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2024年3月20日 (水)

音楽備忘録1678 今時真空管の得失➎

続いてはエレキGuitarの球ストンプに絞って綴るが、効果はあるものの使い方に難があったのを。
わざわざ過去形とするからにはずっと使い続けてて、尤も最近は殆ど球Amp本体での歪みし使わなくなってんだけどさ。

歪み系と比べると他用途のは差がかなり縮小し、その歪み系でさえも回路方式や出来不出来で結構な差があった。
前者はリッチクリーン迄の音色も含めてそう感じられるが、真犯人はストンプじゃなく球以外のAmpなんすよ。

特に救いの無いのが演奏場所に合わない出力不足の時で、普通に聴こえる様にすると石Ampでの歪みが避けられない。
この時の歪みってのは音色的に露骨なのじゃないのも含まれ、エレキAmpって元々どれもオーディオのより歪み率が悪い代わり目立ち難く作られてはいるんだがね。

けどそれがこの件では悪助力してて、少し汚れっぽいけど大体生音かななんて時点でもうそこそこ逝っちゃってんすわ。
音質アウトライン的には生であっても、こうなると石の悪い癖は既にかなり出ちゃうんよ。

雑に捉えりゃどうせ球でだって歪ませてるんだからと思うだろうが、球でこしらえた歪みの良い部分がスポイルされてしまうんだ。
それとリッチクリーンを意識したモードが現行球歪み系ストンプではほぼ存在せず、これを気にし出すと大柄で高額なPreampタイプにしなきゃなんない。

そう迄しても根本解決しないのは、リアルAmpのパワー段でのナチュラルコンプと歪みが入らないからだ。
又球でも低電圧駆動のはそれ同士や石のと比べるとセーフだが、今や希少になった正規電圧駆動のと比べたら差は歴然なんざます。(それが希少なんで中々分からなくなってるが😓)

にも拘らずこうなったのは小容量高圧出力で小型の電源トランスが、入手難になったのが恐らく根底原因だろう。
典型的ストンプサイズより大きくなって構わなきゃ今でも作れるが、ケースだってサイズアップすりゃそれだけで価格が上がる。(尤もトランス漏洩磁束由来のハムノイズにはとっても不利)

これ等諸事情から真に有効なのは条件付限定となり、それは以下の様なものだ。
 ①非球Ampなら所望音量時に無歪み
 ②歪ませ音色だけ球のになりゃ良い
 ③Amp出力段のパワーコンプは妥協出来る

こんな按配なんで杜撰大王の主目的は当初から「好ましい歪み」(深さも含む)と、他所へ出向いた際の最低保証程度だったんだ。
その他では非力歌手のグループとか爆音不可の場所での音量抑制位で、例外以外で録音に使ったのは球Amp購入前の短期間ざんす。

現実はこの程度の効力でも無いよりゃ大部マシだが、全球Ampを持てる様ならどんな小出力のでもそっちを先にした方が良か。
石とで目立つ差は確かに歪ませ音色なんだが効きがじんわりで目立たなくても、球って露骨な歪ませ以前の状態時の方が実際は効力が大きいのだ。

-つづき-

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