんだ。

-つづく-

2024年8月27日 (火)

音楽備忘録1837 J-POPでの無駄な苛烈サウンドに異議あり⓭

お次はテンポでオモロイからってどんどん速めた結果、歌詞が聴き取れなくなったから半速でなんてのばっかりな愚には誰も気付かないのかな。
これももしどうしてもやるなら、せめて真逆の歌だけ速くて伴奏が遅いのも入れといておくれよ。

幾ら大元は絶対的存在の電通の指示だろうと、その位の加減はしとかんと表現方法が狭隘になってアーティストとしては自殺行為になるでえ。
期間限定で荒稼ぎして、その後の長い人生は鞍替えしてビジョンが目白押しってんなら止めねえが。

この件も杜撰君想像ではボカロが発端だと思うんだけど、ボカロで打込みでは特有の弱点を補填しようとした側面を忘れるべからずよろし。
特に初期の音源で製作者も熟達してなかった頃、最大の問題は歌の強弱表現等だった。

Rock系本格派歌手ならシャウト等音色可変巾が大きく取れるが、↑では基本音量の上げ下げだけでやっとだったかんね。
今ならあるのか知らないのは毎度の杜撰振りだが、ボカロで王道Metalみたいな歌声聴いた事無いんですけど。

これも杜撰推定に依れば無名なのにリッチなシャウトが出来る歌手が中々居ないんで、音源サンプルの取得にきっと難があるんだな。
因みに何故無名が良いかってば、既に有名人だったらリアルバージョンに絶対負けて魅力的に思って貰えないからだ。

初音ミクがブレイクしてからならその俺言い声源主も有名を馳せて無問題だけど、逆になったらボカロソフトが全然売れんからねえ。
わ兎も角そんなこんなでどうしてもリアル歌手よりハンデがあるとなると、声以外の箇所で何とか増強して充足させるしかない。

そんな背景があって最初の人は知識不足でたまたま倍速に打ち込んだだけかも知らんが、ゴーサインを出したんじゃないかな。
もしやリアルでも歌唱力不足を誤魔化す目的で悪用してたら目も当てらんねえが、その場合「ボカロより脆弱な歌声」にも注意しないとロクな事にならんですぜ。

特殊用途を狙ったの以外先方は汎用性の為に「普通の声」にしただけで、決して弱くした声じゃねえんだわ。
ので貧弱歌手と違って、強くは無くても「弱くは無い」んだよ。

この差がどう影響するったら、派手な伴奏だとボカロよりリアルヘボのは余計に埋没するし聴き取りが困難化するん。
そいで仕方無く圧縮だの倍音付加だのと高加工した処で、完全に別音に挿げ替える訳にも行かんから何処かに弱さが残っちまうだよ。

この件も結局さじ加減案件で、要は音楽には物理的忌避組合せってのが厳然と存在してんの。
こればっかりは何しろ物理的限界なんで、幾ら聴き味不問にした処でどうしようもおまへんのや。

でも慌てる乞食は貰いが少ないが如く、簡単に無理して迄全部盛りしちゃうとその後に打てる手がどうせ無くなる。
から如何に微量の盛りで、惹き付けられるかへ視点を向けてくしかないんだ。

高圧縮感サウンドの始祖Beatlesはどんな曲・アンサンブルそして最大は目的で施したかが典型例で、今劣化本邦のJ-POP比だと全てが多くても⅓程度しか無い時にやってるよ。
一般聴者が一度に認識可能な音の量って制作側が思う程そんなに多くなく、足りるだけありゃ良いしそれ以上入れといたって聴いちゃくれないって。(意志があっても脳が追い付かない)

=つづく=

2024年8月 6日 (火)

音楽備忘録1817 J-POPでの無駄な苛烈サウンドに異議あり➑

さて次なる新仮設はかなりハイリスクだが、今劣化本邦のJ-POPヘヴィーリスナーも大半は難聴なんじゃないかだ。
わ言い過ぎにしても本人無自覚の、何等かの劣化に見舞われてる疑いがとっても濃厚なのだ。

