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2024年2月14日 (水)

音楽備忘録1643 Paul HumphreyというDrummer③

では余談から戻ってPaul Humphreyの続きと参るが、ノリは絶品もBernard Purdieみたいな目立つものではない。
この点でもJeff Porcaroの始祖に値し、特に今劣化本邦では見落され易い。

アンサンブルのリズム(ノリ)を牽引してのはどっちも一緒だが、他者に与えられる自由度に大きな差があるんだ。
Humphrey達のは自己主張が強くないから、酷くズレない限りどんなのでも許される。
のがPurdie達のだと半ば強引に参加させられる感じがあり、ビッグマウスとは無関係に少し相手を選ぶんすよ。

なんて言うとディスってるかの様だが、杜撰大王自身はPurdieタイプの強烈なのの方が好きだ。
尤もそんな我儘こいてられるのは従兄の存在があるからで、んな事ある訳ゃねえがもしこの世でDrummerが俺独りしか居なかったらもっと真剣にHumphrey氏を参考にするだろうね。

そのノリと併せて特に稀有なのがフレージングで、常に何処かしらで聴者の裏をかいてる処。
その特徴は聴いてるだけだと完全に溶け込んでるのに、いざ真似して叩こうとすると音が普通ある場所に無くて無い場所にあったりするのよ。

と言ってもこれはある程度Drummerになれてる人にはで、Drumって楽器を無視して鼻歌でフレーズを作ったりすると多分Humphrey先生みたいな方のが多く思い浮かぶんじゃないかな。
これこそが「歌えるフレーズ」ってなもんで、叩けない叩かない内だったら誰しもが少しは持ってたものなのだ。

Drumの性質に慣れるにつれ、段々と演り難いのより演り易いのの方を無意識下で選ぶ様になるもんでさ。
それを好意的に捉えれば専業らしさ等となるが、そんなのは曲に対して何時もベストとは限らないよね。

確かに人力演奏には打込みより不可能なのが多いけど、出せない音程を強要されるのとかとは違う。
簡単な処では右利きの奏者が必ず右手始動に束縛されると、Ringoの一部は不可能化する。

逆にRingoが左手始動に固執してたなら、右用セットじゃロクに何も出来やしない。
俺はまだ従兄みたいにほぼ左右を自由には選べてないが、そんなのPianistだったら全く許されないよね。

だからもう少しDrum演奏はPianoとかの親戚と思うべきなんだが、実際Drummerの副業に鍵盤の入ってない人は少ないんじゃない?。
只Humphrey氏の場合はそれより頭の段階での柔軟性が凄く、既成概念・固定観念に全く捉われていねんですわ。

左右手足どれで鳴らそうと普通ここはバスドラと習慣で思ってしまう箇所でSnareを鳴らしたり、Snareの箇所で安易にバスドラを省略するってのが無い。
どうやら全体のフレーズを考える前に、個別楽器を鳴らす最適箇所を洗い出してるみたいなんだ。

つまり例えば曲とバスドラだけを聴いても、それで曲として既に完全に成立してるんすよ。
その結果かどうかワシャ知らんが、小節の頭以外バスドラが全部裏拍なんてのも多い。

それ処かSnareのBackbeatが入ってるのに、裏拍でしかバスドラを鳴らさないのなんかが…。(つまり重なる箇所は同時併鳴)
単純Drummer頭では勿体無いからそんなのしないが、曲の要求に依っちゃ実はその方が良いのもあったんだよねえ。

と斯様に所謂Drummer視点では少々変態的なんで、世間の一般Drummerからの支持が少なくなってしまうんだろう。
けど実際の楽曲中での名演を目指すなら、もっと彼やPorcaroみたいな視点にしないと曲を劣化させちまうんだよなぁ。

=終り=

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