音楽備忘録1734 今時真空管の得失⓳
やっとこどっこいで結びを迎えるが、是迄書いた様に音楽や録音用途では現況だと球の方が「バスレが少ない」んだ。
とは言え石の廉価帯のと比べたら球の方が高価にはなるが、杜撰大王又の名を貧王でも薦められるのは超高額品じゃおまへん。
無論夢は金に糸目は付けず伝説級のアレやソレが欲しいけど、石のだってそのクラスのになると殆どが云十万はする。
ので一部のラッキー金満君には好きにして貰うとして、少なくとも中古なら¥10万を切るのをターゲットにして話しとん。
多分概述先日修理した従兄死蔵のBEHRINGERのMic Pre、Zoom R-24と比べたらかなりマシな音だったけどさ。
内部部品は当時レベルでも汎用品で、それだからこそカスタムICの完全互換品が手持ちにあって直せたんだ。
英語のフォーラムによるその実別名を与えられただけのだそうで、2chある内実際壊れてない方のと比べて何の僅かな差も無かったよ。
まあ今じゃ旧態化して中古市場じゃ大巾な値崩れしてっけど、そんなのじゃないと修理に窮する事が多いん。
ここ数年来従兄宅でヨレた機器の修理が延々続いてんだが、従兄の懐事情もあるにせよどれもメーカ修理は終わっちまってん。
有名無名等の差もあるにせよこれがFenderの球Ampとかだったら、何処ででも大体直してくれるのにさ。
デジタル機器であればスタンドアローンのでも進化が著しいんで刷新必須だから良いかも知れんが、唯のPre Ampやコンプ・リミッタみたいに大して進化してないのだったら継続使用が規定路線じゃん。
それが部品がディスコンだのメーカ終了だので躓いてその度買換えてたら、10年以上のスパンで俯瞰すると最善でコスパどっこいか多くの場合悪くなるんよ。
常に新しい物に挑戦ってのも勉強になるし格好良いけど、それでは習熟っつう武器が殆ど使えんくなるだよ。
微妙なさじ加減は何処の世界でも一朝一夕には得られず、一般的には経験値が上がる程有利になるじゃない。
なので音楽でも作る関係のになると、最低でもユーザーの習熟が終わってからが本当の寿命期間なんすわ。
つまり見掛けは音響機器の姿をしてても、楽器と近い考え方をしといた方が相応しいんだ。
でそう来ると次に考えとくべきは、壊れなかったら何時頃まで実用に堪え得るかで御座居。
そこで世間の様子も伺うと、デジタルが普及した後の方が手に入る球機器が増えてるんだ。
俺の場合デジタルを普段使うのは経済的理由のみだが、そうでなくてもデジタル録音機や汎用PCに球は入ってないよね。
わざわざ買うなら異質な物が優先になるのは当然で、尚且つ未だ音楽には球のみが持つ音色を必要とする場面がある証拠。
で結局前出Zoom R-24みたいなのを最初は買うしかない現況だと、その次の何処かの段階で何れ欲しくなるのは異質な存在つまり球等になるんじゃないかなぁ。
ならばなるべく早い段階から球に着目した方が、色んな面でお得になるんじゃって話しどした。
-終わり-
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