今の普及価格帯主流は音源も再生機器も基本は極小音量に主眼を置いてる様だが、もし音源に充分な事前補正が為されてるならその直後以降はもう不要なんすよ。
人耳の非リニアな周波数特性(音量次第で特性が変わる)の分を、最初の段階で補正してある訳だからね。

ので録る前になるMicで高域忖度してるのはまだ理解出来、今の流行りの音にするのにEQが不要かその負担を軽減させられるからさ。
けれどイヤモニやスピーカ等では既に「処理済み」なんだから、昔のと違ってもう無理にドンシャリになんかしとかなくても平気になったんだ。

にも拘わらずどいつもこいつも高域忖度する理由として、極小音量補正が施されてない昔の音源を聴く際はっつうのが考えられる。
だがそう云う事情で音の出口での補正が欠かせないってんなら、別に音源の方に施しとく必要は無いんだ。

一面で音楽制作と音響制作が夫々勝手に自己ナルシスを発動してるとも伺え、それじゃあグループ会社内で両方やってる意味が全く無くなっちまう。
各部門には各々の言い分はあろうが、音源と機器の両方共買ってくれた人程損させるのはどうにもイカレとるがね。

と誰も得しないのにスルー出来るとしたら、関係する人の過半数が既に耳に何らかの劣化・損傷を受けてるとしか考えられないんだよ。
こんなのを大胆に提唱出来るのは俺が老害だからこそで、但し単に好みに合わんから文句を付けてんじゃおまへんのや。

こごての老害とは正常・健康でも、加齢に依る逃れられない耳の性能低下があるからだ。
同世代の中では可聴高域限界の劣化は16kHzと現況少ない方だが、所謂モスキート音は全く聴こえなくなって久しい。

その上誰よりも爆音慣れしたこの耳で、今劣化本邦のJ-POPはどうにも喧しくて過刺激だと感じてるんだからな。
って事ぁ健康な耳の持ち主で俺より若きゃもっと煩く感じてる筈で、そうなってないのは耳自体が逝っちゃってる証拠でんがな。

では何故皆気付かない・気付けないのかったら、普段の日常に比較対象が存在せんからだ。
幼少時からずっと新旧交えて耳にしてれば、そうはならずに済むんだけどね。

因みにここでの新旧とは事前補正の少ない音源及び
、事前補正レスの生演奏ざます。
後者は近代のスピーカを使うともう補正が入るんで、主にPAや電気・電子楽器不使用の限定条件付きとなる。

故に厳密には近代のオーディオ機器で聴くとその補正が含まれ相応しくないが、だからこそせめて音源では補正レス時代のじゃないとね。
処が既に耳が劣化してたらそんなのの方が籠ってて変に聴こえて、タイミングを逸するともう聴き比べの効能さえ喪失しちゃうんだよ。

=つづく=

2024年8月 2日 (金)

音楽備忘録1813 J-POPでの無駄な苛烈サウンドに異議あり➐

ほいだら前回末尾のフラグを明かすと、現行で殆ど存在しないサウンドは技術面その他等で実現性が無いと考えちまうって事ですわ。
違うのの存在が無いか出逢うのが困難だと、今すぐ何か欲しい人にとっちゃ自動的に選択肢から洩れるべ。

その私的典型が球サウンドで、生まれて一度も直接聴いた事が無かったらどの位どう違うのかは分からないじゃん。
以前概述だがそんな俺言い「球バージン」さんには、なるべく典型的で大袈裟な位のを聴かせてあげなきゃね。

女性だとどうか分からんけど男って結構初体験でトラブルと、情けない位後々までトラウマを引き摺ったりするんだよねえ。
まあそっちの方は諸事情からある程度博打になっても仕方無いんだけど、音の方ではそんな風にする正当な理由が全くないんだ。

聴いてどう感じるかは個人の自由が完全に保障されるべきもので、元来は石でもより多くの魅力でアピールすべきもんなんだ。
んが余程自信が無いのか騙して儲けたいのか、俺から見れば必要以上に球を聴かせない様にしてるとしか思えない。

のと同様に高平均音圧は実際極小音量で内容を全把握するのは明らかに有利なんだから、敢えて正反対の低平均音圧の音源も聴き比べさせて納得させりゃ良いんだ。
それを買う買わないは自由だからと片方しか用意しないと、合わない人買わない→販売総数が減るのはサルでも分かる理屈だで。

