音楽備忘録1680 独自称一筆(ひとふで)弾きの功罪➌
さて初回にオルタネイト等普通に行くのと一筆で行くのと適正があると書いたが、速度次第では物理限界があるんだ。
超高速だとオル弾きは無理だし、低速だと一筆じゃタイミングを取るのが難しくなる。
但し慣れや体質次第で切替ポイントは誰でも一緒ではなく、ある程度巾があると考えている。
只一応の目安があってオルタネイト系で追付くのに余裕が無い様だったら、そのまま練習を続ける前に一筆を試してみた方が良いんじゃないかな。
1音1音のタイミング等は通常オルタネイト系の方が確実になるも、全体がアンサンブルの後ろ髪を引く感じになっては何にもならんからねえ。
奏者本人はギリギリ追付いたどうだ凄いだろうなんて悦に入ってても、周りからすれば変な処だけ重くするなよなんて思われてるかも知れないんだ。
その逆にタイトさが重要な箇所で誰かさんみたく平気で一筆にしてると、時に周りは何か曖昧だなあなんて…。
さてⅡで鍵盤では近似現象は起きないと思うかも知れんが、「指使いの意識」次第じゃ結構頻繁に起こり得るんだ。
知人に良く指の回る(速く動かせる)奴が居るんだが、そのせいで俺言い兎と亀現象を起こしてるんだよ。
どゆ事ってば一々指1本づつ順番にって意識しなくても、速度的には楽勝で行けちゃってんだ。
奴は普段がClassicのソロが多いから、聴者に俺みたいなウルサ型が居なきゃ問題にならなかったんだろうな。
雰囲気だけを聴くには却って打込みと正反対で結構なんだが、フレーズをちゃんと把握したいって要求が蔑ろになってるんだよ。
具体的には伴奏が連続して鳴ってたりする等で、孤立気味で比較的シンプルなフレーズだったら問題とはなり難いんだがね。
これはジャンル・アンサンブル(独奏含む)で程度が変動するんだが、Classicだからって全く雰囲気だけとか同期物のテクノだから完全リニアにすりゃ良いってもんでもないんだ。
正味な処状況次第で優先順位があるってだけで、ホントに有耶無耶で構わんならグリッサンドにしちまったってエエやんけ。
尤もヲタ掘りすりゃ「グリッサンドのニュアンス」だって、無限にあるんだけどな。😵
さてⅢで最後にカテゴリーにずっとPC・ネットを加え続けてるのは訳ありで、打込む際に数学的視点だけでやるとどうも感じが出ないなんてのがあんの。
打込みはそのままだと音的にはほぼオルタネイト系になるが、ネタが人力演奏ので一筆系のだとそりゃ違ったニュアンスになって当然なんだ。
譜面通り打込んだらパッとしなくなるのが、レゾリューション最細で雑なリアルタイム入力でもその方がまだマシって事があったさね。
因みに杜撰君の雑っても、自分で現物を奏でてるイメージが本人脳内にはあってだけどね。
高度な特殊訓練でもしたら奏法と出音の差を縮められる可能性はあるも、生身の肉体を駆使する限りは得失を活用した方が良いと思うんだ。
そうすると当然奏者次第で異なって来るが、それこそが個性(パーソナリティ)の1つの源泉なんじゃないかな。
=終り=
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