音楽備忘録1766 杜撰流不景気対策➑
さてスピキンオリジナルビータってば格好の比較対象が居て、毎度お馴染みDrum講師の従兄ざんす。
ペダル本体の方は彼の場合レギュラー化してないが、ビータだけはほぼどのペダルでも継続使用中なんだ。
本人談に依れば音色の他素直な特性がレッスンに最適だそうで、数年前迄は俺からすればかなり頻繁に新品に交換してたよ。
それへ珍しくケチ付けなかったのはお下がりを頂戴してたからで、こっちにゃより都合が良かったんだ。
んが増税や緊縮財政やらでか、1〜2年前から急に更新が止まってもうた。(当然お下がりも途絶😢)
変な自己弁護を喰らわすとスピキンでは速度反応型の最右翼なんで、摩耗の影響は小さ目なんだけどさ。
現代ペダルではあまり速度反応型じゃないから数倍の負の影響があり、以前のはやり過ぎとしてもスピキンよりゃビータ更新周期は短い方が良いんだけどね。
只強く押し付けて止めるのをしなければ、消耗も影響もそんなに酷くはならないんだ。
ここ迄既に2回出てる「速度反応型」ってのは、元々押し止め力があまり強くは出来ない構造でな。
それ故ビータ自体の仕様差を除けば、スピキンは打面皮もビータも消耗は遅い方なんだ。
貧な俺にはこれも最適なんだが、どうやら従兄は現代ペダルでも踏んだ結果をそれに近付けたらしくてね。
押し付け止めのタイトさでは元々スピキンオリジナルビータは不向きな方で、けれど真に瞬時に打面をミュートすると典型的なバスドラサウンドにはなり難い。
音色で選んだからには強烈押し付け止め奏法自体が奏者に合ってないから、交換周期延長はそれを改良した副産物だったのかも知れない。
但し比較的短期間で成立したのは従兄の豊富な経験と奏力あってこそなんで、ここからはビータだけでの総合コスパを掘ってみよう。
実は過去の修理でヒントは既に頂いてて、フェルトのみの交換可能な形状がこの点では有利だ。
それが古のSwiv-O-Maticのオリジナルビータで、角が丸められたプラの1面にだけフェルトが貼られてたアレだ。
今ではTAMAが全面的にその方向へシフトしてて、ビータヘッド(プラ製台座と打面フェルト部のみ)を交換部品として売ってるのは中々賢い商売の仕方だ。
音色案件をクリア可能なら家具用等の「唯のフェルト」って、入手性もコストも最も有利。
ので厚みが一様なフェルトを貼ってあるヤツでそこだけ貼り換えるのが、交換コストでもエコ観点でも恐らく最良だ。
それなりに理由はあっただろうが今迄のビータって、消耗・故障個所だけ取替えられない方が意地悪っつうか悪辣だったんだよ。
もしGuitar系の弦交換でブリッジとかナットを、セットで交換を強要されたら皆黙ってらんないでしょ。
コレも北風と太陽話しの1つと数えられ、勇気を出して全部バラ売りした方がホントは将来のメーカの儲けだって増えるんじゃないかな。
=つづく=
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