内部事情は知らんし知りたくもないが、他の商法とはあべこべでそれも又大いに矛盾してるんだ。
相変らずRemix・Remasterだの再編集版だ等と目先を変えて売ろうとしてんのに、何故か低圧縮版とか低加工版とかだけ全然出さねんだよ。(全て掛け録りしちゃってたら無理だけど💧)

これには3重の損失があって、①音楽市場自体の縮小 ②オーディオ市場の縮小 ③セット販売効果の喪失に直結しとん。
概述の①以外を簡単に説明すると、先ず②はフル加工済み音源しか売らないとどうなるかだ。

日本では純粋に単独で成立してるレーベルはほぼ皆無なんで、オーディオが売れないと音楽制作の資金も減る構造なんだ。
苦境時程どちらかで確実に利益を得てないと、終いには共倒れの道しか無いん。

模型を例にすると基本キットしか売ってなきゃ、追加部品・接着剤・塗料等が確実にある程度は捌ける。
が完成品しか売らなかったら追加で売れるのは、ディスプレイケース程度になるのが関の山。

でそう云うヘマをやらかせば、③の音源メディアとオーディオ機器のセット販売なんて完全無効化するっしょ。
だから如何に時代が求めて様と、下手にコンプリートだけで売っちゃ商売的には駄目なのよ。

その意味でSONYが高平均音圧な作品を売るってなバカ中のバカな行為で、わざわざ携帯オーディオのポジションを自ら喪失させてんの。
再生時コンプ・EQ等が不要っつうか掛かり過ぎてて何も後掛け出来なきゃ、スマホ再生と素人耳に明確な差異は無くなるじゃんか。

=つづく=

2024年7月28日 (日)

音楽備忘録1808 楽器業界の行く末⑫

前回の流れを引き継ぎつつ今回は全体に纏わる話しで、過去には数度少し流行ったキットや組立式の件ざんす。
その都度直接のキッカケは違えど、共通するのは新品完成品が少し買い辛い状況があった気がする。

手前味噌体験ではRoland(BOSS)が立ち上げたキット専門ブランド、AMEDEKのお世話になった事がある。
電気屋観点では大したカスタマイズが出来た訳じゃ無かったけど、組立工賃分位低目の価格設定だったのと少しは選択の余地があった。

当時は今みたいな取敢えず全てが賄えるオールインワンタイプのEffectorはほぼ未登場なのもあり、貧には救いの選択肢のひとつだったよ。
って何で唐突にオール君なんて持出したかってば、実は量販品なら究極的には全部盛りの完成品の方が低廉に作れるのよ。

ユーザーにとっちゃ不要部分が付いて来るからその点コスパに無駄があるが、売る方にしてみりゃどれが欲しい人でも皆同じのを買ってくれる。
例えばPheserだけで月販1万台とかになるなら良いが、そこ迄売れないと作り手側は量産効果のご利益に幾らもあやかれないんだ。

そこで屁理屈で1台¥5,000で5台より1台¥2万するが、前者全部より-¥5,000だからお得でっせなんてね。
嘘じゃないけど購入者の個別ニーズや懐具合は半ば無視した発想で、自身に都合の良い方に持って行ってる訳だ。

まあ商売の原理としちゃもし欲しい奴が居りゃ、どんな法外価格も一応正当化されるんで罪にはならないんだけどさ。
けどこんなに皆が貧しくなって来っと、単価が購入判断の全てになるんだよねえ。

安全対策・公害対策等があるから高額になっても仕方無いとは言え、自動車メーカはこの不景気にあんな高いのばっか出しといて売行きがもへったくれもあったもんじゃねえ。
それと比べりゃ音楽産業は安全性の枷も少ないんだから、ホントはやろうと思えば小物を出すのは困難じゃないんだがねえ。

杜撰大王的見地としては楽器・音楽ツールとしてのデジタルの扱いに未だ慣れられず、ニーズが違う他分野の模倣に終始してる気がするな。
デジタル機器で最も身近なスマホ等は、過去比では飛躍的な低価格化が達成された。(最高値も更新してるが…)

