音楽備忘録2226 杜撰大王の怪しい作曲法⓴
今日は副題を小さな物から大きな物迄として、メロ癖にどんなのがあるか見てみよう。
それ何の為ってば使える場面が違って来るからで、音の語尾(メロ1ブロックの終端)みたいに短く細やかなのだったら無限に近い位何処にでも加えられる。
その代わり音数が限られると他人と被り易いし、そうでなくても違いが聴者に分かり難かったりする。
かと言ってあまり長大なのだと独自性こそ猛アピール出来るが、使える場面がかなり限られちまう。
ので一般的には大小夫々から選択温存するが、コード進行や構成の妙を売りにしたいとそんなに多くのパターンは持てない事が多い。
それが進行・構成だけなら異なるメロとの組み合わせで新境地開拓の余地もあるが、純粋に主旋律だとどの曲も似たり寄ったりと飽きられるからそうは行かない。
そんな際に突破口の1つとなるのが歌物ならインストから等、畑違いから着想を得るのも有効なんだ。
杜撰君メインが弦楽器で長く演ってるもんだから、つい弦特有のメロが多くなりがちでねえ。
歌メロにしても上記にマッチするのなら幾らでも湧いて来るが、そんなのばかりだと演ってる本人に飽きが来ちゃったり。
それで鍵盤が弦と同等に自由に操れたら未だしも、安易に楽器だけ変えても今度は簡単なのしか出来なくなったり。
或は鍵盤特有個性タイプのが頻出しちゃったりで、まあ編曲の際はそれで結構助かってんだけどね。
やはり外部からの刺激はあった方が良いんだが、但しメロそのものを丸パクリしろってんじゃなく発想を頂戴するのだ。
そうした後で思い浮かんだメロは後付けのと思うかも知れないが、生まれつき自身が持ってたからって常時都合良く引き出せず眠ってるのが残ってる可能性は結構高いん。
因みに自身内にあるメロ・フレーズが、何時から持てたのか厳密に計り知る方法ってそもそもねんですよ。
パクリ案件って色々思案の末、最初に思い付いた者を尊重するしかないとなっただけなんだ。
のわ例え無縁に偶然後から同一フレーズを発案した者も認めちゃうと、最悪元祖の取り分がどんどん減ってっちゃうでしょ。
そこで著作権に底触しない範囲で部分的に意図的に頂く場合もあるが、それだって何処をどう変えるかはその人次第で同じにはならない方が多い。
マクロ視点だとその変え方や上がる下がる等処理の仕方に該当者の個性が反映されてて、万一にも他の全員が上げる処をアナタだけ下げてるかも知れないのよ。
ので当初は羅列してって運悪く既にあったら躊躇無く廃棄しなきゃならんだけで、誰が何を思い付くか迄規制されてはおまへんの。
実際そんなのばっかだと使えねえから萎えるが、かと言って意識過剰になると平素なら出るものも出なくなるからそこへ感情的になってもしゃーねんだ。
大物を思い付き易いと個性面でも有利だが汎用性に欠け、小物ばっかだと本人には矮小な感じも受けるが幾らでも応用が利く。
とどっちでもそこそこ浮かんで来れば儲け物で、殆どが他人が既に演ってた物だった人こそがメロ作の才能としちゃ真の不幸だ。
けどそれ以上に絶妙に用いるのが遥かに至難で、的確に配置出来ると僅かなアイデアでも抜群の効果を発揮してくれたりする。
使い方スキルをなるべく早く上げる為にも、先ずは自身の傾向を掴むのが大切なんじゃないかな。
-つづく-
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