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2024年5月28日 (火)

音楽備忘録1747 過小評価で忘れられつつある人々⑩

グループのBassist第3弾は過去重複して来るが、主に活躍がグループ内外両方に及んでた人達おば。
その様な達人だと固有の現象が起こるもんで、過去にグループで有名だったのに後の独立後に惹かれて知るケースだ。

と言うとそらオッサンが齢だからで今まだ若けりゃ…、ってそうでもないんだなあ。
確かにリアルタイム世代の方が後追いにはなり難いが、全世界の全新作を個人でくまなくチェック出来るのかよってね。

たまたま運とタイミングが悪きゃ何等の洩らし逃しは、酷く簡単に起きてるもんなんだ。
その際今で云や複数のチャンネルを持ってたりすると引っ掛かる確率が上がり、ネットの無い時代のも含めれば活躍の場が複数以上だとって事になるんだ。

但しここでは失礼乍らガクトみたいに、グループより圧倒的に個人が有名なのは除くよ。
そういう分類だと今に至ってはDonald Duck Dunnは選外で、杜撰大王にとってはMG’sの名声も同等なんだけどさ。

あのグループは少なくとも日本では売れ線の王道ではなかったんで、Al Jackson Jr.の早すぎた逝去の影響は小さくない。
D氏は単独参加でだってノリへかなり貢献はしてるけど、やっぱり相棒のA君が居ないと本来のグルーヴは出し切れてない感じ。

私的にその典型と思しきがEric ClaptonのアルバムMoney And Cigarettes(’83)で、周囲がD氏に追従し切れてないが為に少々浮き気味に聴こえてねえ。
本来曲に対してはD氏のタイミングの方がより良く合ってるんだが、或はアンサンブル全員が顔を合わせて録ってなかったのかも知れないな。

そう云う余計な詮索をせずに聴けるのったら、Kate Bush初期作品のBassだ。
恥ずかし乍らBassistの正体を把握したのはかなり後年になってからで、当時ギリギリ少年だった身にはあの声と容姿と曲 に瞬殺されてた故勘弁でごわす。

尤も後でそれがDavid Patonと知ってみりゃ、名前はおぼろげでもPilot(一寸前迄在籍したBand)の曲はずっと前から知ってた体たらくで。(但し当時名前は曲もBandもノーチェック😵)
しかも趣味性全開でスマンが使用楽器もまだRickenbackerのまま、音色も録音の進化で向上した程度でグループ在籍時と違わぬプレイでさ。

因みに当時日本でのKate Bush人気はほぼ声と容姿だったから、音楽内容だけの評価だと日本じゃ今一マイナーなPilotとどっこいどっこいだと思うんだけどどうだろう。
↑と直接関係あるか分かんないが私的にはKBさんその後奇特路線に行き過ぎと感じてて、少なくともサウンド面での興味は後年の作品になる程どんどん薄れて行ってま。

色々挑戦してった勇気には敬服するが、全替えしちまったら作品内で何が新しいか比べる基準が無くなってもうた。
所詮持論に過ぎんが歌だけ良い人には独唱を願うってなもんで、入ってる音は大体全部聴こえてまう体質には全体がどうしても気になっちゃうのさ。

強いて屁理屈捏ねるなら、だって何処か1つだけ優れてりゃ構わないんなら全然もっと沢山あるやんか。
もしそれだけが正解なら何で今でもBassに魅せられるのか、楽器は全て趣味にでもして歌だけ頑張ればどうにかなる…とは限らないじゃない。

=つづく=

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