音楽備忘録1681 Guitarカッティングの重要性Ⅱ➌
続いては楽器固有の特性の観点からだが、弦楽器で特にエレキその中でもGuitarには他より優れた点がある。
のが意図的に明確な音程を殺したプレイで、大袈裟に言や色んなパーカッション擬きに変身可能な処。
アコギやBassでだってそれなりには出せるが、音量大き目で出せる倍音の種類が少ないんだ。
と言いつつ杜撰大王は殆どのGuitarのギミック奏法に対応するのを網羅して頻用してるものの、効果の程度がGuitarには一歩及ばないんだ。
この手に限っては歪んでもOKなエレキGuitarだけ、感度を任意に変えられるから断然有利なのよ。
ってそのまま暴走すると本題から又外れそうだが、この様な奏法のリズムネタとしてもカッティングはとても重要なんだ。
ってのもそんな領域になると打楽器観点が必要で、非音程メロでリズム自体をメロ化させる必要があるからだ。
ハッキリ「ドミソ」等と認知されちゃうと、大抵人間は音程の方に注意が惹かれてしまう。
そうじゃないと、どんなフレーズかを逃しちまうからさ。
故に敢えて音程が不変か不明瞭にしとかんと、リズムの方へ耳を傾けて貰い難いん。
それが歌の入らない箇所のみならず、歌のバックでも結構大切なんざます。
和声≒ハーモニーは雰囲気程度に留めとかないと、肝心の主旋律の邪魔になったりする事があるからね。
歌の伴奏の盛り上がらない盛り上がっちゃ不味い箇所って、結構リズム隊と歌だけにしてるのがぎょうさんおま。
悪く言やお寂しやも良く言や純粋なメロは歌だけになるから、メロや歌詞を際立たせるには最適な手法の1つあるよ。
その延長で混沌表現以外では演っても比較的シンプルな裏メロ程度が、通常の伴奏に許される範囲なんじゃないかな。
でそうなると音程では下手に小細工は出来なくなるんで、リズムの方へ活路を見出す事になるん。
無論歌(メロ)と全く共存しないのは論外だが、邪魔せず何処かでリンクしてたらOKだ。
それは分かるがリズムだけならDrumやBassでも演れるでしょなアナタ、どっこい傍が思うより案外色んな縛りがリズム隊にはあるんだよ。
例えば頭が休符で裏から入るメロの特徴を活かすには、他の誰かが頭に鳴らさなきゃ裏なのが釈然としなくなるべ。
決まったリフのあるのだとGuitarでも演れるが、ハーモニーが希薄になるのを嫌ったりすればBassがそれを演なきゃいけんくなる。
その点リズム隊以外の楽器なら最低限のリズムリンクさえしてれば、ポリリズムを形成する等かなり自由に刻めるん。
無論Guitarオンリーで入る時とかは曲の基本形にするのが求められるが、一旦DrumかBassが入ってしまえば開放される。
その意味では最も「リズムで遊ぶ余地がある」と言え、まだまだかなり可能性を秘めてんすよ。
確かに定番の刻みをして曲調を定めるのも悪かないが、少なくとももっと個性的であっても平気なんだよ。
だからBeatlesでJoker的役割も担ってた、John Lennonの奇想天外なアイデアに満ちたカッティングはその筋の宝庫なんだ。
日本人の一般傾向としてリズムよりメロに敏感なのは上手く使えば武器になるが、あまりにもリズムに無頓着では折角の利点も殺されちまうぜ。
=続く=
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