音楽備忘録1820 楽器業界の行く末⑮
結局楽器は製造も販売も一般製造業の量産や量販には到底加われず、目先の利潤追求な経済アナリストなんかの妄言を訊き入れてちゃ食い物にされるだけなんだよ。
この辺が真の経済原理やビジネス原理の非情な処で、西洋白人由来の原理には東洋のと違って情や文学的要素なんか入れちゃ駄目なんだ。
一概にどっちが優れてるとは言えないが、米欧でマトモな所は学歴・経歴が立派なだけですぐ採ったりゃせんて。
2つ返事でGOが出るのは実績で、それ昨日も5台作ったのがコレなんて具体提示出来るのが最高評価だ。
尤も行き過ぎた成果主義のお陰で青田買いし、一寸想定と違ったら即ポイする処は頂けないがね。
まあ今はグローバルを標榜してる以上、西か東かなんて限定するのがもう時代に合わなくなったんだ。
学問としては偉い先生でも実際の商売で成果を出せたのは極少数で、今日本人で一番稼いでるのは大谷翔平やんか。
それこそが少々古いが「蛇の道は蛇」ってもんで、机上の学問と現実の商いとの違いだ。
外部から知己を得るのは有意義だし大切だが、Stonesのコピーが全く駄目なままレッチリのコピーが出来てもあんまり意味無いのよ。
これはあらゆる面で共通でヒールあってのヒーローとか、零細あっての大企業じゃないと真の存在価値は無くなるのさ。
具体的には大企業のウチでは出来ないが、他所の零細ならそれが出来るのを真摯に認めんと。
そもそもはそんな面から零細下請けをお願いし始めてて、自分のルールを勝手に相手に当て嵌めて足切りなんかするからこんな異常事態になるんだよ。
YAMAHAがPianoで木材加工に自信があるなら、Drumだからって最初からサカエになんか依頼したのは変だぜ。
巧く合法的に盗んだつもりか知らんが、案の定過去の栄光は地に落ちたずら。
元々評判を得たのは業界御用達特別選別のだけで、その上零細依存が欠かせないんだったら徹底的に厚遇すべきだったんだ。
にも拘わらず何を傲慢に勘違いしたか勝手に技の社内移転が成功したとか、企業成長の為なら血も涙も無く切り捨てを断行だなんて…。
壺の経済学者か何かに騙されたか或はアホの大株主の戯言に惑わされたか知らんが、非公開の株主総会でサッサと素直に実情を明かすべきだったよな。
確かに一時的な儲けでも稼げる時に稼ぎしっかり貯めといて、ほとぼりが冷めた暁にはそこから逃亡すれば損はしないだろう。
だがそれには眼鏡の曇り等が一切無けりゃの話しで、愚行をやらかした時点でもう既に眼鏡は曇ってた訳だからねえ。
或は資産家と企業家の区別が出来ないとも看做せ、それならそれでとっとと経営から退くのが利口ってもんだ。
結局良く理解しないまま金の亡者化してるもんだから、カルロス・ゴーンみたいな他所からやって来た奴に勝ち逃げされる始末だ。
杜撰君は日産の末端ユーザーなんで参っては居るが、ある意味経営者から資産家へシフトするサンプルとして奴は上等だよな。
-続く-
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