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2024年10月 4日 (金)

音楽備忘録1875 メカニクス的に低難度だが感覚的に高難度な奏法への不等蔑視問題➒

この項は久方ぶりでサクッとまとめに入って、ダラダラ続くのを防止する事にしよう。
何しろ小技で珍しいのも全部含めるとなるとキリが無いし、そもそも杜撰大王如きが全数を把握してるとはとても思えないしね。

けれど聴いた感じ・雰囲気を最重視すると、技使用の有無やそれが正統派か邪道のかなんて一切関係無いんだ。
大体に於いてその正統・邪道を誰がどんな基準で決めるのかってのと、それで最大公約数が得られたって全員が納得するとは限らない。

その上寧ろこう云うのは人次第で無限の判定がある方が自然で、感性へ訴えてる限り本当に完全一致なんかしたら気色悪いのだ。
天然状態では一卵性双生児でさえそれなりの相違が生じるんだから、近未来的思考をしたらそいつ等は最低どちらかがクローン(複製)なのを疑った方が良い位だ。

なんてのは飛躍し過ぎだとしても、言葉の上での完全一致も夫々の内面とのリンクの仕方迄明確に分かるもんじゃない。
しかし音楽での共感如きは極部分的なのでも全然OKで、たった1箇所でも「通じる」のが大切ですよ。

それは母国語の異なる同士が、数少ないごく限られた両者が知ってる単語を見つけて喜ぶ様なのが基本じゃないかな。
但し音楽でのそれは究極的には一瞬の雰囲気のみで、それが醸し出された理由すら一々知る必要が無い。

のって↑の単語共感では会話時だからスペル迄分からなくても平気なのと同様、誰がどうしたからそうなったかは不問なのだ。
そもそもある特定の雰囲気の得られる手段が唯一とは限らず、実体験過去例として一聴バスドラと思ったのがSnareのゴーストノートだったなんてのがあるでよぉ。

現行デフォルトの録音音質では滅多に幽霊は出なくなっちまったが、PA不使用の生アンサンブルならまだ守護霊は健在って感じだ。
チョイと脇道へ入るが著しく高音質化した裏で私的には、Snare音の内「ぶたれた成分」だけは年々悪化の一途を辿ってる気がするな。

物と物がぶつかりゃ高域が目立っても必ず中低域も出てる筈なんだが、どうも録るとそれがかなり削られてる様な。
それが物理的に事実だったら、そりゃ「バスドラの幽霊」(実際はSnareのゴーストノート)に聴こえなくなっても当然だからねえ。

この手の奏法にとっちゃ↑みたいな環境変化は逆境に違いないが、だからって殆どのの活用を放棄したらもっと苦境に陥るだけなんじゃないかな。
高音質化したって事ぁマイナスの方が大きいにしても、かつては効果が少なく使えなかったのが実用領域に入ってる可能性があるんだよ。

なので「んなアホな」「きっと駄目だろう」とか勝手に決め付けないで、どんなのでも実際に試してみなきゃ最終判定は下せないと思うんだけどなぁ。
そんなのこそが創作での、本当の勇気なんじゃないのかな。

-終り-

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