音楽備忘録1727 過小評価で忘れられつつある人々⑤
今回は再度Al GreenとHi-Recordsを取上げるが、今では恐らくRock系には不似合いなガチのSoulと思われるだろう。
だがリアルタイム体験者としてみれば、当時は白好きHard好きや女子供にも最も馴染み易かったんだ。
概述の如く杜撰君は恥知らずの単細胞だったのもあって、より一層一々何処の国のどんな民族のかなんて気にもしてなきゃ殆ど分からないままでな。
ひたすら何かが面白いとか乗れる曲を、ラジオ点けっ放しで探してたんだ。
そこへBeatlesを始めとした王道のより先に引っ掛かった内の1つで、その原因は先ずムードが洒落てるのと一々各部が他のと違って独特だったからだ。
これも概述再出になるが強いて似てるったらTVで最初のルパン三世の位で、同じレーベルのSyl Johnsonとかがラジオで掛からなかったから他に似てるのが無かったんだ。
ちょっち余談になるが今では大定番・王道のルパンの方も、当時の国内世相に対して先進的過ぎたか一般受けはあまり良くなかったんだ。
だから既存の物じゃないのに渇望してた俺みたいな一部では大絶賛だったんだが、後から考えてみりゃかなりニッチっつうかヲタ領域だったんだろうな。
そして作る側・評価する側共々そんな真似が平気出来た裏には、実績の殆ど無い新参者って共通事項があったんだ。
前者は後から調べると一種の苦肉の策の果てだったらしく、後者はベテランみたいにスタンダード曲を知らないしね。
彼等の作品は最先端のHi-Fiに当時の俺には聴こえてたけど、ずっと後年に事後検証すると真逆だったのには少々ガッカリ感はあったよ。
けどそれなら何故そう感じてたのかってば、ムードと云う世界観では高度に完成の域にあったからだ。
因みにそれを図る手段として最低音質のと最高音質の機器で聴き比べるっつうのがあって、好感の原因が音質なのか音色なのかがそれでハッキリするんだ。
ってクソガキ当時はロクなので聴けなくて、齢とってからは好きなのをなるべく高音質で聴こうとしたら気づいちゃったってだけなんだけどな。😓
しかしそんなボロいので良い感じを出すのって、音響に頼らず音楽性だけでムード満点にしてた訳だよね。
これは幾ら高音質になろうと本来は必須の要素で、音楽のお仕事の本質と言っても過言じゃないだよ。
実際この要素抜きにしても杜撰君には好みのタイプだけど、誰にでも分かって欲しいのは本質だけ。
たまたま典型例としてAl Greenが最適解だっただけで、ましてや黒人だからとかSoulだからなんてのはどうでもエエねん。
ルパンの方も斬新な痛快さを狙ってて、斬新な痛快→Funkyな音を求めた結果引用に至ったんじゃないかな。
どっちも殆どコネも無く低予算な中での苦闘では一緒、殆ど概手持ちのアイテムだけで何とか料理しなきゃなんなかった。
その影響は例えば当時のスター歌手やTV番組ではスタンダードだった、Bigband編成なんてのは無理な相談だ。
かと言って特定スタイル専用の編成になっては、守備範囲が狭過ぎて困る。
それで上手に乗り切ったのもあるにはあったが、斬新さを出すにはやっぱり少し足りない。
さあどうしたか、は次回へ。
-つづく-
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