音楽備忘録1999 楽器音色一般のイメージと実際の違い⓳
俺言い「偽りの明瞭度」には少々粘着しちまうが、それ等の実際の寿命は劣悪聴取環境下のみで僅かに生き長らえられるだけなのだ。
コレ今とは比較にならん程軽度ではあったけど、昔のにでもそんなのは少しは入ってたんだ。
爺はその登場からその後の浮沈を体験したて来たからこそ力も入るんだが、登場時には若干のキツさは覚えたが特に問題視はしてなかったんだ。
が純粋に高音質とかより適した音色のが出て来てみれば、それ等は随分みすぼらしく聴こえる様になったんすよ。
杜撰君世代の体感で最も目立ったのはDrumサウンドで、私的第1波は1970年前後だった。
それ迄のはジャンルや収録環境次第の差こそあれ、どれも今一不明瞭で生耳比ではかなり遠くで鳴ってる様なのしか無かったん。
或はそんなに遠く無くても角度等が悪くて、何かの陰で鳴ってるような感じでね。
それがBeatles辺りを筆頭に、どれもが同じ部屋の眼前で演られてる様な風に激変し出したんだ。
っと言ってもまだこの時点では実際には今のOn Mic程近接させてないのが殆どで、且つ全部に構えられてた訳じゃ無かったんだけどね。
それでも従前のDrumを軽視したのなんかだと他は一応ステレオ感があるのに、何を叩いても丸っきり同じ位置から聴こえるのなんかが結構あったんだから。(つまりDrumset自体はモノラル)
こっちもその頃はまだDrumsetの知識なんてロクに無かったから、別のを叩いたらしきのは別の位置から聴こえてりゃそれだけでリアリティを感じてたん。
ここが今回の第1ポイントで、非専門家に聴かせるには今だってその程度でも及第点になる処ざます。
わざとでない場合生耳聴きでは視覚効果もおおいに加勢して、別の太鼓が全く同じ位置から聴こえて来ると流石に誰でも違和感を覚える。
尤もその具合はMixer卓のパンポットツマミでなら1目盛り行くかどうか程度の事が多いが、残響・反響・マスキングetcに関してはその程度のでも全体の差は拡大してんだ。
それとは逆にバスドラより他のにダイレクト感が強いのは実位置からしたら不自然で、深く傾けたTom以外は裏の皮すらあっち向けホイやんか。
そんな点からは一時期のバスドラだけOn Micで他のはOn Offの中間位ってのが、意外と理に適ってたんすよ。
でも何時迄もそんなのだけじゃつまんないから全部Micは近付けて、↑の代替策としてバスドラだけReverbを掛けないなんて真似をしてたっけか。
今の高音質じゃその変さが露呈する様になったが、昔の低音質ではトランジェントがトロかったからそれでまあまあ普通な感じに聴こえたんすよ。
Bassなんかもっと極端で、最新のでもReverbレスになってるのがあって…。
杜撰君はそれだと何か仲間外れ感が出ちゃって嫌だから、近年は工夫して控え目でも適切なのを掛けてんだけどね。
んが明瞭度だけに忖度すりゃ、実際Line収録Reverbレスの方が何してるかの聴き取りは断然良好だ。
この事が関係してるのか分からんが何か2010代以降の国産作品のBassは、どうも音色の流麗なのがご無沙汰になってて悲しいよ。
猛毒噴射すれば元からどうしようもない音色で演ってても、Line収録とおバカコンプ等のお陰でどうにか聴ける音になるからってサウンドメイキングをサボってんのかねえ。
故に奏者の音色面での成長には好環境は不向きでしかなく、それに甘んじなきゃもう少し良い音色を出せてる筈なんだけどな。
-続く-
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