音楽備忘録1733 肉体的グルーヴ考➋
柔軟体操サボっててからの続き、やった方が確実に色々に良いけどね。
グルーヴ目的では現状次第では必須と迄行かないケースも多々で、けれど大抵ある程度のしなやかさは必要だ。
グルーヴを視覚置換するとダンスになるが、唯の踊りでもなきゃ特別凄い踊りでもないん。
振付け見栄え・力・速度等への意識は必要最小限度で構わない代わり、なるべく疲れ知らずで延々やれる様なヤツだ。
グルーヴでの踊りと音楽の関係はココではお馴染み鶏卵話しで、どっちが先でも同時進行でもエエのんや。
現時点で非音楽家なら音の調子の良さに乗せられて、踊りと思えない様な変な動きでも音に合ってりゃ何か楽しい。
逆に伴奏者だったらキャストが踊り出したのを盛り上げるのに、それに合った音を奏でてやるとかさ。
この時どっちも理屈で考えてたら大抵は間に合わないし、そのフィーリングをダイレクトに反映させるには最初は変な決め事があったら邪魔でしかない。
それには先ず体の姿勢が問題で、負荷が高い程体の何処かの緊張度≒筋肉に力が入った状態になるから都合が悪い。
但し外見がどうかより、本人にとって自然体に近くなってるかだで。
これで要注意なのがドラムの椅子高さ等で、弦や鍵盤と違って両足が空中に浮く瞬間があるからなぁ。
単純に座り疲れたからって任意のタイミングで座り直す訳にも行かないし、中腰になるとか立ち上がる(逆に何処かに軽く腰掛ける)とかリズムの流れの安定を考えたら途中で下手には動けない。
又体をガチガチに固めてるのは論外だが、さりとて無駄に体を動かすのもマイナスになる事の方が多いんだ。
特に近年は映えを気にして格好良いアクションをしようとしてるけど、見た目を先行させるとねえ。
達人のアクションが映えるのって音やパーソナリティにガッチリ嵌ってるからで、動画の音を消して今ならAIで別人に置き換えてみろっての。
多分過半数は奇怪で意味不明で、滑稽な動きに見えるから。
更に要点となるのが良いグルーヴが既に出せてるかどうかで、ノリが悪いからそれにピッタリ合った動きをしたら可笑しく見えてんじゃねっとね。
全てはより良いグルーヴの為なんで、その意味ではひたすら音先行でやってかんとアカンのよ。
強いて例外があるとすりゃダンスの方が既に入賞レベルの人で、その場合は楽器に慣れられれば踊りの時のノリが音でも何れは出せる様になるけどな。
それでってんでもねえが近年の映え踊りの為のダンス、杜撰君は音楽でやるのは大反対だ。
音を全く出さないなら良いが、普通音楽の舞台で正規メンバーで舞台に上がるメンツにそんな奴は居らん。
バックコーラス程度にしろ「何か音を出す」為に、舞台上に居るんだからさ。
でそれだからこそ非演奏者の踊りとは、一味も二味も異なる振りとかになって独自性が生まれるんだよ。
極端な場合音無しだと恥ずかしさしか無いヤツが、あら不思議音が付いたら正反対になるのすらあるんだ。
それこそがグルーヴが可視化されてる一例で、個性的なグルーヴになってる程個性的な振りになったりもするさね。
体を柔軟に使えててもそっち方向に行ってないと、きっと何処かしらが不自然なグルーヴになってんじゃない。
-続く=
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