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2024年11月12日 (火)

音楽備忘録1914 エレキBassのCreamyな音色の魅力⓫

勘の良い人は既に気付いてる可能性があるが、ここで杜撰大王が言うCreamyを再確認・念押ししとこう。
やれインピーダンスがどうの音色差がどうのと色々注文付けるのは、物理的に高域がカットされたりしてるからマイルドで滑らかなのとは一味違うからだ。

推定近似例としてCream時代のEric Claptonの、俗称ウーマントーンの詳細をば。
雰囲気だけ真似るなら唯楽器本体のToneツマミをゼロにすりゃ良いが、本家の方は時代や環境もあってかもう少し複雑でRecordingとLiveでは異なるメソッドが使われてたん。

どっちにも共通なのは単純に全部高域を下げるんじゃなく、楽器本体かAmpの何れかでは高域をカットしてなかった処だ。
その内Recordingの方で楽器本体Toneツマミを絞り切ったら、Ampの方では無制限でもどうせ楽器から高域が来てないのに不可解感はある。

だが彼は当時としては最も歪ませてたのと併せて考えると、別稿概述の如くそうした方が「歪み成分」は温存されるんすよ。
実は杜撰君若い頃はその意味が分かってなくて、Claptonでも全部正論じゃなく気休めもあったかなんてアホな勘違いしとったで。

Live時のセッティング「AmpのTrebleだけ上げない」は筋が通ってるが、Recording時のセッティングは筋も通ってなきゃAmpの高域をとうしようと実際試して顕著な音色差は無かったからねえ。

けどアンサンブル内で試しては居なかったのが見落しの原因で、電子楽器で単体では音色が少し汚い位の方がアンサンブル内では色々良好なんてのと同じだ。
その様子を杜撰式変態比喩をするなら高域ガチカットのは隙間の広目の点線、そうじゃないのは波の小さ目な波線っと。

近くで見ればどっちも1本の直線には見えないが、離れて眺めてみたらどうでせう。
後者は波が視認不可になり、ちっよっち呆けた直線に見えやしませんかっと。

しかも音だと前者Lch・後者Rchとかにして直接比較すれば左の方が籠ってるかなと気付いても、それ以外のシチュエーションで一言で音色を問われたら同じ答えになっちゃわない?。
んでそれがBassの音色だとどう呼応してるかったら、前者と後者では使える曲・アンサンブルの範囲が極端に違うんだよ。

前者の場合は埋もれ易いばかりか、そのお陰で俺言い「オクターヴ上フレーズ」をわざわざ導入する意味まで希薄化しちまうんよ。
何演ってるか良く分からないなら、他楽器と被る音域へはみ出しても唯お邪魔虫になるだけじゃん。

Bass単体ではオクターヴ上がりゃかなり音程感が明瞭化するが、所詮は低域忖度から逃れられないBassの音色だかんね。
依って適性音色は中低域が前面に居て芳醇な印象を受けるが、物理的には案外高域も結構出てないと駄目なんよ。

かと言ってペキパキガリゴリ鳴ったんじゃこの目的には使えず、特にRound弦だとその加減が凄く難しくなるん。
それには量的バランス以上に「質」っつうのが問題で、効果大のFlat弦を使わないなら1つ1つに大きな効果が得られなくても複合技での対処が要求されるん。

=つづく=

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