極度にニーズが多くて↑が加われば爆発的量販も夢じゃないが、こっちはどんなにバズったって桁が全然小さくしかならんのよ。
かつて人件費が安かった頃は数千台程度でも量産効果が得られたか知らんが、量産効果の出る数量自体の桁が今は変容してるんだ。

つまりもっと多くないと当て嵌まらなくなって来てて、多くの製造業で高度成長期の量産→ボロ儲けの夢がとっくに覚めちまった事実を認めるしかないんだな。
とは言え社会構造が変化してたり、悪政もあって町工場・中小企業を世間が舐め切ってるから弊害が増えちまってる。

が個人でのネット販売等は昔には無かった方法だし、そっちはこれからが多分全盛期。
中国の経済的台頭で特に国の息が掛かってない連中は、評判は微妙だが殆どは↑の手で業績を伸ばしてる
んだから。

-続く-

2024年7月24日 (水)

音楽備忘録1804 楽器業界の行く末⑪

電子楽器の第3弾は杜撰流プチ提案として進めるが、きっと下らんだろうがとっても素朴な疑問ざます。
今劣化本邦の一般論だと恐らく無駄な考えとされるんだろうが、ちゃんとした成熟社会でたったら何らかの明快な回答が用意されてる筈なんだよ。

だばその1:ジョイスティックやホイールのバリエーションの少なさ、カスタマイズの殆どガン無視案件。
鍵盤しか演らない人は特に違和感は覚えないかもだが、エレキのアームの実情と照らし合わせるとやっぱ変。

Synchronizedタイプでは長さ・太さ・材質etc…実に様々なのがあり、各々が自身により好都合なのを選んで使うのは全然珍しくない。
これは感覚的なのもあるだろうがそれ以前に、人の体に無限の個性があるからの必然的な結果じゃないかな。

筋力は違うし手指や腕の長さも千差万別、それで尚筋力ひとつ取上げても肩・肘・手首・握力…各部の値とバランスが皆違う。
のでなるべく大勢が大まかに「同じ感覚扱える」を目指せば、トータルで同じになる様な方策は同然必要なんだ。

キーボーのジョイ君やホイさんはエレキアームよりゃ力からして大抵は軽いが、今のままじゃ誰もが絶妙なコントロールをしようとしたらさ。
合ってないが為に酷い苦労をしたり諦めたりしなきゃなんない奴を、少なからずわざわざ新たに生んじまうだよ。

にも拘わらずメカ素人には殆どカスタマイズの術が無いままで、尚且つお困りさん向けの情報もわざとか知らんがロクに流通しとらんがや。
拙く狭隘な杜撰知識の限りでは、今迄お便利アイデアグッズみたいなのすら記憶に皆無だ。

まあ確かに鍵盤自体のバリエーションがとても少ないんで、それを許せるのはM気質強目なのか知らんが。
けどこの手に不慣れなClassic系奏者が、比較的早期に馴染めるの位はあっても良い様な…。

その2:MIDIやUSBに頼り過ぎたインターフェイス
メーカ視点で利点の方が多かったからの結果ではあろうが、選択の自由度の点ではモジュラーSynthe当時から大きく後退したまんま。

ここで焦点を当ててるのはジョイ君・ホイさんの件で、現状の殆どの商品では「部分換装」を不可能に近くしてる罪。
理論上はレイテンシの少ないMIDIで可能となってっけど、絶妙な操作には0.001秒だってズレたら困るさね。

コレ舞台裏っつうか機器内部事情を暴露すりゃ、物凄く色んなタイプのコネクタなんて使われちゃおらんのや。
無論例外は常に存在するだろうが、部品も製品も売れ筋数社が巾を利かせてっから大体はそれのどれかだ。

処か内部コネクタにも流行みたいなのがあって、同時期の製品なら何処のでもアレみたいなケースが非常に多い。
って事ぁそのコネクタをPCマザボのスロットみたいに一応定めてやったりすりゃ、それだけで素人のカスタマイズの余地は生み出せるん。

因みに杜撰君は縁あってか元地本だからかKORG体験が多かったから、私的にはジョイスティックに慣れている。
だが同じメーカのばかりってのもあるだろうが、機器更新してもジョイ君だけ進化が感じられないんだ。

