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2024年11月 7日 (木)

音楽備忘録1909 ’70年代Rockの浦島太郎➌

んだば前回の話しの流れを発展させ、今回は「環境」面を考察して行まひょか。
そこでしつこくも杜撰持論の再登場となるが、それは「PAの必然性」と利用の功罪だ。

舞台の規模が一定を超えたなら必要なのは当然だが、キャパ極小でも使うのが常識なんてのは全く間違っとるわい。
のわ不適切に使用すると混変調等の影響で、音質・音色を劣化させたりもしてるからなんだ。

最も被害の大きいのが爆音奏者で必ずしも無駄にそうしてるんじゃなく、求める音色の都合で演ってる場合もあるねん。
この件今迄に散々吠えたんでここでは内容は割愛するが、先ずセミプロへ到達する段階で自らが創造した音色が直に聴者に伝わらなくなる大きな欠点がある。

特に俺言い「体当たり派」には成長を阻害し、少なくとも音色に関して「観客が育てる」のが困難になるんだよ。
そりゃPA自体に異常に詳しくなりゃ逆算したりトータルで考えるのも不可能じゃねえが、何処迄行っても基本は楽器若しくは楽器Ampからの直接音が水準を上回らんと話が始まんないべ。

或はLiveでは音色よりパフォーマンスに重きを置くスタイルにして、録音の成否はネットでの反応を主とするんなら何とかなるか知らんがね。
だがそんな対案で行くにしてもリアルタイムの反応っつうのが得られないし、観客からアイデアを貰う機会もきっと激減するんだよ。

又各パートのバランス案件が自分達のみとは異なってしまい、演る側で出来る範囲ってのがちゃんとは掴めなくなってまう。
のが問題なのは練習時と本番では豹変する奴も居て、事前想定をし切れなかったり簡単に凌駕する様なのが居るん。

そんなの常に一定で演れと命じれば良いと思うかも知れねえが、本番になる程エキサイトするのが悪い訳じゃ無いし寧ろ貴重な才能でもあるんだよ。
たまたま全員が常に冷静安定してるのを魅力とかスタイルに出来りゃ良いが、対バン皆がエキサイトしてる中でそれで行ける様にするのはかなり困難だよ。

Liveと録音が全く同じ連中って確かに本当に弾けるんだって証明にはなるけど、それだったら毎週なんか演らないで各地域毎に1回演りゃ充分だ。
ってつまりは「Liveの付加価値」を自ら大巾に削ぐ事となり、衣装や演出ではまだ色々余地があっても音楽の内容で出来る事はとても限られちまう。

時代の流れやそれに依る変化は付き物ではあるが、経験値の浅い人達が知らずに上記のリスクに晒される現状はどうかと思うよ。
杜撰君みたいに偶然音響技師を先に目指してたら未だしも、唯音楽やBandを演りたいだけで先にPAの勉強なんてしないし普通は出来んやろ。

但しLivehouse側だけが改善すりゃ済む訳じゃ無く、初心者がいきなり大規模PAを使いたいなんて思ってるのも修正しなきゃ改善は望めない。
PAって悪用・乱用すると非力なBandでも爆音が出せたりまあまあバランスさせられたりすっけど、それって本来歌や非爆音生楽器以外は自分達でどうにかするもんなのよ。

-続く-

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