音楽備忘録1844 映画・TV等への専門家が作った音楽④
広義の映画音楽には色々な分類方法が存在するが、独断と偏見でRock系の人が馴染めそうなのを提示して行きま。
実際過去にあったカテゴライズが杜撰君にはマッチせず、それもあって研究にだいぶ遅れを取っちまったからだ。
Classic系・吹部系・bigband Jazz系の人なら多分既存のどれかで大体当て嵌まるんだが、それだと映画音楽でR&B(FunkやDiscoも含む)・Country系含有量の大目のが何故か欠けがちになるんだよ。
又曲単位で探すのに既に名曲を知ってたら足掛かりにはなるが、1970年代前後の全盛期のをリアルで耳にしてないと洩れるのが多くなる。
例えばロッキーのテーマはお気に入りだが作者のBill Conti、私感的にはロッキーを超えるか比肩する程の曲が他に乏しい。
のは恐らく彼の活動時期と関係があるらしく、どうも’60年代中からの人と比べると競争の厳しさが足りなかったからなのかな。
TVドラマは未だしも映画全盛期からの経過時間は無視出来ず、この傾向は日本でも同じだ。
んでこれはBill ContiとLalo Schifrinを比べると明白で、後者は映画・TVを問わず超有名なのが目白押しなんざます。
ので1人を知って沢山のを聴こうと邪な魂胆があると、後者みたいなタイプじゃないと取れ高が良くないんよ。
無論既に気に入ってるのをピンポイントで攻めるなら別だが、全体の様子を掴んだりそんな奇抜なのもあるんかいを知りたければさ。
そこで登竜門の1策としてかつて日本でブームになった、イージーリスニング系の有名人を足場とするのもお薦めなんだ。
っと言っても保守本流ではなく当時FMでPaul Mauriat等と一緒に流されてた、Francis Lai・Henry Mancini・The Love Unlimited Orchestra(Barry White)辺りが狙い目ざます。
特に上記最後者は人種差別圧の強かった当時では異例で、単発なら黒でも他に達人・有名人は居たんだけどね。
そしてこんな経路を俺が辿った元にオーディオヲタだったのがあって、その頃に高音質に拘ると当時はこの系統のが最もリードしてたからなんだ。
当時映画館やTVのオーディオ水準は純粋オーディオには遅れを取ってて、それ故インストものをオーディオで聴かれる可能性の高いの程音質に神経が配られてたんだろう。
この関係で惜しいと思ったのが警部マクロードのOPとEDで、折角良い曲なのに真に正規と呼べるサントラが未だ出てないんだよ。
カバーとかバージョン違いで構わなきゃ、とっくの昔から幾つかはあるんだけどさ。
作品のオリジナルイメージで特にムードに拘ると、やっぱそのものズバリじゃないと何処かに違和感が拭えなくてね。
こんな処が歌物よりインスト物の難しさで、恐らく明確な主役が居ないケースも少なくないからだろうな。
っつうか主役を順に交代してくのが常套手段で、しかもそのタイミングが意図的に分かり難くしてある事が多い。
何分歌詞と云う漸次変化するのが不在なんで、1番と2番でも異ならせる様なのが必要なんだ。
故にこの手のに対してはオリジナル若しくは自身のイメージに忠実なのも重要で、曲が同じでもバージョン違いだったりすると記憶にある雰囲気が裏切られたりするんだよ。
-続く-
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