音楽備忘録1760 音楽に於けるテクニックの意味⑳
鍵盤を弄れろったって苦手な人はどうすりゃ…、いやそんなちゃんとなんか弾ける必要は無いんだ。
そりゃ少しでも上達するに越した事はないけど、この件での目的はハーモニーの確認だからね。
それよか鍵盤を使えても厳しいのが、近接音や重複音だ。
尚且つ実際には極端な音色違い迄含まれるんだから、厳密にはリアルの試し録りが最適なんだけどさ。
因みに試し録りってもあんまりいい加減で、雰囲気が違ったりしたら駄目でっせ。
って事ぁ試しでも本気でやんなきゃとなるが、それで悪結果ばっか続くと嫌んなっちゃうよね。
そんな心身両面でのロスを減らすには理論も助けにはなるが、あらゆる和音を全把握するのは至難だ。
そもそも音楽って心理効果なんで、人次第で○○和音はセーフ・アウトと判定の分かれるのもあるんだ。
尚且つⅡで前後の和声との繋がり等にも左右されるし、意図的に不協和音を利用する事だってあるし。
なので杜撰大王的にはどうしても使いたいなんて時ゃ徹底的に掘り下げるとして、普段は大きな過ちの炙り出し程度と思ってんだ。
けれどその場の感覚だけで安易に行っちゃうと、後で思わぬ事故に遭ったりするんすよ。
和音(ハーモニー)って各音のバランスとかで恐ろしく異なる聴こえ方をしてくれちゃうから、何時もの練習で平気と思っても他所でLiveしたらギャーなんてのがあるん。
更には感覚や自アンサンブルではセーフでも、外注のストリングスが加わったら無理が出るなんてケースも考えられる。
なのでもっと皆にも冒険はして欲しいけれど、植村直己曰くの如く本当の冒険には周到な準備があってこそなんだ。
寧ろ和声確認手段が持ててないから、奴等はあんな稚拙なのばっか演ってると舐められてるかも知れない。
知識面に於いてClassicやJazzに対し学校等の不備の点で、Rockはどうしたって不利な傾向にある。
それを覆すには感覚的に色んなハーモニーがあるのをある程度は知る必要もあるが、確認手段をゲットとしといて補うのが近道だと感じてるんだ。
杜撰大王なんで数回目にしてもコードネームは中々覚えなかったりしてっけど、聴いてこんな感じのがあるんだと記憶するのは簡単ってか勝手に残ってたりする。
知識が足りないからって感覚的に掴んでるのに、それを放棄するのは勿体無いし折角の感覚をフイにしちまう。
体験的には知識豊富な人程凝ったコードは使えても、個性溢れる使い方は出来難くなってる傾向がみられる。
どっちでもいい箇所ではオサレな方を使えてる癖に、肝心な箇所が案外凡庸なんてのがね。
Jazzならそれでも構わんかも知れんが、Rockでは普通の箇所に過剰装飾なんか要らない。
ここぞって時に意表を突けるのは、感覚頼りで確認だけ自前で出来る状態の人なんじゃないかな。
尤も真の大天才なら幾ら学んでも、感覚を温存出来るのかも知れないけどさ。
感覚は一旦失うと戻し切れぬ恐れはあるし戻せても一苦労、もし損ねずに行ける方法があるなら…。
うーんもしかしたら既存の音楽の学びの方に欠陥があったのかな、何れにせよ余計な処で回り道するより新たなものをこしらえる方にリソースを割いた方がお得なんじゃね。
-つづく-
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