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2024年5月 9日 (木)

音楽備忘録1728 音楽に於けるテクニックの意味⑫

ここ数回は何か強引なBass勧誘みたいになってたけど、それも裏を返せばBandスタイルに拘らなきゃ自由って事なんすよ。
なのにポピュラー系で弦以外のBassが今一浸透しないのは、使い方に不備があるからなんじゃないかな。

って事って今回はSynthe Bassを中心に語ってくが、本来は管だろうと鍵盤だろうと適切な使い方さえ出来ればBassパートの音源は何でも構わないんだ。
処がポピュラー系で生楽器を完全排除が厳しいからか、実際には整合性の都合で現在迄の電子楽器じゃ一寸使い難かったのかな。

私感に過ぎないが楽器を生から電子迄使い倒そうとすると、中間の電気楽器はどちらに対しても整合可能なんだ。
何しろ半生・半電子な訳だからね、とは言え生の管とか鍵盤にももう少し頑張って欲しいのが本音ですわ。

それが中々上手く進まないのは、恐らく奏者人口事情もあるんじゃないかな。
どうしたって分母が大きい程、珍しいとか新規用途の開発が進み易いかんね。

それとSynthe Bass(鍵盤)で停滞してる内に、電子楽器が打込みに軸足が動いちゃったのがなぁ。
随時頻吠えで杜撰大王はHammond奏法をもっと重視すべきと思ってて、Piano系以外の音源のにはそっちが合ってんですわ。

音源吹鳴が生動作のならそこを手加減するのが良いけど、そうじゃないのにタッチレスポンスで賄おうって発想が愚劣なんだよ。
上で「生と電子を繋ぐのは電気楽器」と提言したが、その中には強弱表現をエクスプレッションペダル等に任せたのが結構あるじゃんか。

あまり一般的じゃないがクラビでもし強弱付けたくても、リアルで弦をほぼ一定に引っ掻いてるからねえ。
今ではかなり失念されてるけど、アナログSyntheだって初期の頃はそこそこペダルボリウムを使ってたんだよ。

或は追付く様なら随時手でツマミで調整するのが当たり前で、音色次第で平気で音量も増減したからねえ。
これは電気・電子楽器では極普通・当然の操作だったんだけど、Guitar系では段々とEffectorの「踏み替え」に移行。

両手が殆ど演奏時に塞がるってのに、初期設計で一寸それを漏らしたのかも。
尤もエレキ開発全盛期はJazz Bigbandのそれと重なってたから、休符時間が長かったのは否めない。

これ等実情からエクスプレッションペダルと云う発想は廃れ気味で、打込みに至っては尚更だ。
だが指揮者の観点からしたら死活問題並で、ここを改善させない限りは現状の停滞は続くだろう。

その点Hammondやエレクトーンが少し弾ける人には、即戦力なんじゃないかな。
そこ迄しなくても過去にはThe Doorsを筆頭に、エレキBassの居ないBandは結構あったんだ。

只Bass専業の鍵盤奏者は俺知りでは皆無で、ここから変えて行かんと色々制約が多くて難しいかも知れないな。
もしかして鍵盤奏者の奴等、Bassistを低く見てるんならヤダなあ。

=続=

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