音楽備忘録1903 人力生演奏のススメ➐
続いてはこの件でのニュートラルな状態での厳しさに触れとくが、音楽や演奏で他人にウケたり評価されるのは元々レアケースなんだって事を。
学業であれば今劣化本邦でなら偏差値とか、スポーツであれば記録とかで明確な数値化が可能。
なのに対しこっちだと数字で比較する意味が元来希薄で、あるとしたら余程売れてる奴のチャート順位とか売上金額程度だ。
しそれですら真のレベルとの関係性はかなり弱く、他の多くと比べると売れてる=良い作品の公式は成り立ってない。
そんな中多少なりとも証拠を提示出来るのが「実演」で、この面では可哀想だが打込み氏ではリアルタイムの実演ってカードは持ち得ないんだ。
昨日迄出来てたのを今失敗する事が無い代わり、どんなに素早く完璧に打込めても演奏する迄のタイムラグを無くせはしない。
尤も非力な一奏者が他人に公表するのが動画主体の近頃じゃ、以前よりこの事実は実感し辛くなってるがね。
↑の夫々の長所に鑑みると今後は正規作品は打込みで、自身のアイデンティティの実証には実演を使うのも1つの方法かも知れない。
ちょくちょく吠えてるが全く何も弾けずに音楽を作るのってとっても難しいもんで、何と言っても感情等をダイレクトに音に変換出来ないのが厳しいんだ。
加えてその加減を習得するのが又大変で、下手でも弾けたらそこから少しは拾えるんだけどさ。
強弱や音色その他全てが知識頼みになる上、選択や構築も全て脳内処理だけで実施しなきゃなんない。
それって一面で大作曲家がレストランのナプキンに譜面のメモ書きする様なもんで、余程音楽自体に精通してないと後で見ても一体何の事やらになるっしょ。
途方も無い修練を積んだ挙句なら凡人にも不可能って訳じゃねえが、恐らく普通は自身にフィットとした楽器の演奏を取敢えず習得する方が断然早いよ。
ここで皮肉なのが弾きたいだけなら未だしも、作曲したいだけの者にとってもそうなってる処ですわ。
過去体験でイメージの方を段違いに奏力より持ってる人が、協力者に恵まれないが為に凄く憂き目を見てたケースがあったな。
その協力者達はプチ編曲はおろか殆ど奏でる事にしか興味が無いもんだから、具体的な音で提示されないとちっとも意図が汲取れない感じどした。
それでも過去なら完璧なスコアを書き上げられれば、今なら打込んじゃえばどうにか形に出来る様になったから随分マシになってんだけどね。
っう感じで他人とのコミュニケーションのみならず、自身の作家活動にも実は人力演奏って大いに関係があったんすよ。
そりゃ正規の本番が最も経験値を上げてくれるけど、全くの臨時で相手のニーズに応えようとするのには量こそ少ないが別のメリットがあるんだ。
自分って個性の持ち主だと、どんなのを他人は喜ぶかなんてのがさ。
これは実践を伴わない机上マーケッティングでは幾ら掘ってもハッキリしない処で、きっとまだ自覚してない世間からのイメージなんかがあるんじゃないかな。
一面で商品開発でモニターさんからの意見を加味するみたいなもんで、音楽には所謂既製品が存在しないだけにとっても貴重なんじゃないかな。
=つづく=
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