音楽備忘録1871 メカニクス的に低難度だが感覚的に高難度な奏法への不等蔑視問題➑
大雑把に一通り出揃った処で、エレキBassの残りっつうか特殊性を披露しよう。
ウッド(アップライト)の場合Violin属の一部が、アコースティックでもフレット付きタイプはやはりアコギ技の一部がそのまま適用出来る。
但し弦が別物な程ヘヴィになる都合で一部が不可か効果希薄になり、これは生・電気仕掛け共通の弱点でもある。
のにエレキだけ特別視するのは、PUが付いてる事に依る特殊な反応が増えるからだ。
これはGuitarだってエレキにはあるんだけど、最大の差は普段はそんなに歪ませられない点だ。
理由はやはり低域を堅持する必要があるからで、深く歪ませると中高域と違って低域は音割れして音程感を曖昧にしちまう。
又奏でる上でもそちらを重視すると、歪ませ→感度が高まる→それに依って倍音で色々悪戯出来るの過半が使えなくなるんだよ。
それ処か杜撰大王は割と強引にハンマリングオン・プリングオフやベンド(チョーキング)も多用してっけど、かなり根性(強い意志)は要るし過去述の通りそんな真似ばっかしてるから肉体の消耗も激しい。
となるととても汎用技とは言えなくなるが、これより負荷の軽い中にも固有のがそこそこあるんだ。
を一言で言うなら「タッチ」で、指やピックの当たる角度が僅かに変わるだけでも大胆な音色変化を起こすんだ。
理論的にはGuitarでだって近似なんだが、こっちは低域重視なんで変化が拡大されるんすわ。
Guitarにもスラップ奏法はあるし何かが衝突したのはハッキリ分かるけど、Bassの低音弦でやるの程「振動音」は付加されない。
但しⅡでこの効果(擬似バスドラ)をしっかり得たい際は、一定以上ローエンドが出る楽器や設定になってないと駄目なんだけどね。
尤も今となっては始祖の様なニーズばかりじゃ無くなってんで、何時も気にしてる必要は無くなったけどさ。
↑と比べたら角度案件は劇的な効果じゃないが、多分一般的な想像より実践してみるとそこそこ大胆な変化があるよ。
それから太く長い弦になる程瞬時に鳴らしたり止めるのが困難化するが、それ故止める際の方法がガッツリ行くんで「止める都合で出た音」も使い方次第で結構色んな役目を果たす。
コレホントは全然出なくするのも必要なんだけど、他楽器より格段に困難なんで敢えて魔用する方が多い。
して指弾きのが最も多彩な音色を出せるが、殆どそれに負けない位実はピック弾きにもバリエーションがあるんだ。
単に前後位置だけでも前寄は極端例だともう指板の上だとか、後ろだとブリッジ駒スレスレだとか。
それを人次第じゃなく曲都合に応じてとか、勿論各人の標準は前寄・後寄とか色々で残ってる写真のせいでそれだけと思い込んじまってても仕方無いんだけどね。
尚且つ普段ピック弾きがデフォでも平気で指にスイッチしてたりした人も過去には普通だったんだけど、明確に記録に残ってるのが多くないからそれ等は忘れられてんのかな。
ほんでこれ等が重要なのは最新高性能なEffector等で加工したのとは性質が違う点で、重さ不足を解消しようとしたら余計な処迄肥満化したとかなるだよ。
結局EffctorやEQって所詮「補助輪」でしかなく、痒い所へ手を届かそうと思ったら手加減の方が遥かに有効なんだ。
この先は企業秘密ってよりゃやたら長くなるからここでは割愛するが、エレキBassって電気楽器の癖に場所に依っちゃ生楽器よりセンシティブな一面があるんだ。
-続く-
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