音楽備忘録1779 過小評価で忘れられつつある人々⑱
前提条件を敢えて曲げて迄Jeff Beckを挙げた事で、少しはグループ主軸で外部でも同等の活躍をしたGuitaristが少な目なのが分かって貰えただろうか。
尤も一般思考のままで見落し難い点では、特に注意は要らず楽って事った。
但しその楽さの中には隠れたトラップがあり、目立たぬ箇所に稀有な要素があったりしたんだよね。
この傾向はどうやら全パートに共通の様で、やはり正確な情報を得る為には受け手側の成長が必須なんだ。
かつてPorcaroから皆が失敬したのは例のタタトンで、流行の影響も大きいが足脚の真似は難しいからか極一部に留まってた。
だが本当にフォローするならバスドラのは速い連打とかじゃなくて、実は根幹だった「入れ方が変」な処こそもっと演ってみりゃ良かったんだ。
って恐らく本心では流行に乗りたかっただけで、大してPorcaroに心酔なんかしてない奴も多かったんだろうけどな。
処がそんな思考実はヘボDrummer特有のもんで、ホントの一般聴者は一々あのフレーズがなんて覚えてて判別したりはあまりしてへんのや。
つまりは個別箇所より全体の雰囲気の影響が圧倒的に勝ってて、↑の「入れ方が変」は大きくリズムの感じに影響を与えてたからなんだ。
最初に印象に残るのは誰だってタタトンとかで構わないけど、向学目的で聴くならそれじゃあ殆ど無意味な時の方が多いんだ。
特にDrumが別に好きでも無い一般リスナーでも勘の良い人だと、BD入れ方変に案外早くに気付いたりするんすよ。
理屈として分かってなくてもその方が何か良い感じがするとかで、個別楽器の技術難度なんかよりご機嫌なアンサンブルの原因を探し当てるのはそんなに難しくない。
ちょいと想像力を膨らませ脳内マイナスワンにしてみれば…、今ならその手のアプリだって色々出てるしね。
そして個別音が明確に確認出来るかどうかより全体の雰囲気に真っ先に傾聴すると…、寧ろ聴き専にはそもそも前者を完璧捉えるのが困難ずら。
処が自分で演り出すと感じるよりつい解析にばかりに気を取られ、差し詰め奏者の灯台下暗し現象が起きるんだ。
律儀な奴が完コピの段階ではちゃんと入れてても、自身の曲へ応用する段になると大抵は安易に省略しちまうのよ。
日本に多いこの悪癖はリズムパターンバリエーションを窮屈にしてて、例えばReggaeの基本パターン(Back Beat:2拍4拍にSnare Closed Rim Shotと同時にBD)みたいなのの新規開拓を阻んでる。
と言いつつ杜撰君自身だってローテクで音数稼ぎたくて、当初はダブり(同時打鳴)はなるべく避けてたけど。😓
のがある時Discoの基本パターンでは常に同時になってるのに、誰も違和感を抱いてないのと矛盾してると気付いて。
で早速Snareの時のBDを試しに抜いてみたら、当然の如くあんなに忌み嫌ってた唯の俺言いドンパン節に。😃
ここだけ切取れば単なるアホ話しだが、本当はそんな処が案外奥深いんすわ。
=つづく=
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