音楽備忘録1725 心理的グルーヴ考➐
心理面は今回で一旦〆て次回からは肉体関係を綴るが、肉体に宿る心理である故全く別に考えるのは妥当じゃないだろう。
しかし条件反射的なの以外は、心で何か思ったのが初動の根底にあるには違いないのよ。
普通ドラム教室等で生徒から問われれば、最初は肉体のメカニズム等から教えるのが多い。
無論気持ち面での悩みを持ち掛けられればそっちを答えるけど、生徒が意志自体は持ってる前提で教えを進めちゃうんだ。(心は見えないが体は見えてるから教えるに際し大きな間違いのしようがない)
それ自体は間違いではないものの心理態勢が充分整ってないと、教えた肉体メカニズムは有効に機能してくれないん。
処が打込み普及以前の昔のグルーヴ習得者からすると、心理面はそんなに問題になってなかったんだ。
昭和以前は精神論がまだ大手を振って罷り通ってたもんだから、そっちは良いがメカニズム面をロクに分かってなきゃ教えても貰えなかったし。
のを後に各自や仲間と研究し、やっとで習得したからつい重視しちまうん。
かと言って平成以降だと生まれた時点で既に打込みはあるはメソッド化が進んでたわで、感覚面が不十分な人が多い。
本来なら中間層の人を通じて伝承すべき物だったんだけど、分断化・2極化等で両立してる人が少ないのが現状ですわ。
尤もグルーヴ(ノリ)自体にも流行り廃りはあるし、時代環境とのマッチング度だってあるわな。
それも加味してやはりリアルタイムで体験してないと、俺言い「ノリの純度」とか典型度は少し劣ったとしても仕方無いとは思うよ。
只それさえも意図的にバーチャルタイムトリップしちまえば、殆ど差を無くせる可能性がおま。
一般常識で未だ現役の世代って、時間的に戦前(第二次世界大戦)の実態に詳しい人はもうほぼ居ない。
にも拘らずガチのDixieland Jazzのノリを、演れる人が皆無になんかなってないでしょ。
建築の世界では復元も一般的で、それが音楽でだけ不可能って事ぁねえですぜ。
但し時代を経る事で当たり前が珍しいのに変わってたりするから、かなり多角的に攻めなきゃなんなくなってるんだ。
ポピュラー系では現状生演奏での復元案件は遅々として進んで居らず、良し悪しは別として研究が怠られてる節がある。
それが今普段なら陳腐化した奏法・楽器類等の不徹底・不備と相まって、障害にもなっている。
これ等具体面での正解を探すのにも、思想・思考経路つまり心理の影響は少なくない。
脳内構築の段階で何か重大な忘れ物をしてると、後になる程そのズレは拡大するからねえ。
但しⅡでこの件で関係してる復元は全部ではなく、一応グルーヴ(ノリ)と関連の有る箇所限定だ。
だから本番で迄所謂トリビュートスタイルで演る必要はないが、真実を体感するのに舞台裏で一度位は正式になぞってみた方が良かろう。
そんな風にした・なった原動力として、マインドに直に触れるのは半ば必須なんじゃないかな。
=終るが続く!?=
« 音楽備忘録1724 音楽に於けるテクニックの意味⑪ | トップページ | 音楽備忘録1726 今時真空管の得失⓱ »
「パソコン・インターネット」カテゴリの記事
「文化・芸術」カテゴリの記事
「音楽」カテゴリの記事
「ドラム」カテゴリの記事
「ギター」カテゴリの記事
「ベース」カテゴリの記事
「奏法」カテゴリの記事
「鍵盤」カテゴリの記事
« 音楽備忘録1724 音楽に於けるテクニックの意味⑪ | トップページ | 音楽備忘録1726 今時真空管の得失⓱ »
コメント