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2024年5月 7日 (火)

音楽備忘録1726 今時真空管の得失⓱

この項も終盤を迎えるに際し、「今だからこそ球」のメリットを綴っとこう。
その筆頭は録音のデジタル化で、音を作る必要の無い箇所で変容される心配をしなくて良くなった処。

オールアナログ録音の体験値が一定以上無いと実感が湧かないかもだが、兎に角オーアナの昔はノイズ低減に皆躍起になって腐心してたのよ。
本音では音色的にAを使いたくても、そうしちまうとノイジーになるから仕方なくBで行くなんて葛藤も含めてさ。

それから配布メディアがCD(つまりデジタル)へ移行期にも、○○サウンドみたいな絶対的定評があったの以外は皆が翻弄され迷走気味になったんだ。
きっと購買者はデジタルになったんだからと大きな期待もしてるだろうから、アナログ時代のとはなるべく明確な差を持たせようなんて思ってね。

本来デジタル化の意義は変容の縮小なので、アナログ時代より弄る必要は減る筈だったんだけどさ。
デジタル録音黎明期にオールデジタルはほぼ不可能(Mixer卓が遅れてた)だったりしたし、CD出現当時の国内販売価格がレコードより¥500高い設定でな。

現場としちゃ売行きが落ちたら敵わんから、何とか「値上がりしただけの事はある音」になる様迫られてた訳さ。
ほんで辛うじて健全だったメジャーにそっちへ振られると、ウチみたいなウルトラマイナーでカセットでのリリースでも全く前と変わらんってんじゃ厳しくなった。

でも機材はほぼオーアナ時代のまま、せいぜいデジリバを導入出来たら御の字ってな状態。
となると必然的に以前にも増してノイズ退治とか、歪み低減に躍起になるしかなかったんだ。

これでもウチは極限迄抵抗した方で、他所様の殆どでは折角持ってた球機器やヴィンテージ系石機器を惜しげもなく手放したりしてたよ。
私的に最も惜しい失敗と思ったのはリアルの鉄板Reverbで、場所塞ぎとかメンテ事情があったのは分かるけどね。

俺等は最早奇特ヲタかも知れんが、今頃になってわざわざ「階段バーブ」なんてのをやり出してるケースもあるでよ。
これの採用が可能化したのも、アナログ当時より録音音質が上がった事実は外せねんだ。

デジタル率の高くなった今だから天然より明瞭な不自然さが問題化した訳で、オーアナ時代のそれも貧じゃバネ使おうとチャンバ使おうと最終段階では違いが分かったかどうかですがな。
何しろ音源も残響音も唯の1回録るだけで、盛大に劣化・変容するんだもの。

ので今ならよっぽとノイジーな機器じゃない限り、少なくとも試してみる位の余裕がやっと出て来たん。
試て聴いてみてノイズレベルが許容範囲内だったら、今はそこから殆ど劣化しなくなったから使える様になってるんだよ。

機器選択の本道たる「好みに従って選ぶ」が漸くほぼ無条件で可能化した訳で、過去みたいな選び方をするのはもう古くなってましてん。
最新機器の方が低ノイズってのも確かに「単体ではそう」なんだが、実使用時は必ずしも維持出来ずそれを次回に。

-つづくぅ-

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