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2024年8月27日 (火)

音楽備忘録1837 J-POPでの無駄な苛烈サウンドに異議あり⓭

お次はテンポでオモロイからってどんどん速めた結果、歌詞が聴き取れなくなったから半速でなんてのばっかりな愚には誰も気付かないのかな。
これももしどうしてもやるなら、せめて真逆の歌だけ速くて伴奏が遅いのも入れといておくれよ。

幾ら大元は絶対的存在の電通の指示だろうと、その位の加減はしとかんと表現方法が狭隘になってアーティストとしては自殺行為になるでえ。
期間限定で荒稼ぎして、その後の長い人生は鞍替えしてビジョンが目白押しってんなら止めねえが。

この件も杜撰君想像ではボカロが発端だと思うんだけど、ボカロで打込みでは特有の弱点を補填しようとした側面を忘れるべからずよろし。
特に初期の音源で製作者も熟達してなかった頃、最大の問題は歌の強弱表現等だった。

Rock系本格派歌手ならシャウト等音色可変巾が大きく取れるが、↑では基本音量の上げ下げだけでやっとだったかんね。
今ならあるのか知らないのは毎度の杜撰振りだが、ボカロで王道Metalみたいな歌声聴いた事無いんですけど。

これも杜撰推定に依れば無名なのにリッチなシャウトが出来る歌手が中々居ないんで、音源サンプルの取得にきっと難があるんだな。
因みに何故無名が良いかってば、既に有名人だったらリアルバージョンに絶対負けて魅力的に思って貰えないからだ。

初音ミクがブレイクしてからならその俺言い声源主も有名を馳せて無問題だけど、逆になったらボカロソフトが全然売れんからねえ。
わ兎も角そんなこんなでどうしてもリアル歌手よりハンデがあるとなると、声以外の箇所で何とか増強して充足させるしかない。

そんな背景があって最初の人は知識不足でたまたま倍速に打ち込んだだけかも知らんが、ゴーサインを出したんじゃないかな。
もしやリアルでも歌唱力不足を誤魔化す目的で悪用してたら目も当てらんねえが、その場合「ボカロより脆弱な歌声」にも注意しないとロクな事にならんですぜ。

特殊用途を狙ったの以外先方は汎用性の為に「普通の声」にしただけで、決して弱くした声じゃねえんだわ。
ので貧弱歌手と違って、強くは無くても「弱くは無い」んだよ。

この差がどう影響するったら、派手な伴奏だとボカロよりリアルヘボのは余計に埋没するし聴き取りが困難化するん。
そいで仕方無く圧縮だの倍音付加だのと高加工した処で、完全に別音に挿げ替える訳にも行かんから何処かに弱さが残っちまうだよ。

この件も結局さじ加減案件で、要は音楽には物理的忌避組合せってのが厳然と存在してんの。
こればっかりは何しろ物理的限界なんで、幾ら聴き味不問にした処でどうしようもおまへんのや。

でも慌てる乞食は貰いが少ないが如く、簡単に無理して迄全部盛りしちゃうとその後に打てる手がどうせ無くなる。
から如何に微量の盛りで、惹き付けられるかへ視点を向けてくしかないんだ。

高圧縮感サウンドの始祖Beatlesはどんな曲・アンサンブルそして最大は目的で施したかが典型例で、今劣化本邦のJ-POP比だと全てが多くても⅓程度しか無い時にやってるよ。
一般聴者が一度に認識可能な音の量って制作側が思う程そんなに多くなく、足りるだけありゃ良いしそれ以上入れといたって聴いちゃくれないって。(意志があっても脳が追い付かない)

=つづく=

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