音楽備忘録1695 日常生活と音楽活動⑨
さてこのテーマを考察してくには原点とか、初期にはどうだったかも省くべきじゃない。
突飛な例えも敵弾雨あられの最中ではどんな音楽好きだって、小康状態時にせいぜい鼻歌を歌うのが精一杯だしょ。
最適環境とは掛け離れてても、楽器を始めて誰かとグループを組む辺り迄の状態を想い出してみよう。
恐らく多数派は10代位から始まってると思うんだけど、学校や親等の束縛を当時は殆どの人はとてもウザいと感じた事だろう。
でも特に日本ではその時期が最も熱くノリが良い様で、社会に出て数年経つと学生時代とは真逆にリズムの死んでる奴が随分多くなってた記憶がある。
Rockの場合俺が思う原因の1つに、「敵が見え難くなった」ってのがある気がするんだ。
幾つかのケースを半分は想像で挙げてくと、不満爆発方面では鬼親や鬼教師失墜しろとかとても具体的な対象があった。
人次第で名指しでクソヤローと絶叫出来たなら伴奏不要かも知れんが、心理の根底に何かしらその当時リアルで抱えてた問題はあったんじゃないかな。
夢を見る方面なら技も度胸も足りなくて、好きな人に告れない思いを密かに歌に託したとかさ。
こいつが一寸矛盾もあるんだが、自信家且つ強運なのは即告ってOK貰えるから音楽なんかに託すニーズが生じ難い。
音楽にしか僅かな取柄の無い誰かさんみたいなのが必死に絶叫するんで、内面外面共真のイケメンがバンドマンには滅多に居なくて残念ってか。
うぉっつ危うく脱線し掛けたが、そんな場合恋の歌のターゲットが心理内ではとても明確に具体的に居るからね。
そんな幾らでも夢を抱ける→夢見がち→典型的中二病であっても、実際就職先も伴侶も未定だから微かな希はまだ残ってたんだよ。
大体の合否結果が出揃った後と比べりゃ、どんなに低確率だろうと僅かな余地だけはあった訳だ。
創作に於いては例え0.1%でも夢がリアルで見られるってぇのの重要性は、人生の終焉が近付く程実感が強まるもんでね。
その為なら唯の普通の学生という身分を、今になると引換に甘んじて受容れても良いと思うようになったな。
これは老害の後悔に近いかも知れないが、下手に身分が高くなると妙な制約が増えてったりするのは確かだろう。
実際どんな分野でも金満に溺れたら、行動や判断が可笑しくなって駄目になる人が後を絶たないよね。
甲子園で脚光を浴び過ぎてプロで泣かず飛ばずとか、世間では性格が原因と言うが俺はそうは思ってない。
実際性格の影響もありはするんだが、最大要因は「普通」を続けなく続けられなくなったからなんじゃね?。
どんなにスターになろうと凄く腹減りゃ何時もよりは上品に食べられなくなるだろうし、その後には下品だが必ず排泄っつうのがやって来る。
この様に変えられないとか変えるべきじゃない部分、生きてる上で不変で普遍な処が必ずあるんだ。
そんな箇所で自ら「普通じゃなくする」なんてのは自殺行為も同然で、少なくとも自らやってしまうのは知恵不足でんがな。
なるべく楽したいしサボりたかったりするけど、一般生活に必要な要素は最低限でも残しといた方が良いんじゃないかな。
-つづく-
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