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2024年7月23日 (火)

音楽備忘録1803 過小評価で忘れられつつある人々㉔

ちょいと気紛れで本題からは逸脱気味か分らんが、さっき久しぶりにある人の作品を聴いてての感想をば。
ある人なんて振っといて毎度お馴染みPaul McCartneyでスマンが、超有名曲の陰に隠れた曲で名演の多いのにさ。

彼のフレージングが柔軟で秀逸なのは周知も周知だろうが、時代が下るにつれアルバム全体にしっかり耳を通す人は減ってるんじゃないかな。
っと思ったのはフェイバリットに挙げて乍ら、一体何処を参考にしたのかなんてのがやたら増えたからなんだ。

或は聴き方より情報収集の問題なのかもだが、wiki等で「読むだけ」だと洩れる処があるんだよ。
今回追吠えしたくなった直接の動機はAnother Dayって曲のBassフレーズで、バロックからの引用が語られるのは良いんだけどさ。

他のと違って単に引用しただけじゃ無い処こそがミソで、それも音色や楽器を代えただけでも無いのがね。
上記前者にはPsychedelic時代の鍵盤に多く、後者はHard Rock時代のGuitarに多かった。

のを具体的に示すとライン自体はバロックにあり勝ちなままなんだが、時々リズムをバウンスさせてるのが凄いんよ。
毎度でちゃんと調べないから定かじゃないが、彼より先に似た様なのがあったとしたら黒人系オンリーだろう。

それも恐らくもう少し短くシンプルだったらで、曲のサビの間ずうっとあんなにするのは今だって珍しいがな。
加えてバウンスのさせ方に一寸工夫があって、他ジャンルを含め他のは大体音階も一緒に動かしてたのを敢えて止めている。

一面でこれこそがRockの真髄で、リズムの面白味を強調すべく不要に音階へ注意が向くのを防ぐ技なんだ。
とか語ってて杜撰君だって今の今迄はロクに気に留めてなくて、恐らくそんな現象が世間への周知の障害になってるんだろうな。

こう云うのって理屈で聴いてたらきっと洩らさないんだろうけど、感性で聴いてないと代わりにアイデアの稀有さが分からなかったりするんだよ。
しかも感性頼みだと無意識で聴いててある日突然おやっとかなるんで、それを唯待ってるんじゃ非効率で参るんだけどね。

だが感性に磨きを掛けるって↑みたいな作業の蓄積と、自身内で各自独自の消化で昇華されないと得られんのどす。
これに有効な聴き方として①飽きたら一旦止める、②暫く経過して飽きた感情が薄れたらもう一度聴いてみるのがお勧めね。

或は評価を全然急がないってのも良策で、少なくとも自身内で満点になってない概知過去作にはその余地があるねん。
他人より先に見つけたらプチ自慢しても良いし、皆に知ってる?って投げかけても良いけどな。

でもそれで慢心しては損で、卑屈になる必要は全くねえが傲慢になったら終いですわ。
杜撰君の殆どのは幼児が親に自慢するみたいな心境を心がけてて、アホなのに気付いたから偉いでしょ程度にしてるんだ。(実際未だ隠し様が無いアホではあるが…😢)

-つづく-

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