音楽備忘録1721 心理的グルーヴ考➏
さて前回「18禁」だなんて随分と遠回りさせたが、グルーヴってそんな生理的欲求の1つの結果と考えてるからなんだ。
現実社会には様々な制約がありそれを守ってかないとマトモに暮らせないが、そんな制限の掛かった自由じゃグルーヴ生成には全然足りねんだ。
色んな相違はあっても誰にでもある性衝動、下手に全肯定すると犯罪に発展する危惧だってある。
もしそうなったら大変だから一般的主流はなるべく無難に穏便にと扱うが、本当はありのままを弄らず絶対暴走しない理性の方をもっと育まなきゃイカンのよ。
細心の注意を払って見せない・触れない様にしてても、大人非感知の領域で目に入っちまうかも知れない。
何せ子供の好奇心たるや、底無しなんだからね。
だからって性急に18禁を撤廃すべきなんて思わんが、極力見えてしまっても大丈夫な教育を必死に施すべきなんだ。
(だからってわざわざ見せ付けたりするのは論外だが)
その難易度たるや、恐らく想像を絶する程高いだろうけどさ。
それに比べると音楽だったら、失敗しても大したリスクもねえんだから簡単な筈なんだけどね。
残念乍ら今劣化本邦の野球みたいに「命取られる訳じゃなし」みたいな、適切な格言すら存在しないのが恨めしい。
その結果完全に自由な筈の純粋趣味者でさえ変な余計な心理的しがらみが、無意識下で働いちまってる可能性大なんざます。
悲しいかな自然体のつもりでそんなでは、到底グルーヴなんてもんにゃ縁薄なんすよ。
日本古典の「えらやっちゃ」の歌詞に踊る阿呆に見る阿呆、同じアホなら踊らにゃ損々ってのがあったんだけどねえ。
コレ現代的な表現にすれば普段と一線を画して、ダンスクレイジーのトランス状態に入れないとと言ってるんだ。
現実に今は↑が下手なのが7割以上となってるか知らんが、民族性で苦手意識を持ったりするのは愚で御座居。
ホントにグルーヴが苦手だったらトランス状態になれても乗れない訳で、多分大多数の者は「改善すべき場所」の時点で間違えちゃってんだよ。
加えてそもそもトランス状態自体をよく知らんかったら、音楽のじゃなくても構わないから何かで先ず体感してみませう。(但し悪いお薬とか酒の飲み過ぎはアカンしちゃうで)
ほんでこれ既に体験済な方が恐らく多いんだけど、それと気付けてない人が又多そう。
私的にはその背景に偏差値至上主義や教育の瑕疵もあると思ってて、感覚と理論のリンクを殆ど勉強させてないやんけっと。
テンポや小節内の割振りは著しく変にはなってなくて、物理リニアより人間様には美味しいリズムがグルーヴでっせ。
誰でも感覚だけだとトランス状態に入る前の人には↑がヘンテコになり、理論だけだと無味乾燥にならざるを得ない。
感覚と理論のリンクを何某かの形で自分内に構築出来ないと、少なくとも自身が意図したグルーヴは出せないんだよ。
=つづく=
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