音楽備忘録1677 Guitarカッティングの重要性Ⅱ➋
私体験の事後検証をし乍ら具体内容に進めてくとして、先ずはアンサンブルに於けるGuitarの役割だ。
インスト物で他に和声伴奏可能なのが入ってる場合を除き、実は本質はソロ等のメロより伴奏なのだ。
その分水嶺は和音が出せるかどうかで、物理的に不可なのの他音域上適合頻度が低い物も含む。
そりゃ単音楽器だって物量作戦に出りゃ和声も可能だが、アンサンブル規模が小さい場合は重複するより異なるのが優先になるからね。
ほいでRock系となるとGuitarだけで最大3人位のもあるけど、ミニマムだとたった独り且つ他に中音域のが無くなる。
通常BassとDrumは省けないんで、GuitarだろうとKeyboardだろうとその音域は専業になる。
そんな状況でJazz系であれば伴奏和音とメロを一緒に奏でる場面もしばしばあるが、歪みが深かったりチョーキングやビヴラートが頻出する様なのだとJazz弾きは幾らも出来ない。
がTrio Band系には別の優位点があり、最多では全員が弾き乍ら歌える事だ。
それで不足するのは俺言いコード伴奏で、歌でハモれれば和声は作れるが別のリズムは出せない。
メロに添わせる都合上あまり掛離れたリズムでは融合してくれず、和声数が不足するか歌詞の聴き取りが妙な按配になっちまう。
処で歌嫌いの人には少々酷だが、必要最低人員で最大の和声を得るには他の方法なんて無いんすよ。
管楽器だと吹鳴中は口をそっちに取られちまうが、それ以外のだったら変に欲張らなきゃ楽器と歌は同時に演れるっしょ。
さてそんな状況でなるべく色んな曲を演ろうとすると、コードカッティングのバリエーションが一番左右するんですよ。
加えて上記は常時メロがある状況での話しで、イントロ・間奏・アウトロにはメロの無い曲も結構あるでよぉ。
そんな箇所では最大に許されて目立たない裏メロ程度が限界で、下手にメロっては折角休みにした意味が無くなるかんねえ。
コードに関しては曲に支配されてるしとなると、残された自由はリズムアレンジメントなのだ。
かつてRock ’n’ Rollの祖はRhythm & BluesとCountryと言われて久しいが、それ故従前ジャンルよりリズム面に重きが置かれてるんだ。
アフターRockではJazz・Countryでもリズムが多様化したが、特に小規模編成の場合はRockですらRockabilly当時は割と単調だったじゃない。
Bo Diddley登場頃から漸く本領発揮となって、それ等はGuitarだとカッティングリズムのテクな訳よ。
Guitarで作曲を手掛ける者にとっちゃこれ如何で、作れる曲の巾にも大いに影響するんだで。
=続く=
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