それとデジタル音源だと已む無き弱点ではあるが、階段感があって「間が無い」のがとっても不満なんだ。
なまじエレキのアームに慣れてるのも悪いんだろうけど、絶妙表現を付与したくて弄るのは俺だけじゃない筈。

少なくとも奏者には全く階段感が感知出来ない程度に、レゾリューション(効果段階数)を深く出来ないもんかねえ。
鍵盤ではそれ自体でチョーキングやVibratoは掛けられないし、ジョイ・ホイでしか直観的な加減は出来ねんだから。(人は原理的にはデジタル指令だが結果は大抵アナログ動作)

Syntheも登場時と比べたらヲタ専用から誰でもに激変してるんで、ある程度定型化するのは仕方無い。
が国産の国内販売がここ迄低迷したからには、邪道な付加機能で本体だけ強引に売ろうとしてもとうに限界を超えてるよ。

-続く-

2024年7月21日 (日)

音楽備忘録1801 J-POPでの無駄な苛烈サウンドに異議あり➍

杜撰大王個人としては今劣化本邦J-POPの自滅は誠に結構だが、この国の人や業界を考えるとそうも言ってられない。
そこで今日は随時頻吠え「音楽は比較芸術」の理念に則って、現状を大いに憂いてやんよ。

いきなり下品で済まんが男の最大派閥にとっちゃ、やはり女の胸は限度こそあれ少しでも大きい方がそそられる。
って何でこんなの持ち出すかったら、我欲は必ずしも表面化しないからだ。

第一印象のウケ狙いで何処もかしこも盛り文化全盛ではあるが、馬鹿の一つ覚えは当然何時迄も通用するもんじゃない。
目鼻立ちをクッキリ見せる・胸を盛る等はもうとっくに飽和状態に陥ってるとなると、次世代戦略を企てて実行するしかないんだよ。

それを上記例で考察するなら、本当に心底男共が濃い顔・デカパイを追求してるかなんだ。
これはオッサン世代か俺固有か分からんが、昭和の昔の同世代女子に貧乳が多かった(命取りの放言になるか💦)からなんだ。

迂闊に格好付けて胸のサイズ不問なんて言うと、全く圏外の洗濯板さんに声掛けられても困る。(そもそもは掛かる前提の発想が男尊女卑思想の重症厨二病なんだが…)
のである意味自衛策で他人に訊かれたら小さいより大きい方がと答えてただけで、胸囲や○カップで答えても全体のバランスで実際は好みから外れたりするしねえ。

中には実寸で求めてるのも居るんだろうけど、こっちの体格も含め現実は物凄く色んなパラメータに支配されとんのよ。
つまり強引に一言に纏めりゃ目・乳デカとなっても、そもそも各自が何を基準にしてるかとかかなり重要な情報が欠落してるんだ。

そして女性で体格が様々っても範囲に限度がある訳で、ある時間で切り取ると最も大柄で目乳デカの唯独り以上のは実在し得ない訳さね。
のが音楽如きとなるともっと狭隘で、音響機器やシステム上の最大音圧は厳密に決まってる。

アナログとか生演奏なら未だしもデジタル化以降絶対最大値は0dBのみで、+0.001dBですら存在が許されんのどす。
故に皆が一斉に0dBに張り付くと、少なくとも音量面では全ての独自性・個性が消失するんすよ。

いやそれだって音圧にはまだピークとアベレージ(平均)がある…のも、マキシマムコンプしちゃえば殆どチャラになるでがんす。
膨大な構成要素がある中で↑たったの1つでこんな有様じゃ、ガラパゴスな画一化は成されても差別化なんて夢の又夢。

っと相変らずのこき下ろし振りだが、何故こんなになっちまったのかの考察は欠かせない。
今でこそ壺の手先や金の亡者に成り下がったにしても、そこに至る原因は必ず何かあった筈だからね。

判明してみりゃ戦後すぐから自民の壺汚染は始まってたけど、アベシ以前は一応演説力なんかでも政権を奪取出来てたんだから。
軍国主義や敗戦のブランク等で後進国だったポピュラー音楽の方でも、1980年頃には一旦は海外に追付けてたんだぜ。

=つづく=

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