« 音楽備忘録1783 過小評価で忘れられつつある人々⑲ | トップページ | 音楽備忘録1785 肉体的グルーヴ考 番外編 »

2024年7月 4日 (木)

音楽備忘録1784 楽器業界の行く末⑥

ほんだら一寸寄り道で国産の金属関係のリライアビリティだが、確実に安定したのは私感では2000年代に入ってからだ。
時期的には分野次第で前後もあっただろうが、傾向としては20世紀中のには隠れたっつうか目立たない弱点があった感じ。

加工精度は既にお釣りが来るレベルに到達してたが、材質も然る事乍らどうも俺言い鋳物(ダイキャスト)神話に憑りつかれてたのがいけなかったらしい。
日本って古くから鋳造技術は秀でてて昔埼玉の川口で有名な如く、町工場レベルでその域に達してた。

只Guitarのペグみたいに小型で色んなベクトルの応力が掛かるのに迄、全てそうしたのは杜撰君としちゃ浅はかだったと言わざるを得ない。
確かに変形耐性はブリキ細工様のプレス鋼板なんかより高いし、緩み・ガタを生じ難く見た目にも高級感がある。

だが逝く時ゃブリキ細工のより一気に破断したりひび割れし、それが交換以外の修理方策を否定してるのよ。
本来の金属の利点に僅かな変形なら、運が良きゃ押し戻せるってのがあったんだがね。

↑が入手性や代替え等が簡単じゃないのではかなり重要で、楽器部品は近所のDIY店なんかじゃ手に入らんやろ。
加えて相対的に人件費の安かった下請けに作らせてたからコスパが良かっただけで、当時の日本固有の特殊条件下でなかったら同価格なら内実はチープになる訳よ。

等と吠えつつ杜撰大王が明確に悟らされたのは2010年以降だから、偉そうに語れる身分じゃ御座んせんが…。
最初に疑念を抱いたのはドラムハードウェアで、それはPearlのアルミダイキャスト製のパイプ3本を連結させるヤツだった。(こっちは’90年代の事)

こいつは見るからに薄くて弱そうな気がしてて、アルミは鉄の大凡3倍位肉厚にしないと強度に劣るのは電車の車体で知ってたんだけどね。
国産メーカがどんどんダイキャスト化させてったのに対し老舗のLudwigやGretschは20年位遅れてて、プレス鋼板主体のは当時画像では旧態依然で弱っちく見えたよ。

処がずっと後年になって自身で持てて使ってみると、鋼板でも意外に厚みがあってかなり丈夫だったんだよ。
とは言えそれ以前に従兄所持の中古Ludwig LM402のプレスリム変形とかがあったからイメージはショボかったんだが、その時点では巧くやれば治せる可能性があるなんて全然考えてなかったんだ。

適材適所ではあるにしてもエレキみたいにぶら下げて弾くのがデフォの場合、強度・精度以上に重量増加は大問題っすよ。
それを当時は今以上に小柄だった国でやるってんだから、何かを忘れてたか暴挙としか思えませんわ。

一過性だったら良かったがスッカリそんな路線で固めちまったもんだから、今になって行き詰って困ってるんじゃないかな。
何れにしても確実性を重視し過ぎて、職人・達人の感性より理論で作り過ぎてたんだよ。

バブル到来で本物へ皆が手が届く様になったり、崩壊後に中韓等が価格破壊で追い越すとは夢にも思わなかったんだろうけどさ。
やはり商品寿命が尽きない代名詞を何か1つはぶち上げて、それから量販だの経営拡大・合理化等へ進めば良かったんだ。

-続く-

« 音楽備忘録1783 過小評価で忘れられつつある人々⑲ | トップページ | 音楽備忘録1785 肉体的グルーヴ考 番外編 »

文化・芸術」カテゴリの記事

音楽」カテゴリの記事

ドラム」カテゴリの記事

ギター」カテゴリの記事

ベース」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 音楽備忘録1783 過小評価で忘れられつつある人々⑲ | トップページ | 音楽備忘録1785 肉体的グルーヴ考 番外編 »

フォト
2024年7月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
無料ブログはココログ