« 音楽備忘録1862 打倒閉塞感⓬ | トップページ | 音楽備忘録1864 映画・TV等への専門家が作った音楽⑨ »

2024年9月22日 (日)

音楽備忘録1863 メカニクス的に低難度だが感覚的に高難度な奏法への不等蔑視問題➏

Drum系の3回目は補遺に留めて他所様や従兄等に深層は委ねるとして、Bassのも加えとこう。
Drum系でのメカ低感高奏法はもし向いてたり惚れたなら幾ら掘っても大いに結構だが、ポピュラー系での一般ニーズとしてはそこ迄は要らない。

なので自身の得手不得手と相まってシンプル&ストレートを持ち味とするのも悪かないが、野球の投手の様に直球だけで飯が食えるのはとても限られた才能の持ち主だけだ。
しかも加齢で衰えたり打者が慣れ切ってしまえばハイそれ迄よなのと、豪速球の特性をより活かすにも別の遅い球があると効果が何倍にも拡大する。

のと同様幾ら苦手でも完全にダブルストローク等から逃避しようってな虫の良すぎる相談で、そっち系が苦手な杜撰君だって難度の低いの迄演らないで居る訳やおまへんで。
で特に惜しいのが手ならバズ系足ならスライド系で、他楽器より格段にリバウンド(跳ね返り)があるからこその奏法なんざます。

精緻にやろうとしたら死ぬより難しいかもだが、脇役として一応それっぽく聴こえりゃ良いんならこれでも事足りるん。
因みにSnareのゴーストノートだって基本は皮に、バチ先か指か何かを唯触れさせるだけから始まっとん。

一方でBassとなると奏法を問わず表情を付けたり変えたりするには、比較的ダイレクトに奏で加減を変えてやんなきゃなんないのよ。
強いて太鼓より楽だとしたらエレキ使用で、物理的ダイナミックレンジが制限される事位かな。

処がそう云う一面的な理論値に惑わされては駄目で、音量こそ殆ど同じでも弾き方次第で極端に音色は変わったりするんだから。
この面からはDrumsetよりcongaやBongoに近く、使ってちっちゃなピックと使える武器の威力がDrumのバチやペダルみたいには無いからねえ。

この物理的事実は他楽器にも共通で、あれだけ破壊力のある武器を手にしててもOKなのは凄い特権だわさ。
ついでに私体験も添えとくと幾ら省エネ奏法をしてもスタミナを要求される筆頭は先ず歌で、次点にBassその次が生ピと太鼓は表彰台に乗ってまへん。(だからって常に楽なんかじゃないけど)

更に追い打ちの念押しをしとくと、下手な内や少しでも無理をすれば太鼓の独壇場だったけどね。
だから演り出して当分の間は、真実を知れなかったし分からなかったんだけどさ。

因みにエレキBass歴は今や45年を超え、プロになってからだってドマイナーとは言えこちとら40年は演ってんでい。
それで一寸エキサイトが続きゃ息は絶え絶え、筋肉痛や指先その他が擦り切れて痛くなるんだから。

Drumでは現況頻繁に腕向上も目論んで無理する事が多いんで、やはり息が上がったり肘から先や脛から先の筋肉を張らせたりしてるけどさ。
そんでも3時間も休みゃ元の状態に戻るのが、Bassでウッカリ指を摩耗させると回復に最低1週間以上掛かってん。

例えるなら野球の野手と先発投手みたいな感じで、そりゃ遠慮して弾きゃ↑になるのを回避出来っけど。
ニュアンスを重視するとそうとばかり言ってられず、差し詰め先発投手が9回を投げ切って完封を目指すみたいな感じかな。

無論肉体的負荷軽減の模索はずっと続けてるし、ピック弾きならそれは当座は回避出来るけどね。
要するにBassって負担の掛かる箇所が集中してっから、当事者以外の皆が思ってるより案外負荷が重いんだよ。

-続く-

« 音楽備忘録1862 打倒閉塞感⓬ | トップページ | 音楽備忘録1864 映画・TV等への専門家が作った音楽⑨ »

文化・芸術」カテゴリの記事

音楽」カテゴリの記事

ドラム」カテゴリの記事

ベース」カテゴリの記事

奏法」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 音楽備忘録1862 打倒閉塞感⓬ | トップページ | 音楽備忘録1864 映画・TV等への専門家が作った音楽⑨ »

フォト
2024年11月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
無料ブログはココログ