音楽備忘録1902 エレキBassのCreamyな音色の魅力➑
通過列車待ちが終ったから又本線を走り出すが、前回述みたいなのがエレキBassでは音色太さにかなり大きく影響してんだ。
電気楽器でGuitarや鍵盤の音域なら「高域のニュアンス・質」に差異が生じるが、私的にはこちらの方が適した代替手段が他に無いと感じてま。
数回前述の通りローエンド近くなら厚みで太さを補填可能だが、中域ではそれが出来ねえから問題なんよ。
インピーダンスの高低はパッと聴きには上下帯域の出具合だとか、均一な明瞭度とかが先ず大抵は耳に付く。
加えてオーディオ的Hi-Fi感が増すんでそれだけだったらまあ良いが、アンサンブル内での各音の存在感には案外ムラが増えちゃってるんだよ。
その一因にしゃべりの肉声だけを扱うなら、案外メガホンみたいな狭帯域なのの方が聴き取りが良いっつうのがある。
大昔ラジオがAMだけだった処へFMが登場して、イケボDJの声の低域が豊かになっておぉぉと思った。
が騒音が多い環境で聴いたら、AMの時よりボリウムを上げても何言ってるかまだ聴き取り難かって。
のが杜撰大王にとっての原体験で、音響的高音質と音楽的高音質には相反する箇所があったんすよ。
圧倒的な制圧感のあるSyntheの超低音や他を凌駕する高域持ち主のcymbal、そのどららも音程感の明瞭さでは下位に沈んでるよねえ。
そんでも↑みたいなのは音楽内でのお仕事に音程感をあんま求められてないから良いが、音域や用途上エレキBassではそれじゃ困る事の方が多い。
のは1本でContrabassとCelloの領域を賄いたいからで、音域限定的Hi-Fiさならこの2つの方が元々勝ってるんだ。
コンバスでのローエンドの重厚感等エレキBass如きじゃ中々太刀打ち出来ないが、音程感に限ればその深い音色が仇になってる。
エレキBass出力をハイインピーダンスを一切経ないでローインピーダンス化した場合、一般の想像に反しSynthe等電子楽器より実はコンバス等アコースティック楽器の方へ近付いてんすよ。
ので大編成とかで用途が限られてたらローインピの高音質も結構だが、小編成で色んな要素兼任となると却って不都合なんだ。
特に高音域での太さや低音弦との性質差が懸案事項で、極端な話し音域次第でまるで別の楽器みたいになるのがね。
ノーマルピッチの4弦の場合最低音から1オクターヴ上がれば、音域としてはGuitar等ともう同じ。
そこへ持って来て音色もオクターヴ下のと乖離すれば差別化は矮小するわ、オクターヴ的に跨るフレーズを弾けば余計な俺言い「上下分離感」を発症するわで…。
しかもこれはGuitarだけ歪ませてたりした場合で、Jazzみたいな太い音色を使ってたら区別も何もあったもんじゃねえ。
近年そんな音色ニーズはかなり減ったけれど、これってエレキGuitarじゃないと出し難い音色でもあるん。
アコースティック楽器の多くはマイルドな音色にしようとすると、その殆どはノーマル時より音量がかなり制限されちまう。
一般印象ではより煌びやかとか派手な音色なのがエレキやけど、実は無制限のマイルド音色の方こそエレキの特権なんすわ。
因みに生GrandだってEQ等で大胆に高域を持ち上げりゃ↑に充分対抗出来るけど、そうした場合音程感に関してはかなり劣化してんでっせ。
エレキでハイインピーダンスにも限界はあるけど、基本的な音色とはある程度分けて調整出来るんだ。
=つづく=
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