音楽備忘録1893 折角弾けるのに勿体無い⑦
体毛は薄目でも心臓だけは未だに剛毛生い茂る杜撰大王だって、ちったあ人目は気になるしわざわざ劣って見られたくはない。
から〜ぁので今回は自意識と第三者からの視点とその差について、表面上の言葉は同じでもその内容は全然違う事も…迄掘り下げてみよう。
真っ先に取上げたいのは「上手さ」で、誰だって少しでも上手いとは思われたい。
特に相手が全く弾けない人だったら最低限のリスペクトは欲しい処だが、その考えが通用するのは相手が「弾きたいのに弾けない」場合限定なのだ。
しかもフルに通用するのは相手の憧れの対象そのものか、それに近かった場合に限る。
これのマッチング度は限りなく低く、何処か1つ欠けててももう感動は半減したりするんだ。
普通に考えて何も出来ないより何か出来る方が良いのは確かだが、例えば兎に角彼女を欲しがってる処へはした金程度貰えたって有難くはあっても喜べないよね。
そりゃ金額がもし10億円位になりゃ、出逢いの機会を増やせたりするから違って来るだろうけどさ。
それだけ人の評価を得るのは大変なもんで、特別な興味を持って無い相手だったら最低でも次元が違う位じゃないと難しい。
ので自身の身勝手な好みで確実に評価されるには、相手がそこを求めてる場合しか元々あり得ねんですよ。
この大前提を踏まえある程度上手だと思われるのは、超絶なテクなんかより何かしら僅かでも相手へ歩み寄れたらなんだな。
満腹な処へこれ美味しいから如何と言われて、もし無理して食べるとしたら前々から興味深々で流行ってるお菓子やスナック程度が関の山。
レベルを下げて相手が満腹じゃなかったとしても、空腹なら腹に溜るもの・甘いのか辛いのを欲しがってたら該当するのじゃないとさ。
この事は音楽でも大差無いかもっとシビアなんだから、例え不充分でも相手のリクエストやニーズに少しでも応えられなかったらその時点でご破算なのだ。
故に自身の奏力をそこへ活かせてなんぼで、実は奏者特有の考えなんて殆ど世間には通用してねんだ。
で相手の予想通りかそれを上回れたらベストだが、音楽の好みは実に多種多様だから滅多にドンズバなんて起り得ない。
ではどうするのったら極力相手の好みに寄り添った上で、他人が持ってなさそうな独自性を添加してやるんだ。
当然安全策を優先すれば余計な追加は無い方が好ましいが、そればかりに終始してると今度は万に1つも独自性を気に入って貰える機会を失ってまう。
これ等を併せて考察すると、我流で可能な範囲でその場の期待に応えるのが最善なんじゃないかな。
演る側・聴く側が最初から合致してる保証があったらいきなり取って置きを披露するのもアリだが、何処かで世界一にでも成れて無きゃそれでKOを目論むってな虫が良過ぎ。
先ずは演る側から聴き手に歩み寄るべきで、先方だって意図無くばわざわざこっちの不得意を要求なんかして来ないよ。
最悪出来そうに無いものを要求して来るのって、ほんの僅かも聴きたく無いって意思表示の代わりかも知れないしねえ…。😵
=あと1回だけ続く=
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