音楽備忘録1992 過小評価で忘れられつつある人々Ⅱ⑯
さあKaren Carpenterの2回目は、彼女の持てる才能と一般評価の是非から行こう。
何分ポピュラー系であるが為に先ずは歌唱力と声質で、次に容姿若しくは雰囲気とか若さなんじゃないかな。
気楽に歌物を聴きたい層にとっちゃ個別楽器には、強大なキッカケか必然性を感じないと耳が向かねんだ。
ので愛好家以前だったら別にそのままで批難なんかしないけど、アマでもミュージシャンとか評論家がそんなこっちゃとっても困るだよ。
ってのもDrumsetを叩きながらで最初の関門は、どんなに美声でも一定以上の声量が無きゃ無理な処。
特にKaren先生の場合女性としてはかなり低い音程が頻繁に使われてて、低い方で声量を稼ぐのはかなり難度が高い。
次にポピュラー系で折角Micが常用出来ても、所謂Micワークの自由度がかなり制限されて厄介なんだ。
これは手前味噌でも体験してて、BandでLiveの予定が入ってるのに突如Drummerが脱退しちゃってさ。
Vocalの奴が下手でも一応Guitarを鳴らせたのもあって、急遽Lead GuitarからDrumへコンバートですわ。
で杜撰君が最優先でChorusも担ってたし、マトモなGuitarが不在になる分余計にChorusを省けなくなっただよ。
何か楽器を奏で乍ら歌う事自体には慣れ捲ってたんだが、今迄Micワークで補填してたのが殆どパーに…。
で杜撰君何に一番困ったかったら意識的に遠ざけるヤツで、頭部だけ遠ざけ様にも首が短いっ!!。
ならばと代わりに横を向くのも何だか見てる人に不機嫌と思われそうだし、変に指向軸から外せば歌詞が不明瞭になっちゃっうし…。
そりゃ叩き乍らの都合に合わせりゃまだ何とかなるが、Karen先生のは叩く都合なんてガン無視で豊かな表現に没入してんじゃん。
是又私感だがメロパート楽器なら割と一緒に盛り上がり盛り下がりゃ良いんだが、伴奏系は対比を維持すべく片方は知らん顔みたいにしなきゃなんない事が少なくないんすわ。
そのせいかリズム隊兼業歌手の方が、歌だけでも上手な人が多い気がするがどんだろね。
勿論ホントの歌専業にも偉大なのは一杯居るけど、ポピュラー系小編成アンサンブルではダイナミック過ぎて今一合わないケースだってあるん。
つまり舞台で殆ど叩かない時でも本人にDrummer自覚がある限り、それがもたらしてた影響はかなり大きいんじゃないかな。
つう事って歌唱だけに着目してもDrummerが結構作用してて、それでいて逆は殆ど無いのが又凄いんよ。
因みにBassでもMcCartney・Entwistle・Squire氏等に顕著で、奴等は歌ってる時の方がBassでも難しい事を演る率が高い。
兼業演奏家としては杜撰君も経験は膨大だが、たまには専念したらもっと上手く歌えるのではと試した事がある。
処が確かに余裕は増えたんだけど余計な事を意識する余裕も増えちゃって、今迄の段階ではどっちらけだった。
尚且つ伴奏と喧嘩或は輻輳する箇所が発生し易くなり、少なくともシンプル歌物系ではどうも好結果に結び付かない様だった。
楽器の代わりに踊り等へリソースを振ればどうか分からんが、今度は果たして「聴くだけ」で満足出来る代物になるか大いに疑問でやんす。
-続く-
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