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2024年7月14日 (日)

音楽備忘録1794 Rock時代の松田優作①

証拠皆無なタイトルな上完全な憶測で語ろうとするのは無謀だが、イメージ作りとしての音楽の効果について考えて欲しくてぶち上げましてん。
ある程度意図してたのか全くの偶然かさえ知らないんだけど、少なくとも杜撰大王には絶大な効果と影響があったでがんす。

近年はTV地上波のドラマなんかじゃ内容との関連性が、これでもかって位シカトされちゃってるのもあるけどさ。
かつてTV・映画・ビデオ~DVD黎明期位迄は画質・音質に多くを望めなかったのもあってか、作品に使われる音楽は「内容」に皆かなり神経を尖らせてたん。

中でも微妙な心理や素早いアクションシーンなんかでそれは顕著で、折角役者が頑張ってもそれが全部映像には記録出来なかったからねえ。
ので例えささやかであったとしても、音楽や効果音等でアシストしなきゃどうにもならなかったんだ。

その中には実音とはかなり違うにも拘らず今では一般認識となったのもあり、拳銃の発射音等が典型ですわ。
因みに杜撰君は実銃のは訊いた事が無いけど一寸パワフルな火薬発火式モデルガンを小学高学年時に持ってたから、ありゃ嘘だったのかは比較的早く知りはしたんだけどさ。(ドギュゥン:×・パン若しくはパ:○)

昔の画にはモノホンでも著しく劣化した音よりゃマシとも思えたんで、珍しく!?ツッコミを入れる気にはならなかったよ。
さて又してもかなり側道に入ったが、効果音には一家言あるので敢えてそのまま続けよう。

典型と思しきは柳行李(やなぎごうり:竹等で編んだ直方体の被せ蓋の容器)と大豆か小豆ででっち上げた「波の音」で、先ず当時の収音レベルでは偽物の方が格段に近かったんだ。
が今でも忘れちゃならないのが収録現場での周辺雑音で、完全に人里離れた浜辺でさえ虫や動物等の声を完全排除するのが超困難だ。

観客が現場に居て主人公だったら毎度お馴染み「人耳の弁別能」で、自動ノイズキャンセリングが発動してくれっけどそうは行かないからねえ。
雑音除去だけなら今はAIデジタルプロセスで退治出来る様にはなったが、ハイこのタイミングでザッパーンなんてのがやっぱりとっても難しい。

のがそれに加えて超絶職人+↑偽物だとセリフの箇所だけ人力加減で波の音を少し抑えるなんてのも可能で、このレベルになると今のどんな高性能な機器を使うよりまだ不自然感が出ないで済むんだ。
その根底には人の記憶の印象と現実にはギャップがあるからで、こっちが大巾に変わらない限り偽物の方が本物っぽいって現象は駆逐出来んのだす。

お後が宜しい処で松田優作の映像作品には他の共演者の人的関係から、太陽にほえろ!の時点(井上堯之バンド:録音時はPYG名義)でそれっぽいのが使われてはいた。
んがこの時点での役者個人名義でのレコードは半アイドル扱いだったからかこっちからしたら、全然不似合なショボい歌謡曲みたいなので本人としても黒歴史だったのか今では中々ググっても出て来やしない。

のが次作の主演の俺達の勲章で、どうやら何かキッカケを掴んだらしいんだ。
って飽く迄邪推だけど、以降暫くは彼のアクション物に関係する音楽全部に共通する特徴が続いてるんだよ。

-続く-

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