音楽備忘録1852 映画・TV等への専門家が作った音楽⑥
さて前回提示銭形平次OPは杜撰記憶に残ってる数少ない俺言い「若い和」なんだが、国産Rock等にとって本来そんなのがオリジナリティのネタになるべき筈だったんだ。
現時点でこれの成功例としてPink CloudのアルバムCloud Land~桃源郷~(’82)内の、数曲程度しか俺には例示出来ない。
オリジナリティとしての和の導入はこれ以前からとっくに始まってたが、Rockの体を全く崩さずにとなると杜撰君の選からは他のは脱落するのだ。
1曲目の宇治茶屋第5幕(Chorkin’ Down):変拍子ありのインストと7曲目の幕ノ内(Lizard Lunch):これもインストが該当し、私感に過ぎぬも内容は殆ど昭和の時代劇用音楽そのものだ。
例に依って杜撰妄想ではChar氏過去に一度だけ俳優として時代劇に出たからと思ってて、そうだとすればヒントを失敬した辻褄は一応合うんだよね。
この点に於いて映画音楽とRockの両方で日本人は過去に大怠慢を犯しちまったと考えてて、もしかするとそれがカンフー映画の音楽みたいにグローバルヒットするのを阻んでんじゃないのかな。
これ考え様に依っちゃ奇妙な現象で、カンフーより侍や忍者は外人にはもっと大人気なのにさ。
何故かそれをイメージさせる音楽だけが、ずっと空席のままなのよね。
21世紀にも至ってこの体たらくなのが本邦の情けない処で、文化発信がド下手且つちっとも進まない原因の1つだ。
加えて過度の民間依存の弱点で、何か1つ位典型的存在を確立するには官民総動員での開発が必要なんだよ。
特にこんな不景気下じゃ儲けのアテのあるのじゃないと、会社っつう営利追及組織は手を出さないじゃん。
そんな時でも国の将来に責任のある公共の立場だったら、大きな損失が出ないなら本来は予算が通るんだ。
故に百歩譲ってせめて上記曲に大々的に宣伝費を掛けるとか、幾ら何でもその位はやらんと道が開ける訳ゃねえっての。
わ兎も角彼等の曲に強いて難癖を付けるとしたら、外国から眺めた日本って視点かも知れない。
だからこそ外人には分かり易いんだろうが、内部視点の欠落が少しあるのは否めない。
理想としては誰か継承者が現れそれを改善すりゃ良かったんだが、未だ現れてないか大手が完全無視したかで一旦途絶えた状態だ。
因みにこんだけ吠えるなら自分で演れの声もありそうだが、悪いが杜撰君はそんなの求めてないんだわ。
と言うか現状ではまだ相応しい実力が備わって無く、それがネタ収集の段階での躓きにも現れてまんがな。😓
杜撰予測ではもう少し上の世代ならもっとリアルタイム体験量の多い人が居る筈で、露払い位しといて欲しかったんだけどなぁ。
尤も私説Rockの平均寿命は70歳からすれば最早風前の灯で、残念乍ら過大な期待をするのは酷ってもんだろう。
ので全責任を追えなくて済まないが、せめてあんなのやこんなのがあったってのを少しでも啓蒙しときたいんだ。
過去と比べると今は明らかに、この方面の大家と呼ぶべき人が思い浮かばない状況になってる。
そうなると一部ヲタが夫々の音楽を支持するだけで、僅かになったも実在するのに世間的には無きものと思われてるんじゃないかな。
この件では放送作家の著しい劣化にも表れてて、平気で原作を改悪する輩なんかもこないだ居ったやろ。
そう云う兆候は芝居にも音楽にもマイナスでしかなく、わざわざ自身で面白い作品を生み出せなくしてんだよ。
皆様是非ともアンテナの感度だけは落さないどいて、千載一隅のチャンス(アイデア)を掴んでやりませうじゃあ~りませんか。
-続く-
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