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2024年4月21日 (日)

音楽備忘録1710 今時真空管の得失⓭

前回は出力管を使ってるコンプ・リミッタを2つ提示したが、それだけで本当にパワーコンプレッションを利用してるとは言い切れない。
って何の事ぁ御座んせん、少々証拠を書き漏らしてまつたのスマソ。

自動録音レベル調整のだけ妙に自信ありげに書いたのは、スピーカからの音が割れる寸前で効き始めてたからなんだ。
ある意味正統派のリミッタで、それが歪まん限りは人が決めたレベルを弄らない設定というものなんざます。

今の音楽録音関係だとコンプとの相違が曖昧化してるけど日本の自動車のスピードリミッタは、例え速度違反でドライバーが捕まろうと180kmになる迄は知らんぷりだ。
近年の安全装備じゃ設定次第で、捕まらん速度迄に制限してくれるのが
あるか知らんがね。

もっと言えば電灯線のブレーカ(昔はFUSE)とか、言わば安全の為の最後の砦としてしか働かない。(漏電ブレーカを除く)
正直Fairchildの振舞いがどうなってるかは分からんが、あっちも元はラジオ送信での音割れ防護だから目的は同じだ。

但し音楽の場合レベルオーバーだけ防ぐんじゃ駄目で、音の流れを阻害せず音色もなるべく維持しなきゃなんないから面倒だ。
これを実現するのに音量を弄るだけでは役不足で、リアル楽器の音色変化の仕方が恰好のサンプルになったりするん。

生楽器でも飽和状態になると聴感歪みが少し検知されるが、そればかりか過去述フルートアンサンブルみたいに楽器単体では歪んでなくても混変調歪みを起こす事もある。
ので歪みを全て禁則事項とするのは行き過ぎなのと、論理歪みには音波波形の「ゆがみ」も含まれてる点に着目。

ゆがみだって過度になりゃ音色を改変しちゃうけど、純粋に歪み音色になるよりは遥かにマシだ。
これは一般音響理論には反してるが、それはオーディオでは音源に意図しない歪みは無い前提としてるからだ。

だが現実には制作過程では格闘が常で、そうなると歪みレスでゆがめられる方策を探る事となる。
処がこれが難題で何しろHi-Fiとは対極なんだから、現行音響装置の中から見つけるなんざ無理な注文だ。

その上これから使うとなると雨降りみたいに静的ノイズが多いとアカンし、となればある程度以上の出力のある出力管位しか候補にすらならないんだ。
では何故ある程度以上の出力のなのかってば、出力が大きい程静的雑音との落差が取れる可能性が高くなるからだ。

オペアンプICがローノイズに感じられるのは殆どの場合膨大な負帰還を掛けてるからで、裸特性だと増幅率こそ立派だが実は露骨にノイジーなのよ。
その面で低増幅率・高コスト故必要最低本数のが多い球回路は、実用上はかなり雑音面でも優れものなんだ。

負帰還量を増やそうにも増幅率が足りなくなるんで、雑音やリニアリティだけに忖度なんか出来ない。
確かに石よりゃノイジーだけど、そんな理想には遠い状況であの程度で済んでるんすよ。

音が不自然に硬くなるのを嫌って石でも低負帰還にすれば、素子単体ではチープなのが多いだけに球より劣っちゃうケースの方が多いんだ。
又人耳に対応させるには結構複雑なゆがみ変化の仕方が求められ、デジタルバーチャルではそこそこシミュレート可能な筈だが何故か誰も何処もやってない。

-つづくー-

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